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【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈肥田舜太郎 被爆医師〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2022年5月10日)

『道』212号 紹介動画
https://youtu.be/vE1duJ8i6_4

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  肥田舜太郎 被爆医師

【宇城】
先生は広島で軍医として治療されている時に被爆され、
以来被爆者の治療にかかわり、内部被曝の悲惨さと
命の大事さを伝えてこられたのですね。

【肥田】
はい。広島、長崎の人たちが、原爆そのものだけでなく、
その後の内部被曝のために死んでいったことを
日常的に訴えてきたのはほとんど私一人でした。

アメリカは戦後、「内部被曝には害がない。
内部に入った放射線は、ほんのわずかで、無害である」
と大々的に宣伝し、

日本政府もアメリカの尻馬に乗ってしまい、
長期にわたって社会の底辺で苦しむ被爆者を放置し続けたのです。

原爆を落とされた日には広島、長崎にいなくて、
あとになって家族を探しに被爆地に入った人が
体がおかしくなり、医者にかかっても不調の原因がわからない。

本人が訴えるのはただ「かったるい」だけ。

いくら自分は被爆者だと言っても、
火傷もケロイドもなく、証拠がないので、
「保障をもらうために仮病を使っている」
とまで言われる。

そういうように世の中からは相手にされず、
家族からも見捨てられて孤立して
悩み苦しみながら死んでしまう人たちがいた。

僕はそういう人間をなんとかして
人間に戻してやりたいと思って一生懸命やってきた。

僕だけはこの人たちとつきあっていくぞと、
ただただ、命が大事で、今日まで生きた。

そういう人間なんです。

【宇城】
くやしかったでしょうね。
なぜその現実を真剣に受け止め、
その裏にある真実を見ようとしないんですかね。

【肥田】
僕はこれまで、この問題をきちんと伝えて、
本人をその気にさせて
病気と戦って治すという努力をする人をつくってきた。

核兵器に負けないで一緒に頑張って生きましょう
という仲間は2000人くらいいる。

それが僕の宝です。

それは僕と同じように、みな自分の被爆経験と
放射線の作用を勉強したからです。

【宇城】
私は長年電源開発にたずさわってきましたが、
とくに電源開発では感電死など人命にかかわることと、
ショートによって起こる火災で財産を失うことに
責任を負います。

少しのミスでも多大な迷惑をかけると同時に
会社も大損失です。

ところが今回の福島原発事故とその経緯を見ていると、
核を扱うことに対する真剣さ、そこに向かう心が
欠けているような気がします。

【肥田】
そうなんですね。外から受ける
放射線の被害をいくら研究しても、

体内に入ってからの被害の模様は、肝心の医学は
66年前のままで未だにわからないんです。

理解するには今までの医学を全部捨てて、
別の医学から見ないとわからないんです。

【宇城】
科学というのは
「数字に表わせないものは今の科学とは認めない」
というように、未知なる世界の科学に、
科学がストップをかけていますよね。

生命科学は、未知な部分が多いため、
分析主体の科学になってしまい、

人間が一つの統合体としての存在であることを
忘れてしまった。

謙虚さが非常に欠けているような気がします。




「たった一人の大事な命 この命とともに生きる」より

*  *

第二次世界大戦中、軍医として広島陸軍病院に赴任中に被爆。

直後より被爆者治療に携わり、2009年3月に医師を引退するまで
6000人以上の被爆者を診療し、共に戦い続けた肥田舜太郎医師。

戦いの始まりは、原子爆弾の閃光も爆風も浴びていない多くの人たちが、
なすすべもなく苦しみながら目の前で亡くなっていった衝撃だった。

誰にも理解されない内部被爆の苦しみに寄り添い続けた
肥田氏の生き方こそ今、我々が必要とし、
学ぶべき姿勢ではないだろうか。

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