11 11月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈安藤誠 ネイチャーガイド・写真家〉 「静寂を勝手にイメージしていたのだが…」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2025年11月11日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — どう出版の本より —
◇  『日常の奇跡 —安藤誠の世界—』

昼間のキラコタン岬トレッキングガイドで
お客さんが忘れ物をしてしまい、
夕方宿に戻ってからの発覚だったため
私が夕食後に一人で回収に行くことになった。

これはお客さんに言われたのではなく
私、自らの意思でだ。

忘れ物はタオルだったので、別に捨ててもいいと
お客さんに言われたのだが、
回収に行くことにしたのは、聖域キラコタン岬で
タオルが木にぶら下がっているのが不自然ということが一つ。

もう一つの理由は、以前カナダユーコンから
ガイドの勉強に来た日本人の上村知弘と、
彼の誕生日祝いに2人で6月にキラコタン岬で野営したことがあり、
そこで素晴らしい時間を過ごしたことがあったからだ。

上村は当時、カナダ人の妻、タミーとともに自分の夢に向かって
必死に頑張っていた。
そんな若者にモノではない、一生心に残る体験を
誕生日のプレゼントに贈りたいと発案して実行した。
それは釧路湿原に来たという究極の証にもなるだろう。

実際に2人でキラコタン岬で過ごした夜は
素晴らしいものだった。

湧水地で水をくみ出し、お湯を沸かして夕食をとり、
12年もののバーボンウィスキーでバースディの乾杯をした。

五臓六腑に染み渡るバーボンを舐めながら、
目の前に広がる湿原とチルワツナイ川の蛇行を眺める。

チルワツナイ川の先の大きなハンノキ林を目で追っていくと、
そこは遥か遠くに釧路市の街明かりが大きく揺れて見えた。

驚いたのは夜の湿原での音楽会だ。

静寂を勝手にイメージしていたのだが、
夜の世界は昼間以上に野鳥や動物たちで活気に溢れていた。

湿原の夏鳥の代表の一つであるノゴマ。
特に雄は喉が朱肉のように真っ赤で見た目も美しいが、
囀りも素晴らしい。

そのノゴマが夜通し囀っているのだ。
それもあちらこちらから聞こえてくる。



(第3部 ヒッコリーウィンドのネイチャーガイド
—あるガイドの記憶— より)

『日常の奇跡 —安藤誠の世界—』

書籍|日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―

◎ 講演会「安藤誠の世界」レポート ◎

去る2025年11月5日(水)、東京都 町田市民ホールにて、
安藤誠さんの講演会を開催いたしました。

東京、近県だけでなく、安藤さんの魅力を追って
福岡や愛知から参加される方もあり、たいへん熱い講演会となりました。

実践者に学ぶことの大切さを
あらためて感じました。

当日の模様、参加者の感想をまとめておりますので
ぜひご覧ください。

講演会「安藤誠の世界」が開催されました

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