16 7月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈石原忠美 剣道範士〉 「良い技が出た時は、自然に頭が下がる」

┌┐ 
└◆ どう出版メルマガ  (2025年7月15日)

本書 紹介動画

◆◇ 今、届けたい言葉 — どう出版の電子書籍より —
◇  16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』

今まで苦労して強くなったものが、
年をとって、もうできなくなるようでは情けない。

それを防ぐには、二つの考え方がある。

一つは若さを取り戻す工夫。
これが積極的で本筋だと思います。

その良い例が持田盛二範士十段です。
持田先生は、50代前半の元気のあるうちに
基本のやり直しをされた。

その効果で、先生は80代なかばまで、
神様のような強さで稽古をされた。

それに対し、私は老化を遅らす工夫、
つまり消極的な方法をとった。

私は、老化の始まった60歳から老化対策を始めたので、
基本のやり直しまで工夫は及ばなかったのです。 

私のとったいくつかの方法を挙げますと、

(1)心気で肉体の老化を遅らせる。
心気力の力とは剣体、すなわち見えるところ、
これは有限であります。

心気は無限です。
目に見えないところ、その工夫がないと年をとってからは、
剣道はできないのです。

北辰一刀流の千葉周作は
「剣道は瞬息、心気力一致」と言った。

若い頃は、私は心気など工夫する必要はないと考えていた。
ところが、持田十段に稽古してもらったらしびれたんです。

打たれてしびれたのではなく、
遠間の攻めにしびれた。
それで非常に感銘を受けた。

(2)腹式自然呼吸。

(3)省略ということ。
つまり、無駄を省くことによって、前より良くなること。
俳句のように、百字を使って表現したいところを、
十七文字で表現する、余韻を残す、人に感動を与える。

(4)すり足の併用。
剣道をいつまでもどんどん跳び込んでいったら膝をやられます。
すり足で小手を打って、面は、踏みこみ足とすると良いと思います。

(5)三人稽古。
剣道は一人でやるのではないのです、何人か自分の稽古の相手がいる。
地の利、人の和が大事だということを今になって思うのです。

また稽古とは、最高の一本を求め合うということです。
良い技が出た時は、自然に頭が下がる、
「参りました」
「いいところを教えてくださった。ありがたい」
と最敬礼になる。

剣道は礼に始まり礼に終わると言われていますが、
その原点はここにあるのです。

教えることは教わることだと私は学びました。

(6)遠間からの無心の攻め。
私が40歳過ぎの時、持田先生が32歳上でした。
なんとか若さで一本くらい打てると思ったら、
ぜんぜん打てない。

先生の片手突きがくる。
目に見えとる。
「きたきた」と思う。

ところが体がしびれているから動かん。

あの頃はこういう高度の攻めを使われる先生が
日本に何人かおられた。

柳生新陰流に、「直立たる身の位」というのがある。
「つったった」だけで効く攻めがある、
つまり「真の自然体」ということです。

(7)攻めの時、心気を別々に使う。
つまり、攻めの時、心から命令した気を前に出す、
剣先から前に出す。

心は身体のなかに置くのです。
心が前に出ていたら、
心の鏡に相手の隙が映らないからです。

一瞬の隙を打つのに遅れるのです。

『不動智神妙録』に、沢庵禅師は言っています。
「心は水のように一所に留まらず総身に延び広がっていれば、
手のいる時には手が、足がいる時には足が、すぐに使えますよ」と。

心は平静でないといけません。
平常心と言っても良いと思う。

(8)抑えの剣道。
宮本武蔵の『五輪書』に
「敵のすることを抑えん、抑えんとする心、後手なり」
とあります。
 ・
 ・
 ・
 ・

——— 石原忠美 剣道範士
    「我が剣道を語る 剣による人間形成を目指して」

 *  *

大正、昭和の厳しい時代に武道修行を積まれてきた、
剣道、弓道、なぎなた界の師範方に、

自らの修行の様子、武道のあり方、指導者としての心得など、
じっくりお話しいただきました。

今求められる社会のリーダーとは。人間をつくるとは。
そのあり方のヒントにつながるインタビュー集です。

本書は電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで購入いただけます。

詳細はこちらです。

電子書籍|〈季刊 道 シリーズ〉人間をつくる 武の道、武の心

amazonでは【紙本】もあります。

どう出版の 電子書籍

電子書籍(Kindle他)

◆◇ 参加申込受付中
◇  宇城憲治氏の公開セミナー〈8/17 京都〉

宇城氏によって引き出される、
子どもたちの自然体の力。

知らなかった、自分自身に眠る
統一体の力。

今の常識ではあり得ないことが
目の前で起こります。

まずは、実際に体験してみてください。
体験から、何かが変わります。

●宇城道塾 実践講演会〈京都〉
2025年8月17日(日) 12:30〜16:00 (開場12:00)
ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
参加費: 大人(大学生含む)4,000円/学生(高校生まで)2,000円

詳細・お申し込み

イベント|2025年8月17日 宇城憲治〈京都〉実践講演会

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。

年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)

お申込みは、お電話(042-748-2423)
またはホームページからお願いします。
http://www.dou-shop.com/hpgen/HPB/entries/8.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆ どう出版Facebookページ
http://www.facebook.com/doushuppan

※このメルマガは、季刊『道』(どう)編集部が発行する、
 日常の活力となる「元気」をお届けするメルマガです。
 週1〜3回配信しています。

※本メルマガは どう出版ショッピングサイトをご利用くださった方と
 ご希望いただいた方にお送りしております。

※本メルマガの配信停止、アドレス変更は
 以下のページでお手続きください。

○ 登録・解除ページ
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm

○ アドレス変更
https://qyo.y-ml.com/form_if.cgi?id=dou_mm&modify=1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

−文武に学び未来を拓く− 季刊誌 “道(どう)”
     http://www.dou-shuppan.com/
===============================================
どう出版へのお問い合わせ(フォーム)
  http://www.dou-shuppan.com/inquery/
  —————————————
  TEL 042(748)2423 
  FAX 042(748)2421 (24時間)
===============================================