28 8月

『道』209号 鮎川沙代 さんインタビュー 「『人のために』が力になる 」

絆を生む新しい不動産業に向かって  「人のために」が力になる

不動産会社代表 鮎川 沙代

きゃしゃで柔和なお姿からはとても想像できないバイタリティーをお持ちの方でした。
宣教師になるべく勉強をしていた鮎川さんは30歳の時、東日本震災をきっかけに、被災者のための雇用をつくりたいと 単身佐賀から東京へ。
それだけでもドラマですが、経験もないのに一人不動産業を立ち上げて、次々と仲介業者の常識の覆し、 とにかく困っている人に徹底的に寄り添う経営を実践。

困っている人のために何かをやることが、彼女の原動力になるのだと言います。
「寄り添う」、その心にこれだけのパワーがあることを教えてくれます。

その徹底した活動に、読者から実にたくさんの反響がありました。
以下に紹介します。皆さんの感動が伝わってきます!

●ノビシロハウスの仕組みを読み、「こんな発想があったのか・・」と感嘆しました。高齢者の方達と、ソーシャルワーカーとの日常での関り、そして月一のお茶会をしている画が頭に浮かび、想像できました。仕組みを考えることも大変ですが、実行に移すことは相当なエネルギーを要すると思います。実行に移し、実現させるエネルギーの根源は、鮎川さんの「困っている人の為に、何かをやって喜ばれたら、それが力になんるんです」という言葉にあるのですね。
(福岡 男性)

●鮎川沙代さんの記事を読みまして人間の良心が力になるという事をとても感じました。
まず、お客様である相手への優しさがあり、問題があれば、解決の為に努力する姿勢にとても感動しました。また、東京に出てからの生活を赤裸々に語ったりするところなど飾らず気さくなお姉さんという感じで、とても好感が持てました。
(福島 会社員 40代 男性)

●鮎川沙代氏の記事では、「ビジネスの本来の在り方」を再認識させて頂いた気がします。
鮎川氏の「徹底的にユーザー目線で考える」は商売の基本であって、自分の利益のためだけにビジネスを行うと、ビジネスはいびつなものになり顧客の信用を失い、そこで働く人さえも不幸になる例は枚挙にいとまがありません。しかし、鮎川氏は、ビジネスをやっているという意識すら無かったのではと思えました。ただひたすらに、「困った人を助けたい」との思いから駆け抜けたんだなと感じました。
(東京 会社員 50代 男性)

●鮎川沙代さんの「自分は何をしたら幸福と感じるのか」という問いは、現在疎かにされがちな問いだと思います。
日々の生活の慌ただしさ、お金の問題、誹謗中傷などの様々な喧騒によって、自分の真の幸福は何かを忘れそうになります。ですが、鮎川さんの問いこそ、人生における指針を発見、もしくは再確認するものだと思いました。
(千葉 医療従事者 40代 男性)

●鮎川沙代さんの徹底的に相手に寄り添う、相手の幸福、喜ぶ事しかできない不動産業、というかその姿勢、心に、全ての業種は本来、人を幸せにする為にあるはずで、その人間文明の基本、元の元にある根源であると。それを見失わずに実行実践していけば必ず未来が拓けてくるのだという事をまさに生き様で見せて頂いたと、そのように思いました。今の大企業でも一部の、金持ち、株主しか見ておらず、不正や改ざん、リストラを繰り返し、人に寄り添う、鮎川さんのような心は微塵も感じられません。
鮎川さんのようなすごいエネルギーの根源がやはり感性、心であるという事に、これからの企業、社会の在り方というものを指し示して頂いたのではと思います。
(静岡 農業 40代 男性)

季刊『道』209号

道209号 鮎川沙代