31 8月

『道』209号 工藤清敏さんインタビュー「自然治癒力を引き出す塩の真実を伝えたい」

自然治癒力を引き出す塩の真実を伝えたい

一般財団法人 自然医学財団/健康回復学研究所 所長
工藤 清敏

 

工藤さんを取材した時、工藤さんの最初の言葉に衝撃を受けました。
それは、塩には5000年の歴史があって、その4900年以上は、命に欠かせないものとして
扱われていたのに、ここ100年でまるで、塩が悪のようになってしまい「減塩」が当たり前に
なってしまった、というのです。

そんな歴史があるなんて。
「減塩」があまりに当たり前になっている今、工藤さんのお話に本当に驚かされました。

塩は私たちが生きていく上で絶対に欠かせない身近なものでありながら、知らないということはこういうことなのだと思い知りました。

ならば少しずつ知っていくしかない。
常識の壁は厚いですが、お塩について知れば知るほど納得することばかり。
「増塩」効果を裏付けるたくさんの方の実践と経験が、それを後押ししています。

やはり真実を伝えたいという人がいて、その情熱があってこそ、
物事は伝わっていくのだと思います。

工藤さんの記事にもたくさんの反響をいただきました。
以下に一部を紹介します。

●塩は血圧が上がり体に良くないと思っていました。塩化ナトリウムという化学物質を日本人は戦後知らず知らずのうちに自然に口にしています。自然の塩をとることでミネラルが満たされ身体に良い影響をおよぼすことまで思ってもみませんでした。それよりも日本人が自然の塩作りの技術をけされるのが現実なのかと感じました。
(東京 造園業 50代 男性)

●「減塩」は身体に良いものだと思っていましたが、工藤さんの記事を読んで考えを改めました。5000年の歴史の中で4900年以上大事にしてきたことと真逆の、誤った情報を平気で信じて生きてしまっていることを恥ずかしく思うとともに、改めていわゆる常識というもの不確かさを感じました。ご先祖様から脈々と受け継がれてきた身体をベースに、人間としての正しい在り方、生き方へ向かっていくことが間違いのない道筋なのだと思います。自然塩では微量ミネラルが飛んでしまう一方、人間が愛情を持って手を入れることで必要なミネラルを残してくれるというお話は、まさにそういった素晴らしい循環が間違いなくあるのだろうな、と印象に残りました。
(東京 不動産業 30代 男性)

●工藤清敏さんの「塩の真実を伝えたい」を拝読し知ることの大切さを改めて感じました。
何気なく摂取していた毎日口にする塩のことを何も知らないまま使っていました。
塩の大切さ、減塩の話、塩の歴史や背景、真実を知ることが大切だと感じます。

知らなかったことを知ることで真剣さが増す、捉え方が変わる、行動実践に繋がる。
何事においても、学ぶ、知ることがどれだけ大切か学び、知るが無ければ真剣にもならない、ただ上辺だけの時間を過ごすことになる。
真剣がなければ次世代に繋げることはできない今回も『道』から、本来の学びとはどういうことなのか本質を知る学びを追求していくことの重要さを感じさせて頂いております。
(奈良 主婦 40代 女性)

季刊『道』209号

道209号 工藤清敏