【宇城空手の真髄と継承(二) 人間の可能性と進化】 「はじめに より」
「人間性」とは勤勉で誠実で礼儀正しいこと。誠実だから約束を守る、時間を守る。日本のバスや電車や新幹線が時間通りに運行する、また落とし物が届けられるなど世界では珍しいことですが、だからこそ、そこに信頼や信用も育まれています。まさに、これこそが人間性の成せる業です。
人間には元々存在している潜在力によって発揮される「人間力」があります。人間力とは信念や覚悟を持った行動力のことを言います。その人間力の根源にあるのが「心」のあり方です。心は見えないけれど、その行動によって分かります。
宇城空手は、こうした人間性と人間力を高める修業の場として「創心館」を創設しました。宇城空手で目指すのは、伝統の沖縄古伝空手の型と日本伝統の居合の型による「ニュートラル化」、それを実証する分解組手、応用組手による「ゼロ化」、そして調和融合を生み出す「気」エネルギーの追究です。これらを三本柱に構築されたプロセスとメソッドに基づいて日々研鑽を積んでいます。
伝統はその本質を見極め今に活かせてこそ真価が発揮できます。そのためには不変の本質を極める深さへの追究が必要です。深さへの追究とはすなわち進化です。
【宇城空手の真髄と継承(二)― 人間の可能性と進化 ― 】
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