09 5月

『道』200号 宇城憲治「気づく、気づかせる」

「自転車に乗るには教科書も筋トレも必要ありません。必要なことは、まさに何回もこけることです。何回も何回もこけて、ある日に乗れるようになる。そして一度乗れるようになると一生乗ることができる。すなわち意識しなくても無意識に乗れるようになれます。このような身体の仕組みをとして学ぶ、それが本来の「身につく」です。」(本文より)

今私たちが当たり前のように使っている「教育」は、本来の「身につく」へ向かうあり方ではなく、受験勉強、偏差値教育に見るように知識を教えるあり方になっているのではないか。宇城氏は昨今の政治の堕落や大企業なのどの組織の不正やパワハラ事件、家庭内暴力などの問題は、こうした戦後の日本の教育のあり方が、人間力を劣化させているからではないかと述べています。

身につく、という言葉の通り、本来の教育とは、知識や理詰めの詰め込みではなく、身体を通した高次元の実践教育にあるのだと。それはすなわち人間本来の潜在力を引き出すということです。

記事ではさらに、人間のエネルギーは、アインシュタインの有名な方程式E=mc2に見るエネルギー変換においても実証することができると述べています。すなわち質量が変化するとエネルギーが変化する、エネルギーが変化すると質量が変化する。アインシュタインが言い残したもう一つの方程式の意味、「愛の爆弾」を実証しています。


調和のエネルギーによる投げは連鎖していく
(『道』200号「気づく、気づかせる」より)

 

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