15 11月

『道』210号 吉岡 敏朗さんインタビュー「出会いと発見の旅 」

出会いと発見の旅
ドキュメンタリー映画にかける思い

映画監督 吉岡 敏朗

映画は見る側にはなるけれども、撮る側のお話はなかなか聞く機会がないものですが、今回、テレビや映画、ビデオ作品など様々な映画制作にたずさわってきた吉岡敏郎監督にお話を伺う機会をいただきました。大きな転機は2011年の東日本大震災で、その時に生きること、死ぬことに対し、映画を通して自分なりに答えを出そうと思ったのだそうです。そしてその映画制作の原点にあったのが、生まれ故郷である松江の、自宅前に広がる宍道湖の夕陽や打ち寄せる波の音だったと。そのように身体で経験したことや、身体の奥底に流れているものが原動力となっているお話をお聞きすると、日々の時間が未来の展開に確実につながっていることを感じます。
何かを生み出す人のお話は、まさに今回のテーマの「先を見る生き方」のお話だと思いました。

現在監督は、自然の摂理や昔ながらの暮らしをテーマにしたドキュメンタリー制作に力を入れておられ、今は、後世に役立つこと、地球が喜ぶことを自分で学ぶ、その原点に教育を立ち返らせたいと、『八世代先の子どもたちへ』という映画を制作中です。その映画の案内役が、本誌でも連載いただいている、ゆめの森こども園代表の前島由美さんです。この制作中の映画についても語っていただきました。

季刊『道』210号

道210号 吉岡敏朗