【最新号】 209号 (2021夏)


テーマ 「身体はすべてを知っている

それが私たちにとって良いことか悪いことか
理屈で考えるより先に
身体は先に答えを知っている。

身体の声に素直に耳を澄ませることができれば、
もっと自由で豊かな生き方ができる。

身体への信頼、人間本来の姿への信頼を取り戻すことができれば、
人はもっと自然に溶け込み、地球に貢献できるのではないでしょうか。

そんな1冊になりました。

 

2021年7月27日発売

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読者の声

  巻頭対談

不思議なことは不思議なままで
― 科学を超えて叡智の世界へ ―

元ソニー上席常務・天外塾主宰 天外伺朗

VS UK実践塾代表 宇城 憲治

 

道209号 天外伺朗 道209号 天外伺朗 道209号 天外伺朗

「無分別智」とは、一切の境目がなく、
あらゆることが融合し、
二元性が溶け込んでしまう世界。
「正しい」と「誤り」の区別がないので、
サイエンスは手も足も出なくなるのです。

42年間ソニーに勤務し、コンパクトディスクや犬型ロボットAIBOなど画期的な製品の開発者として知られる天外伺朗氏は、ソニー在籍時から自身が体験した「燃える集団」現象について、心理学者チクセントミハイの「フロー理論」で読み解き発信、著作も多数ある。

退職後はそれまでの瞑想、断食をはじめ、様々な科学では説明がつかない実体験から、あらゆることが融合する「無分別智」のあり方を提唱。医療や教育分野での改革に携わるとともに、経営者を対象とした「天外塾」で経営改革にも取り組んでいる。

現在は、インディアン長老として託された「祈りの旅」の役割も務めるという天外氏に、その幅広いご経験を語っていただいた。

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宇城 天外さんはSONY時代、世界最先端の技術者としてAIBOやCDをはじめいろいろなものを開発された人ですが、現在、その時期とは全く異なる世界、境地に至られたというのはものすごく興味があるのですが。

天外 そういうのが全部分かってきたものだからこの「祈り」というのが分かってきたのです。
学問というものは限界がある。学問の方法論そのものが無分別智には行くことができないわけです。ですから論理的に分析し解析してという方法論そのものが分別知の方法論なので、それを解明しようとは思わないほうがいい。不思議なことは不思議だという事で、「これは不思議ですねー」で止めておけばいい。

宇城 そうですね。「不思議ですねー」で止めればいいのに、止められない自分との戦いをやっていますが(笑)。定量的なデータを採ろうと思うと分別でしかないですものね。

天外 おまけに気そのものが測定できていないでしょう。ですから何をやっても何を言っても無駄なのですよ。

宇城 そうなんです。それで実際に「やってみせる」という形でやっているわけですが。

天外 いろいろ不思議なことがありますよね。でも科学で解き明かせるのはここまでですよと。解き明かしたことが膨らんでいっていろいろ分かってきた。でもいろいろ分かってくるとその円周が広がりますね。その円周は分からないこととの境界なわけです。その分からないことがもっと増えるわけです。つまり分かれば分かるほど、分からないことが増える。それが学問では解き明かせないことに近づいています。学問で解き明かせることには本当に限界がある。
中世の宗教時代から理性の時代、サイエンスの時代になって、今度は世の中全部が「サイエンス教」になっている。「解き明かせないか」という思い、これ自体が、サイエンス教に毒されているわけですよ。だって解き明かせないのですから。解き明かせないことを居心地悪く感じないこと、解き明かせないけれども「不思議ですね」で終わりというのが、その次の心境であるべきなのです。

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道209号 天外伺朗

 

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●プロフィール

◎ てんげ しろう
1942年兵庫県生まれ。本名・土井利忠。
1964年東京工業大学電子工学科卒業後は、2006年まで42年間ソニーに勤務。
工学博士(東北大学)、名誉博士(エジンバラ大学)。
CD(コンパクトディスク)やNEWSワークステーション、AIBO(犬型ロボット)などの開発を主導し、上席常務を経てソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所(株)所長兼社長などを歴任。
2004年よりホロトロピック・ネットワークを主宰。ホロトロピックとは、心理学用語で「全体性に向かう」ということ。その医療では、病気とその治療を含めたすべてを、意識の成長と進化の重要なプロセスとして扱い、病気自体を魂の成長のための気づきと捉える。
また2005年より、企業経営者のための「天外塾」を開講。すべての人の意識の変容と社会の進化を加速することを主眼に、経営改革、教育改革に取り組んでいる。
長年瞑想や断食の修行も積んできた天外氏は、次第に見えない世界にも興味を持つようになり、精神世界の本も多数執筆。そういったつながりからアメリカ先住民との縁が生まれ、2000年にアメリカインディアンの長老より「聖なるパイプ」が授与され、正式な儀式を経て、長老としての活動も始める。現在は、日本各地でヤマト民族に滅ぼされ追放された民族の争いの地を巡り、パイプホルダーとして祈りを捧げることで魂の封印を解く旅を行なっている。この活動は記録映画として公開されている。

 

◎ うしろ けんじ
1949年、宮崎県生まれ。
エレクトロニクス分野の技術者、経営者として活躍する一方で武道修行を積み、文武両道の生き様と、武術の究極「気」による指導で、人々に潜在能力を気づかせる活動を展開中。「気」によって体験する不可能が可能となる体験は、目に見えないものを信じられない人にも気づきを与えるとともに、人間本来の自信と謙虚さを取り戻すきっかけとなっている。
空手塾、道塾、教師塾、野球塾、企業・学校講演などで「気づく・気づかせる」指導を展開中。
㈱UK実践塾 代表取締役
創心館空手道 範士九段
全剣連居合道 教士七段
宇城塾総本部道場 創心館館長

  ロングインタビュー

自然治癒力を引き出す塩の真実を伝えたい

一般財団法人 自然医学財団/健康回復学研究所 所長 工藤 清敏

 

道209号 工藤清敏 道209号 工藤清敏 道209号 工藤清敏

塩というのは、
5000年の歴史の中で4900年以上は
命に欠かせないとても大事なものでした。
僕らは今、100年経っていない
「減塩の話」を信じてしまっている。
100年前に戻ったら、
塩がどれほど大事かという話なんです。

私たちの身の回りにある生活習慣病や、塩分制限が必要とされる病気においても、ミネラルバランスがすぐれたいい塩であれば、増塩することで、身体から老廃物を排除し免疫力を高め、元気になっていく。工藤清敏さんは、長年にわたる塩の研究と実績を土台に、自然治癒力の要が塩にあることを全国に伝え歩いている。
減塩の背景にあるもの、塩と人間の歴史、塩に対する自らの信念などを語ってもらった。

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身体の中に海を持つ

―― 野菜や果物にもミネラルはありますよね。

工藤 野菜と果物だけ食べていれば元気になると考える人がいますが、確かにそれなりに元気にはなるのですが、野菜とか果物の成分はカリウムが一番多く、陸上のミネラルには塩化ナトリウムがほとんどないのです。
陸上のミネラルはその生命によってそれぞれ何十種類ものミネラルがありますが、実はパーフェクトではない。ところが海水は塩化ナトリウムを中心とした地球上のすべてのミネラルの複合体で、パーフェクトなミネラル状態なんです。

人間は起源として海からきたので、海から陸上にやってきた生命体は、身体の中に「海」を持つことで生きられるのです。その濃度が、塩化ナトリウム濃度0・9パーセントなんです。

僕らの身体にはたくさんの細胞や菌がいて、学問的には400兆くらいの生命体の複合体なんです。彼らが僕らの身体の中で泳いで仕事をしている。海は温度差が少ないのです。海で生きるのと陸上で生きるのとでは環境の厳しさに違いがあって、陸上で生きる人間は温度差がマイナス何十度からプラス40~50度の世界でも適応して生きられるシステムを作ったわけです。

体温は36・5~37度と他の動物より低いですが、恒常性を保ちながら生きていける秘密は、人間が海水を変換させて作った手づくりの塩です。そういう塩に人間に欠かせない微量ミネラルが一番残るのです。

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道209号 工藤清敏

 

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●プロフィール

◎ くどう きよとし
1960年生まれ。早稲田大学教育学部中退。市場調査会社、広告代理店を経て健康医療雑誌の編集長となり、医学を研究するようになる。精神免疫学をページ・ベイリー博士に学び、心と体に最も優しい治療法を探求し、『免疫力が強くなる言葉の法則』を出版。生き方、考え方、言葉と塩と酵素で生活習慣病が回復していくことを全国の講演で伝えている。

  ロングインタビュー

絆を生む新しい不動産業に向かって

「人のために」が力になる

不動産会社代表 鮎川 沙代

 

道209号 鮎川紗代 道209号 鮎川沙代 道209号 鮎川沙代

自分が何をしたら幸福と感じるかは
人それぞれだと思うのですが、
私は多分、困っている人のために
何かをやって喜ばれたら、
それが力になるんです。

2011年の東日本大震災をきっかけに、それまで宣教師になるべく勉強をしていた鮎川沙代さんは、30歳で一転、「被災者のための雇用を作り出したい」と、単身、被災者の若者が集まる東京へ。

家も知り合いもない東京で一人部屋探しに苦労したことから、自分のように地方から来る人達を応援したいと、不動産業の立ち上げを決意。以来、仲介業の常識をすべて覆し、問題があれば解決へ、そして一般はもちろん、部屋探しに苦労する様々な境遇の人たち一人ひとりに寄り添う経営を展開している。

5年ほど前からは、孤独死、認知症などの課題が壁となって高齢者の部屋探しが厳しいことを実感、高齢者が孤独にならず安心して暮らせる仕組み作りを不動産の立場から考案、実践する。

「喜んでもらえたらそれが力となるんです」

鮎川さんの、ほとばしる情熱と行動の原点を聞いた。

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雇用を作りたい。
そのために経営者になろう!

―― それで宣教師になるための勉強をされて
いたのですね。

鮎川 はい。私が宣教師になろうと決めたのは高校生の頃だったのですが、宣教師にならなくても、聖書やキリストの活動を自分のメインの仕事にしたいと思っていたのです。でもその仕事ではお金がもらえないので、生活費はバイトで稼ごうと思っていました。ですから、「いいところに就職して出世して」というルートからは外れていました。
高校卒業後は、宣教活動の技術を磨くために、週3日アルバイトで働き、週4日はその時間に当てるという生活でした。でも29歳ぐらい
になった時に心境の変化があって、自分が熱意を持ってやろうと思っていたことを熱心にしなくなったんです。
就職なんてもうできないし、しっかりお金を稼ぐ手段が自分の中になくて、どうしようかなと思っていた頃に、2011年の東日本大震災が起きたのです。その時、「困っている方のために何か自分ができることをやりたい」と思ったのです。とはいえボランティアや寄付は自分には難しいので、「あ、雇用を作ろう!」と。そして雇用を作るには「経営者になることだ」と思ったのです。

―― なるほど。自分がトップになれば早いと。

鮎川 そうです。そして「経済活動ができる一番身近で可能性のあるところは東京だ!」と、2011年の6月に東京に出てきました。それもスーツケースに日用品だけ入れて。もうそのまま住むつもりだった(笑)。それまで部屋探しなどしたことがなく、とりあえず部屋を探そうと、渋谷の不動産店舗に行きました。
無職でホームレスみたいな、しかもいい歳をしたアラサーが、「部屋を探したい」と言ってきたわけで、向こうにしてみたら、まさに私は「マイノリティーの〝困った人〟」でした(笑)。

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●プロフィール

◎ あゆかわ さよ
佐賀県生まれ。敬虔なクリスチャンの家に生まれ、20代後半まで宣教師になるべく聖書に学びながら活動するも、2011年の東日本大震災を機に、自分にできることをしたいと、単身上京。それまでと全く異なる環境の中でもまれながらも、不動産会社を立ち上げ、部屋を借りにくい境遇にある人達に徹底して寄り添う経営を行なう。とりわけ高齢者の住まいに関する課題の解決を不動産の立場から模索し、福祉と連携した多世代型高齢者住宅の仕組みを作り、全国展開を視野に活動している。
不動産仲介会社 (株)エドボンド「いえやす」代表取締役
不動産管理会社 (株)ノビシロ代表取締役

  連 載

道209号 前島由美

今回登場する子どもの切り紙。折る部分も計算に入れ、下書きなしで一気に切り抜く

◆ゆめの森こども園代表 前島由美
連載『愛の関わりと連携で、輝きを取り戻す子どもたち』

「人はどんな状況でも、いつからでも変われる」

療育支援施設「ゆめの森こども園」で、生き辛さを抱えている子どもたちに向き合う前島由美さん。愛情いっぱいの関わりと、親御さんや学校・地域と丁寧に連携によって本来の輝きを取り戻していく子どもたちの実例を紹介していきます。

◎ まえじま ゆみ
療育支援施設ゆめの森こども園を開き「発達障害」とされる子どもたちをサポート。子どもの食環境改革を目指す。

道209号 安藤誠

 

◆写真家・ネイチャーガイド 安藤誠
連載『日常の奇跡』

「ハシボソミズナギドリの偉大なる旅」

ネイチャーガイドとして自然と向き合う安藤氏。
目に見えないものを見、声なき声を聞くプロフェッショナルとして、私たちが見過ごしている「日常の奇跡」を、一瞬を切り取った写真とともに届けます。

◎ あんどう まこと
写真家/ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドオーナー&ガイド
北海道アウトドアマスターガイド。

道209号 船橋康貴

 

◆一般社団法人ハニーファーム代表 船橋康貴
連載『ミツバチが教えてくれること』

「いのちたちが時代の変化を教えている」

ミツバチ絶滅の危機は人類滅亡の危機
私たちが生きていくための環境維持に欠かせないミツバチの存在を伝え、守ろうと東奔西走する船橋氏。
その活動の「今」を伝える。

◎ ふなはし やすき
養蜂家・環境活動家。
世界中で激減しているミツバチを守るために、環境のプロとして、ミツバチを使った「ハチ育」や町おこしなどを行なっている。

道209号 佐々木隆

 

◆銀河浴写真家 佐々木隆
連載『私たちは銀河のなかに生きている』

「光合成の意図」

生かされていることに気づけば、人生はもっと豊かになる。
銀河を舞台に生命の息吹を写しとる、佐々木隆氏の銀河浴写真。

◎ ささき たかし
銀河浴写真家。銀河と地球を一体化させた写真で新聞掲載多数、数々の賞を受賞。元公立高校教諭。

 

◆写真家 野村哲也
連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

「北のカムイ(神々)たち」

世界に飛び出し旅するからこそ見える、日本のこと、自分自身のこと。
秘境と絶景を求めて 150ヵ国以上を旅してきた写真家 野村哲也氏の連載。

◎ のむら てつや
写真家/高校時代から山岳地帯や野生動物を撮り始め、〝地球の息吹き〟をテーマに、アラスカ、アンデス、南極などの辺境地に被写体を求める。渡航先は150ヵ国以上で著書は14作。

道209号 山元加津子

 

◆作家 山元加津子
連載『ありのままの私たち』

「図書館は『勇気をくれる場所』」

人と違っていても、障がいがあっても、人はみな素晴らしい力を持っている。
植物も動物も人間も、みんなでひとつの命を一緒に生きている――。
長く特別支援学校で子供たちと接してきた山元加津子さんが伝える、生きる上で大切なこと。

◎ やまもと かつこ
長年、特別支援学校の教員を務める。作家。植物状態と思われる人も回復する方法があり、思いを伝える方法があることを広める「白雪姫プロジェクト」を推進中。

道209号 金澤泰子

 

◆書家 金澤泰子
連載『きょうも、いい日』

「香り、風、音 ―― すべての行方を知りたい翔子」

ダウン症の書家として活躍し、また生活面でも独り立ちをはじめた娘、翔子さん。その成長の日々を、母金澤泰子氏が綴ります。
母娘の絆に、胸が熱くなります。

◎ かなざわ やすこ
書家。久が原書道教室主宰。
一人娘、翔子さんをダウン症児として授かり苦悩の日々を送るが、その苦しみを越えて、翔子さんを立派な書家として育て上げた。

 

◆茨城ダルク代表 岩井喜代仁
連載『今日一日を生きる』

「都市部らしい施設を目指す 川崎ダルク」

薬物依存者が社会復帰を目指すリハビリ施設として、薬物依存回復の確立した方法論を持つダルク。
自ら薬物依存症の道を歩みながら、今は仲間の回復のために茨城ダルク代表を務め、各施設責任者を育てる岩井喜代仁さん。
仲間に励まされ、支えられ、許され、受け止められながら、施設長として独り立ちしていく姿は毎回感動です。
ともに苦しむ仲間の絆があるからこそ、人は前に進むことができるのだと教えてくれます。

◎ いわい きよひろ
薬物依存回復施設 茨城ダルク「今日一日ハウス」代表 女性シェルター代表
自身が薬物依存症となり、苦しみ抜いた末にダルクと出合う。以来、救う側へと生まれ変わり、薬物依存に苦しむ子供たちを預かり、共に生きて回復を目指す。

道209号 宇城憲治

 

◆UK実践塾代表  宇城憲治
連載『気づく気づかせる』

「瞬時に人間の潜在力を引き出す『気』」

最先端のエレクトロニクス技術者として、さらには企業のトップとして活躍してきた宇城憲治氏は、現在徹底した文武両道の生き様と、武術を通して得た「気」によって、人間の潜在能力の開発とその指導に専念。
現在、氏は目に見えないものを目に見える形にするために、「普遍性、再現性、客観性」の実践検証をもって「目に見えないもの」の存在を解き明かす研究を先行させている。

◎ うしろ けんじ
㈱UK実践塾 代表取締役 エレクトロニクス分野の技術者、経営者として活躍すう一方で、武術の究極「気」の指導で人々に潜在能力を気づかせる活動を展開中。
創心館空手道 範士九段。全剣連居合道教士七段。宇城塾総本部道場 創心館館長

◆編集部コラム 『心の奥の取材ノート』

「元陸軍飛行兵・シベリア抑留生存者 木内信夫さんのこと」

交わした言葉、ちょっとした仕草、振る舞い ――
今もありありと思い出す、取材で出会った人たちの思い出を綴ります。

  編集後記

■天外さんも宇城先生ももともとはバリバリの技術者でありながら、現在は目に見えない、科学が決して手の届かない世界で活躍されている。そんなお二人がどのような対話をされるのか興味津々でのぞんだ対談でした。科学で説明がつかない世界はもう時代遅れ。科学が追い付いたら追いついたでそれでいいが、時代はもう、理屈ではなく、本質を追究し自ら実践する人の時代となっている。対談ではそのことをあらためて諭された思いでした。
きゃしゃで柔和なお姿からはとても想像ができない、バイタリティーあふれる活動をされている鮎川さん。そこに徹底した「寄り添いの心」があるだけで、こんなにも仕事への向き合い方が異なるのだということを、まさにやってみせてくれている。将来家をさがすなら是非鮎川さんに相談しよう!と思いました。
私たちが生きていく上で絶対に欠かせないものでありながら、その歴史や本来の役割などはまったく知らなかったお塩。工藤さんのお話は、学校でも親からも聞かされたことのない内容ばかり。人の命や健康ににつながる大事なお塩の真実を、一人でも多くの方に伝えたいと、粘り強く各地をまわられている工藤さんに、次号から本誌で連載していただくことになりました。お塩について賢くなろうと思います!

(木村郁子)

■ひょんなことから知ることになった工藤清敏さんのお塩。そのおいしさに、無くなれば購入を重ねるようになりました。「塩分摂り過ぎはないんだよ」という発信は〝常識〟とはかけ離れていましたが、いちいち納得。何より、摂り続けてちょっとした不調が解消されていることに気づき、体が喜んでいることが分かりました。
今回、詳しく教えていただいて一番驚いたことは、自然だから良いわけではないということでした。まったくの自然塩は微量ミネラルが飛んでしまっているけれど、人間が自分たちのために手をかけて作った塩には、必要なものが必要なだけちゃんと残されている。遠い昔から延々といのちをつないでくれた祖先からの知恵が、現代の私たちのいのちを脅かすはずがないのだと思いました。
一体、この人のどこにそんなエネルギーが潜んでいるんだろう? 鮎川沙代さんにお会いして、その源が分かりました。「人を幸せにすることにしか頑張れない」。それは、ご両親の子育てで育まれた感性だったのですね。リピーターを生まない不動産業の仕組みをよしとせず変えていく強さや、お部屋を探しにくい人がいなくなるようにと手だてを探し続ける心。「人を幸せに」が真ん中にある人が一人でも多くなれば社会は変わる。技術や方法論はあとからついてくるものだと教えていただきました。

 (千葉由利枝)

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