12 8月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈菅野芳秀 令和の百姓一揆〉 「『生き方』として百姓を選び取った」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年8月12日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  菅野芳秀 令和の百姓一揆実行委員会代表/大正大学客員教授

幼少期から「お前は跡継ぎになるんだよ」
と言われ続け、頭に刷り込まれて大人になってきた。

その道を素直に歩み続けられたら良かったのだけど、
その道を疑い、それを自分の中で断ち切ろうとした時、
生き方として責任ある回答を持たなければならないと思っていた。

「俺はこういうふうに生きたい」と。

自分に託された“タスキ”の重みを凌駕する別の生き方。
それがあったら百姓にならなくても自分を許せる。

だが「こっちの給料のほうが良さそうだから」
という動機で選ぶのは自分で納得できなかった。
だからその道を見つけるまでが苦しかった。

高校、大学、社会人になっても分からない。
結構思い詰めて考えていたんです。

でもその生き方をめぐる辛い煩悶が、その後、
自分が「こう生きる」と決めてからの力になっている。

苦しさが深かったからこそ、
今日までくることができたと思っています。

(苦しんで苦しんで、自分で決めたからこそ)

そう。
俺は職業として百姓になったんじゃないんだ。
「生き方」として百姓を選び取った。

だからこれまで土方や鉄筋工などの仕事を兼業でやりながら、
百姓として生きてきた。
俺にとっては金になる、ならないなんて、
生きる選択肢としては関係なかった。

(ご著書にもありましたが、村に残る江戸時代に作られた堰は、
村人たちが自分の代だけではなく未来を考えて完成させた
事業だと。菅野さんも未来につなげるために、
いろいろな活動をやってこられました。

減反拒否もその一つだったのかなと)

少しかっこよく言えば「楽しみの先送り」と言ってきたのですが、
今を生きるだけでなく、少しでも子どもたちの時代が良くなるよう、
努力を重ねていく。
そんな生き方をしたいと思ってきた。

減反拒否をした時は、周りの人たちは
「芳秀、気持ちは分かるよ。でもやっぱり農協や役員の人の
言う事を聞かない訳にはいかないよ」と一人またひとりと
去っていくわけね。

行政も、これは後から知った話だが、
俺を「減反拒否の象徴的な人間だから、象徴的に叩け!」と。

1人でも反対者がいればその集落には市の補助金は出さない。
農協やら地域の実力者やらが俺を追い込んでいく。

俺はまだ農業に就いたばかりで弱かったから、
血圧が高くなって入院したんだけど、病室にも3人、4人と
グループで入って来て減反に同意してくれと。

俺は結局孤立し、一人になった。

なかなか刺激的な日々だったし、
村の「強制力」の一端を知った貴重な日々だった。

でも彼らは悪人ではない。
お上が言うことは間違いないはずだから、
わがままな芳秀を納得させなきゃと一生懸命、
与えられた役をこなそうと頑張った「いい人」たちだよ。

でもその“いい人同士”が戦わなきゃならないというのが、
減反政策が持つ苦しさだった。



*  *

「日本の食と農を守ろう」をスローガンに今年3月30日、
東京都内でトラクター30台とともに沿道を含め
約4500人が参加した「令和の百姓一揆」。

同日、全国十数ヵ所でもデモ行進が行なわれた。

その代表を務める菅野芳秀さんは、
25歳で生き方として百姓を選び取って以来、
「逃げなくてもいい村」を築くために、
ボトムアップからの社会変革を目指し、
生ごみを資源として活用する循環事業や地域自給圏構想など、
さまざまな事業を発信、推進してきた。

その菅野さんが今、日本の農業はかつて
歴史上ないほどの危機にあると警鐘を鳴らす。

このままでは日本は食料から破綻し、
他国から食料を分けてもらわなければならなくなる恐れがあると。

今求められるのは、食の問題を農家の問題にせず、農民、消費者
双方が考えていく連携の視点だと菅野さんは語る。

菅野さんの歩んできた道と、
今後への思いについて語ってもらった。

<ロングインタビュー>
日本の食と農を守るために
—“百姓”という生き方を未来へつなぐ —

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