22 8月

『沖縄スパイ戦史』上映会を開催いたしました

2024年8月21日(水)、2回目となる季刊『道』にまつわる映画上映会を、町田市民ホール(東京都)にて開催いたしました。
今回の上映は、7月末発刊の『道』221号にインタビュー掲載させていただいた、映画監督・ジャーナリスト 三上智恵監督の『沖縄スパイ戦史』(共同監督 大矢英代)。
『道』購読者を中心に50名を超えるご来場をいただき、また『道』で毎号巻頭対談と連載をもってくださっている宇城憲治先生にも鑑賞いただきました。

20240821_上映会

戦争になれば、否応なく市民も戦争に巻き込まれ、被害者になるだけでなく加害者にもなっていく…… 先の戦争で沖縄で起きたことは昔話ではなく、今まさに私たちもその道を歩んでいるのではないか?……
体験者への膨大かつていねいなインタビューと取材・資料で編まれたドキュメンタリーに、そんな思いが湧き上がりました。
この映画制作への三上監督の想いは、『道』インタビューで語ってくださった通りです。

終了後、来場者に向けて宇城憲治先生がメッセージをくださいました。
―― この映画で描かれたことが今起きている。平和を求め、守り続けなければならない。それは思うだけではなく、行動に移さなければならない。まずは、活動し続ける三上監督にさらに元気になって発信を続けてもらえるように、皆さん感想を送りましょう――

以下に、参加者の感想をご紹介いたします。

 

●神奈川 公務員 50代 女性
体験された方やその子孫のつらさを少しでも共有できるように観ました。
なぜ戦争になるのか、また、繰り返されるのか?
一人の人間として何ができるか、考えさせられました。

●神奈川 公務員 50代 男性
これまで知られていなかった沖縄戦について知ることができ、とても勉強になりました。ありがとうございました。

●東京 看護助手 50代 女性
貴重な話を聞かせていただき、感謝です。
ていねいな取材で、しっかり伝えてくださっていると思いました。
体験された方の話を聞けるのは、本当に大切なことでした。

●東京 50代 女性
2011年の原発への国の対応を見て、幼い甥姪の健康が不安になり、沖縄へ2012年に移住しました。以前より沖縄や基地問題にも注目していたため、当時アナウンサーでありながら様々な問題を掘り下げて映像や映画にされることを周囲に語られていた三上さんとお話しする機会がありました。10年後に彼女の作品がこうして全国でつながれていることに光を感じます。

「平和は求め続けなければならない」と私も感じています。
ウクライナ、シリア、ガザ…… 戦争や内紛地域では『はだしのゲン』に力を得ている人が多いそうです。中沢先生が著作権を翻訳ボランティアに解放して下さっていることを、沖縄で上映されたドキュメンタリー映画後のお話し会で知りました。今、ギリシャの友人たちとギリシャ語翻訳をするという形で「平和をつなぐ、求める」ことを手伝っています。

前の席にいらした4人家族のぼうず頭の男の子たちのパパが、残忍なシーンでは必ず子どもたちを見ていらしたことが、今日心に残りました。
ありがとうございました。

●東京 自営業 70代 女性
人間という動物は、ほんとにしょうもない動物なのだと。
古代よりずーっと戦いつづけてきている。
今も世界でいくつもの戦いがある。このリーダーの多くは、と言うかほとんどが男社会の上で動いている。そろそろ女性がリーダーになればどうかと思う。
凄惨な事柄の連続だけれど、三上監督の語る音声の明瞭な響きに、事柄の問題の深さを思わされた。

●東京 主婦 70代 女性
事実を知らないことは罪だと思いました。
事実を知らないことはおごりだと気づきました。
悲しい現実を知りました。
私は、戦争への道を歩まないために、何を行動していけばよいのか考えます。
子どもたちを守らなくてはという思いが強いです。

●神奈川 パート 40代 女性
沖縄戦について全く無知だった事を痛感しました。
70年以上昔の事が形を変えてまた世界の中で同じ悲劇をくり返していると思うと胸がつまります。
このつらい気持ちを取材した制作の方々のご苦労に感謝します。

●東京 児童養護員 50代 女性
同じ国同士の人たちが探り合いをして、明日自分が差し出されるか、殺されるのは誰なのか、自分を差し出したのは誰か……
少年たちのご遺体と同じくらい恐ろしく、怖かったです。ずっと怖かったです。
ここでサラサラと書けない程です。
母は朝鮮戦争の中で生き抜きました。母を抱きしめようと思いました。大事な生き証人の母から、吐き出したい想いを、私が聞いて受け止め孫へ伝えます。

●静岡 農業 40代 男性
この映画には事実というエネルギーがありました。そのまま受け取るしかない、現実だと思います。自衛隊の考え方が、沖縄戦当時から変わっていない事に、今また自衛隊基地に配備が進んでいる先島諸島で同じ事が繰り返されるのは確信となりました。また、日本軍は沖縄で行われた民間人を利用した戦い方を本土でも同様に行おうとしていた事に戦争とはそういうものである事、民間人が敵にも自軍にも蹂躙され一番苦しむものである事を肌で感じる事が出来ました。

戦争に、なったら終わり、誰もが殺し、殺される状況、お互いにスパイではと疑心暗鬼、が日常になる事が戦争なのだと。その最前列には兵隊、その次が民間人、戦争すると決めた政治家や、軍の上層部は戦後ものうのうと生きているのだという事。最前列の兵隊だって民間人からの徴兵であり、またそれは、働き盛りで、これからの国の未来を担っていくはずの若い世代の男、そして学徒、少年兵、また女性までも。

戦争は民衆の敗北であり、生き残り、得をするのは政治家、権力者、軍部の一部。これをはっきりと理解しなければいけないと思います。
この「沖縄スパイ戦史」のようなものを平和教育で使わなければならない。国は戦争する、させる側であり、やろうとしないので我々民間が勉強しなければならないのだと。そうして賢い、戦争を国にさせない国民がいる事で、また良い国になっていくのだと強く思いました。

●神奈川 公務員 40代
東京実践塾で、宇城先生から教えを受けさせていただいている者です。
稽古の際に、沖縄スパイ戦史というリーフレットを受け取り、アメリカ兵と少年兵の写真が何故か気になり、普段はあまりドキュメンタリー映画を観に行くことはないのですが、これは観なければいけない気がしました。

全体を通しての感想は、とにかく、「戦争」が一番悪いのだと思いました。
少年や地元の方を国のために利用する、そのことに対して戦後も一言も詫びることもない人間、同じ地元の者を売る人間、人間の悲しい醜い部分ばかりが現れる。
しかし、どちらも言い分があり、一概にその行為を責めるわけにもいかない。
とにかく「戦争」という存在が悪であり、それを起こさせないことしかないと思いました。

この映画を観て、宇城先生が「勉強しなければならない。何事にも関心を持つこと。」とおっしゃっている意味が、やっとわかった気がしました。
無知は罪なり、無関心は罪なり、だと思いました。
この映画は沢山の人に観てもらうべきだと思います。
DVDを購入しましたので、私の知り合いや、子供にも観させようと思います。
貴重な機会をありがとうございました。

●埼玉 教員 40代 男性
映画の内容は、これまで全く知らなかったことばかりでした。
こんなことがあったのかと驚きました。
徹底した取材から多くの人の証言を取られていて、圧倒的な説得力がありました。
国や自衛隊は民衆を守るものではないこと、戦争は身内をも敵としてしまうこと、誰も幸せにしないこと、戦争が始まってからでは遅いことなど心の底から痛感しました。

1人ひとりの気付きは大切なことですが、気付いた者同士が繋がっていくことがもっと大事なことだと思います。 三上さんの映画を通してその輪が広がっていくことを願っています。
他の映画も観させていただきます。

●東京 会社役員 60代 男性
沖縄では戦争で住民も巻き込んで沢山の方々が亡くなり、アメリカ兵の捕虜になるのを恐れて民衆も自殺したり自決されたりした悲惨さは知っておりましたが、 この映画を見て、あどけない子供達が陸軍中野学校出身の青年将校から訓練を受けて、「護郷隊」としてゲリア活動やスパイ活動に駆り出された事。魔女狩りの如く、スパイ容疑者が密告され殺害された事。スパイ容疑者とはスパイではなく機密情報などに触れた情報漏洩を防ぐ為だけの口実で、無実の人達が沢山殺された事。一方的にマラリアが蔓延する場所に避難させられ、多くの住民がマラリアで亡くなられた事など、すべて実際に体験された人達の証言に基づいた事実であり、自分は全く知りませんでした。

軍は民衆を守らないばかりか、軍の都合で一方的に民衆をコントロールする事が事実であり、その様な体質については現在も何も変わっていないと言われている事がとても印象に残りました。
過去の事ではなく、現在進行形なのだと。
先日も台湾有事になった時の沖縄住民の避難経路や避難先の検討がされているというニュースも見ました。台湾有事になれば、日本はまた同じ事を繰り返すのでしょうか。

この映画を見て改めて一番感じた事は、戦争を決して起こしてはならないという事です。戦争は多くの罪もない人達の命を奪うだけでなく、生き残った人達にも深い傷を残してしまいます。今の日本の状況では、この国自体が立ち行かなる様な大きな被害を受け、場合によっては中国やロシアなどの属国となってしまうかもしれないです。
戦争が起こらない様に自分達が出来る事は、沖縄の事も政治や外交の事も無関心にならず、事実に目を背けない事が大切だと思います。関心を持ち勉強していきたいです。

●東京 会社役員 50代 男性
「沖縄スパイ戦史」を作られた三上智恵監督の信念に敬意を表します。
ここまでパワフルな映画を私は見たことがありません。わずか79年前の沖縄で
このような惨劇があったことに衝撃を受けました。このような事実を知らなか
った自分、知ろうとする行動を起こさなかった自分を恥じるばかりです。この
ような機会を与えてくれたどう出版の皆さまに感謝いたします。

私の叔父は陸軍士官学校を出て、戦争に行きました。30年程前に病気で亡くな
ったのですがある日、仏壇の奥に銀杯がありました。叔母に聞いたところ1991年
に日本政府からシベリア抑留者への銀杯の授与があったそうです。そこで初めて
叔父がシベリアで6年近く捕虜生活を送っていたことを知りました。叔父は大工
仕事、山登りなどなんでもできる素敵な叔父でした。小学校の時に毎年、夏休み
を叔父と過ごすことが楽しみでした。なんでも話してくれる叔父でしたが、
戦争のことは全く話してくれませんでした。シベリア抑留の話も、親戚の間で
も話すことはタブーだったようです。「食べ物が無くて食料品の倉庫に盗みに
入ったらロシア兵に捕まってひどい目にあった」、これが唯一、親戚が聞いた
戦争体験です。本当にたいへんだったことは思い出すことすら、つらかったの
だと思います。

三上監督が当事者の方々から悲惨な戦争体験を引き出されたことは、想像がで
きないほど困難だったと思います。三上監督の情熱で皆さんの心が開いたのだ
と思います。「沖縄スパイ戦史」を見たことをきっかけに、戦争のこと、沖縄
のことをもっと勉強します。この映画を見て「知らないことは罪」だと強く思
いました。日本の現状は、もう着物に火が付いている状況です。切羽詰まって
いる状況を直視して行動しないと手遅れになることをこの映画から教えていた
だきました。三上監督の元にはいろいろな圧力がかかっているとお聞きしてい
ます。いざというときには盾となる覚悟です。

「沖縄スパイ戦史」を見て改めて、映画の持つ無限の力を感じました。この映画
を見たすべての人が団結すればなんでもできる気がしました。
ありがとうございました。

●東京 教員 50代 女性
宇城先生のご紹介、どう出版のチラシで三上監督の「戦雲」を知り映画館に観に行きました。平和のために人生をかけて闘ってくれている沖縄に住む人々を知り感動しました。

今回の「沖縄スパイ戦史」は、1944年中野陸軍学校で学んだ軍人が国の命令とし沖縄の少年達を教育し戦争の道具とした恐ろしい真実を描いたドキュメンタリーで衝撃を受けました。

平和こそが大事で、戦争をして良いことは何も無いと知っているのに、何故戦争をするのか。命の大切さを知らない者はいないのに、何故戦争をするのか。歴史は繰り返される、いま既に有事で日本人は再び過ちを繰り返そうとしている。緊急事態条項の危険性もその一つである。食料難も目の前にある。

東京空襲や広島、長崎に原爆を落とされた日本人だから言える事や行動出来る事を今こそ実践にうつし、今度こそ子どもを守りたい。後悔しない人生にしなければと映画を観て感じました。

●神奈川 会社員 40代 男性
戦争の本や資料、映画などを、定期的に調べたりはしていたのですが、護郷隊の存在についてはこの度の三上監督の作品で初めて知りました。
映画では、護郷隊の発足前から解散までと、その周り全ての人に様ざまな不幸をもたらした事が大変にわかりやすく中立的、客観的に描かれていました。
また、戦後もその悲惨さは続き、再び同じ悲劇が日本で繰り返される可能性があることも教えていただきました。

友達の埋葬をひたすら繰り返す子供、友達の腕を遺骨として持ち帰る子供、家族の埋葬を頼みにいき断られる子供。
映画で描かれた悲惨さは、平和ボケした私たちからは想像を絶する光景でした。
映画を見て、近代から現代の戦争には戦時国際法など存在しない事を改めて感じました。

戦国時代の戦は、民間人のいない、関が原などの戦場で戦い、民間人には危害を与えないのが原則でした。
しかし、今の戦争は、民間人に対し、拉致、監禁、監視、殺害、戦争利用などを当然のように行なっています。

今のガザ紛争やウクライナ戦争でも、民間人を人間の盾として使い、当たり前のように民間人のいる学校や病院の地下に軍事施設を作っています。
近代までの戦も悲惨であり、民衆に多大な損害を出していたと思いますが、民間人を利用し、殺戮するほどの非人道的さは近代以降特にひどく感じます。

大本営が沖縄戦を決定した時点で、沖縄が民間人を巻き込む悲惨な状況になることは決定されたのだと思います。
大本営が米軍の上陸前に降伏していれば避けられたのかもしれませんが、原爆を落とすまでは日本の降伏を認めないようにアメリカが工作していたという説もあります。

映画では、中野学校の工作員は、沖縄だけではなく本土決戦に向け全国に派遣されていた、とありました。
映画「日本のいちばん長い日」にあるように、昭和天皇のご聖断が無ければ、間違いなく日本は本土決選に突入し、日本全土で『沖縄スパイ戦史』の悲劇が起こったと思うと戦慄します。

本土決戦を強く主張した阿南大臣は、ご聖断後、軍の暴発を止めるため自決しました。
映画を見て、指導者層の戦後の生き方は様ざまであると思いました。
特に対照的に感じたのが、村上治夫氏と山下虎雄氏です。
村上氏は戦後も隊員の弔いを続け、最後は慰霊碑の前で号泣した。
一方、山下氏は島民の証言とは全く違う話を平然とし、電話ごしに笑っていました。

以前、映画「陸軍中野学校」を見ました。
これは、フィクション作品ではありますが、村上氏のお話を聞いて、「陸軍中野学校」の主人公と重なるところがありました。
主人公の次郎は、一般的な人生を送り婚約者と結婚する予定でしたが、中野学校にスカウトされ、スパイ養成後に婚約者を自ら殺害します。

沖縄スパイ戦史のパンフレットを拝読すると、村上氏は中学校の生物教師になりたかったけれど、スパイにスカウトされて中野学校を卒業したとありました。
村上氏は様ざまな人から恨まれ、同じ日本人すら殺害したかもしれません。
しかし、村上氏が本来望んでいた人生は、沖縄で平和に暮らしていた人達と何も変わらなかったのだと思いました。

戦争が起これば、人が人を殺し、憎しみ合う地獄の惨状は決して避けられないのだと深く感じました。
戦争が起こってからでは手遅れです。必ず地獄の惨状が繰り返されます。
戦争を起こさないためにはひたすら勉強し、歴史の事実を頭に叩き込むしかないと思いました。
二度と戦争の悲劇を起こさないためには、戦争に至った経緯から、戦争の裏の裏まで全てを学ばなければならないと思います。

しかし、今の日本の教育は、「戦争反対」のスローガンだけを叩き込み、正確な現代史を教えません。
小中高学校の歴史の授業では、近代までの内容に比較し、戦争のあった現代史をごく簡単にしか教えません。
国や軍は国民を守らないことを映画を見て改めて痛感しました。
国は教育の責任も果たしていません。
『沖縄スパイ戦史』を見て、国民自らが勉強し、歴史を学び、自分と家族と仲間を守らなければならないことを強く感じました。
素晴らしい映画を作っていただき本当にありがとうございました。
三上監督のますますのご活躍をこれからも応援させていただきます。

●東京 教員 60代 男性
護郷隊の少年兵一人一人に寄り添うように制作された映像に、戦争の真実を伝える気迫を感じました。

ひめゆり学徒隊は知っていましたが、陸軍中野学校で養成された若者によって北部で組織された護郷隊や波照間島の平和な暮らしをマラリア地獄に変えた西表島への移住のことは全く知りませんでした。

「ヌーがヤーが生キトーが生キトーが」
今映像を思い起こしていて、彼らの若々しく躍動する姿(戦前の映像)と母親の愛しみの声が聞こえてきて、目頭が熱くなっています。

「桜咲く少年兵の笑顔かな」
山笑う季節に少年兵たちの魂を鎮める心のこもった名句だと思います。語り伝える永遠の映像を残していいただきました。

戦争は権力者が作り出し、彼らから遠いところの若者(差別)を死ぬまで戦わせるだけで国民の命を守るものではないこと。戦争が起こらないように日々権力者の動向に気をつけて生きること。戦争で亡くなった若者の無念を若い人にこの映像を通して永遠に伝えていくこと。

残念ながらもう始まっている、人工DNAワクチンによる健康ビジネス戦争、中国人移住による日本乗っ取り(超限戦、Chain becomes the world)の阻止に今は全力を注ぎます。
ありがとうございました。世の中のためにできることがひとつ増えました。

●東京 会社役員 40代 男性
先日映画館で見た「戦雲」に続き今回拝見した「沖縄スパイ戦史」は胸が引き裂かれそうな思いになりました。島の住民の人々がお互いを監視し合う。捕虜になると機密が明るみになるので、味方同士で殺していく。少年に弾薬を持たせて捕まるふりをして自爆攻撃させる。なんとも醜く酷い話であると背筋が凍りました。

インタビューの中で強烈な言葉がありました。「軍は、民衆を守らない。軍が守るのは基地と国と権力者。今の自衛隊も根っこは同じ」リアルな現実だと思います。そのことを踏まえて現実を直視しなければならないと思います。南西諸島の島々が軍事要塞化され、今日本は戦争の準備をしています。映像にもありましたが、今止めなければ再び悲惨な沖縄戦を繰り返してしまう。
私の父が宮古島出身、母が石垣島出身。親戚が多くほとんどが、島にいます。何が自分にできるだろうと繰り返し問いかけながら映画を見ていました。今年90代の父方の祖父が亡くなりました。生前、絶対に戦争はしてはいかんと何度も言っていたことを思い返しています。

今回の上映会を通じてこれからの人生の方向性がより明確になった気がします。ありがとうございました。

●東京 中学1年生 男子
自分と同じ年ぐらいの子供が銃を持って映っていたが、みんな眼が死んでいた。
軍はみんなを守ってくれないことかわかった。

戦争は絶対にだめなこと。

●千葉 会社員 50代 男性
見ていて本当に胸が苦しくなる映画でした。
当時を振り返り淡々と話すお爺が「生まれて来なければ良かった」と絞り出す声に心が破れそうになり、途中何度も目頭を抑え、見終わってからしばらくは受けとめる思いが溢れて気持ちの整理がつきませんでした。少年や住民を戦争の道具とし、都合が悪くなれば処分する。
疑心暗鬼になり、自分を守る為に仲間を売る。
殺さなければ自分たちが殺される。あの時あの場にいれば誰でもそう考えたんだ。
恐ろしい狂気に巻き込まれていく戦争で、仲間を殺すのはアメリカでは無く、壊れていく私たちの「心」でした。
国も軍も国民を守らない。
いったい何の為に戦うのか。
思いがぐるぐる回ります。
アメリカに誘導され誰も責任を取らない政治とそれを容認する日本人。
目の前で起こっているカウントダウンに気づかないふりをすれば同じ道を進んでしまいます。「戦争は絶対起こしてはならない!」この映画でその思いを強くしました。
「命どぅ宝」という沖縄の言葉が様々な思いと共に突き刺さり、繰り返さぬ為に何が出来るのか考えさせられました。証言された皆さんと、辛い取材を続け映画として下さった三上監督、上映の機会を作っていただいたどう出版に感謝いたします。
本当にありがとうございました。

●東京 会社員 40代 女性
この度は、「沖縄スパイ戦史」上映会を開催いただき、
観る機会を与えてくださり、感謝申し上げます。

上映後、パンフレットも拝読いたしました。
映画を観た感覚を鮮明に再現できる内容になっていました。

今回の映画を観て、戦争はもう始まっていることが腑に落ちる感じがしました。
そして、国は我々を守ってくれるものではないことへの
後半に向けて、理解へ導いてくれる構造になっていて、それは深く入りました。

人は戦争というと過去、歴史のことで、
そこから学び、二度と起こさないように、と思っています。
しかし実際に起きたら、止められるのか。
もう始まっているのに、止められているのか。
止められないなら、止める気がないなら、もう始まっているんです。

映画の中の人たちのことは、他人事じゃない。
時間軸でも、過去や歴史ではなく、今起きている自分事ですし、
地理的にも、沖縄や離島も本土も別はないことです。

 

●東京 中学校教諭 20代 男性
三上監督の作品を通して自分がこれまで考えもしなかった戦争の新たな一面について学ぶことができました。

この映画を見るまで、戦争は相手となった国の兵士によって侵略や殺戮が行われるものとばかり思っていました。 しかし、戦況が悪化する中で、遊撃隊の編成や国民を戦争のコマの一部として利用する国の戦略として決められているなど自分の国で国民に対して行われることの方が問題なのではないかと感じました。
 護郷隊という遊撃隊の編成のため動員された同郷の青少年たち。何色にも染まりやすい純粋な青少年を戦争に巻き込んで利用し、沖縄全体を戦争の足手纏いにならないよう管理することが計画的・組織的に行われたこと。 陸軍中野学校を卒業した青年が各地で黙々と与えられた任務をこなし、波照間島のように日本全国で戦争の準備が行われていたこと。 どれも今の自分には想像を絶することでしたが、一番残念なのは、過去の過ちを振り返らず、それを繰り返そうとしている国の現状があることです。
映像の中で、「戦争を生き残ったものとして伝える責任がある。」という言葉がとても印象に残っています。 今を生きる1人の人間として、過去について学び、同じ事を繰り返さないよう準備することが自分にできることだと思いました。
一人一人の一歩は決して大きくはないかもしれませんが、着実に前に進み続ければ、未来を変えられる大きな力になることを肝に銘じ、学び続けていきたいと思いました。

 この度は本当にありがとうございました。

●東京 会社員 60代 男性
 本当に衝撃的でショッキングな内容の映画でした。監督の三上智恵氏については、季刊『道』の記事で知り、著書の『戦雲』を拝読させていただく中で、戦時中の沖縄の実情や現在の先島諸島要塞化の状況など、今まで持っていた認識を覆される想いでしたが、今回の映画では、それ以上に戦争が人間を悪魔に変えてしまう現実をまざまざと見せつけられ、戦争とは本当に恐ろしいという実感を持ちました。

 三上監督にあっては、これだけの当事者を掘り起こし、取材やインタビューを行い、また当時の膨大な資料を紐解くなど、数々の「事実」を積み重ねてドキュメンタリー映画としてまとめ上げた力は凄いことだと感銘を受けました。恐らく制作過程においては様々なご苦労があり、妨害などもあったのではと想像しております。

 沖縄戦のさなか、年端もいかぬ少年達をゲリラ兵として養成し、様々な破壊工作を行わせたことを初めて知りました。しかもその多くが戦死し、その内幾人も同胞に殺されていたという事実には驚愕しました。また20数年前に波照間島を舞台にしたテレビドラマがあり、波照間島はのどかで平和な島というイメージを抱いておりましたが、戦時中に島民のほとんどが西表島に強制的に移住させられ、その多くがマラリアに罹って亡くなっていたという事実も今回初めて知りました。西表島はマラリアの巣であることが事前に分かっていながら島民の安全も顧みず移住を強制させていたこともショックでした。「私たちは何も事実を知らされていない」「いざとなったら国は国民を見捨てる」これが正直な実感でした。

 国が事実を隠蔽捏造し、かつ国民を顧みないということは、今でもコロナワクチンの薬害や度重なる災害の復興支援状況など散見され、戦前の体質は全く変わっていないと思います。

 最近の日本は、頻繁に米軍や西側諸国との共同訓練を行い、NATOの事務局を東京に置くなどしています。逆に周辺国にとっては、先島諸島の軍事基地化や共同訓練などは脅威でしかなく、一触即発の状況です。まさにウクライナ戦争前夜とそっくりです。さらに先月米軍と自衛隊の連携強化の名目で「統合司令部」の設置が決定しました。これは有事の際は自衛隊を先兵として扱うという米軍の意志の現れで、いよいよ有事の準備が整えられ非常にヤバい状況だと感じております。

 なのでこの映画は、もっともっと多くの人に見てもらって戦争の本当の悲惨さや、私たちは有事の時は守ってもらえないことなど危機感を認識し、共有することが必要なのだとつくづく思いました。

 

●東京 グラフィックデザイナー 50代 男性
果たして自分はこの沖縄の密告する人の立場になった場合、そして陸軍中野学校から派遣されてきた密命を帯びて来た人間になった場合、こうせずにいられただろうかと身につまされました。

それを戒めてくれるのが宇城先生がおっしゃられるように気品気位なのだと思います。
しかし、それは今の自分には実力不足だと思いました。
戦争が始まってしまえば今の自分では抗うことはできないのではないかとも感じます。
だからこそ戦争は始まったら終わりなのです。

始まってからの対処ではなく、始まる前に終わらせておかなければ始まってしまっては遅いのです。

そのためにも自分に実力をつけること、先に動くことが大事だと気付かさせていただきました。
この時よりも今はもっときついことがもう起きていると宇城先生がおっしゃておられたように他人事ではなく自分はその真っ只中にいます。
自分の息子、そしてそれに続く子孫を守るためにも自分に動き出し、実力をつけなければいけないと痛感しております。
貴重な機会をいただきありがとうございました。

 

●60歳 女性
誰の為の何の為の戦争だったのか。自国を守る為、そして国民を守る為のものと考えていましたが、最後には国民の人々までも信じてもらう事がなかった。
これが『戦争』というものなのか、どう考えても答えがでることはないと思いました。
上映会でこの映画を見た事で、今まで戦争というものに恐怖で目を背けてしまっていた事から『逃げない』という何か強いものが私の中で生まれたように思います。
宇城先生の言われた、生かされている→生きる→生ききるこのすべてを心においておく事で戦争で過酷な時代を生き抜いてこられた人に少しでも寄り添えればと思います。

 

●60歳 男性

軍命とはいえまだ10代の少年が戦争に駆り出され、また平和だったら時代をリードするような優秀な若者が戦争が終わってもなお今、心を痛めている。

私達が、もっと勉強をして行動することで、同じ過ちを絶対に起こさないという、和を広げて行く事だと強く思いました。

 

●大学生 女性
『沖縄スパイ戦史』を観て、自分の中の戦争に対するイメージが打ち砕かれたような感覚でした。当時起きた惨劇や現在に残る爪痕、もう始まっていて将来に待ち構えている一連の出来事を観て、漠然と戦争を良くないこと、昔起きた他所ごとだと思っていたことに気付かされました。

この映画を見てから長くは経っていませんが、これ以降あらゆるニュースや報道が目に止まるたびこの映画のことを思い出します。映像中、士官の監視を始め島民同士が疑いあっていた事実を、その状況になればそうなってしまうと話していた姿を見て、いざ命を狩られる局面に遭った時に自分はどうするだろうかと考えさせられました。
しかしそれと対をなすように、日本兵に食事を分け与えてきた女性とその母親の「真心ある人が殺せるか」という毅然とした態度、言葉こそ、疑い合い孤立していく人々の心から消えてしまった強さなのではないかと感じました。怯えて逃げ出さず、相手の思いを信じる。どうしようと考える時点で、自分は未だ未熟なのだと感じさせられました。
その後、その親子はスパイの容疑から外すよう兵士による抗議がされましたが、それは気が通った人から周囲に伝播し守り守られる空間が広がったのだと思います。現在の自衛隊に日本軍の体制が引き継がれていながら、三上監督の自衛隊の人にこそこの映画を見て欲しいという思いには誰かをせめぎ立てるのでは無く、この惨劇に巻き込まれる恐ろしさを伝えたい真心があるように感じました。敵を作り過ちを責め立てるのでは無く相手を想い守るための行動をとる。この映画で語られた事実以上に、この映画にかけられた思いを忘れてはならないと、胸に刻み込む思いです。
この度は素晴らしい映画を鑑賞するご機会を賜りまして、誠にありがとうございました。

 

●埼玉 飲食業 50代 男性

この度は素晴らしい映画を見る機会を頂き誠に有難うございました。

強く感じたのは今でも同じ状況が続いてると思いました。何も知らずにに平和ボケして過ごしている。ジワジワと首を絞められているのに利権や外的圧力や恐喝によってワクチンや基地建設を推進していく。国は推奨するが責任はとらない。自分の身は自分で守っていかなくてはならないと強く感じました。

しかし、我々庶民の大概の人はマスコミや無能な政治家の言葉を鵜呑みにしていると思います。

何の為に勉強しなくてはいけないか!何の為に真実を見抜く力をつけなくてはいけないかを改めて強く考えるきっかけとなる1日でした。
ありがとうございました。

 

● 目をそむけたくなる画像、耳をふさぎたくなるお話しがたくさん出てきましたが、これはきっと見ておかなければいけないこと、知っておかなければいけないこと…と思い、じっと映像を見ていました。
沖縄は「太平洋戦争で、唯一地上戦が行われた場所」くらいしか知らなかったので、初めて知る衝撃的な内容ばかりでした。映画を見て、戦争は人を人ではなくしてしまう本当に恐ろしいものなのだと感じました。
今、世界で起きている戦争で、民間人を攻撃した、と非難されるのをよく聞きますが、戦争になってしまったら軍人も民間人も関係なくなってしまう…国がそういう方法を取り、また現在でも法でそのようにできることになっている、というのはみんな自分事としては思っていないところではないかと思います。私も全然知りませんでした。過去にあったことも現在のことも、もっと本当のことを知らなくてはいけない、ということを強く感じました。

●60歳 女性
誰の為の何の為の戦争だったのか。
自国を守る為、そして国民を守る為のものと考えていましたが、最後には国民の人々までも信じてもらう事がなかった。
これが『戦争』というものなのか、どう考えても答えがでることはないと思いました。
上映会でこの映画を見た事で、今まで戦争というものに恐怖で目を背けてしまっていた事から『逃げない』という
何か強いものが私の中で生まれたように思います。
先生の言われた
生かされている→生きる→生ききるこのすべてを心においておく事で戦争で過酷な時代を生き抜いてこられた人に少しでも寄り添えればと思います。

●60歳 男性
軍命とはいえまだ10代の少年が戦争に駆り出され、
また平和だったら時代をリードするような優秀な若者が戦争が終わってもなお今、
心を痛めている。
私達が、もっと勉強をして行動することで、同じ過ちを絶対に起こさないという、
和を広げて行く事だと強く思いました。

 

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感想を寄せてくださった皆様、ありがとうございます。

 

次回は、11月27日(水)に広田奈津子監督の『カンタ!ティモール』を上映予定です。
広田奈津子監督には、10月発刊の『道』でインタビューさせていただきます。
『カンタ!ティモール』予告編
https://youtu.be/vQ-e_RNEOoI?si=bSA4dQ1sn1HYuJ9I

準備が整い次第、お申し込み受付を開始いたします。
たくさんのご参加をお待ちしております。

13 6月

第1回 映画上映会を開催いたしました

2024年6月12日(水)、第1回 映画上映会を開催いたしました。
平日夜にもかかわらず、30名超のお客様にお集りいただき、ドキュメンタリー映画『種まいて水やって自然栽培パーティ!』を鑑賞いただきました。

本上映会は、季刊『道』にご登場いただいた方々が関わっている上質な映画を観る機会を設けたいと企画いたしました。
今回は、季刊『道』219号掲載の、無門福祉会事務局長 磯部竜太さんが出演されている『種まいて水やって自然栽培パーティ!』を上映。

終了後には、『道』連載者である、ゆめの森こども園代表の前島由美さんと磯部竜太さんのオンライントークセッションを行ないました。

また、前島さんと共に子どもたちの魂が輝く楽校づくりを目指す「一般社団法人グランド・マザー」を推進しておられる東大名誉教授の汐見稔幸先生にもご来場いただき、映画から伝わったことから見えてくる、私たち大人は子供たちのために何をなすべきかというお話をしていただきました。

第一回上映会 トークセッション

磯部竜太さんと前島由美さんのトークセッション

第一回上映会 汐見稔幸先生

汐見稔幸先生 季刊『道』201号「宇城憲治巻頭対談」にご登場いただきました

 

第一回上映会 集合写真

参加者全員で記念撮影!

 

参加者の感想をご紹介いたします。

● 千葉 50代 女性
自然にふれることで人間本来の力がよみがえる。皆さんの笑顔が素敵でした。小学校でも自然栽培が広まったらいいなと思いました。

●東京 男性
非常に良い映画でした。
昔のドキュメンタリーと違って、カメラから構成まで、You tubeみたいに見やすくてあっという間に時間が経ちました。

●神奈川 50代 女性
素晴らしい上映会で感動しました。来てよかったです。
農福師の賞状の内容、それを渡すところ、思わずなみだが出ました。
みんなでいっしょに取り組む自然農法、本当の共生社会が、いっしょに苦労したりよろこんだりする中で、自然とはぐくまれていくと確信しました。
ありがとうございました。
今後の上映会にもぜひ参加したいと思います。

●神奈川 地方公務員 女性
福祉事業所が自然農園の活動するなかで、利用者も職員も本来あるべき姿を見つけ出してきた。理解者が増え、それがどんどん広まっている。みんなで自然栽培した野菜を通じて食事を見直し、自然に生き生きとする。最高です!
本当に良い映画でした。機会を与えてもらいありがとうございました。

●埼玉 特別支援学校教員 男性
こわばった身体が緩むような、ホッとする映画でした。
「みんな違って、みんな良い」とはよく言われることですが、映画に出てきた方達は自然体でそのことを体現されていました。
障害のある方達を定型に押し込めようとするのではなく、その人がその人のままで尊重される場であることがよく伝わってきました。
障害のある方とスタッフの方が、利用者と指導者という関係ではなく、共に未来を紡ぐ仲間として在ることに新鮮な感動を覚えました。

3年間、米ができなくても「また来年」というトヨタの社員さんの姿勢には涙が出そうになるほど感動しました。
障害のある方達と支える人達との関係性が自然で温かくてとても良かったです。

私もパーティーに参加したつもりになって障害のある方や自然栽培と関わっていきたいと思います。

●神奈川 女性
仕事柄福祉分野にどっぷりな日々を過ごしていますので、異世界を垣間見ることで、改めて自身の立ち位置を確認しているような気がします。今回の上映会は職場からも近いこともあり、開演1時間近く早くに足を運びました。

仕事柄、福祉事業所に対して関わりがあることも興味を持つきっかけでしたが、そもそも自然栽培について共感しているためでもあります。
私の唯一の癒しは庭の自然栽培野菜で、子育てが一段落したので、のんびり野菜を育てることが楽しくて仕方ありません。

福祉事業所は就労を提供する場ですが、自然栽培の活動をするなかで、利用者も職員も本来あるべき姿を見つけだすことができたのではないでしょうか。今では、自然栽培の理解者が増え、全国に広まっている。みんなで自然栽培した野菜を通じて食事を見直し、自然に生き生きとした個性あふれる言動が撮影されており、こちらも気持ちが豊かになりました。そんなドキュメンタリー映画は最高です。福祉の仕事についた頃、自身が偽善者なのかと悩んだ時期が続きました。兄にもらった偉人の言葉ですが、人間は力がある人ほど、他人に対して、共に生きるために人助けをする力も備えている、と。私が両親からもらった愛情のように置き換えて解釈しました。

障害がある無しに関わらず、生まれもった個性という能力を、どのような環境で発揮できるのか、たくさん試していける世の中になって欲しいです。福祉事業所の職員は利用者の笑顔や活力を引き出すために、日々模索をして欲しいです。その中で共に充実したが送る事ができると身も心も豊かになります。
今後とも購読やイベントを楽しみにしています。ありがとうございました。

●神奈川 画家 60代 女性
農福連携、すばらしいです。感動しました。
昨年と一昨年、りんごの木村さんの教えを受けた佐伯さん、柳瀬さんのズームの講座を受けていましたが、ズームでお会いする柳瀬さんのソフトな感じと、現地でのまさしく大地に根をおろしたような、パワー全開のエネルギーとの違いが知れたことも良かったです。障がいを持つとされる身体の全体性が損なわれていない人が、農薬を使って効率を優先する慣行農業とは違う、おいしくて安全な野菜を作り、彼らも元気になっていく。アートも同じで、権力構造が出来上がった世界に障がい者美術は巨大な風穴をあけています。既得権がこわされ、価値の逆転が起こる未来の希望を感じました。

*  *

第2回 上映会も決まりました。2024年8月21日(水)町田市民ホール会議室にて(19:20開始予定)。
2024年7月発売の『道』221号にご登場いただく、ジャーナリスト・映画監督の三上智恵さんが制作された『沖縄スパイ戦史』です。
準備が整い次第、申込受付を開始いたします。
ご期待ください。

 

27 11月

季刊『道』交流イベントが開催されました

去る2023年11月23日(祝・木)、東京神保町の一ツ橋ホールにて、「未来を拓く 季刊『道』の連載者と読者の集い ― 子どもたちの未来を守るために、いま私たちができること ―」を開催いたしました。
清々しい晴天に恵まれ、全国各地から500人もの方がご来場くださいました。
ありがとうございました。

登壇者記念写真

(敬称略)
前列左から、佐々木隆、野中ともよ、宇城憲治、増川いづみ、岩井喜代仁

後列左から、来賓 佐藤芳之(215号)、来賓 稲本正(217号)、来賓 国光美佳(203号)、山元加津子、前島由美、野村哲也、Yae、工藤清敏、金澤泰子、安藤誠

 

季刊『道』に連載や対談・インタビューで深く関わってくださっている12人のご登壇者を迎えて、講演・対談・鼎談で、普段は季刊『道』お届けしているその人のものの見方や考え方、生き方エネルギーを感じていただく5時間でした。

詳しいレポートは、次号『道』219号(1月末発売)で特集いたします。
ここでは写真と、お寄せいただいた感想をお届けいたします。

≪アーカイブ動画で当日の一部始終をご覧いただけます。お申し込みはこちら

 

〈オープニング Yaeミニコンサート〉

「アメイジンググレイス」「80億の祈り」「名も知らぬ花のように」を、透き通った声で届けていただきました。
会場の空気が一変しました。

半農半歌手yae

半農半歌手yae

 

〈司会 野中ともよ〉

「5時間? いえいえ、あっという間ですよ!」との言葉通り、野中さんの舵取りで、プログラムを一気に進めていただきました。

司会 野中ともよ

冒頭の主催者挨拶では、武道誌であった『合気ニュース』の時代から、現在の『道』になるまでの歩みが、どう出版代表 木村郁子によって語られ、さらに未来へ向けて、これまで築いた人との絆を土台に、人間の素晴らしさ、つながる大切さを伝えていく『道』としての覚悟が語られました。

 

〈対談 金澤泰子・岩井喜代仁〉

“元やくざ組長・薬物依存症”の岩井喜代仁さんと、書家の金澤泰子さんという異色の対談?! しかし、お二人には共通点が。岩井さんは薬物依存者を、金澤さんは障害を持つ我が子を「いかに自立させるか」にずっと向き合ってきたことです。
葛藤をどのように越えてきたかが語られ、さらに『道』では語られなかったお話も飛び出しました。

対談 岩井喜代仁・金澤泰子

 

〈講演 工藤清敏〉

なぜ、生きものに必須の「塩」が現代社会で悪者にされてしまっているのか?
ご自身の体験から知ることになった「塩の真実」と、その探究を一気に語っていただきました。

講演 工藤清敏

 

〈鼎談 野村哲也・安藤誠・佐々木隆〉

3人の写真家が集うという贅沢なプログラム。
まずはそれぞれミニスライドショーを披露いただき、それぞれの作品への向き合い方や、人生観を伝えていただきました。
鼎談では野中ともよさんが加わり、三人三様の魅力を引き出していただきました。

写真家 野村哲也

写真家 野村哲也

写真家・ネイチャーガイド 安藤誠

銀河浴写真家 佐々木隆

鼎談 野村哲也・安藤誠・佐々木隆

 

〈対談 山元加津子・前島由美〉

思い立ったら即行動!の2人の「愛の人」。
山元加津子さんは、植物状態にある人でも深い思いを持っていることや、故村上和雄先生の「サムシング・グレート」のメッセージを伝えるため、出版や映画製作の活動を、
前島由美さんは、「発達障がい」とされて薬で抑えられてしまう子どもたちを救いたいという思いから、衣食住をより良いものに整えていく活動を、それぞれご紹介いただきました。あふれる思いが伝わってきました。

対談 山元加津子・前島由美

 

〈鼎談 増川いづみ・野中ともよ・宇城憲治〉

バイオ電子工学博士・増川いづみ先生と、武術家で「気」による潜在力開花を提唱する宇城憲治先生。“スゴイ”2人の魅力を引き出すのは“凄腕”ファシリテーターの野中ともよさん。
秘蔵写真も飛び出し、お話がどんどん広がっていきました。
宇城先生には、言葉では伝えられないことを「気」の実演も交えて解説いただきました。

鼎談 宇城憲治・増川いづみ・野中ともよ

増川いづみ

鼎談 宇城憲治・増川いづみ・野中ともよ

宇城憲治

宇城憲治

 

〈フィナーレ You raise me up〉

このイベントの底辺にある季刊『道』の思いを、「You raise me up」にのせて、写真とメッセージでご覧いただきました。
歌は、『道』読者で宇城先生の道塾で学ぶ小野裕美さん。

(日本語訳)
魂が傷つき、気持ちが沈んだ時も 苦難が心を押しつぶしそうな時も
私は信じています あなたがすぐそばにいて、私に寄り添っていることを

あなたが勇気をくれるから険しい山の頂も越えられる
あなたがエネルギーをくれるから嵐の海も渡れる
私は強くなれる、あなたが寄り添ってくれるから
あなたのおかげで、いつも今の自分を超えられる

そしてもう一回! ご登壇者、客席からも上がっていただき、ご来場者にも歌っていただきました。

フィナーレ

フィナーレ

 

「交流イベント」の名にふさわしく、熱気で会場が一体となりました。
季刊『道』はこれからも、誰かのために活動する方々の行動のエネルギーを伝えてまいります。

ご登壇いただいた先生方に、
ご来場いただいた購読者の皆様に、
はじめて出会ってくださった皆様に、
心より感謝申し上げます!

客席と記念写真

最後は、ご来場の皆さんと一緒に!

 

〈交流パーティ〉

交流パーティ

イベント終了後、ホール上階のレストランにて、交流パーティを開催。
ご登壇者はじめ190人にご参加いただき、交流を深めていただきました。

季刊『道』の発信に読者が感想文をくださる、それをお届けする・・・というように循環をつくり、つながりをつくってきましたが、この日、連載者と読者が直接語らい、同じ時間・空間を共有してくださったことは、本当にうれしいことでした。

また、同じ誌面に載りながら、互いを知る機会のなかったご登壇者同士が、イベントとパーティを通して、一気に仲良くなってくださいました。今後、新しい何かが生まれる、もしくは始まる気がいたします。

今後とも、毎号の季刊『道』をお見逃しなく!
どうぞよろしくお願いいたします。

 


【参加者の感想】


●兵庫 50代 男性

『道』に出ておられる先生方のお人柄に触れ、違った一面も見れて本当に良かったです。更に親近感を持ってこれからも読んで学んで行きたいと思います。
それと何より感じたことは、それぞれの分野で実践されている先生方のお話を聞いて、未来のために、自分にできること、自分しかできないこと、そのような役割が誰にでもあるということを感じました。
しかしそれは探すことでもなく、目指すことでもなく、人と寄り添い今を真剣に生きてきた先生方の結果だと思いました。
少しでもその生き方に近づけるように今を大切に行動していきたいと思います。
貴重な学ぶ機会を本当にありがとうございました。

●東京 40代 女性

素晴らしい会でした。ありがとうございました。
いつも紙面のみ、文字のみ(写真のみ)でしか接点がない皆さまが、話されているところ、存在される空気感、総合的に触れるのとでは、入ってくるものが全然違いますし、親しみやすさは倍増します。
また、お一人お一人だけでなく、その先生方が対談されることによる、相乗効果でしか生まれない、その場でしか生まれない空間を体感、目撃させていただくことができました。こちらも本イベントならではだと感じております。
人には、それぞれピンとくる入口が異なるものと思います。武道がピンと来る人、食がピンと来る人、教育がピンとくる人、自然がピンと来る人。入口は様々ですが、先生方が感じられていて、繋がってらっしゃる真理は一つだと思います。その、あらゆる方が真理への入口へ入っていけるように、様々な先生方に接点を持たせていただける「道」の意義を、今回のイベントで改めて感じました。
わたしも微力ながら、お手伝いさせていただけたこと、大変光栄に思います。

●東京 女性

プログラム一番の、岩井さんと金澤さんの衝撃的な対談から始まった昨日は、パーティーが終わっても興奮と余韻が残る一日となりました。
この道一筋に歩まれてる個性的な方々、それもちょっと面白い方々ばかり「道」の面目躍如と言ったところでしょうか。

私にとってはとても信じられない出会いがありました。
「長ーいお手洗い」から戻られてパーティーに現れた稲本正さん、どこかで知ってたようなお名前、、飛騨高山、オークビレッジと紹介が進んだ時、壇上の稲本さんは、飛騨高山で家具を造られていた頃の青年稲本さんに重なりました。
40年前ですね、オークビレッジの事を知り、その生活と家具に憧れ訪ねたのです。
家具は購えませんでしたが、むくの木で作られた蓋付きのしっかりした箱はアクセサリー入れとして今も手元に。

その後創立された専門学校「飛騨高山国際工芸学校」で娘が学ぶことになりました。
稲本さんも先生として関係されてたと記憶してます。

思わず駆け寄りましたね。
もちろん先生は憶えているわけもありませんが、この顛末をお話ししました。
長い年月を経て稲本さんの全体像を知ることになろうとは!

私は岩井さんが主催するダルクの家族会に繋がってるものです。
奇しくも、気 宇宙 絆 など目には見えない不思議な力がはたらいたに違いないですね!
私はそれを信じます。

●神奈川 50代 男性

楽しい時間になりました、ありがとうございました。
ダルクの岩井喜代仁さんと、金澤泰子さんの最初の対談で、
「悲しんでいる場合ではない、悩んでいる暇もない。障害という治らない現実と向き合い、我が子が自立した生活を送れるにはどうするか、それしかない!」
誰もが向き合う人生(日常の積み重ね)にある不安や迷いに対する究極の答えが、
最初に出てしまったという感じでした。

工藤さんのお塩の話はとても納得がいきました。
ポテトチップスに塩をかけるぐらいお塩が好きで、周りから大丈夫?と言われてましたが、 工藤さんのお話で自分の感覚で良かったんだと思えました。

微量ミネラルのお話はもっと聞きたかったです。
エネルギーという視点でのお塩の話も伺ってみたいです。

野村さん、佐々木さん、安藤さんのお話は野中さんが素晴らしく引き出して下さって面白かったです。
自然の中で命の輝きを見つめてシャッターを押し続けるのは、生死の境界のギリギリの所まで行く
凄い世界に生き続けることなのか!?カメラマンという生き様に圧倒されました。

山元さん、前島さん、国光さんのように実際に現場を知っている方のお話は胸に響きます。言葉が重く、子供たちを思う真っ直ぐなパワーに心を打たれました。

宇城先生の存在が個性を引き出しながら全体が調和している世界を創り出して、自分も仲間に入れて頂いて本当に楽しい時間になりました。

交流パーティーの佐藤さんのお話もスケールが大きくて勇気を頂きました。
まだ、熱量が冷めていませんが、貴重な場所に参加できて嬉しかったです。

●東京 会社役員 40代 男性

昨日はイベントに参加させていただき本当にありがとうございました。感動、エネルギー、希望、何とも表現し難い想いでいっぱいです。

司会進行された野中さんの圧倒的な人間力、魅力、ホスピタリティには終始感動いたしました。常に視野が広く、機転が効き、場を和ませる。このような方が世界でも活躍され、日本のトップ層におられるのだと感じました。参加した皆が口を揃えてあっという間の時間でしたとの感想も野中さんのコーディネートがあったからだとつくづく感じました。

また登壇された皆さまは長年「道」で読ませていただいていた方ばかりで大変勉強になりました。実践していらっしゃる方々の言葉は一言一言がとても重く、流暢に話す薄っぺらな内容とはどれもが桁違いでした。自然に生かされている謙虚さと子どもたちの未来のためにとのエネルギーで圧倒されました。イベントのスケールの大きさは登壇者の皆さまの実践されているものが掛け合わさったからだと思いました。

また交流会ではナッツカンパニー創業者の佐藤さんの話に釘付けでした。84歳にしてなぜそれほどパワフルなのか、アフリカの地でビジネスを成功させ続ける秘訣はなど、間近でお話いただけました。宇城先生との対談で最も印象に残っており、目の前で目を見てお話が聞けたことは、私の人生において忘れることができない大きな出来事なりました。佐藤さんの笑顔が今でもはっきり残っています。

これだけの方々が一堂に集まり、これだけのエネルギーになるのもすべてにおいて宇城先生が中心にいらっしゃるからだと思いました。銀河の写真のように先生を中心にさまざまな方々が繋がり、絆が生まれ、縁となる。これだけジャンルの違う方々を惹きつける実力と魅力。宇城先生の生き様、お姿が日本の希望であり、世界の希望である一端を昨日は存分に感じさせていただきました。

ビジネス、スポーツ、メディア、SNS、どこを見渡しても今回ほどのとても深い、内容の濃い、イベントはありません。今回のイベントが日本の未来への転換期となる気さえしています。この感動とエネルギーを自身の中で残し続けるためにイベントのチラシは大切に職場の部屋に飾り続けたいと思います。

●埼玉 教員 40代 男性

エネルギー溢れる素晴らしい会でした。
あっという間に時間が経っていました。
お1人お1人のお話をもっともっと聞きたいと思いました。
百聞は一見にしかずと言いますが、実際にお会いすることで(一見というより一触といえます)、日頃読んでいる文章の背景にあるエネルギーを感じ大変勉強になりました。

宇城先生の動きからも学ばされることが多くありました。
朝早くから会場にお越しになり、全体を把握され登壇される先生方をお出迎えされる姿勢、人の動きや物の配置等細部に渡り気を配り自ら率先して動かれるお姿からたくさんのことを学びました。

感動と楽しさと学びと全てが詰まった本当に素晴らしい会でした。
ご準備いただいたどう出版の皆様に心より感謝申し上げます。
またの開催を期待しております。

●福島 公務員 50代 男性

本当に素晴らしいイベントをありがとうございました!

あの場で、紙面でしか知ることのできなかった実践者の方々とリアルでお会いできたことは奇跡だと感じました!
登壇した実践者の方々のお話に、紙面のテキストと写真で語られるエネルギーを遥かに凌駕する高さと深さを感じ、衝撃を受けました。
ああ、そういうことだったのか、何も解っていなかったと、己の理解の浅さを痛感しました。季刊「道」を読み直し、実践者の方々のメッセージを確認したいと思いました。

イベント後の交流会では、何も食べることはできませんでしたが、実践者の方々にリアルに触れ、お話を聞くことができ、お腹いっぱい、胸いっぱいになりました!本当に桁違いのエネルギーをいただきました!

写真家の野村さんに伊勢神宮について質問させていただきましたが、その瞬間、野村さんの目がキラーンと光って、30分以上、奥の奥の奥まで詳しくお話しいただきました。
ネットやガイドブックでは決して知ることのできないリアルなお話に本当に度肝を抜かれました。そして、時空を超える神聖な場を保ち、変えることなく未来へ伝えようとする日本は本当に凄い国なのだと思いました。

時間切れで、岩井さん、安藤さんとお話ができなかったことが本当に残念でした。今も質問したかったことが頭を巡っています。しかし、またこのようなイベントが開催されると期待し、それまでもっと勉強しようと思いました。
本当に素晴らしいイベントをありがとうございました!

●京都 教員 40代 男性

せわしなく過ぎていく日々。そんな日常を過ごす中で、人のご縁から宇城先生と出会わせいただき、学び、そして「道」を拝読させていただくようになり、少しずつではあるものの、自分には何ができるのか。
何をすべきなのか。いい意味で自問自答しながら一日一日を過ごすようになりました。決して大きなことはできません。しかし、過去の自分からの脱却。「自分が変われば、周りが変わる。」自分中心の考えのもと、周囲のせいにして周りが変わることばかりを期待するのではなく、自分自身の器を広げていくことが調和融合であり、周囲と共に前に進む最善の方法であると宇城先生からご指導いただきました。そう考え毎日を行動することで、後の未来につながるのだと。今回のテーマでもある「子どもたちの未来のために、いま私たちができること」はまさに今の日本国民一人ひとりが真剣に考えなければならないことで、自分自身への再確認の場であるという気持ちで京都から東京へ向かいました。

冒頭 Yae さんの歌からスタートし、「名も知らぬ花のように」のその透明感のある歌声に引き込まれるように耳を傾けました。言霊とはこのようなことであり、胸に優しくエネルギーが入ってくるような感覚で、これから始まるイベントのスタートとして素晴らしいの一言でした。

岩井さんと金澤さんの対談。お二人ともに、「依存症とダウン症」という「治らない」という現実をいかにして受け入れ、前に進んでいくのか。こうして言葉で書くことは簡単ですが、そのリアルがどれだけ大変なことか。逆に言葉になりません。岩井さんは、様々な依存症を抱える方と向き合い、自分自身をコントロールできなくなってしまった状況への対応。当然対応することへのマニュアルなどなく、その場その場で判断。決断しなくてはならい日々。頭で考えていたら「遅い」ということ。その方を想う「愛と心」で本当に向き合ってこられたからこそできることだと私は感じました。何度裏切られても「許す。受け入れる」岩井さんのお父様がそうだったと。親の存在の大きさに気づかせていただきました。金澤さんのお話を聞かせていただくと「大変でしょう」という質問を何度もされてこられたのだろう。と思いました。翔子さんがお腹の中にいる時に「ダウン症」だと聞いた時のショックがあったり、どう時間をやり過ごそうかと悩んでいらっしゃった時はあったものの。翔子さんの存在に「自立させる」そのために子を信
じて、見守るということをずっと実践されてきておられ、そこに「ダウン症だから…」ということは全く関係ない。平等であると断言されるあの言葉の強さをすごく感じました。

工藤さんのお話は、世間の常識を疑えというメッセージとして受け取りました。というよりは、自分自身が勉強不足で何も知らないということだけです。塩のお話について、人間という存在がどのようにして創り上げられているのか。宇宙から生まれた私たちの生命は、やはり自然界からエネルギーをもらい生きる。そこに不自然なものは、心身を破壊するのだろうと。
続いて、野村さん、安藤さん、佐々木さん 3人の写真家。それぞれの世界観。一枚の写真の中に素晴らしいストーリーがあり、自然と共に作品を創り上げていくことのお話は、今までの私の想像を遥かに超えていました。自然に溶け込み、会話する。自然から受け入れてもらう。「沈黙の大切さ」の話はすごく納得させられました。

そして最後に宇城先生、野中さん、増川さんのお話。一番はじめに宇城先生が、ご自身のお話をされる前に、今回ご登壇された方々へのコメント。心遣いをされたことに感動致しました。そもそもイベントのスタート前から、そして翔子さんが壇上にあがられた時も一番に椅子を運ぼうと。映像のところにテロップが残っていることへのご指示。来賓の方への配慮。本当に宇城先生が一番気を遣われているなと。ここに人としての魅力があり、一番大切なところだと。
その姿勢。お姿をみせていただく、まさに実証ありき。あの舞台上で理屈ぬきの事実をみせていただきました。はじめて先生の実証をみられた方もいたのでしょうか。驚きの声も聞こえてきましたが、それは今までの自分の中になかった事象。しかし、それが事実であり、誰しもできるのだ。だからこそ自分の可能性に気づくこと。そのために謙虚になること。そして学び続けることを教えてくださるこの仕組みこそ、人類の発展のサイクルです。宇城先生の指導でしかないということ。
いろいろと感じさせていただいたことを書かせていただきましたが、木村さんも壇上でおっしゃっていたように宇城先生を通して、素晴らしい方とつながっていった。そしてこの動きは日本にとどまることなく、世界各地に着実に広がっている。地球温暖化、戦争、貧困、食糧問題、水問題本当に多くの課題はあるものの、先日のように先生を中心に想い溢れる方々が実践されていることに私自身も背中を押していただきました。ありがとうございます。
宇城先生、そしてどう出版、季刊誌「道」という存在に感謝するとともに、自分自身にしっかりとベクトルを向けて一人革命。「自分が変わる」を実践していきます。引き続き、ご指導よろしくお願い致します。

●山口 教員 40代 男性

暗く重い、先行きが見えない世相の中、私は常に不安と怯えに苛まれていたことに気付きました。先生方といち読者として、このイベントを通して、同じ時間と空間を共有させていただきましたのは、一生の宝物です。

この幸せをどう表現してよいのか、言葉が見つかりません。イベントが終わった瞬間、心の底から「生きていて良かった」と感謝の気持ちや幸せが湧き上がって参りました。

木村社長がスタンレー・プラニンさんから合気ニュースを引き継ぎ、季刊「道」として出発される際、「そんな甘いものじゃないよ。その覚悟があるのか」と宇城先生が厳しくお話されたエピソードを拝聴した時、その時の情景が目に浮かぶと同時に、木村社長が覚悟を決められ、そして先生がありったけの愛情と情熱で常に包まれ、守り、育んでこられた、この季刊「道」は後世に絶対残していきたい財産だと思いました。初めて「道」を手に取った瞬間、人生の節目で涙を流しながら読んだ瞬間、負けそうな時エネルギーを与えてくださることは度々です。

人間はこんなにも素晴らしく、力強く、愛に満ち、守り、希望のエネルギーを自らの内面から輝き放つことができるのか。ご登壇された先生方、ご来賓の先生方からお言葉以上に、有り得ない程のエネルギーを賜りましたのと同時に、人生観までもが変わりました。日常では苦しいこと、辛いことも勿論ございますが、常に実践に次ぐ実践、自ら希望に向かって力強く歩みを進められている先生方の御背中を拝見し、自分は何と幸せなのだろうか、どうしてこんな大きな大きな幸せと愛に包まれていることに今まで気付けていなかったのだろうかと強く思いました。

この季刊「道」とそれをいつも守り、育まれてきた宇城先生、対談や連載をとおして私達読者にエネルギーやメッセージを送ってくださる先生方に心から感謝申し上げます。本当に本当にありがとうございます。

●千葉 会社員 30代 男性

開始早々、ご登壇者様のエネルギーに圧倒されました。
とても純粋で愛溢れるエネルギーに心が洗われました。また、お一人お一人の、おシゴトに向き合われる真剣さが、話されるお言葉から感じられ、生で話を聞かなければ得られなかったような体験を得ることができました。本日の会を作ってくださった事務局様およびご登壇者様に感謝をしております。是非またご登壇者様のお話を直接お聞きしたいです。

●京都 40代 男性

どう出版の皆様、ご登壇者の皆様、素晴らしい時間をありがとうございました。季刊誌『道』を定期購読させて頂いており、前々からどんな方々か非常に興味がございまして、こんなチャンスは二度とないかもしれないと思い、参加させて頂きました。

Yeaさんの歌声から始まり、何度も心が震え、涙が出そうなのを堪えつつ拝聴しておりました。

岩井さんと金澤さんの対談では、お二人とも包み隠すところがなく本音をお聞かせ頂きました。周りからは大変だと言われることでも、「そんなことは言ってられない、私たちには書道しかなかった。」と仰る金澤さんの言葉が印象に残っています。このような状況は岩井さんも同じで、施設を逃げ出したり覚醒剤の使用を繰り返す人をずっと受け入れて上げるのは、「父親が同じことをしてくれたからだ。」という思いに心を打たれました。治らない病気を受け入れてどう生きるか、その覚悟と肚の据わったエネルギーを感じました。

工藤さんのご講演では、塩の重要性を学びました。減塩を推奨する現代医学を信じ込んでいた私にとっては目から鱗でした。特にルネ・カントンは存じ上げておらず勉強になりました。入院時や緊急時に点滴で生理食塩水を体内に注入することを思い出しますと、塩が大切なのは当然だと感じました。懇親会では、携帯されていた塩をビールに入れて頂き、試飲しました。味がいつもの味と違いマイルドになっていました。ありがとうございました。

野村さん、安藤さん、佐々木さんのご講演では、いつも綺麗な写真だと誌面で拝見していた、その奥にある気持ちや心構えを直接受け取ることができました。世界中を飛び回った写真を何枚も見せて頂いた野村さん、丸い円になった虹や一面一杯に広がる花園に、命の息吹や神様の存在を感じました。安藤さんの動画では綺麗な白熊がとても印象に残っています。皮膚は黒いのだとお聞きし驚きました。北海道の真の良さを知るためには、冬が一番いいことを知り、いつか行ってみたいと思いました。佐々木さんのお話では、宇宙や銀河の広大さと比較し、我々人間はカス以下のちっぽけな存在であること、そんな人間同士が争ったら殺し合ったりしても仕方がないという明確なメッセージを受け取りました。また懇親会では、鮮明な土星の写真を頂きました。早速自宅に飾りました。ありがとうございました。

山元さんと前島さんのご対談では、食育の大切さを学びました。手作りの食品は愛情がたくさん入っているので、そのまま子供たちの健康に変化を与えるのだと思いました。また子供たちに真剣に向き合うことの大切さが大事であることも感じました。前島さんの、子供を叱るときの様子は、こんなところでは見せられないという言葉から、何としても子供たちを守りたいという気迫を感じました。

野中さん、増川さん、宇城先生の鼎談では、普段の先生からはお聞きできないお話などをお聞きし、アッという間に時間が過ぎました。野中さんの素晴らしい進行により3人の空気が一体となり、流れるように話が進みました。中でも増川さんの水に怨念を込めて殺人の兵器にする研究や、ネイティブアメリカンに気に入られたお話はすごく興味深く拝聴しました。

ご登壇者の方々のエネルギーが衝突することなく、渦が混ざりながら融合・調和し、一つの大きなエネルギーへと変化していったように感じました。今回頂いたエネルギーをどのように日常に落とし込むか、変化させられるかがとても大切であると考えております。より良い未来に向けて自分も頑張っていきたいと思います。素晴らしいお話、どうもありがとうございました。

●福岡 女性

オープニングのyaeさんの歌で心の曇りが洗い流され気づけば涙が溢れていました。
Yaeさんがお話をされている間はゆったりとしていてまるで時間が止まっているようでした。優しい空間に包まれて穏やかな気持ちになりました。時間に終われてガサガサと生きている自分にそんなに慌てて何か大切なことを忘れてない?と問われているようでした。

岩井先生とお義母様の関係もショッキングでした。御近所の大好きなおば様からお義母様が毎日欠かさず岩井先生を思いお参りに行かれていたことを聞かされ、それから長い時間をかけて修復されているお話に胸を打たれました。金澤さんは翔子さんが学校に行けなくなった時に般若心経を5~6000文字一年間書を教えられそれが基礎になった事、大好きなお母様の思いに応えるため努力を重ねられた翔子さんのお元気なお姿も拝見出来嬉しかったです。

野村さんや佐々木さん安藤さんの美しい写真と映像も素敵でした。
そしてなんと帰りの飛行機で娘が円形の虹が出ていることに気づき見ることが叶いました。ご縁を頂いたお陰だと感動しました。

増川先生の海外の研究所での怖い水を作る依頼がきてそこから脱出したドラマのようなお話と野中さんの絶妙なトークに夢中になりました。
エンディングの歌を会場の皆さんと一体化して歌えて気持ち良く感動でした。

懇親会で登壇された方に直接お話が伺えて夢のような時間でした。
また、読者の方とも「道」とどうやって出会われたのか聞くことも出来て拡販していく参考になりました。

野村さんの溢れる元気の源もお話を聞いて良くわかりました。宇宙人だったそうです。地球に出会い地球に行きたくて、そしてお母様を選んで産まれて今地球上を満喫されていること等伺えて納得出来ました。楽しくてあっという間に終わってしまいました。
こんな時間をもっと沢山の人に共有してほしいです。
本当にありがとうございました。

●神奈川 女性

この度は「道」連載者の皆様のお話を直接聞くことができる機会を設けていただき、深く感謝申し上げます。
心揺さぶられる話、わくわくドキドキのお話、美しいスライド写真や動画を見せていただき、感動とともに「もっとお話を聞きたい!もっと見たい!」と思いながら、拝聴しておりました。

帰宅した夜、家族に「今日の講演会で、お母さんは『カス以下』だということが分かったよ!」と笑って話しました。
ソフトボールを太陽だとすると、地球の大きさは1mm以下で、そこに住んでいるお母さんは「カス以下」。
カス以下だけれども、人のためになる、寄り添える「イカス」になるか、自分のことだけしか考えない「バカス」になるか。お母さんは「イカス」を目指します!と宣言しました。
また、野村さんが話してくださった「死ぬまでに見てほしい3つの大自然」は「オーロラ」「氷河」「くじら」らしいよと話すと、寒さが苦手な主人は「全部寒いところだね」と呟いていました。
「砂漠の花園」の写真が大好きです。
安藤さんも「厳しい冬こそ命が輝く」と話され、ツル・キツネ・フクロウなど美しい動物と自然の動画にため息が出そうでした。
もうすぐ50歳になりますが「ヒッコリーランド」「オーロラ、氷河、くじら」を観る旅、人生の目標楽しみが増えました。
キリバイのホッカイロ持参で行きたいと思います。

また、あらためて人間の身体は、自分がいただくものでできている。食べるものの大切さを再認識しました。
118の元素を含む塩やミネラル、家庭の食をもう一度見直すきっかけをいただきました。

水と電磁波の話はとても興味深かったです。「電磁波を浴びると水が壊れてしまう。人間の細胞水は微弱電気をたくさん持っていて、微弱電気を浴びると水の構造が壊れてしまう。もっとも壊れるのが、携帯、コンピューター。髭剃りも!
30年前に携帯会社におりましたが、パソコンデスクに座る妊婦さんが、電磁波を防ぐエプロンをされていたことを思い出しました。自分も世間も、昔の方が電磁波に敏感だったかもしれません。携帯電話の枕元に置いて寝るのはやめた方がいいなと感じました。

岩井さんと金澤さんのお話は、小学生の子育て中の私にとってハッとさせられる言葉がありました。
「命は平等」「子供はできるのにやらせないことが多い」「お母さんが笑えるようにならないと、子供は変わらない」「自分の子供の手放し方」
小6の長男がおりますが「同級生に会うのが不安、見られるのが嫌」と30名のクラスに入れなくなり、少人数の支援級に時間をずらして登下校するようになりました。
この先学校に行けなくならないか、集団社会でどうするか、と不安に思うこともありますが、子供を信じて、先の子供の手放し方も考えながら笑顔で毎日過ごしたいと思います。

いま「道」読み直しています。
素晴らしい「道」を届けていただき、改めて感謝申し上げます。

●秋田 教員 男性

最初の岩井さんと金澤さんの対談から涙が流れました。元ヤクザの岩井さんと書家の金澤さん、普通は交わることのないお二人(しかも金澤さんは興味を持っていなかったとおっしゃっていました)だと思いますが、金澤さんがダルクのフォーラムに参加され、岩井さんが自然に「翔子ちゃん」と話されるのを伺い、ああ、きっと翔子ちゃんも岩井さんに心許して接しているのだろうな感じられました。岩井さんがダウン症の子を育てるご苦労を金澤さんに聞いたとき、人は苦労と思うかもしれないが、今の心境は世の中は平等で仕組まれている、その摂理(神様、岩井さんのおっしゃるハイヤーパワー)に任せるととても楽で幸せであるとおっしゃっていたのが、今そのように感じられていらっしゃるんだ、よかった、素晴らしいと思いました。対談前に翔子ちゃんが舞台に出て挨拶されて舞台を降りるとき、暗くて階段を降りずらそうにしているとき、真っ先に駆けつけ、最後まで寄り添ったのが宇城先生でした。

野村さん、安藤さん、佐々木さんの三人の写真家の鼎談は、最初一人ひとり写真を紹介しながらお話しになり、その後野中さんを司会に鼎談されました。野村さんは、お二人は重厚な写真を見せられるだろうから、何枚かの写真を見せるか1枚の写真を解説するか迷ったとおっしゃいました。オーロラや花園、双頭の鹿の写真などを見せていただきました。写真の師である星野道夫さんから力をいただいて撮った写真も見せていただきました。伊勢神宮での写真は、神様=自然が映るとこうなるという写真も見せていただきました。安藤さんは紙面で見せることができない映像作品を見せてくださいました。それは中国のコンテストで最優秀になった作品でこの会で初めて発表するといううれしいお知らせでした。佐々木さんは50歳を過ぎてからオーストラリアのウルル(エアーズロック)で天の川を見てから銀河浴写真を撮られるようになったと伺いました。理科の教師でもあり、ソフトボール大の球を太陽だとすると地球との距離は舞台の端くらいというお話がわかりやすかったです。三人に共通していたのは、目の前にいる人、お客さん、生徒が幸せになること、喜んでもらえること、元気を出してやろうという気になってくれることをなされているということでした。三人の方が気を配られていることが感じられました。それは自分を見せないという意味ではなく、自分らしさを存分に表現しつつ、相手の良さを引き出したり、尊重したり、喜ばせたりという振る舞いに感じられました。

工藤さんからは、生物が海から生まれ、人間の血液と海水の成分はほとんど同じであり、血液が海水に近い状態であれば健康であることを教えていただきました。現代医療の現場でも命が危ないときの点滴は生理食塩水を使います。塩化ナトリウムが生命には必要で、それに微量ミネラルが健康を維持しているということを教えていただきました。実際に工藤さんは、交流パーティーの食べ物や飲み物にご自分で持ってきた塩を振りかけて召し上がっておられました。

前島さん、国光さん、yaeさんは、前日22日の出雲でのイベント、旧暦十月十日に行われる神迎祭に参加されて、当日この会にいらしたと伺いました。前島さんからは、食べ物から私たちの身体はできている。私たちの身体、精神の健康に腸内環境が重要な役割を果たしている。食べ物をつくるのに重要なのが土で、土の中の微生物がよい土をつくり、よい土がよい食べ物を育むことを教えていただきました。前島さんと対談された山元さんの師が村上和雄先生からかっこちゃんの方法でサムシング・グレートのことを伝えてほしいと言われたことをご紹介いただきました。すべてのものがサムシング・グレートによって生かされていて、幸せの中にいるというお話しは、冒頭の金澤さんのお話と通じると思いました。質問に答えられたお答えを通して、優しそうなお二人が、絶対に曲げられないことに対して、絶対に曲げない芯の強さや絶対に伝える覚悟をもっていらっしゃることを改めて感じました。

増川さんからは、水の研究から音の研究へ入られたこと、ロシアの研究所やアメリカの研究所で普通は入れないところにも入らせてもらった話やネイティブアメリカンに気に入られて嫁に来ないかと言われたことなど興味深いお話を聞かせていただきました。なかでも古代は現代よりも自然の仕組みを分かっていたというお話、遺跡を巡るのが趣味で遺跡に行くとそれを感じるとおっしゃっていたのが印象的でした。宇城先生はいつも道塾で見せてくださる検証を舞台の上でも見せてくださいました。壁にくっつく手の検証では、増川さんと野中さんも参加して引っ張りましたが、壁と調和した人を動かすことはできませんでした。

交流パーティーで稲本さんが今日見られたことを海外に伝えたらというお話がありました。海外では本当にすごいことを素直に評価し、日本人は逆に海外で評価が高いとすごいとなるところがありますから、その方が理解が広がり、様々な分野の変化につながる可能性があると思いました。今回のイベントは、いろいろな分野の優れた能力を持った人がつながれるということを示していただきました。それは大いなる希望です。野村さんが神=大自然、野中さんが日本人が古来から神=自然(じねん)ととらえてきたもの、安藤さんがヒグマやキタキツネの中にも見いだす神様、佐々木さんが感じる宇宙、岩井さんのおっしゃる神様(ハイヤーパワー)、金澤さんの感じる摂理、前島さんが出雲で向かえた古代から伝わる神々、山元さんが村上先生から伝えられたサムシング・グレート、宇城先生の捉えられている空気や気、そのようなものに私たちは抱かれ包まれ生かされていて、それに敬意、敬愛を持って従い、任せて生きるところに幸せがあり、皆が幸せに生きる世界へ変化する縁ではないかと思いました。

素晴らしい世界を伝えてくださる登壇者の方々、このような会を実現していただいたどう出版、運営していただいたスタッフの皆様、会場に心から感謝申し上げます。

●京都 女性

当日会場で「道」に登場する皆さんのお話しを聞き、お姿を見て、宇城先生のもと学ばせていただいている者として一番心に残ったことは「心を開く」ということです。
生かされている一人であるからこうして存在しているのであれば心を閉ざしていては勿体無いことだと感じました。
そしてこうして学ばせていただいているのに心を閉じていては何にも変わらないと感じました。
自分のフィルターで物事を見て判断しているようなレベルにいては話にならないと思いました。

それ以上に、相手(子ども、周囲にいるすべての人)の心を閉ざさせるようなことを自分がしてしまうようなことは決してあってはならないことだと感じました。
地球に人間が誕生して今があるように、「道」をこうして今手に取らせて頂けるのは今まで繋いでこられた人々がいらっしゃるからで、今私たちが「道」で学ばせていただいていることに大変感慨深い想いになりました。
心より感謝申し上げます。

「道」に出会わなければ、今の自分はいない。
自分も子どもももっと犠牲にしていたと思う。
「道」に出会わなければ、本当のことは何も知らないまま、知ろうとしないまま、奴隷のままであったと思う。
「道」に出会わなければ、真実へ向かう勉強はなかったと思う。
「道」に出会ったから真の学びへ向かうことができる。

Yaeさんのどこまでも届くような歌声が身体中に広がってきました。

岩井さんと金澤さんの対談。子どもの自立に向き合って実践されてこられているお二人のお話は親としても生のお声を聴くことができ有難い時間でした。
「きょうも、いい日」で読ませていただいていることを実際に金澤さんの言葉でお話を聞いて翔子さんの全てを包み込む偉大な力を改めて感じました。
子どもがもっている偉大な力を親は大人は大切にしなくてはならないと感じました。
子どもが生きていけるように守るとは、見守るとは、金澤さんのお話を聞いて自分の在り方を考えさせられます。
以前京都の講演会で岩井さんにお話を聞かせて頂いた時、女性スタッフの不動さんも一緒に来られて、ご自身のお話を聞かせてくださいました。
「生き方がわからない」薬物依存症から回復しても、社会に出たら、じゃあどうしたらよいかわからない、といったことをご自身の体験を含めてお話してくださったことが心のどこかにいつも強く残っています。
あの日からどれ程に家庭や環境、人を育てる教育する場、親、大人の役割が非常に大切であるかということをずっと心にありながら過ごしています。

岩井さんが「今日一日を生きる」の手記で毎回お一人お一人のお話をこうして分けてくださることで自分では気づけないことを学ばせて頂いていることに感謝致します。
どうして何度も何度も色々なことがあっても受け入れ続けられるのかとの質問に、「父ですね。」とお父様のお話をしてくださったことがとても心に残っています。親の在り方は、守る、自信、自立、子どもたちの心に直接繋がっていくのではないかと、深く考えさせられます。
以前の京都講演からずっと岩井さんのお声、お姿が身体と心に残っていて今回の集いでまた直接お話を聞かせていただけたことが大変有難かったです。
岩井さんのお姿を見ると声を聴くとなぜか涙が溢れてきます。

写真家3名のお時間。
野村さんが見せてくだっさた太陽の光の円の写真。
見えるところだけで生きている自分の小ささを改めて感じさせてもらいました。
そして野村さんの師匠のお写真の太陽の光の色。言葉を失いました。
一人で「道」を読みながら写真を見ているだけでは感じとることができない、
野村さんが実際お話をしてくださり見せてくださるお写真は何十倍にも何百倍にも写真の面白さや深さを感じました。
生死。鹿の角に絡まっている鹿の頭。目。命とは、生かされているとは、鹿のこの写真を永遠に心に置きながら自分に問い続けるような気持ちです。
実際にお話を聞かせていただき野村さんに魅了されました。

佐々木先生の生徒になり授業を受けたかったです。そうすれば理科を好きになっていただろうに。
佐々木先生のお話を聞いていたら全てが面白い、もっと知りたいという気持ちになってくる。わくわくします。点と点が繋がっていく、佐々木先生のお時間に吸い込まれていくように感じます。

安藤さんが分けてくだっさた映像。
鶴の舞の美しさ、しなやかさにある芯の強さ。自然が生み出す色。全てが美しすぎる世界。
鶴の舞にある強さ、飛び立つ際の2羽の間、翼の強さと先端まで続く繊細な美しさ。
言葉では表せない自然の生き物の美しさが心の奥に残ります。
あの姿を自分の心身体に映していきたいと思う程に魅了されました。

3名の写真家、野村さん、佐々木先生、安藤さんのお話後、娘は太陽の光の円の写真が印象に残ったようでした。
が、写真好きだからやっぱり全部!!とのこと。
3名の写真家の方々が見せてくださった、分けてくださったお写真、お話、映像すべてが心に残っている様子です。

塩の真実を何も知らなかったところから工藤さんの連載で教えていただきました。工藤さんが「道」で教えてくださらなかったら毎日の食事に神宝塩をいただくことはできなかったです。

前島さん、山元さんの穏やかなお声のトーンやお話に優しい気持ちになりました。
実際の現場では、芯の強さとぶれない心がある毎日の中でいらっしゃるのだということが伝わってきました。

宇城先生、野中さん、増川さんの鼎談。
世界で実践されてこられた方々の高い次元の世界をお話くださり知らないことだらけであることを痛感致します。
勉強、学びをしていかないと取り残される。真実を知る勉強をして目を鍛えていかなければいけないと感じました。
これからも「道」で学ばせていただくことが楽しみになりました。
このようなお時間、場をつくっていただきましてありがとうございました。

 

●東京 自営業 男性

今回のイベントに参加させていただきありがとうございました。
イベントの司会をされた野中ともよさんの発声にはじまり、どう出版の木村社長のご挨拶では、あれだけの人前でおはなしすることは大変緊張されると思います。野中さんの話す方の緊張を解くような話使いはさすがだなと思いました。
木村社長の合気ニュースの創始者アメリカ人のスタンレー・プラニン氏から季刊『道』に変わる時のエピソードから、武道という枠の中のインタビューから一歩枠を広げて人生の生き様を見せてくださる方々の普段知ることがができないお話しを本音で語られていることは、自分にとって視野が広がる感じがします。木村社長と宇城憲治先生との出会いを機にこうした雑誌が出来たいきさつをあらためて知ることができました。

金澤泰子さんと岩井喜代仁さんの対談では、翔子さんを自立に導いたいきさつと岩井さんの薬物依存のお子さんと親御さんの自立ではなかなか親が子供をつきはなすことのむずかしさをお話しされる中で、金澤泰子さんは翔子さんを一人で生きていけるところまで導かれていることはなかなかできることではないとおもいました。

工藤清敏さんの講演では、今の医療の、血圧があがるから減塩が必要と言われているしかし病気など緊急の時など点滴には塩が含まれているという矛盾することをお話しから知ることができました。塩の大切さを知ることができました。

佐々木隆さんの写真、うまく撮ろうとするといい写真が撮れないことは自然に溶け込むようなお話しなど夜の戦没者の墓地でのお話は、なにか目には見えないことを感じられたのかと思いました。野村哲也さんのクジラを間近に見ることで男性と女性では感動の仕方が違うというお話は、男性と女性の感性の違いを感じました。懇親会で安藤誠さんは熊の写真を撮る時かなり近くでとられていることに驚きを感じました。今熊が人を襲う事故がおきている裏側で罪もない熊達が数千頭も殺されていることになんとも言えない感情がこみあげました。

懇親会では間近でお話しを聞かせていただき、みなさん仕事に生き方に情熱をもたれていること感じました。

●山口 50代 男性

ありがとうございました。
ご登壇された皆様のエネルギーに圧倒されました。守り抜くことの苦しさを想像すると尻込みしてしまいますが、本当の成長、生き甲斐はそこにある。これを忘れず、せめて自分の想いとその行動とが離れて食い違うことのないよう、謙虚に一日を送りたいと思います。

今年の春、ゆめの森こども園で農業指導を見学する機会がありました。集まった皆さんの大半は、前島さんのことを御存じない様子でした。紹介動画が流れた後、講師である菌ちゃんふぁーむの吉田俊道さんが「この前島さんは本気で取り組んでいる人だから放っておけない」と、おっしゃったことが印象に残ってます。
庭に小さな畝を作り、糸状菌を招いて作物を育てる農法を試しています。この先の変化が楽しみです。

●東京 60代 男性

素晴らしいイベントをありがとうございました!

数年前、『道』208号に登場された岡田沙織さんのFM番組に、木村さん千葉さんが出演され、その番組の最後の方で岡田さんが「これからやってみたい事はありますか?」との質問に、お二人が「『道』の執筆者と読者を一同に集めてイベントを開きたい」とお答えしていたのを覚えています。その時は「そんなイベントがあればいいな」と夢物語のように思っていたのですが、実際にそれが実現して参加出来るなんて一読者として夢のようでした。このイベントを企画し実現したスタッフの方々の熱意と実行力、宇城先生と執筆者の方々との信頼関係をひしひしと感じました。

イベントでは先ず、オープニングのyaeさんのアメイジングブレイスの心に染み込むような歌声にゾクゾクし、素晴らしいイベントの予兆を感じさせられました。その期待通り総合司会の野中さんの「あっという間の5時間になりますよ」の言葉通りの、本当にあっという間の、しかもとても濃い5時間のカイロスタイムでした。

登壇される方々は、それぞれの己の『道』を歩き、実践し続けられて来た方ばかりであり、その経験から発せられる言葉は重く、心に突き刺さります。一つ一つを取り上げていたらキリが無いくらい沢山の感動を頂きました。しかし惜しむらくは時間が足りない!。どのプログラムも「もっと聞きたいもっと知りたい」と全部が全部そう思わされました。

交流会にも参加させて頂き、執筆者の方々と身近に接することが出来たのもとても有意義でした。全員の方とお話できた訳ではありませんが、皆さんとてもエネルギッシュでそのエネルギーのおすそ分けを頂いた思いです。工藤さんが「マイ塩」を持参され、その塩を私もビールのグラスに入れて頂きました。同じテーブルになっていた佐藤芳之さんの奥様が、話に夢中になっている工藤さんとツンツンとつつき、サンドイッチを二切れ差し出して塩を振るよう催促し、その一切れを近くで熱弁をふるっているご主人の佐藤さんに「あなたも食べなさい」差し出しすなど、交流会ならではの微笑ましいシーンにも遭遇しました。会場のあちこちでそんな場面が繰り広げられていたようです。ここでも時間が足りない!自分の体が2つ3つあれば良いのにとうらめしく思いました。

こうして感想を書いていてもイベントの様々な場面が思い起こされます。全部書こうとするとキリが無いです。数年後、また同じようなイベントが開催されれば良いなぁと思いました。

●仙台 60代 男性

オープニングの大きな会場を包み込むYaeさんの歌声で一気に引き込まれ、野中さんの「5時間はあっという間ですよ」という言葉から始まり、岩井さんの尋常ならざる人生の中でのお母さまとのエピソードに心をぐっと掴まれ、金澤さんの先の見えなかった祥子さんとの日々のお話に過去と今と未来のつながりの必然を感じ、工藤さんの確信に満ちた塩への愛がストレートに自分の中に入ってきて、大きな声とそのエネルギッシュな立ち振る舞いによって、野村さんの写真の持つパワーの謎が解け、安藤さんの何とも言えない透明感と濃い生命の息吹が心地よい音楽とともに同居する動画に圧倒され、佐々木さんの宇宙と人間の時空が重なる姿を撮るに至るプロセスに気づきの意味を感じ、山元さんの一途な思いとその思いを全く自然体に行動に移せているお姿にまぶしさを覚え、前島さんの発達しょうがいの子供をギフテッドという全く違う視点で捉え実践している真摯な姿勢に拍手し、味わい深い司会で会場を魅了する野中さんの軽妙なそれでいて奥底に迫る問いかけと、増川さんの驚きの経歴の中で培われた深遠な科学の眼差しの目が輝く中で、お二人に挟まれた宇城先生がまさに実践こそがその答えと塾生スタッフによる実証として披露してくれた気の世界に目を奪われ、そしてフィナーレの「You raise me up」を皆と一緒に合唱し、・・・と、気づいたら本当に「あっという間」でした。

「道」の誌面ではなく、生(なま)で拝見する登壇者のお姿は、一人一人が実践エネルギーの塊のように感じられました。それは長い時間かけてそれぞれが歩む道の傍らの人々や自然の営みに、見守り、寄り添いの心を向け続けてこられた証の姿なのだと思いました。その方々が一堂に会すというこの稀有な場に自分も一緒に居ることでそのエネルギーのお裾分けを頂いた思いでいます。「あっという間」は「気づきの間」でもありました。人と人とは見えないけれど確実に存在する何らかのエネルギーで繋がり得る、そしてその繋がりこそが未来への道をしっかりと照らし出す、そういうことなのだ。そんな勝手ながらの気づきの風景が心に浮かびました。来場者も入れて最後に全員で撮った写真は繋がりを心に留める宝物となりそうです。この日は素晴らしき集いの場を堪能しました。ありがとうございました。

●福岡 40代 男性

毎号の「道」では、先行きの見通せない不安定な現代において、私たちが強く誠実に今を生きるために必要なことについて、様々な切り口から学ばせていただいております。今回、交流イベントに参加させていただき、いつも「道」で拝読させていただいている方々と間近にお会いできて、大変感激致しました。5時間という時間が本当に短く感じるほどに、講演内容と登壇者の皆様のパワーに圧倒され、勇気付けられ、これから先の未来への希望をいただき、今日の今からまた私たちも実践していかなければという覚悟を決める契機を与えていただきました。登壇者の皆様の普段は見られない組合せによる対談はパワーが何倍にも増して身に沁み入り、気付いたら涙しながらお話に聴き入り、写真や映像に見入っておりました。

今回は家族での参加は叶わなかったですが、学ばせていただいたことを持ち帰り、家族や子育てについて日々悩み、子どもたちの未来を憂う周りの人たちに伝え、想いを繋げていけるよう日々に活かして参ります。この様な素晴らしい時間を「道」で繋がった同志である皆様と共有する機会をいただき、本当にありがとうございました。


●山口 50代 男性

ありがとうございました。
ご登壇された皆様のエネルギーに圧倒されました。守り抜くことの苦しさを想像すると尻込みしてしまいますが、本当の成長、生き甲斐はそこにある。これを忘れず、せめて自分の想いとその行動とが離れて食い違うことのないよう、謙虚に一日を送りたいと思います。

今年の春、ゆめの森こども園で農業指導を見学する機会がありました。集まった皆さんの大半は、前島さんのことを御存じない様子でした。紹介動画が流れた後、講師である菌ちゃんふぁーむの吉田俊道さんが「この前島さんは本気で取り組んでいる人だから放っておけない」と、おっしゃったことが印象に残ってます。
庭に小さな畝を作り、糸状菌を招いて作物を育てる農法を試しています。この先の変化が楽しみです。

●東京 60代 男性

素晴らしいイベントをありがとうございました!

数年前、『道』208号に登場された岡田沙織さんのFM番組に、木村さん千葉さんが出演され、その番組の最後の方で岡田さんが「これからやってみたい事はありますか?」との質問に、お二人が「『道』の執筆者と読者を一同に集めてイベントを開きたい」とお答えしていたのを覚えています。その時は「そんなイベントがあればいいな」と夢物語のように思っていたのですが、実際にそれが実現して参加出来るなんて一読者として夢のようでした。このイベントを企画し実現したスタッフの方々の熱意と実行力、宇城先生と執筆者の方々との信頼関係をひしひしと感じました。

イベントでは先ず、オープニングのyaeさんのアメイジングブレイスの心に染み込むような歌声にゾクゾクし、素晴らしいイベントの予兆を感じさせられました。その期待通り総合司会の野中さんの「あっという間の5時間になりますよ」の言葉通りの、本当にあっという間の、しかもとても濃い5時間のカイロスタイムでした。

登壇される方々は、それぞれの己の『道』を歩き、実践し続けられて来た方ばかりであり、その経験から発せられる言葉は重く、心に突き刺さります。一つ一つを取り上げていたらキリが無いくらい沢山の感動を頂きました。しかし惜しむらくは時間が足りない!。どのプログラムも「もっと聞きたいもっと知りたい」と全部が全部そう思わされました。

交流会にも参加させて頂き、執筆者の方々と身近に接することが出来たのもとても有意義でした。全員の方とお話できた訳ではありませんが、皆さんとてもエネルギッシュでそのエネルギーのおすそ分けを頂いた思いです。工藤さんが「マイ塩」を持参され、その塩を私もビールのグラスに入れて頂きました。同じテーブルになっていた佐藤芳之さんの奥様が、話に夢中になっている工藤さんとツンツンとつつき、サンドイッチを二切れ差し出して塩を振るよう催促し、その一切れを近くで熱弁をふるっているご主人の佐藤さんに「あなたも食べなさい」差し出しすなど、交流会ならではの微笑ましいシーンにも遭遇しました。会場のあちこちでそんな場面が繰り広げられていたようです。ここでも時間が足りない!自分の体が2つ3つあれば良いのにとうらめしく思いました。

こうして感想を書いていてもイベントの様々な場面が思い起こされます。全部書こうとするとキリが無いです。数年後、また同じようなイベントが開催されれば良いなぁと思いました。

 

●福島 40代 男性

金澤泰子さんの書道が自分達親子が辛い時期の支えになっていた。というお話に感嘆致しました。
辛い時期は誰にでもあるものだと思いますが、自分等の場合は他の娯楽などに逃げていたと思います。
また、泰子さんが翔子さんに教える際にキツくあたってもしまっても翔子さんが必ず最後に『ありがとうございました。』
と挨拶したというお話があり、発達障害と言われる弟を持つ身としては共感できました。
世の中の常識や、自分の事ばかり考えている所をその言葉が浄化されていたのではと思います。

写真家3名の素晴らしい写真を拝見する事ができ、夜の星を見よう、近くの自然の中の景色を探してみようなど様々な思いが出てきました。
安藤誠さんの塾の講師をしていた時、『きついとは思わなかった。いつも生徒の事を考えていたから』というお言葉にハッとさせられました。
また、御三方の写真を撮る動機など楽しく拝聴できました。

増川いずみさんの他では聞くことができない、研究のお話等参加する事ができ本当に良かったと思います。

登壇された方々のお話を聞かせて頂き、生き方が一貫されている。壇上で話されている時も、日常の生活も行動も考えもきっと変わらないという事を生でお話を聞かせて頂き感じる事ができました。

冒頭のYaeさんによる歌唱から始まり、木村編集長による挨拶。どう出版の歴史を聞く事ができたのがとても良かったです。
素晴らしい講演会をありがとうございます。

●静岡 理学療法士 60代 男性

岩井氏と金澤氏との対談では、岩井氏のオーラにまずは圧倒されました。やくざの元親分のオーラというものより、困難を乗り越えてきている逞しさとオーラです。私は病院で理学療法士として、やくざ専門?の担当をして組長だった方や様々な方の担当をさせていただきました。凄みを感じた方はいましたが、岩井さんほど凄みと優しさの飛び抜けた方は初めてでした。また、頭の回転も早く金澤氏との関係や話を引き出す配慮にさすがだと感心しました。パーティでお話ができずとても残念でした。

金澤氏のお話も胸打つものがありました。ダウン症の方を理学療法士として担当させていく機会も数多くありましたので、ダウン症の方の純粋素朴の天使のような存在はよくわかりましたが、家族の心の奥の悩みや葛藤が今回のお話でわかりました。親が年老いて、いずれは翔子さんも一人で生きていかなければならない。その準備をいくらしても不安であることが垣間見えました。書道家として脚光を浴びる存在であるが、それは人生の表舞台のほんの一部分である。その裏には背負っていかなければならないことが山ほどありそれを乗り越えていく厳しさ、強さがお話の一端に出ていたと感じました。パーティでお話しさせていただき、謙虚で気遣いのきく素晴らしいお人柄がよくわかり、さすが翔子さんを育て上げた方だと感動致しました。

前島氏、山元氏と対談での印象は、共通である芯の強さと外部への対応の柔・剛の違いです。理不尽なことがあった時、絶対に譲れないことは両氏とも共通ですが、山元氏は柔らかく否定していくに対して前島氏ははっきりと否定していく。その姿勢、性格の違いがはっきりとしていたことに少しほっこりしました。素晴らしい方々でした。

工藤氏の講演は楽しみにしていた講演でしたので、もっともっと聞きたかったです。どうの連載でもいかに塩が大事であるかを納得して読んでいました。パーティも実際お塩の味見をさせていただき、美味しくてびっくりました。氏のお人柄も素晴らしく早速、塩を注文しました。これからの私の身体変化が楽しみです

野村、安藤、佐々木氏の対談ももっと時間をかけて聞きたい内容でした。正直、本ではサラッと見て終わりにしてしまうことが多かったのですが、写真への思いがよく伝わる内容でした。どの方も宇宙と繋がる、全ての生き物に敬意を払うその人間性がとても素晴らしかったです。これから写真を見る目が明らかに変わると思います。パーティではお話が聞けず残念でした。

そして、最後は宇城先生、増川氏、野中氏との対談です。今回の集いの研修会の中でもっとも感動したのは、宇城先生が登壇時、降壇時にしっかりと礼をされていたことです。この礼はその場でお話をさせていただくことへの挨拶と感謝だと捉えています。これほどしっかりと礼をされていたのは宇城先生だけでした。私も宇城先生の教えである礼を患者様や学校の授業では教室に入る時、退出する時に必ず行なっております。今回の集いは宇城先生のお力によるものだとのことでしたが、やはり宇城先生の人間力に素晴らしい方々が引き寄せられてきたのだと確信しました。増川氏は今回とても講演を楽しみにしていました。宇城先生の気を科学者としてどのように捉えているのか。人間からでる電波や波長と量子学のお話が聞けるかと思っておりましたが、、、残念でした。どうしてもお話が聞きたかったため、パーティで何回も増川氏に伺ったのですが取り巻きの方が多くて無理でした。が、最後の最後にお話しすることだできてとても良かったです。

ざっと感想を記載させていただきました。本当に参加できて、お話が聞けて良かったです。私の財産になりました。当日は既に予約の患者様が入っていたのですが、キャンセルになったため慌てて申し込みして、参加させていただきました。これもご縁だったと感じております。
ありがとうございました。

07 11月

安藤誠氏 『原野から』出版記念講演会が開催されました

2022年11月3日(木祝)、東京都 町田市文化交流センターにて、ネイチャーガイド・写真家 安藤誠さんの『原野から』出版記念講演会が開催されました。

安藤さんは毎年恒例の「秋の全国ツアー」に10月中旬、北海道鶴居村ヒッコリーウィンドからオートバイで出発。
岩手、群馬、福岡、兵庫、大阪、京都、名古屋、静岡……と、時に1日に2講演をこなしながら、前日に町田市に到着、この日を迎えました。

会場には62人が来場くださり、オンライン参加(見逃し配信)には52人のお申し込みをいただきました。

冒頭は、ヒッコリーウィンドのスタッフである山本浩史さんと山田佳奈さんにお話しいただきました。
山本さんからは、安藤さんとの出会いと、安藤さんが主宰するオンライン講座「至誠塾」について動画を交えてご紹介と、塾への想いを語っていただきました。
山田さんからは『原野から』の紹介と、執筆・制作にあたる安藤さんをずっと傍らで見て、サポートしてきた想いを語っていただきました。

山本浩史さん 山田佳奈さん

 

撮影秘話 ―― 情熱が試される瞬間

安藤さんの講演は、『原野から』の表紙のクマについてのお話から始まりました。
近代日本において危険な動物と刷り込まれてしまっているクマの、愛すべき本当の姿を伝えていきたいという表紙に込めた思い。

『原野から』特大ポスターは、速水諄一さんがご厚意で制作くださったもの

 

ツルやフクロウ、キツネの一瞬を捉えた1枚の写真が、どのように撮られたか、1枚1枚のストーリーが語られました。
「不利な条件の時こそ、本当のプロフェッショナルの魂とか、本当の情熱が試される瞬間なのです」

白樺の林が湖面に映りシンメトリーになった美しい緑の写真では、白樺が森を形成する時にスターターの役割を担っていること、そしてその役割が終わった時に潔く倒れて次世代に譲っていくことにまで深く踏み込んでお話しいただきました。時間軸に添った森の変化を捉え、伝えてくださる安藤さんの広い視野と深みあるお話に、参加者は聞き入っていました。

映像作品「Pass the Winter」では、東北海道の冬を生き抜く動物たちの姿が、ケルティック音楽とともに映し出されました。放映後、1シーン1シーンについてその背景が語られていきました。

 

お金で買えないものを自慢する

「お金で買えるものは自慢にならないし、憧れないほうがいい。
オートバイはお金で買えます。しかし、オートバイを乗りこなすスキルや経験はお金で買えません。かっこいいのはどちらか? 所有することではなく、そのオートバイを自在に操ることのほうがはるかにかっこいいし、価値がある。
自然というのはお金で買えません。お金で買えないものは一度壊すと、復元が非常に難しいです。復元が難しいからこそ、守らなければならない」

「僕の夢は、北海道知事をガイドして、北海道の素晴らしさ、価値を行政や国に理解してもらって日本中にひろめられたらなと思っています。きっとそれは夢物語でなく、実際に今JALさんやANAさんと『人を幸せにしよう』という概念で仕事ができています。
これからみんなで幸せになっていくということはそんなに難しいことではなく、意識の持ち方で、それを実践するということにかかっていると思っています。
もう一度言います。お金で買えないことを自慢する、ということをやっていきましょう」

安藤さんが16歳で手に入れた自転車で500kmを走破する、まさに「お金で買えない」貴重な体験をまとめた映像作品が放映されました。

「実践する、やり続けることが、いろいろな人を勇気づけて、信頼につながると思っています」

そして、2022年版の映像作品「Ordinary Miracle」の放映をもって、講演を締めくくられました。

自然の大きさ美しさ、動物たちのいのちの輝きが伝わってくる写真の数々。安藤さんのご講演から、その1枚1枚の背景に豊かなストーリーが流れていることが感じられました。

以下に参加者の感想の一部をご紹介いたします。

 

≪参加者の感想≫

●東京 学生 19歳 女性
安藤さんの自然界を写真で切り取る瞬間へ真摯に向き合う在り方に、武道や人間関係にも通じるものを感じました。
厳しい北の大地を通じて生まれた出会いやお金に換えられない経験など、自然が教えてくれる謙虚で晴れやかな気持ちを大切に、『原野から』に掲載されている写真を見て、今回の縁を心に残していきたいと思いました。

●東京 会社員 50歳 男性
昨年の講演会からあっとい間の一年だったように思います。
今年もまた安藤さんのお話を直接聞かせていただくことができて本当に良かったと思います。
信頼とは継続だ、その本質は“ペイシェント”耐えて待つというお話が印象に残りました。耐えて待ち、心で観ること。それが「先(せん)をとる」こと。まさに武道につながることを感じました。安藤さんが侍として見えました。
また、目に見えないものを感じること、気配を感じること、そこの部分を自分自身も磨いていきたいと思いました。

●東京 60代 女性
去年はリモートで、今年は会場で、直に安藤さんの気を大いに感じながら楽しみました。
いつかヒッコリーに行ってみたい!! 強く思いました。
ありがとうございました!

●東京 女性
すばらしい講演でした。映像にも感動しました。
心に残る言葉をたくさんいただき、感謝しています。ありがとうございました。

●東京 会社員 60歳 女性
安藤さんの魅力を充分に満喫した貴重なひとときでした。
写真、映像はもちろん、そこにある哲学に多くの参加者が魅了されていました。
今後もこのような機会が続いていかれますよう祈念いたします。ありがとうございました。

●東京 教員 66歳 男性
今日は勇気と元気をいただき、ありがとうございました。
安藤さんにとって、自然(人間も含む)は恋人なのだなと思いました。まるで大好きな人が遠くからやってくるように耐えながら待っている。出会った瞬間の喜び、感謝、それがとても感じられて、私も楽しくなりました。人生を楽しんでいらっしゃる、達人ですね。

●神奈川 会社員 64歳 女性
楽しいお話を聞けました。
日本という素晴らしい国に生まれ、この国を愛し続け、人と出会い元気で生き続けたいと思います。
そんな勇気をいただきました。

●神奈川 会社員 57歳 女性
「お金で買えないものを自慢する」がとても印象に残りました。
モノだけに頼らず、モノを使って素晴らしい経験につなげていきたいと思います。本日はありがとうございました。

●神奈川 主婦 73歳 女性
毎回、安藤さんの講演は魅力的で、自然のことや生きる指針など私の年齢でもためになります。
安藤さんを5年前に紹介してくださった方に感謝。そして安藤さんもそろそろ還暦をお迎えとのこと、これからも健康で Japan tour を続けてくださいませ!
本日は動画で、最新版や自転車500km宗谷岬までを続けられた皆様の姿を拝見したり、胸が一杯になることばかり。お話と映像とで興味深い講演会でした。ありがとうございました。

●神奈川 クライミングインストラクター 61歳 女性
毎回なのですが、自然への動物への、そして人への安藤さんのあふれる愛を感じて感動するとともに、そても幸せな気持ちになりました。
信頼とは継続である。本当にそう思います!
出会いを大切にし、それを信頼につないでいく。
「心」への価値観のパラダイムシフトを信じて、行動に移していこうと思います。
本当に素敵な講演をありがとうございました!

●宮城 医師 70代 男性
講演会は安藤さんのお人柄のとおり和やかで楽しいものだった。
プロカメラマンとしてまたアドベンチャーツーリズムの草分けとしての矜持を随所に入れながら、美しい映像と音楽でお話をされました。心が癒やされ、エネルギーをいただき元気になれました。
北海道の原野で繰り広げられている植物や動物のたくましい生命力とその美しさをたっぷり味あわせていただけて感動でした。本物を継続していくこと、見えない時間軸を大切にすること、自然の中で忍耐強くピントを心で合わせること、自然の本質を見抜いたアイヌ文化の素晴らしさなどたくさんのことを教えていただきました。自然は真実・本物そのものであり、人間の都合で自然を見る視点から、自然と調和し自然に感謝し自然の本質に従う視点になることの大切さを再認識しました。本当に素晴らしい講演会をありがとうございました。ご準備いただいたスタッフの皆さん、どう出版の方々に深謝致します。

 

安藤誠著
『原野から』   『日常の奇跡』

安藤誠連載
季刊『道』

27 4月

『道』212号 坂野晶さんインタビュー

視座を広げあらたな道へ
― ごみゼロ取り組みからの出発 ―
 
一般社団法人 ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事 坂野晶

 
 
日本で初めてごみをゼロにする「ゼロ・ウェイスト宣言」を行なったのは
徳島県にある人口1500人の町・上勝町。

リサイクル率80%以上というその取り組みは世界でも注目を集めたと言います。

この活動を推進するNPOの代表として5年間奔走した坂野さんは、世界経済フォーラム・通称ダボス会議で共同議長を務めるなど、 よりグローバルな組織での経験を積んでいきました。

「なぜそうなるか」
「元の要因は何なのか」
「どう取り組めばよりのか」

様々な問いかけを自らに課しながら、常に視座を広げてきた坂野さんの活動は、 どんな分野であっても、問題解決の糸口になることと思います。

 
[季刊『道』212号]

 

26 4月

『道』212号 西川悟平さんインタビュー

感謝が僕を支えてくれた
― 最悪の出来事を最高の出来事に ―

ピアニスト 西川悟平
 
 
15歳からピアノを始め、だただたピアノが好き!という情熱と凄まじいまでの努力で、ニューヨークでのデビューという夢のようなチャンスをつかんだ西川悟平さん。
しかしその2年後、病魔に襲われ指が思うように動かなくなってしまった西川さんは、 一転、絶望の淵に立たされます。

その西川さんは、今、世界で演奏活動を展開し、2021年の東京パラリンピックでの閉会式では フィナーレ曲「この素晴らしき世界」を演奏しています。

今に至るまでの苦難を、どのように乗り越えて復活に至ったのか。
そしてその原動力となったものは何か。

西川さんは、それは、徹底して人に寄り添う、人を大事にする、人に感謝する「心」だと、自らの行動を振り返りながら、語ってくださいました。

 
[季刊『道』212号]

 

道212号 西川悟平

25 4月

『道』212号 宇城憲治巻頭対談 特別編

宇城憲治巻頭対談 特別編
怒り、覚悟、寄り添う心を原動力に

 

2005年から2011年に本誌巻頭対談にご登場いただいた
4人の方々との特別編。

一人目は、元神風特攻隊員の浜園重義氏です。

氏は激戦区に送られ、グラマン3機に攻撃された時のことや、 特攻出撃の時の心境などを包み隠さず語ってくださいました。

飛行機には78発、身体にはその破片が15発。
それでも生き抜いてこれたのは、どうすればよいかを常に考え、研究し、工夫したからこそと。特攻に行く日の
お母さまの思い、何度読んでも、涙が止まりません。

2人目は、フィリピンのルパング島で3人の戦友とともに戦い続け、戦友たちが 亡くなるなかで30年間、一人任務を全うされた元陸軍少尉・小野田寛郎氏。

一人で生き抜いた小野田氏は、一人ではぜったいに生きられないこと、だからこそ 、お互いを認め合う社会でなければならないと語ります。
同じ言葉でも、壮絶な体験をされた小野田さんの言葉は、どんな政治家やコメンテイターの 言葉よりも重みがありました。

3人目は、70歳から家を売り払い、覚悟を決めて、命がけで秘境ネパールムスタン で農業指導を行ない、見事不毛の台地を沃野によみがえらせた近藤亨氏。

農業指導だけでなく、果樹や魚の養殖、さらに病院や学校まで建てた近藤氏は、 恩師の「常に弱者のためにあれ」の言葉を守り通し生きてきたと語ります。

70歳からの行動。
取材当時は88歳。まさにその命がけの活動のさなかでした。

4人目は、広島陸軍病院に赴任中で被爆し、直後より被爆者治療に携わり、 内部被爆に苦しむ6000人以上の人達診療し共に戦い続けた肥田舜太郎医師。

目の前で苦しむ人たちを決してみはなさず、その人が亡くなるまでつきあった肥田氏の生き様は、 医療とは 医師とは 人間とはを、あらためて問うものでした。

人のためにこれほどまでにエネルギーをそそぎ、寄り添う生き方。
そして勇気、覚悟。まさに日本の侍ここにあり!

そんな特集ページとなりました。

 

[季刊『道』212号]

 

道212号 巻頭対談

27 2月

『道』211号 さとう うさぶろうさんインタビュー

地球の未来に思いを馳せる
自然をまとう いのちの服作り

「うさとの服」デザイナー さとう うさぶろう

素材には、シルクや綿、麻などの自然のものを使い、草木で染めて、機械を一切使わず手つむぎ、手織り――というように、徹底的に人間の手を介してつくられた、いのちの服、それが、デザイナー・うさぶろうさんがつくる「うさとの服」です。

着ると肌になんともいえないエネルギーを感じさせるうさとの服は、人間も自然の一部であることを、思い出させてくれると言います。

うさぶろうさんの活動は、210号で取材させていただいた、吉岡敏郎監督の作品『つ・む・ぐ――織人は風の道をゆく――』でも描かれています。

ヨーロッパのファッション界で第一線のデザイナーとして活躍していた うさぶろうさんが、なぜ「いのちの服」にたどりついたのか。一言では言い表わせない、人生ドラマを語っていただきました 。

[季刊『道』211号]

読者の方々からもたくさんの感想をいただいています。
[読者の声]

道211 さとううさぶろう

26 2月

『道』211号 髙坂 勝さんインタビュー

成長路線を降り、人間本来の豊かな暮らしへ
減速する生き方の提案

NPO法人SOSA Project代表 髙坂 勝

より早く、より効率的に、もっと稼げ!――
企業戦士としてひたすらに経済成長路線を走ってきた髙坂さんが、身心の変調をきっかけに、生き方をダウンシフト、すなわち減速して自由に生きる路線へ変更したのが約20年前。

現在髙坂さんは、千葉県匝瑳市で米と大豆を自給しながら、自分の時間を生きるライフスタイルを貫きつつ、同じ生き方へシフトする人たちをサポートしています。

髙坂さんが提唱する「半農半Xの生き方」とは、半分を食の自給、半分を天命なるナリワイ=Xを持つ生き方のこと。自給できているからこそ、自立が具体的に可能になっていく。
人が生き方を変える時、幸せへの方向へ向かう時、何を大切にして、どう一歩を踏み出せばよいか、髙坂さんのお話にはたくさんのヒントがつまっています。

[季刊『道』211号]

読者の方々からもたくさんの感想をいただいています。
[読者の声]

25 2月

『道』211号 辻本雅史・宇城憲治 巻頭対談

江戸に見る豊かな人間教育
今こそ身体の学びを子どもたちへ

中部大学フェロー
京都大学名誉教授/中部大学名誉教授 辻本 雅史

VS UK実践塾代表 宇城 憲治

最新号の211号のご紹介です。テーマは「人間力を育む身体の学び」。

長年江戸時代の教育や思想文化を歴史的な観点から研究されてきた辻本先生がまずお話になられたのが、今の学校教育がいかに時代遅れであるかということでした。
「学校」が通うのが当たり前とされたのは、ここ100年くらいの話であって、人間を育てるという本質から考えると、今の学校教育の行き詰まりは、学びの場を「学校」にこだわるあり方からきていると。
そして江戸時代の、生活や身体を通して培われていた人間形成のあり方を詳しくお話しくださいました。

また、「人間」の「間」のあり方について、両先生の捉え方は大変興味深いものでした。宇城先生は「気」のエネルギーから見ると人間とは「間」のことであって、その間が調和することが本来のあり方であると言われ、辻本先生は、江戸時代の思想家のお話から、人間の本性は人と人との間に置かれるもので、そこに本質があらわれると話されます。

人間というものを、こういった視点で語れるのも両先生ならではで、その他、次から次にと人間のあり方の核心に触れるようなお話が続き、とくに教育現場におられる方々にとっては、大きな気づきを得られる対談となりました。

[季刊『道』211号]

読者の方々からもたくさんの感想をいただいています。
[読者の声]

道211 辻本雅史・宇城憲治