26 4月

宇城憲治著 『新版 空手と気』 予約受付開始

長年、多くの人の「座右の書」として愛読されてきた『空手と気』。

2007年の初版以来12年、第5刷りを機に、第二部に新たな10項目を加え、その後の宇城憲治氏のものの見方、考え方、捉え方を、空手指導時の写真とともに掲載しました。
ソフトカバー、全240ページです。

 

 

以下は、宇城塾長から新版発刊にあたってのメッセージです。


今、武道はオリンピック種目にも加わり、スポーツ競技が色濃く反映され、ますますそれは加速していくことと思います。しかし、武道の原点は武術であり、日本文化の根底をなすものでもあります。その事を忘れてはならないと思います。

武術の原点は、何と言っても戦国時代、江戸時代の剣術があげられます。その真意の第一義は、生死をかけた真剣での立ち合いにあったからです。一度刀を抜けばどちらかが傷つき、あるいは両者とも傷つき、時には死にもつながります。

当然そういう心境にあっては、自分も生き、相手を生かすという最善の勝ちを得るために、刀を抜く前に勝負をつけたいということになります。「刀を抜く前に」ということは、別次元のパワーが必要です。だからこそ、それまで殺傷道具としての刀を「戦わずして勝つ」の境地まで昇華させました。その究極にあるのが「気」です。

本書『空手と気』では、最近の海外での空手組手のスナップ写真とともに、自論を書きとめました。

現在にあって、刀こそ帯刀していませんが、日常は真剣そのものです。まさにこの書が日常の生き方、人生のあり方のヒントになれば幸いです。

宇城憲治


 

2019年5月下旬、発売予定です。

詳細・お申し込みは[こちらです]

 

 

これは、初版『空手と気』を上梓した頃の宇城憲治氏の映像です。

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26 4月

『道』200号 前島由美インタビュー「自然食と温もりの関わりで子どもたちの未来を守る」

突然あばれる、教室を飛び出す、暴言を吐く、といった症状のために「発達障がい」と診断されて薬を飲まなければ学校へ行けなくなったり、その薬の副作用で本来の生きる力をなくすなど、今、多くの子どもたちが行き場のない苦しみの中にいます。

一旦薬に依存すると、なかなかやめられなくなる怖さ、難しさは、毎号本誌でダルクの岩井喜代仁さんが語ってくださっていますが、そういった精神薬を自分の意志では断れない幼児や小中学生に、「子どものため」という切実な思いで、親や学校教師が何の疑いもなく与えてしまう、むしろ服薬を奨励してしまっているという現実。

その実情は学校やメディアでは広く公表されておらず、その数は年々増加の一途をたどっていると言います。

200号 前島由美

島根県出雲市にある「ゆめの森こども園」の代表・前島由美さんは、そんな子どもたちとその保護者を、「食と温もりの関わり」を柱にした療育支援を通して救う活動を展開しています。

具体的にはミネラルたっぷりの食事を子どもに摂らせることで、子どもたちのさまざまな苦しい症状が治まっていくというものですが、食を変えてミネラルを補給するだけで子どもたちが短期間で落ち着いたり、集中できるようになっていくという実例を身をもってたくさん経験している前島さんは、「これをここだけで済ませてはいけない。全国で苦しんでいる子どもたちを救うために伝えなければ」という強い思いを抱かれ、まさに命がけで活動されています。

私たちが知らなかった、知らされなかった子どもたちの実情や、現状をどう解決に向けるかの具体的な前島さんの取り組み、思いは、マスコミが伝えないことばかりであり、是非多くの親御さんに知っていただきたいと強く思います。

200号 前島由美 200号 前島由美

2園のうちのひとつ「古民家 ゆめの森こども園」
天然素材のみでつくられた昔ながらの家で、化学物質過敏症の子どもも安心して通うことができる。

 

[『道』200号詳細]

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25 4月

『道』200号 三枝成彰 巻頭対談「人間とは何か」

今回200号の巻頭対談にご登場いただいたのは作曲家の三枝成彰氏です。

三枝氏は笑顔がとても素敵な方で、NHKの音楽番組でよくお顔を拝見していたこともあり、お会いした時はなんともいえぬ懐かしさを感じました。

200号 三枝成彰

去年、野中ともよ様(185号で本誌対談に登場していただきました)のご招待で、宇城氏が、三枝氏率いる合唱団のコンサートに行かれていたので、対談はそのオペラの題材となった『最後の手紙 The Last Message』 についての話題から始まりました。

三枝氏が一貫してオペラのテーマにしているのが、反戦であると言います。三枝氏が昭和の三大悲惨と呼ぶ事件の一つに神風特攻隊がありますが、三枝氏はそこに強い「理不尽」を感じたからこそ、『KAMIKAZE ― 神風』というオペラ曲が生まれたのだそうです。三枝氏は『特攻とは何だったのか』という本を出すほど特攻について徹底的に調べたそうですが、そんな三枝氏に対し、お父様が少年飛行隊で特攻を守る護衛機に乗っていたという宇城氏との対談は、まさに臨場感あふれるものとなりました。

また、三枝氏がいかにして曲作りをされているのか、制作秘話についてもお聞きしました。忙しかった頃は1週間で7時間くらいしか寝なかったとか、1日中やってやっと7秒分ができあがるとか、まさに、絞り出すように曲が生み出されている過程がとても印象的でした。

さらに、曲をつくるだけでなく第二次世界大戦でアジア地域で命を落とした方で、いまだ野ざらしに放置されている何百万の柱を慰霊するために、合唱団メンバーを率いて元戦地に赴き献歌ツアーを企画するなど、その活動には作曲家を超えた人間としての強い思い、一貫したエネルギーを感じました。

今、政治の虚構はもとより、身内による虐待や無差別殺人など、命への冒涜が止まりません。三枝氏は、そんな時代だからこそ、戦争で生きたくても自分ではどうにもならなかった特攻という歴史の事実、そしてそこに生きた実在の人物のドラマを伝えることで、現代人にも通じる命の大切さ、戦争の理不尽さを伝えたいと語られました。

 

[『道』200号詳細]

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22 4月

季刊誌『道』200号ができあがりました

道200号

『道』200号ができあがりました。

「200号? すごいですね。何か特別なイベントはないのですか」

と多くの皆様に聞かれるのですが、
私たちにとり『道』の1冊1冊が最高の1冊であり、宝であり、特別な1冊です。

今日まで『道』を出し続けてこられたのも、本誌を通じてたくさんの出会い、たくさんのご縁にめぐまれたからこそ。
応援してくださる皆様に心より感謝申し上げます!

『道』は、前身の『合気ニュース』という雑誌を143号から誌名変更して引き継いできました。
『道』となってからはこの200号は58冊目です。

誌名変更してから14年、いろいろな方々の生き方に触れ、そのエネルギーを伝えたいと走ってきました。
理屈抜きに「やってきた」「行動してきた」方々の人生や熱い思いは
「よし、自分も!」という勇気となったり、止まっていた自分の背中を押してくれるエネルギーとなりました。

読者が『道』を読み、感想をくださる。
その感想を登場してくださった方や連載執筆者へフィードバックする。

さらに読者が、登場してくださった方々のイベントや講演会に足を運んでくださったりする。
そこに循環、絆が生まれるのをたくさん見てきました。

そんな素敵な循環が私たちの前に進む原動力です。

そんな絆を、これからも『道』を通してつくっていけたらと願っています。

 

[季刊『道』定期購読について]

[季刊『道』200号]

 

08 4月

『身体に気を流す 宇城式呼吸法』 予約受付中

「昨今の日本では、身体に呼吸を通らなくし、止めてしまう要因が多々あります。その根底にあるのが『対立』の世界です。『対立』と言うと、喧嘩や争い、戦争という目に見える形での『衝突』を思い浮かべるかと思いますが、実は私たちが日常で『常識』とされていることの中にたくさんの『対立』『衝突』が潜んでいるのです。」(『宇城式呼吸法』本文より)

宇城氏はこれまで様々な著書やセミナーなどで、人間には生まれながらに素晴らしい潜在力があることを体験させ、気づかせる指導を展開してきています。
本書では、そうした潜在力の発揮に一番適した身体、すなわち身体に気が流れている「統一体」になるための実践呼吸法を紹介しています。

腹式や胸式あるいは丹田式、あるいは瞑想、イメージ法などを使った呼吸法など、現在様々な呼吸法が紹介されていますが、『宇城式呼吸法』はそうした身体の各部を意識したり、イメージしたりして行なう呼吸法とは本質が全く異なります。

『宇城式呼吸法』で一番大切なことは、冒頭の本文の引用にもあるように、「対立」「衝突」しない身体となることです。外から鍛えたり、意識したりするのではなく、本来の自然体の身体に戻る方向に向かうことが大切であるのです。

その方向に向かうために大切なことは、大きく分けて二つあります。

一つ目は、私たち自身が現在、どれだけ対立・衝突の身体になっているかに気づくこと。
二つ目は、その要因が、現在常識や当たり前とされていることの中に多々あることを理解することです。

この二点に気づくことが、まずは自然体の身体を取り戻す方向へ向かう第一歩となります。

本書では、宇城道塾で行なっている実践呼吸法を、文書とイラストでわかりやすく解説しています。
自然体の身体となれば、身体は居付いたりこわばったりせずに自由な動きが可能となります。バラバラだった身体が一つになり、気が流れ始めます。

そして、気が流れている身体とそうでない身体の違いに気づくことができます。
「ああ、これが自然体の身体なのだ」と理解できた時がその第一歩です。

そうした本来の自然体の身体を取り戻すことこそ自らに眠るエネルギーを引き出すベースとなります。
そしてそれは武術の極意にも通じる、隙のない身体をつくる呼吸法とも言えます。

本書を通し、多くの方が本来の呼吸を取り戻すきっかけを得ていただけたらと願っています。

本書は、日英対訳版です。呼吸法実演のオンライン動画付き。

2019年6月上旬発売予定。
ご予約受付中です。

宇城式呼吸法
『身体に気を流す 宇城式呼吸法』
1冊 1,512円(税込 送料別)

[ご予約はこちらです]