30 5月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈村上優 ペシャワール会会長〉 「人間の良心を集めて 困難を乗り越えていく」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2025年5月30日)

中村哲医師のドキュメンタリー映画
上映会を開催します〈6/11〉 2項目めをご覧ください。

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  村上優 国際NGOペシャワール会会長/PMS総院長

(ヴィクトール・フランクルは
ナチスの強制収容所での体験を『夜と霧』に著した精神科医ですが、
中村先生もずいぶん影響を受けられたと伺いました)

フランクルは僕らの時代のバイブルでした。
フランクルの『それでも人生にイエスと言う』など、
すごく心動かされた世代で、彼もそうでした。

だけど彼が一番影響を受けたのは内村鑑三だったと思います。

アフガニスタンに来る若い連中に
「必ず読んで来い」と言っていたのは、
内村鑑三の『後世への最大遺物』という本でした。

他に米に関する『日本の米』(富山和子)という本なども。

(中村先生は宮沢賢治の童話の『セロ弾きのゴーシュ』の
主人公に自分をたとえるなど、宮沢賢治にも
ずいぶん傾倒されていたようですね)

そうですね。僕から見ると、
中村哲を通して宮沢賢治が透けて見えるくらい、
二人はよく似ています。

これは僕の妄想ですが、
宮沢賢治は37歳で亡くなっていますが
中村先生はこの事業を37歳から始めている。

だから中村先生が宮沢賢治を
引き継いだような気がするのです。

(この本〈『思索と行動』上下〉に何度も出てきますが、
何かあっても、必ず絶望したりせず、
「あらゆる立場を越えた人間の良心を集めて
困難を乗り越えていく」といった表現があり、
とても印象に残りました)

良心だよね。
彼の神の概念はすごく広いのです。

彼はキリスト教徒ですが
活動はイスラム教徒と一緒にやっている。

人にはそれぞれが信じる神が心の中にいて、
彼の場合、それがキリスト教だっただけの話であり、
それは内側の問題だから、彼はそれを外に全然出さなかった。

儒教にも詳しい。
そこはやはり子供の頃からおばあさんの
玉井マンさんや父親に論語をしっかり叩き込まれているので、
論語の言葉が結構出てきます。

聖書も旧約から新約から全部読んで、
ちゃんと神学を自分のものにしている。

そういう意味での知性がすごい。
だけど「人間がすべてではない」と。

だから「良心」という言葉が
素直に出てくるのではないでしょうか。

そういう意味で彼は本当に宮沢賢治に似ている。
宮沢賢治は仏教徒ですが、キリスト教にも
ずいぶん傾倒していた時期があった。

それで宮沢賢治に
惹かれるのもあるのではないでしょうか。



*  *

干ばつと戦乱で荒廃したアフガニスタンで
貧困と飢餓に苦しむ人々を、医師の枠を越え、
命を支える井戸や堰、用水路の建設を進め、
その復興支援に力を尽くしてきた中村哲氏。

氏が凶弾に倒れて今年で5年になる。

その中村氏を50年近くにわたり、もっとも身近な
相談役として支えてきた村上優先生は、
中村氏亡きあともペシャワール会会長として、
現地での事業を支え続けている。

中村氏との出会いや氏の人となり、また困難があっても
常にぶれずに信念を貫き通したその活動の原動力など、
多岐にわたって語っていただいた。

<ロングインタビュー>
中村哲の心と事業を未来へ ——
希望の灯をともし続ける

季刊『道』224号

季刊『道』224号


☆ 内容の一部をお読みいただけます。

定期購読のお申し込みはこちらです。

季刊『道』|定期購読

※次項もご覧ください!

◆◇ 季刊『道』に関わる映画を観る
◇  『荒野に希望の灯をともす』〈6/11〉

アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、
病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた、医師・中村哲。

戦火の中で病を治し、井戸を掘り、用水路を建設した。

なぜ医者が井戸を掘り、用水路を建設したのか?
そして中村は何を考え、何を目指したのか?

『道』224号、村上優先生のインタビューで語られた
中村医師のエピソードとともに、
ご覧ください。

お申し込み、ご来場をお待ちしております。

●『荒野に希望の灯をともす』上映会
2025年6月11日(水)
19:20〜21:00(受付開始18:50)
町田市民ホール(第4会議室)

入場料:
事前申し込み 1,200円

[当日]
季刊『道』購読者 1,200円
一般 初回特別価格 1,200円
一般 1,800円

詳細・お申し込み

映画上映会|2025年6月11日 『荒野に希望の灯をともす』


電話 042−748−2423

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。

年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)

お申込みは、お電話(042-748-2423)
またはホームページからお願いします。
http://www.dou-shop.com/hpgen/HPB/entries/8.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆ どう出版Facebookページ
http://www.facebook.com/doushuppan

※このメルマガは、季刊『道』(どう)編集部が発行する、
日常の活力となる「元気」をお届けするメルマガです。
週1〜3回配信しています。

※本メルマガの配信停止、アドレス変更は
以下のページでお手続きください。

○ 登録・解除ページ
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm

○ アドレス変更
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm&modify=1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

−文武に学び未来を拓く− 季刊誌 “道(どう)”

トップページ


===============================================
どう出版へのお問い合わせ(フォーム)

お問い合わせ


—————————————
TEL 042(748)2423
FAX 042(748)2421 (24時間)
===============================================