16 10月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈大山修一 総合地球環境学研究所教授〉 「飢えがすべての問題の根源である」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年10月16日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  大山修一 総合地球環境学研究所教授

食料がなくても、子どもは増えていく。
2010年ぐらいになると「ボコ・ハラム」というテロ集団が
この社会に登場してきます。

ボコ・ハラムは、ジャーナリストを受け入れない謎の集団、
社会を恐怖におとし入れる最悪の集団のように言われています。

一説によると、ボコはブック(本)からきていて、
ハラムは罪という意味なので、
「ボコ・ハラム」は「教育は罪だ」つまり
「西洋教育は罪だ」という意味になります。

アフリカのニジェールの場合には35歳以下の世代は
小学校に通っているので、ちょっとは読み書きができるのですが、
40代以上になると小学校がなかったので読み書きができない人が多い。

一方で出世コースに乗っていく連中がいて、
貧富の差がものすごく大きいんです。

ボコ・ハラムは、そういう貧富の差があるがゆえに、
若者たちが苦しい目にあっているということで、
ボコ・ハラムのグループに入る時は、

「社会を作ってきたシンボルの父親の喉を切れ」
と言われていた時期がありました。

若者たちは言うんです。
親父は無責任だって。

親父の世代でも食えなかったのに、
2人、3人の嫁さんに子どもを産ませて
息子だけでも10人以上いる。

土地を分割しようにも1/10になるじゃないかと。
そう言ってすごく怒っているんです。

ボコ・ハラムの活動が活発だったのは2010年から
2015年までなんですが、村の連中もその考え方に共感し始めて、
それがちょうど僕がごみを撒き始めた頃でした。

そのターゲットはいつか僕になるだろうと
覚悟していたんです。

そういう中でも活動を続けてこれたのは、
僕もある意味、ある種の信念とパワーを
持っているのかもしれません(笑)。

でも、僕もその若者たちに言ったんです。
「お前たちはどうやねん」って。

現地では一人の男性に嫁さんはだいたい2人いるんですが、
「お前も2人の嫁さんがいて、子どもが10人以上いるじゃないか」って。

「明日は我が身やぞ」って言うと、
ほんまにみんなシーンってなります(笑)。

僕がSNSなどでいっさい発信をしないのは、
発信すると「大山というのはニジェールでは
俺らと同じ貧しい生活をしているが、
日本では全然違うじゃないか」となる。

日本のごく普通の生活、お茶を飲んでいるだけでも
嫉妬、怒りの対象となり得る。

ハウサ語のことわざで
「ニュンワ・ギダン・マサラ」というのがあって、
「ニュンワ」は空腹、
「ギダン」は家、
「マサラ」が問題という意味で、

つまり「飢えがすべての問題の根源である」
ということなのですが、僕はこれを解決しない限り、
この地域でのテロはなくならないということを
肝に銘じたんです。



*  *

子どもの頃、テレビで干ばつに苦しむ
アフリカ・サヘル地帯の人々のことを知り、
「自分が行って緑化する!」と決めたという大山修一先生。

その思いは大人になっても変わらず、
研究者となってからは20年以上にわたり
ニジェールの荒廃した土地にごみを撒き、緑化活動を続けてきた。

砂漠化した農地に都市のごみを投入することで、
家畜のえさや作物ができていくという
大山先生が考案し実践する循環の仕組みは、

飢えに苦しむ住民はもちろん、長く続いてきた
農耕民と牧畜民との紛争をも防ぐ手立てとなっている。

会見では、ニジェールでの研究活動への思いと、
最近取り組んでいる水を使わないドライ・コンポストの
研究について詳しく伺った。

<ロングインタビュー>
ごみの力で荒野を緑へ
—— 平和への道を築く実践

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