13 11月

『道』206号 連載 野村哲也「地球を歩く」

「愛の島(パラオ共和国)」

写真家 野村哲也さんの今回のテーマはパラオ共和国。
南の海のエメラルドグリーンと島の森の濃い緑が印象的な写真に、かわいらしいクラゲが空を舞っているかのような写真も添えられて、最初のページでは楽園がイメージされます。

しかし「愛の島」のゆえんはその楽園のイメージの部分ではなく、次のページで語られる第二次世界大戦のペリリュー島での出来事にありました。野村さんは、実際の戦跡を訪ね、自分の眼で確かめたかったのだそうです。

大激戦区であったペリリュー島では、島民の死亡者ゼロという奇跡の戦場。

その物語を、戦跡を訪ねながら、紹介してくれました。

そしてもう一つ、野村さんが島で感じた「温かい存在」について。
ぜひ本誌でお読みください。

道206号 野村哲也

 

[季刊『道』206号]

 

 

12 11月

『道』206号 連載 山元加津子「ありのままの私たち」

「湧き上がる思いを物語に込めて」

なんでも自分でつくってしまい、家一軒を自らの手でリノベーションしてしまうほどの山元加津子さんですが、今度は出版社をつくってしまいました。

それは、どうしても伝えたいメッセージがあったから。

新型コロナが世界で猛威をふるう中、分子生物学の村上和雄先生から

「新型コロナウイルスも、サムシング・グレートがくださった愛。人が変われるチャンス」

というメッセージを受け取った加津子さん。
そのことを、誰でも読める物語にして、イラストも装丁も、編集から校正、印刷の手配まですべて自分一人で行なって、素敵な本を世の中に送り出しました。

その本『リト』への思いをつづってくれました。

 

[季刊『道』206号]

 

 

12 11月

『道』206号 連載 岩井喜代仁「今日一日を生きる」

「新体制で動き始めた 広島ダルク」

岩井さんが全国につくってきた薬物依存回復施設を一つずつ紹介しつつ、薬物問題や社会の課題を問いかける連載、今回は稼働したばかりの広島ダルクについて。

ほとんどのダルクが、まずは施設となる建物の確保の苦労からはじまりますが、今回は、形としてはあるが本格的には稼働していなかった「広島ダルク」を岩井さんが譲り受け、施設長を育てる過程が語られています。

施設長の手記には、薬物にはまった経緯やダルクとつながり回復の道を歩む中での葛藤や、失敗などが赤裸々に語られています。
ダルクで実施される薬物依存回復プログラムの基本は、「自分の無力を認めること」「正直になること」「仲間を信じること」。

それは、薬物依存者にかかわらず、私たちが社会で円滑に生きていくために必要なことばかりです。

自分自身の失敗や課題をさらけ出し、岩井さんを信じて前に進む姿を、応援せずにはいられません。

 

[季刊『道』206号]

10 11月

『道』206号 連載 前島由美「愛の関わりと連携で、輝きを取り戻す子どもたち」

「愛ある厳しさで子どもを守る 親子を幸せにする」

『輝きを取り戻す”発達障がい”と呼ばれ子どもたち』で紹介された、愛ある関わりと食の環境の改善で回復していった子どもたちの実例に、大変な反響が寄せられていますが、本連載では引き続き、回復と幸せの方向へ向かっている、ゆめの森の子どもたちや親御さんの実例を紹介しています。

本号で紹介されている、シングルマザーのお母さんと多動で衝動性のあるリュウセイ君の実践エピソードには、どんな子も、どんな親御さんも、一度関わったならば「何があっても守り抜く」という、前島さんの覚悟、愛情深さがにじみ出ています。

 

前島由美著『輝きを取り戻す”発達障がい”と呼ばれ子どもたち』

[季刊『道』206号]

 

09 11月

『道』206号 連載 安藤誠「日常の奇跡」

「Nature’s Best Photography Asia 2020」

写真家で、ネイチャーガイドの安藤誠さんが、
毎号素敵な写真とエッセイを届けてくださる裏表紙の連載。

今年二つの国際写真コンテストで見事受賞した安藤さんが、「Nature’s Best Photography Asia 2020」で受賞した動画作品のひとコマとともに、自然保護と啓蒙活動への思いを熱く語ります。

道206号 安藤誠

 

今月5日、安藤誠さんの新刊『日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―』が発売となりました。

クマに魅了され「森や動物を守る仕事がしたい」と願った幼年時代、自転車やバイクで旅を重ねた少年~青年時代。子供たちの絶大な信頼を得た塾講師時代や、ギタリストとしての活躍、ヒッコリーウィンドの建設、アラスカの人々との固い絆、動物写真家そしてプロガイドとしての矜持。
安藤誠さんの人生をたどると、そこには必ず人を幸せにしたいと願う哲学と美学があります。

現在は日本熊森協会の顧問としても活躍している安藤さんの、人間が自然の一部であることを振り返り、日常を丁寧に生きることを思い出させてくれる1冊を是非お読みいただけたらと思います!

安藤誠著「日常の奇跡」

『日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―』
ご購入は【こちら】です。

「出版記念 安藤誠 講演会」が開催されました。[レポート・感想]

 

[季刊『道』206号]

 

 

 

06 11月

「安藤誠 講演会」が開催されました

2020年11月5日(木)19時より、町田市文化交流センターにて「安藤誠 講演会 日常の奇跡」が開催されました。

本講演会は、世界的フォトコンテスト Wildlife photographer of the year 56 (2020) の受賞を受けて、受賞記念として企画したものですが、それに合わせて、季刊『道』インタビューに収めきれなかったエピソードをすべて入れた、安藤さん自伝エッセイの出版を企画。さらに、Nature's Best Photography Asia 2020 の受賞が続き、3つの嬉しい出来事を記念する講演会となりました。
当日はおよそ60人が来場、安藤さんのプロネイチャーガイド、プロカメラマンとしての実践に基づく講演に耳を傾けました。


 

 

安藤さんの2人の弟子、山田佳奈さんと小川浩司さんによる前座では、弟子として師匠の安藤さんに学ぶ思いの詰まった山田さんのプロモーションビデオと、白鳥をモチーフにした優美にしてユーモラスな小川さんの動画が放映されました。

安藤さんの講演は、コロナという今ならではの話題から始まりました。
コロナ感染をまったく気にせず「自由」をかざして生きるのも、徹底的に排除しコロナを怖れて生きるのも、どちらもその先は滅亡しかないこと。すべてはバランスで、感染防止の観点を持ちつつ生活を楽しむこと、相手への配慮、気持ちのよいコミュニケーション。そういった心掛けで、コロナとともに生きる術(すべ)が語られました。

次に Nature's Best Photography Asia 2020 の受賞作品の動画が放映されました。音楽も重要な要素であるという安藤さんの言葉通り、北海道の野生動物たちのいのちの躍動と音楽がピタリと一致し、3分という時間の中に、安藤さんの思いがぎゅっとつめられています。(【こちら】でご覧いただけます)
さらにそれを、1シーンずつ追いながら、その意味や背景、撮影秘話、動物たちの気持ちまでが解説され、会場からは感嘆の声が起きました。

なかでも、昨今の日本のクマたちが置かれた状況――見つけ次第、捕まえ次第射殺という現状に対し、マスコミ報道のあり方への疑問、怒りが語られました。
テレビで流される、市街地に入り込んだクマの気持ち。安藤さんのお話からは、私たちと何ら変わらない喜怒哀楽を持ち懸命に生きるクマの姿が浮かびあがり、毎年5,000頭ものクマが殺されていることの理不尽さが一気に迫ってきます。

すでに日本で絶滅してしまったオオカミの例を挙げ、なぜ、どのように絶滅に追い込まれたかが詳しく解説され、クマについても同じような過ちを繰り返すのかと、厳しい問いかけがありました。

そしてそのクマたちを守るために、狩猟免許を持つ覚悟をしたこと。狩猟ができることで、自分の責任においてクマを追い払い、捕まえ、しかるべきところに放すなど、むやみに殺すことのない関わり方ができることを、熱を込めて語られました。

プロガイドとして、野生動物を相手に顧客の希望を必ずかなえるための心構えやテクニック
40年ぶりの自転車旅と親友への感謝、物に魂を込めること
「北海道」という名前に込められた意味、土地への愛着、尊敬について
上梓した自伝エッセイ『日常の奇跡』に込めた思い

笑いあり、涙あり、気づきと学びがいっぱいの講演はあっという間に終演時間を迎え、最後に、安藤さんの動画作品「Ordinary miracle」が放映されました。
厳しい自然の中でいのちを輝かせる動物たちの姿と音楽。「何気ない日常こそ、宝物であり奇跡である」というメッセージが、会場いっぱいに広がっていきました。

講演終了後、多くの人が新刊『日常の奇跡』を手にして、安藤さんのサインをいただいていました。

参加者の感想を、ほんの一部ですが紹介します。

<参加者の感想>

●東京 自営業 33歳 MT
自然、動物に対するリスペクト、そして撮影に対する姿勢に刺激をいただきました。また話の中にユーモアがあり、非常に楽しい時間となりました。

●東京 主婦 77歳 NS
動物に対する愛情が深くてやさしくて男らしくて安藤さんは素晴らしいお方です。熊のことがこんなにやさしい動物とは知りませんでした。

●東京 自営業 58歳 UK
美しい映像、軽快でありながら真実に迫ったトークに感動しました。『道』の連載で、「よくこんな瞬間をとらえるものだ」と写真を見ながらいつも感心しておりましたが、お話を伺って、なるほど、と納得するばかりでした。

お父様のお話もぐっとくるものがありました。
熊についての認識が180度変わりました。今までいかにマスコミに騙されていたか。家族にも今日のお話を伝えたいと思います。そしていつか冬に北海道で安藤さんのガイドを受けたいです。

●神奈川 看護師 YK
熊さんたちを含む野生動物たちについて間違った情報が流れている事には前々から憤りを感じていました。日本中に正しい熊さんの生態を広げなければならないと改めて思いました。野生動物を絶滅させることは、人間のことも追い詰めると言うことをもっと大勢の人達に知ってもらいたいです。

●神奈川 心理師 55歳 KL
本当に面白かったです。この純粋さを変わることなく持ち続けている生き方があることに心から感動します。熊の話には暗澹たる思いになりました。本当に彼らに申し訳ない。安藤さんの写真や動画が訴える力を持っているのは、それがただ美しいからではなく、そこに写る生き物たちの日常に安藤さんが心を寄せ、彼らと心を通わせているからだと思いました。

●神奈川
ユーモアも交えてとても力強く自然の動物のすばらしさを語ってくださいました。素晴らしかったです。企画してくださって感謝です。

●神奈川 主婦 40歳 S
美しい自然にとても感動しました。知らなかった真実を知れてよかったです。ありがとうございました。

●神奈川 50代 男性 RK
講演会、とても楽しく参加させて頂きました。写真の美しさに驚きました。
動物の生き生きとした姿に引き込まれました。フクロウやクマの事を「この子達」とか「この人たち」と安藤さんが言うのが違和感が無くて面白いな・・・と感じました。

ツアーガイドというビジネスの視点も入っているので自然との距離感というか、バランス感覚が良くて聞いていてスッキリと話に入っていけました。

CO2の問題、海水のマイクロプラスチックの問題、放射能汚染。全てが絶滅の方向に向かっているのにコロナで産業のスピードが抑えられてよい方向へ向かっていることなど、納得のお話でした。あっという間の2時間でしたが、良い雰囲気で楽しかったです。

安藤誠著 『日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―』 ご購入は【こちら】です。

 

05 11月

『道』206号 連載 宇城憲治「気づく 気づかせる」

「気づく 気づかせる」第52回 UK実践塾代表 宇城憲治

「目に見えない正と負のエネルギー
   ― コロナ禍で見えてきたもの ―」

コロナ禍を生き抜くには、政治や国やまわりに頼るだけでなく、何より自分自身のエネルギーを高め、身を守ることが求められます。宇城氏によると、それはすなわち、正のエネルギーを自分の中に取り込むことだと言います。

エネルギーを取り込むことで、私たちが普段いる世界、すなわち時計の時間をベースにした客観的な時間の世界(3次元)から、好きな人といる時間では時間感覚が異なるといった、主体的な時間の世界(4次元)に変化していきます。そしてこの主観的な時間にGすなわち重力が加わった世界が、その次の段階の5次元の世界で、まさにそこは、本来の人間の正のエネルギーが取り込まれている世界です。

本連載では、呼吸法や物のエネルギー(今回は著書)でそうした次元への変化の一端を体感する検証方法や、そこへ向き合う姿勢など、実践とともに展開されています。

道206号 気づく気づかせる

[季刊『道』206号]

04 11月

前島由美・国光美佳 講演会が開催されました

2020年11月3日(火祝)、秋晴れの気持ちのよい空気の中、ハートピア京都にて、「前島由美・国光美佳 講演会」が開催されました。
本講演会を発案、協力いただいた宇城教師塾の塾生が中心となり、主に教育に携わる方々に参加を呼びかけ実現いたしました。

教師塾を代表して森島伸晃氏より、「教師は、今日紹介される実践に学び、まずは自分から行動を」との挨拶があり講演会がスタート。最初に国光美佳さんにご講演いただきました。

 

●国光美佳さん 講演
 まずは「かけるだけ、まぜるだけ」から

はじめに、人間が心身共に健康に生きるための栄養素、「ミネラル」の重要性と、そのミネラルが身体の中でどのような働きをするかを分かりやすく解説いただきました。そして、そのミネラルが現代食からいかに抜け落ちてしまっているかの実測データも示されました。さらに、その少ないミネラルを体外に排出させてしまう食品添加物にもお話はおよびました。
給食や外食、冷凍食品、お惣菜といった、私たちが日ごろ何気なく摂っている食事には実は「必要な栄養素が足りていない」という事実があるのだと言います。ではどのように必要な栄養を補っていったらよいのでしょうか。

プロアスリートの、ある1食の写真とその栄養実測データを示しつつ、国光さんは
「さすがに完璧です。でも、このような食卓を毎回整えるのは、忙しいお母さんにはたいへんです。ですから、まずは『かけるだけ、まぜるだけ』で始めたらいいのです」
と、ミネラル豊富な粉だしや液体だしを、食事にかけたりまぜたりなど、そういったすぐにできることから取り組んでみてほしい、と呼びかけました。

後半では、その「かける、まぜる」の実践で、感覚過敏や衝動性で学校に行けなかったり、自分を傷つけたりしていた子どもたちが、みるみるよくなっていく事例や、子ども本人のやさしさあふれる作文、劇的に明るく豊かになった絵などが紹介されました。

さらに、抜け落ちたミネラルを補うだけでなく、食品添加物=化学物質を避けることの重要性にも触れ、化学物質過敏症に苦しみ、身をもって化学物質はやめてほしいと訴える「りんちゃん」の朗読の映像で講演は締めくくられました。

 

●前島由美さん 講演
子どもたちの問題とミツバチと地球は、全部つながっている

前島由美さんは、長く保育園に勤め、自然食の給食で子どもたちのアレルギーが治っていく原体験から、発達障がいの子どもたちと向き合う活動に入った経緯を語られ、時を同じくして知ったミツバチが世界中で減っている事実、作物の受粉を担うミツバチの滅亡は人類の滅亡にもつながっていること、そして、子どもたちを守ることとミツバチを守ることは一つである、という気づきをお話しいただき、養蜂家で環境活動家の船橋康貴さんのドキュメンタリー映画ショート版を放映されました。

講演では、感覚過敏や衝動性、またそれを抑えるための精神薬に苦しむ子どもたちを前に、何が起きているのかと調べていくうちに、前島さんが気づいた事実を順番にご紹介いただきました。
精神薬の処方量と発達障がいと診断される子どもの増加率の一致や、子どもに処方されている薬の副作用、その内容の怖さ。市民に知らされていない事実を知っていくことの大切さが語られました。

国光美佳さんとの出会いを得て、「食で子どもたちを救える」と二人三脚で行なってきた、療育支援施設ゆめの森こども園での取り組みを写真とともにご紹介いただいた際には、救われた子どもたちの輝くような笑顔に会場では涙をぬぐう姿がみられました。
「発達障がい」と呼ばれる特性は、決して抑え込むものではなく、素晴らしい個性であり、誰にもまねできないような才能である。誰に習わなくとも高度な技術を発揮する子どもたちの実例には、会場から驚きの声が上がりました。

最後には合唱曲「ビリーブ」にのせて、ゆめの森こども園の子どもたちの日々の様子を、スライドでご紹介いただきました。

食の見直しと愛の関わりで子どもたちは幸せに生きていける、そのメッセージを伝える前島さん、国光さんの覚悟と愛が、会場いっぱいに広がる講演会となりました。

お二人は、「学校の先生、親御さんこそ、まずは元気に笑顔になることが、子どもたちの幸せにつながるのだ」と、口をそろえておっしゃいます。

食事の内容を変えてみる、買うものを変えてみる・・・たった1つの行動から変化は始まることを、実例の子どもたちが教えてくれたように思います。

気づきと感動の感想をたくさんいただきました。
ほんの一部ですがご紹介いたします。

いただいた質問は、両先生にご回答いただき、後日こちらに掲載させていただきます。

〈 参加者の感想 〉

 

●奈良 教員 26歳 男性 MI

自分自身、仕事の忙しさから、よくコンビニ弁当やおにぎりなどを食べていましたが、今日の講演を聞かせていただいて、考えが本当に変わりました。

今までオーガニックなんて高いだけと思っていましたし、安い物を多く使用したりするのが現状でした。ですがこれからは、今日の講演で学んだことを生活に活かしていきたいと思います。まずは自分の行動から変化させていこうと思います。

本日は本当にありがとうございました。

 

●富山 公務員 58歳 男性 SH

30年前に比べて発達障害と言われる子どもたちが、60倍以上に増えている今、そういう概念が昔はなかったとはいえ、ここまで増えている現状に疑問を感じずにはいられず、また世間では、「発達障害は脳の障害(病気)であり、現状では治せない」ということが言われ、今後、増々増加していくことに無力感を感じ、何も対策がとれないことに失望していました。しかし、今回の講演者のお二人の本を読むことで、少し希望が見え、ぜひ直接お話をお聞きしたいと思い参加させていただきました。

国光先生は現代の食の問題を通じて子どもたちを成長させること、前島先生は子どもたちの持っている可能性をいかに発揮させるかという、双方とも現代社会では簡単に受け入れられない課題に挑戦しておられることに敬服するとともに、自分に何ができるか? これから自分はどう生きるべきか考えさせられました。ありがとうございました。

 

●奈良 教員 31歳 男性 IY

国光先生のお話は、日本のすべての親に知ってほしい、知るべきであると強く思います。現代の食に対する意識・知識には本当に偏りがあり、効率や利益のみで考えている部分も大きいと思います。国は人、人は食。この食に対する危険な現状を何とかしていきたいと思います。まだまだ遠心性は小さいですが、まずは家族、知人から伝えます。職場でも可能な限り未来を生きる子どものためにも伝えていきたいと思います。

食が変える、子どもたちの奇跡を目の当たりにし、食への取り組みを変えないわけにはいきません。私にも二人の子がいます。子のために、今日、ここから変わります。ミネラルを大切に。

前島先生の地球への愛、子への愛、食への愛。今日、前島先生、国光先生の二人に会えたことが、私にとって人生の分かれ道になる。良い方に導けるよう、私なりにがんばります。本当にありがとうございました。お二人の大ファンになりました。

 

京都 パート 46歳 女性 H

障害者施設で5年働いていました。キレる、パニック、自傷、他傷行為の度に精神薬を服薬していただく支援(とは言えない…)に、日々悩み、色々と調べて食の大切さにたどり着きました。
オーガニックの食材で栄養を摂取し、穏やかに過ごせる、そんな施設を作るのが私の夢です。今日はとても勉強になりました。ありがとうございました。

 

●奈良 教員 33歳 女性 Y

お話を聞きながら、学校の子どもたちの顔が浮かんできました。

私に何ができるのか悩んでいましたが、一人でも多くの子どもやお母さん方の助けとなる橋となれたらいいなと思いました。自分の周りの人から幸せにしていけるような姿を目指します。本当にありがとうございました。

 

●大阪 学童支援員 51歳 女性 K

仕事場(学童でも)心のバランスが難しい子、配慮の必要な子どもたちが薬を服用するようになり、飲んでいる日との子どもの様子、状態に、どうしてもザワ感があり、何か違う方法もあるのではなかろうか?と思っていた時に先生の本と出会いました。まずは私自身の食生活を少し変えてみたら、とても体の調子が良くなりました。

本日、食べ物の栄養分について目からウロコでした。とても勉強になりました。またもっと深く知りたいくなりました。ミツバチ動画DVD・りんちゃんDVDに胸がいっぱいになりました。今私にできることは何だろう…何かしていかなければ…と思います。

子どもたちや保護者の方にも食べ物の大切さを伝えていきたいと思いました。

 

●奈良 放課後係デイサービス 60歳 女性 NH

国光先生のお話の中で一番印象に残ったのは、「まずは0を1にするところから」です。

ステップ1の“かける”から始めることと、伝えていくことをしていきたいと思いました。初めての動画から全てはつながっているということを思い出させていただいたという感覚を持ちました。

保育園や学校の給食から変えることができたら劇的に社会が変わっていくと確信しました。そこに食材を供給するという仕事も生まれ、すべてのつながりがうまく回っていく気がしました。

 

●奈良 保育士 44歳 女性 IM

食が人と精神に大きく関わることを改めて認識しました。

保護者の方、先生方にもぜひ伝えていき、子どもたちのために、援助、向上できるよう努めたいと思いました。
一歩ずつ良い方向へ向けるようにしていきたいです。

 

●奈良 保育教諭 58歳 女性 SM

ミネラルを補う食生活をすることにより、子どもたちの身体、心を安定させることを知りました。保育園でも毎日給食が出ますが、偏食の子、大食いの子、様々です。食べさせることでひと苦労です。とりあえず食べることを重視していましたが、講演を聞き、自分の食に対する考えが少し変わったような気がします。今日学んだことを保育園や保護者の方に伝えたいと思います。

みつばちと地球の関係がいかに重要であるかを知りました。動画を見て感動しました。小さなみつばちが大きな役割をはたしているのに驚きました。みつばちから食につながり、食が発達障害につながる重要性を知りました。私自身、発達障害の息子がいますが、家庭で食についても考え、見直していきたいと思いました。

素晴らしい講演会でした! ありがとうございました。

 

●奈良 主婦 41歳 女性 KO

食の大切さ、人間の基本は食なんだなと思いました。

下の子が聴覚過敏がひどく、学校に行けず困り果てており、受講させていただきました。ミネラルを摂ろうと出汁を使ってはいましたが、他にも方法があるんだなと気づきました。

魚は好きだけど、みそ汁を飲むのを嫌がるのでふりかけを作り食べさせたい。

発達障害ではなく娘はグレーゾーン。
今回お話を聞いて、希望が生まれました。
まだまだやるべきことはたくさんあると再認識しました。ありがとうございます。

 

●奈良 幼稚園教諭 60歳 女性 S

この講演会開催のパンフレットが職場に送られてきて思わず参加した次第です。
自分自身も自然食を大切にしてきて、今も大人になって娘と子の大切さを実感しながら学びの機会を大切にしているところです。また職場でたくさんの発達障害の子どもたちとの出会いがあり、特性や、かかわりでの実践を重ねてきましたが、食との関連性を知り、目からウロコでした。この先生方との出逢をどのように伝えましょうか…。生かしていきたいです。ありがとうございました。

 

●三重 教員 26歳 女性 KM

担任している生徒の中に、発達障害で毎日薬を服用して登校している子がいます。薬がないと落ち着かず、薬の効用がきれる夕方には家でかんしゃくを起こし毎日悩める日々を過ごしています。講演を聞いて考えてみると、その子は毎晩コンビニ弁当か、マクドなどファーストフードを食べています。お弁当が必要な時も、その子が持ってくるのはコンビニのサンドイッチ…。今日、聞かせていただいたことを伝えていきたい!と感じました。

自分自身も昔の暮らし、昔ながらの食事について学び、食事を変えていきたいと思いました。まずは選ぶものから変えていこうと思います。貴重なお話、ありがとうございました。

 

●大阪 歯科衛生士 HN

今大切なことは、マスコミやSNSの情報に惑わされることなく正しい情報を得ること、日本人が従来行なってきた食生活を見直すことだと思いました。生活の基本は「食」であると改めて感じました。母としての役割は人間形成の上でこれほど影響があることを学び、今日からまた新しい気持ちで食に取り組んでいきたいです。

薬に頼らない。自己免疫力を高めること、地球を守ることで、人間も守られることを学ばせていただきました。一人ひとりが今できることを実践していきたいと思います。すばらしい講演を拝聴させていただきまして、ありがとうございました。

 

●三重 公務員 40歳 男性 HV

今回の講演会では、現代食がいかに危険であるかということを知りました。また、食によって人は改善する、まさに「食」は漢字の通り人が良くなるということを実感する内容でもありました。

手軽に食べることのできるコンビニ弁当が実は体に良くないことも今回の講演で大きく痛感しました。

ミツバチと地球の関係性において、ミツバチを守っていかなければならない、ミツバチが我々の日常を支えているんだということも知りました。

子どもは大事な宝であり、子どもが変わる前に大人が変わる、自分自身が変わる。今回の公演でもう一度自分を見つめ直すいい機会になりました。

もう一度学生時代に習った「衣、食、住」のあり方を見直さなければいけないと思いました。今日は本当にありがとうございました。

 

●愛知 高校教員 47歳 男 TU

本日快晴の11月3日。明治天皇の誕生日。そして、京都御所の前に位置する京都府立総合社会福祉会館で、前島先生、国光先生のご講演に参加できたことは何かのご縁と感じております。

まず、先生方の「命懸け」に子供たちを何とかしよう、母親の意識を変えなければという使命を、ものすごく伝わり感じました。教育に関する講演会に過去何度か足を運びましたが、ここまで心が動かされたのは初めてです。

国光先生は、「ミネラルは精神に影響あり」とおっしゃってみました。そのことは、酵素とミネラルの関係の説明で、よく理解できました。

煮干し、玄米、雑穀、ごま油、昆布だしなどが大切である・・・・・前島先生がおっしゃった「衣食住を元に戻す」ことに全てがつながってくると感じました。

また、前島先生のお話しの「子供たちを救うことと、ミツバチを救うことは1つである、そして生き方へつながっていった」「私も自然の一部」「自然に感謝する」とのお言葉には衝撃的でした。
きっと、ご自身もこの大自然に溶け込み、今の使命を全うするという、先生の人間的なレベルの高さをすごく感じた次第です。

前述したように、先生の一意専心の愛ある行動に心を動かされ、私は講演会中何度も目頭が熱くなっていたことを覚えております。

ゆめの森こども園の子供たちも、先生の愛情を全身で受け止め、そのことがきっと改善へと向かう要因の中の大部分を占めているのではと考えました。

順次、高校では探究活動がカリキュラムに入ってきます。前島先生が言う、農業(オーガニック)の重要性を、この探究に入れることはできないかを探っていきたいと思います。

本日の講演会で学んだこを、微力ではありますが私が学校内で発信しないといけないという大きな宿題を頂きました。

早速動いてみます。ありがとうございました。

宇城教師塾塾生の感想です。PDFでお読みいただけます。
講演会の感想だけでなく、学校や家庭での実践報告も含まれています。
[教師塾 講演会受講感想文]

04 11月

『道』206号インタビュー 井本陽久 栄光学園数学教員 「いもいも」塾主宰

<ありのままを受け止めて 大好きなキミを輝かせたい>

イモニイこと井本陽久さんは、現在に至るまで栄光学園数学教師として活躍し、母親や障害をもった兄の影響による「世の中の価値観がすべてではない」という考えのもと、

どんな子も、その子のありのままを受け止めて、決して否定しなければ、子どもは絶対に輝くという信念を貫いていらっしゃいます。

答えを求めず、自分で考え、試行錯誤することを促す。
教科書を使わず、宿題もない。

そんな型破りな授業は、子どもたちだけでなく、多くの教師の注目を集め、栄光学園には見学者があとを絶たないと言います。

少年のようなキラキラした目のイモニイからは、とにかく「子どもが好き、どんな子だって好き!」というあふれんばかりの思いが伝わってきました。
教育とは、まさに「先生」である以前に一人の人間としての信頼と絆があってこそ。

文字通り、関わった子どもたちを輝かせているイモニイの原動力に迫りました。

 

道206号 井本陽久

[季刊『道』206号]

03 11月

『道』206号インタビュー ルダシングワ真美 「ルワンダの日本人義肢装具士」

<義足に夢をのせて 夫ガテラとルワンダに生きる>

ルダシングワ真美さんは、民族間の対立から大虐殺が起こったルワンダで、手足を奪われた人たちのために20年以上義足を作り続けている日本人義肢装具士です。

数々の民族対立で死と隣り合わせの中を生き延びてきた夫ガテラ・ルダシングワ氏と設立したルワンダの義肢工房で、これまで1万人以上の人に義足や義手を無償で提供してきたと言います。

そこまでに至る真美さんの歩みは、一人の女性として、日本人としてまさに「あっぱれ」としか言いようがないもの。

さらに、今年2月、周辺が洪水で浸水する危険があるとの理由で、ルワンダ政府によりすべての施設が強制撤去されるという「まさか」を体験した真美さん。

一からの資金集めのための来日も、コロナ禍で講演がほとんど中止というさらなる苦境に立たされました。

しかし真美さんは、めげず、くじけず、前向きで、ほんとうに明るかった。
渦中にある真美さんの勇気と活動の原動力を聞きました。

本文の最後にお話しいただいた工房再興の資金集めのためのクラウドファンディングも始まっています。
現在達成率87%!
ガテラさんと真美さんの夢を、かなえてさしあげたいです!
[READYFOR ルワンダの義肢製作所が強制撤去!再建に向けて立ち上がれ!]

 

[季刊『道』206号]