12 11月

『道』206号 連載 岩井喜代仁「今日一日を生きる」

「新体制で動き始めた 広島ダルク」

岩井さんが全国につくってきた薬物依存回復施設を一つずつ紹介しつつ、薬物問題や社会の課題を問いかける連載、今回は稼働したばかりの広島ダルクについて。

ほとんどのダルクが、まずは施設となる建物の確保の苦労からはじまりますが、今回は、形としてはあるが本格的には稼働していなかった「広島ダルク」を岩井さんが譲り受け、施設長を育てる過程が語られています。

施設長の手記には、薬物にはまった経緯やダルクとつながり回復の道を歩む中での葛藤や、失敗などが赤裸々に語られています。
ダルクで実施される薬物依存回復プログラムの基本は、「自分の無力を認めること」「正直になること」「仲間を信じること」。

それは、薬物依存者にかかわらず、私たちが社会で円滑に生きていくために必要なことばかりです。

自分自身の失敗や課題をさらけ出し、岩井さんを信じて前に進む姿を、応援せずにはいられません。

 

[季刊『道』206号]