24 10月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈谷津賢二『荒野に希望の灯をともす』監督〉 「中村先生の記録が残ったことは、本当にやってよかった」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年10月24日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  谷津賢二『荒野に希望の灯をともす』監督/報道カメラマン

(津監督所属の「日本電波ニュース社」は元NHK出身メンバーが
立ち上げた会社だと伺いました)

創業者の柳澤恭雄は戦前から戦後までNHKの報道部に所属し、
報道記者制度を立ち上げた人間なんです。

会社設立の少し後、ベトナム戦争が始まりましたが、
報道は南ベトナムからのものに限られていました。

北ベトナムはどうなっているのかを取材すべきだという考えで、
日本人として初めてホーチミンにインタビューし、
支局を置かせてほしいと直談判して許可をもらい、
西側の映像メディアとして唯一北ベトナムから
ベトナム戦争を取材したのです。

そのフィルムがアメリカのABC、CBS、NBCや
イギリスのBBCなどに行き、
米軍によるハノイの一般市民へ無差別空爆の映像が世に出た。

研究者の間では、それでベトナム戦争反対の機運が
高まったと言われています。

(歴史ある会社なのですね)

そうですね。
NHKや大手のテレビ局新聞社には
志ある能力の高い記者がたくさんいますが、
組織が大きいとどうしても不自由な面があります。

そういう中で社員23人しかいないうちのような会社は、
あまりしがらみがない状態で現場に行けるというのがあります。

だからこそ中村先生の記録を残せたという気がするのです。
我々のような会社は企画書をテレビ局に持ち込み、
採択されて初めて予算が付いて取材に行けるのですが、

中村先生がいらした地帯は外務省の海外安全情報では
真っ赤のレベル4の危険地帯で、
今の日本ではどこの局もなかなか採択ができない。

自前のお金で現地に行くのはものすごく大変だったのですが、
プロデューサーが中村先生のことを取材すべきだと
根回しをしてくれて、それで25回も取材に行けているのです。

それと一人の人物を20年以上取材するというの
は、ドキュメンタリーの世界でも非常に稀だと思うんです。

そういう長期の取材を歯を食いしばってやったものが、
1000時間という記録になり映画となって
中村先生の記録が残ったことは、本当にやってよかったなと思うんです。

ドキュメンタリーの世界だと1万人が見たら「ヒット」と言われる中で、
6月末の集計で15万人を超える方が見てくださっていて、
異例の数字だと言われているのですが、

これは謙遜でもなんでもなく、あの映画の良し悪し、出来不出来は
もう超えてしまっているなという気がするんです。

皆さんに中村医師の姿を見たい、声を聞きたい、
思索や行動に触れたいという思いがあるからこそ、
少しずつ広がっていったのではないかなと思うんです。



*  *

アフガニスタンで人道支援を行ない
6年前に凶弾に倒れた中村哲医師を、亡くなるまで取材を続け、
その活動記録を劇場版『荒野に希望の灯をともす』として公開した
谷津賢二監督。

映画は2022年の初上映以来
15万を超える人が鑑賞したという。

谷津監督は中村医師がなぜあれほどまでに現地の人を慈しみ、
また敬愛されたのか、その問いの答えを見つけるために、
21年間中村医師の背中を追い、
1000時間以上の映像を撮り続けた。

会見では、中村医師から学びとった
カメラマンとしてのあり方や、
中村医師の信念、目指したもの、人となり、
そこから見えてくる普遍の人間愛などを語っていただいた。

<ロングインタビュー>
人は愛するに足り、真心は信ずるに足る
— 医師・中村哲を見つめ続けた21年 —

季刊『道』226号

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