30 7月

『道』201号 藤原ひろのぶ 「社会問題は“仕事”で解決! 知る勇気、行動が世界を変える」

SNSで流れてくる記事がずっと気になっていた人がいました。

 

発信者は藤原ひろのぶさん。

 

ブログ「健康のすすめ」、FACEBOOKページ「病気を治そう!」での発信内容は、
誰にでも伝わるようにと、とても工夫されています。

 

バングラデシュの子どもたちに食事を!と訴えたり、
精製された調味料の害についてや
コンビニ食について丁寧に説明し、注意喚起を呼びかけたり。

 

日本国内でも海外でも、ちっとも一ヵ所にとどまっていない様子。

 

一体、この人の原点、行動の原動力はなんだろう?
とても興味が湧いて、今号で取材をお願いしました。

 


「起業したきっかけは、最初は好奇心ではなかったかと思います。

 営業の仕事をしていて、このまま自分の人生の時間を
 こういうことのために使うのかなと疑問を持った」

 

そこから藤原さんは、社会にある様々な問題を
“仕事”で解決していく道を探ります。

 

失敗もありますが、それを必ず学びに変えてきたことが、
インタビューで語られます。

 


「経済競争というのは誰かが金持ちになると

 誰かが奪われるというゼロサムゲームなんですよ。

 そうではない仕組みの上での幸せを探求しなければいけない時代です。
 そうしなければもたない。
 
 僕は新しい価値観を持っている若い人たちの土台役なんです」

 

周りを巻き込み、仲間を増やしていく藤原さんの活動は、
常に持続可能な世界と、子どもたちを見据えています。

 

ぜひ、その行動のエネルギーに触れていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

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26 7月

『道』201号 木村泰子 『すべての人がともに生きる 「みんなの学校」そして「みんなの社会」へ』

木村泰子先生は、話題になったドキュメンタリー映画『みんなの学校』で
奮闘されていた大阪市の公立大空小学校の初代校長です。

『みんなの学校』は2015年2月に全国で公開され、
大ヒットした映画として知られていますが、
この映画の舞台となった大阪市の公立大空小学校の約束はたったひとつ。

それは、
「自分がされていやなことは人にしない、言わない」

大空小学校は、「すべての子供の学習権を保障する」という学校理念のもと、
障がいのある子もない子も、わけへだてなく、

すべての子供がともに同じ教室で学びます。

どんな子も、義務教育で受けた環境や周りの大人の
「空気」を吸いこんで成長し社会に出る。

木村先生は、
その義務教育で体験したことが今の社会のあり方のベースとなっている。
だからこそ、障がいがある子も一緒にいるのが当たり前の空気のなかで、
子どもを育てなければならない。
今そのあり方が大きく問われているのだと指摘しています。

木村泰子先生は、今は、退職され講演活動をしておられますが、
大空小学校での実践のお話、何より木村先生の、
子どもに対する溢れんばかりの愛情と、
絶対に子供を守るのだという覚悟と情熱には、本当に胸があつくなります。

木村先生のお話は、どんな立場の方が読まれても、必ずや
その心を揺さぶり、そして勇気・元気が自然に揺り起こされることでしょう!

 

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24 7月

『道』201号 巻頭対談 汐見稔幸氏「子ども力をそのまま伸ばすために」

201号の巻頭対談では
東京大学名誉教授で日本保育学会会長の
汐見稔幸先生にご登場いただきました。

汐見先生は、幼児教育に関わっておられる方であれば、
誰もがそのお名前を知る保育学の権威でいらっしゃり、
育児にかかわる著書をこれまで40冊以上執筆されておられます。

対談は、汐見先生が人間学、教育学の分野を志すことになった
経緯のお話から始まりました。

汐見先生が生まれた堺市には、世界遺産に登録された仁徳天皇陵があり、
中学生くらいまでは自由な遊び場であり、また自由研究の場であったそうですが、
ある時、そこにいた一万羽近い小鳥が、当時乱立した工場の排気ガスのために
一瞬にしていなくなったということがありました。

将来、ロケットをあげたい!という夢を追いかけていた少年だった汐見先生も
そんな体験から、現代の行き過ぎた「科学技術」に対する疑問を
持つようになったと言います。

そして、歴史のなかで大切にされてきた「身体でわかる」ということが、
いつのまにか身体と切り離され、知性が「聖地」のようになり、

知性で理解すれば人間は幸せになると考えられるようになっていった。
汐見先生は、そこに私たちの大きなボタンのかけ違いがあると言われます。

汐見先生が、なぜ、知性や理性ではなく、「身体でわかる」「身体で理解する」大切さを
第一義とする幼児教育へ展開されていったのか、、その経緯がとてもわかりやすく
お話から汐見先生のお人柄がとても伝わってきました。

また、汐見先生は、子どもが生まれながらに遺伝子に書き込まれて
いる能力が現代教育によって失われつつあるということを警告されていますが、
その方向、視点はまさに、子どもの本来の力、人間本来の力を
引き出す実証をしている宇城憲治先生と同じであり、

対談は、子どもの素晴らしい能力の話の数々から、
それらを引き出す実践や取り組みのお話、現状の課題など、多岐に及び、
まさに他に類のない育児論となりました。

201号 汐見稔幸

 

 

道201号 対談 汐見稔幸・宇城憲治

 

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