26 11月

『道』210号 船橋康貴さん連載 「自然の叡智に学び、ゆだねる生き方」

◆一般社団法人ハニーファーム代表 船橋康貴
連載『ミツバチが教えてくれること』

「自然の叡智に学び、ゆだねる生き方」

ハニーさんは今、山梨県の清里を拠点に活動されていて、時折、朝の散歩で撮った素敵な森林での写真や、夕方の美しい山々の風景などを送ってくださいます。

今回は、アスファルトでひっくりかえって、起き上がれなくなっていたセミをハニーさんが助けたところ、そのセミがハニーさんの足を登ってきた時の動画でした。なんとハニーさんの足にとまって、元気よく鳴いています。
「ハニーさんにありがとう!」と言っているかのようです。しかも、そのセミが止まったところは、ハニーさんがつらいと思っていた場所であったそうです。

ハニーさんは、ミツバチと同じように昆虫たちがそうやって私たちを癒してくれる存在であることを教えてくれます。自然のなかに溶け込んでいるからこそ、一体となって感じることができる。
そんなハニーさんが伝える自然のやさしさが、毎号嬉しい連載です。
 
季刊『道』210号
 
 
道210号 船橋康貴

25 11月

『道』210号 安藤誠さん連載 「双頭」

◆写真家・ネイチャーガイド 安藤誠
連載『日常の奇跡』

「双頭」

「双頭」とは、争い合ったオスシカの角が絡まり、そのまま絶命した相手を一方が首ごと引きちぎった結果、その頭蓋骨を角にからめたまま生きることになったシカのことです。
今回、安藤さんはその「双頭のシカ」を写真に収めました。

先日、東京町田で行なわれた安藤さんの講演会では、写真だけでなく、その実際の映像も放映されました。まさに、厳しい自然に生きる動物たちの生命力、生き様が伝わってきます。

安藤さんは常に自然界のありのままの姿だけでなく、そこにある目に見えない大事なものを感じ取り、映像や写真に魂を吹き込んでくれます。その一枚を通し、覚悟、生き様、そして私たちが見過ごしている日常の奇跡を、教えてくれます。

季刊『道』210号
 
 
道210号 安藤誠

21 11月

『道』210号 前島由美さん連載 「お母さんの心の安定を図り、子どもが安心できる家庭をつくる」

◆ゆめの森こども園代表 前島由美
連載『愛の関わりと連携で、輝きを取り戻す子どもたち』

「お母さんの心の安定を図り、子どもが安心できる家庭をつくる」

療育支援施設「ゆめの森こども園」で、生き辛さを抱えている子どもたちに向き合う前島由美さん。
愛情いっぱいの関わりと、親御さんや学校・地域との丁寧な連携によって、本来の輝きを取り戻していく子どもたちの実例を紹介していきます。

今回は、子どもの悩みを解消するために行なった、お母さんへの関わりを紹介しています。
長年服薬してきた向精神薬で苦しんでいたお母さんの「変わりたい」思いに寄り添い、環境を変える手助けをすることで、状況が好転していく様子を紹介いただいています。

季刊『道』210号

道210号 前島由美

20 11月

『道』210号 野村哲也さん連載 「初めての入院生活」

◆写真家 野村哲也
連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

「初めての入院生活」

今回の野村さんの連載は、異色のエッセイでした。

2月に撮影中に転んで足を複雑骨折をした野村さんが、しばらく余儀なくされた入院生活を題材にエッセイを書いています。
舞台はいつもの自然ではなく病院ですが、写真家としての野村さんの興味や視点が遺憾なく発揮されていて、同じ入院患者である、あるおじいさんにフォーカスしたお話は、まさに抱腹絶倒!

どんな時も、落ち込んだり投げやりになったりせず、現状を受け止めてエネルギーにしている野村さんの素敵な生き方が垣間見れる、笑いの中にも学び多き今号です。

季刊『道』210号

19 11月

『道』210号 宇城憲治氏の連載「人間に内在する真の力」

◆UK実践塾代表  宇城憲治
連載『気づく気づかせる』

「人間に内在する真の力」

宇城氏によると、人間には三つの力があると言います。
一つが今私たちが常識としている筋力の力、
二つ目は、火事場の馬鹿力に代表されるような必死な時に出る力、
そして最後は、気による力です。

今回の連載では、この三つの力の本質を分かりやすく実証事例とともに解説しています。

私たち人間には眠っている潜在力があり、その潜在力は今さまざまな常識によって蓋をされている状況にあること、そのことへの理解が深まれば、本来の力を取り戻すきっかけを得ることができると宇城氏は言います。この三つの力のあり方から見えてくる事象は、未来へ向けての一つの指針となることでしょう。

季刊『道』210号

道210号 宇城憲治

18 11月

『道』210号 工藤清敏さん連載 「私たちの身体は海である」

◆健康回復学研究所所長 工藤清敏
連載『塩から社会を見てみれば』

「私たちの身体は海である」

前号209号のインタビューにご登場いただいた工藤清敏さんの新連載が始まりました。

前号の塩の真実のお話には「塩についての認識が覆った」など、多くの読者から反響がありました。

5000年の歴史のなかで4900年以上、命に欠かせない大切なものとされてきた塩。
今なぜ減塩が叫ばれるのか。真実はどうなのか。
また塩と言ってもいろいろあり、すべて「塩」でひとくくりにしてきたことが様々な誤解を生んでいます。

長年にわたる塩の研究と実績を土台に、自然治癒力の要が塩にあることを全国に伝え歩いている工藤さんに、
人と塩の関係から見えてくる、さまざまな社会の矛盾や課題を見つめていただきます。

季刊『道』210号

道210号 工藤清敏

17 11月

『道』210号 岩井喜代仁さん連載 「外国人を受け入れる施設 群馬ダルク」

◆茨城ダルク代表 岩井喜代仁
連載『今日一日を生きる』

「外国人を受け入れる施設 群馬ダルク」

薬物依存回復施設・茨城ダルクの施設長である岩井喜代仁さんは、約30年前は、ご自身が薬物依存に苦しむ一人でした。ダルクに出合い、自ら回復の道を歩みながら、一転、今度はダルクを運営する側に回り、同じ依存症に苦しむ多くの仲間を救ってきました。

数々の行政との連携を先頭に立ってすすめてきたのも岩井さんです。
今や、薬物依存者が社会復帰を目指すリハビリ施設として、薬物依存回復の確立した方法論を持つダルク。各地にある施設長は、すべて同じ薬物回復に向かう仲間たちです。

仲間に励まされ、支えられ、許され、受け止められながら、施設長として独り立ちしていく姿は毎回感動です。ともに歩み、苦しみを分かち合う仲間の絆があるからこそ、人は前に進むことができるのだと教えてくれます。

今回は、日本で71カ所あるダルクのなかで唯一、英語を母国語とする仲間が運営する施設のお話です。

岩井さんの講演会が12月5日に、京都で行なわれます。

■ 岩井喜代仁 講演会
「子供たちを薬物から守るために」
2021年12月5日(日)9:15~11:30(開場 9:00)
京都府立総合社会福祉会館 ハートピア京都
参加費:3,000円

詳細・お申し込み
https://www.dou-shuppan.com/event/202112iwai/


 

季刊『道』210号
 

16 11月

『道』210号 近藤直樹さんインタビュー「水と土と山の力を保育の土台に」

水と土と山の力を保育の土台に
人の力を最大限発揮できる社会を目指す

くわなひまわり保育園園長 近藤 直樹

14年前に保育園を立ち上げた近藤園長は、若かりし頃は相当やんちゃで学校嫌い、ボクシングをやり、俳優をめざしていたと言います。
様々な経験を経て高校教師になった近藤園長は、生徒に厳しく指導するなかで、学校や家庭の課題に気づき、教育とは何かを深く追究するようになったそうです。
そしてもっともっと早い段階で教育に関わりたいと保育園の立ち上げを決心します。

今回の取材は2日間にわたり、1日目は近藤園長のお話、翌日は、山への保育への同行でした。1歳児から4歳児の山の保育の日だったのですが、いきなり1歳児が這って斜面を登る姿に度肝を抜かれました。

2歳児は、見つけた虫や花や草と遊びながら登る。さらに元気いっぱいの4歳児は、途中の倒木などを滑り台にしたり、木登りしたり大忙し。そして文字通り斜面を園庭のように駆け上り、駆け降りていました。
まさに自然が遊び場、しかしそこにはたくさんの思いを込めた見守りと、導きがありました。

近藤園長は、こうした土と地域に根差した保育園を全国に広げることで、人の力が最大限に発揮できる社会の実現をめざしたいと語ります。近藤園長に保育への思いを聞きました。

道210号 近藤直樹

 

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15 11月

『道』210号 吉岡 敏朗さんインタビュー「出会いと発見の旅 」

出会いと発見の旅
ドキュメンタリー映画にかける思い

映画監督 吉岡 敏朗

映画は見る側にはなるけれども、撮る側のお話はなかなか聞く機会がないものですが、今回、テレビや映画、ビデオ作品など様々な映画制作にたずさわってきた吉岡敏郎監督にお話を伺う機会をいただきました。大きな転機は2011年の東日本大震災で、その時に生きること、死ぬことに対し、映画を通して自分なりに答えを出そうと思ったのだそうです。そしてその映画制作の原点にあったのが、生まれ故郷である松江の、自宅前に広がる宍道湖の夕陽や打ち寄せる波の音だったと。そのように身体で経験したことや、身体の奥底に流れているものが原動力となっているお話をお聞きすると、日々の時間が未来の展開に確実につながっていることを感じます。
何かを生み出す人のお話は、まさに今回のテーマの「先を見る生き方」のお話だと思いました。

現在監督は、自然の摂理や昔ながらの暮らしをテーマにしたドキュメンタリー制作に力を入れておられ、今は、後世に役立つこと、地球が喜ぶことを自分で学ぶ、その原点に教育を立ち返らせたいと、『八世代先の子どもたちへ』という映画を制作中です。その映画の案内役が、本誌でも連載いただいている、ゆめの森こども園代表の前島由美さんです。この制作中の映画についても語っていただきました。

季刊『道』210号

道210号 吉岡敏朗

12 11月

『道』210号 紫 舟・宇城 憲治 巻頭対談

個性を手放し、その先の領域へ
― 見えないエネルギーを見える形に ―

  
書家/芸術家 紫 舟 VS UK実践塾代表 宇城 憲治
 
 
新しい『道』210号ができました。テーマは「先を見る生き方」。
巻頭対談に登場いただいた書家で芸術家の紫舟さんのお話がまさに先を見る生き方。現在も過去も未来も自由に行き来するようなエネルギーを感じました。

対談会場となった紫舟さんのアトリエに入ると、まず目に飛び込んできたのが迫力満点の龍の絵。大河ドラマ『龍馬伝』の題字を書かれたことから、龍の絵を描こうと思ったそうです。でもその龍は、これまで誰かに描かれてきたような龍ではなく、自分の内面の眼を通して観て描いた龍。その龍はまさに紫舟さんのエネルギーが形になったかのような作品でした。その龍をバックにエネルギー溢れる対談が始まりました。

紫舟さんは今「個性を捨てる」ことで、自らの限界を超える境地を目指しているのだそうです。対談ではお作品のエネルギーをひとつひとつ体感しながら、制作を次のステップへ導く存在とは何か、その目に見えない内なる原動力を語り合いながら模索していくという臨場感あふれるものとなりました。

紫舟さんは対談後、FBで「私に『師』が必要な時期を迎え、そして出会えたのが宇城先生でした。先生は、私が『個性』や『自分』と指したものを、『意識』という言葉としてを使われていましたが、指しているものは同じです。意識を利用してクリエイションをするところから、その先の領域への行き方を、幾つもの実践を通して教えていただきました。3時間半実践を繰り返し何度も教えていただいたことで私に理解でき、ようやく『心が晴れ渡る』感覚を得ました。」と語ってくださっています。

[季刊『道』210号]

読者の方々からもたくさんの感想をいただいています。
[読者の声]
 
 
道210号 紫舟・宇城憲治