19 12月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈【対談】大村 智 北里大学特別栄誉教授/2015年ノーベル生理学・医学賞受賞 宇城憲治 UK実践塾代表〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2023年12月19日)

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇ 【対談】大村 智 北里大学特別栄誉教授/2015年ノーベル生理学・医学賞受賞
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

 

【大村】
自分の部屋を持った時に一番最初に考えたのは
研究費のことでした。

なぜかと言うと、研究費があれば今度は若い人たちを
育てることができるからです。

私の部屋でドクターをとったのは120人、
その中で教授になったのが36人います。

大学の教授36人というのはそう簡単には出ません。
やはり最初から人を育てて、そういう連中と一緒に仕事をしたから、
大きな仕事ができたと思っています。

【宇城】
教えや想いがそのまま結果となっている。
勉強になります。

先生はご著書で「経営とは企業の利益と人材育成」
と書いておられますが、まさにそれを実行されていますね。

【大村】
一番最初に人材育成だと思いますね。
自分でそういう型をつくって、それに合うように
仕事をしてきました。

【宇城】
すべてを関連づけて成功に導く道筋をつくられている。
まさにコーディネートですね。

【大村】
自分で資金を稼いで、研究する。
今でも独立採算で、ほとんど私の資金を使ってやっています。

私は、単純なんです。
ものごとを二つに考えない。
「いいな」と思ったら、それをやればいいわけだから。

とにかくやってみなければ分からないと。
割合楽観的なんです。

今から何十年も前の話ですが、当時でも企業から年間、
2千5~6百万円もらって研究していましたが、
みな「もしうまくいかなかったらどうするんだ」と考えますよね。

でも私は、結果なんて分かるわけない。
とにかくやらなきゃどうなるか分からないじゃないか、と
そういう感じでした。

【宇城】
ふつうはびびって引き下がりますが、
気迫ですね。

【大村】
私が教授になったのは39歳の時だったのですが、
おそらくその当時の教授では一番研究費を持っていたのではないかな。

アメリカに留学した時に資金が入るようにしようと決めて、
メルク社からどかーんと入るようにして帰ってきた(笑)。
それで人を雇ったりしていったわけです。

ところがそうやって始めたら
この研究室が閉鎖ということになった。

私はもう教授にもなったので
北里研究所の研究グループはいらないだろうと。
ところがそこに当時5人、研究者がいたのです。

この5人がいなかったら、気楽に閉鎖したかもしれませんが、
その時はこの5人の面倒をみなければならん
という気がありましたから、閉鎖というわけにはいかないと。

むしろこの連中と一緒になって頑張っていこうと、
独立採算をやったわけです。

もちろん国からもできるだけお金の導入をはかったけれども、
基本は独立採算でした。

【宇城】
先生は常に「一期一会」の精神で
人を大事にされていることがよく分かります。

一般的に日本では研究者というのは
研究に没頭していればいいという傾向があるなかで、

独立採算とはまさに自主性を重視するもので、
研究者や研究室における「先を行く考え」ですね。



*  *

土の中の微生物が生産するエバーメクチンから開発された
イベルメクチンは、寄生虫による感染症にかかった
アフリカの何億人という人の命を救ってきた。

その薬の発見・開発の功績で2015年に
ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村教授は、
幼い頃から祖母に繰り返し「人のためになることをしなさい」と
諭されてきたという。

夜間高校教師だった大村教授が、研究者として活躍するのみでなく、
特許による収入を元に北里研究所の立て直しや運営、病院建設に
役立てたり、人材育成に力を注ぐなど、
そのまさに実践躬行、「言うだけではなく、実行する」信念。
そこにある原動力とは何か――。

同時に劇的な効果のある新型コロナの治療薬として
期待されたイベルメクチンがなぜ世界にさきがけて
日本で活用されなかったのか。
そこにある様々な課題についても語っていただいた。

<巻頭対談>
実践躬行「やってみせる」で貫いた 研究・経営・人材育成
すべては人に役立つことを

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