03 6月

宇城憲治師範 ニューヨークセミナー開催

 去る2009年5月16日、17日、アメリカニューヨーク州において、『気の開発メソッド』 『空手と気』の著者・宇城憲治師範による空手実践塾セミナーが開催されました。

 今回のセミナーは、昨年の5月、10月に続いての3回目、参加者は両日とも全米から、空手各流派や合気道の指導者を中心に約30名の参加者がありました。



 今回のセミナーでは、相手を瞬時にゼロ化して投げる、中心をずらして投げる、力をまったく使わずに相手を制する、気配なく相手に蹴りをいれるなど、さまざまな師範による武術実践技が、とくに今回初対面であるフルコン系の受講生(米国における空手指導者)相手に展開されていきました。



フルコン系空手 全米第2位の実力者を相手に

 力の突き蹴りで相手を制する稽古法がいかに衝突の原因をつくっているか、あるいは、敵をつくる原因となっているかなど、従来の稽古法への課題が指摘された面もありましたが、師範が二日間にわたって展開した、「相手を制する」桁違いのレベルの実技に、参加したセミナー生たちは、真に「できる」か「できない」かの意味を知ったようでした。そして「できない」を知った上で、迷わず「できる」ための努力にむかう、すなわち高い山をあおぎみるように、真の武道の修行の方向へ向かうことの大切さを学んでいきました。



真剣を用いた居合演武で、武道の真髄を伝える宇城師範


全員でサンチンの型の稽古

 参加された方々の感想からは、「これまでの自分が覆された」「桁違いのものの見方、存在に圧倒された」「自分の転機になった」「バシッと言ってくれる先生に感無量だ」など、驚きとともに、大きな希望を見出している様子がうかがえます。
(詳細レポートと参加者の直後感想は、
 UK実践塾ホームページに掲載されていますので是非ご覧ください。)

 一般塾の道塾でもそうですが、師範が指導において繰り返し強調されるのは、すべてにおいて「事理一致」すなわち、事(手足の動き、所作)のみでなく、理(心の働き、真理)を一致をめざすことの大切さ、そしてその大切さを知り(智)、それを行動する勇気をもつこと、それが真心という原点につながっていくのだということ。そのためには、常に心を開き、横着をせず、明るくことにあたることです。

 宇城師範の指導がほかに類をみないのは、それらすべてを精神論でなく、さまざまな実践を通して、気を身体に通すなかで、身体で納得できるようにしていることです。レベルの高い次元をまずは自分の目で見る、実際に体験する、そのなかで自分の身体が自ずと方向性をみつけていく、そういった希望へのステップが、宇城師範の指導にあります。

 [UK実践塾ホームページ]

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