07 2月

『道』203号ロングインタビュー 国光美佳 「子どもたちに健やかな未来を」

新刊『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子供たち』(前島由美著)にも登場いただいた、食学ミネラルアドバイザーの国光美佳氏にお話を伺いました。

「簡単で便利で安い」と、コンビニ食やできあいのお惣菜、インスタント食品、レトルト食品などの加工品がますます食卓に上がることが増えています。

『食べなきゃ、危険! 食卓はミネラル不足』の共著者国光美佳さんは、そうした手軽さや見た目の良さに隠れ、現代食からは、人間にとって重要な栄養素であるミネラルが大きく抜け落ち、かつての日本には考えられないような心身の不調を引き起こす要因となっていると指摘しています。

栄養士も、教師も、医者も、親も知らない実態があること。

様々な活動で、理屈だけでは人は動かないことを思い知らされた国光さんは、
とにかく実践先にありきの人。

現在は、実測データをもって、ミネラルを補足する食に変えることで、大人のみならず、発達障がいと診断された子どもたちの心身の健康の大きな改善につながっている実践を自ら全国で伝え歩いています。

「子どもたちが、これだけのメッセージを私たちに投げてきてくれているんです。それを私は無駄にできない。これをここで止めたらバチがあたる。この子たちが味わった苦悩を思ったら、私、何でもしなくてはと思ってしまうのです」

「ぜったいに子供たちを守る!」

その、熱き想いを聞きました。

国光美佳さんには、『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子供たち』 前島由美 出版記念講演会でもご登壇いただきます。
ミネラルが私たちの身体でどのような働きをしているか、欠乏しないためにどのような食事をこころがけるか、ご講演いただきます。

[季刊『道』203号]

[2/24 前島由美 出版記念講演会]

04 2月

『道』203号 巻頭対談 カッシャイ・ラヨシュ 宇城憲治 「先哲の教えを今に活かす 生と死の伝統武術が伝えるもの」

『道』203号の巻頭対談に登場くださったのは、ハンガリーの乗馬アーチェリーの名手カッシャイ・ラヨシュ氏です。

カッシャイ氏は、祖先の遊牧騎馬民族から受け継いできた伝統武術である乗馬アーチェリーを今に復活させ、さらに古代遊牧民の伝説的な弓を現代の素材で再現したことで知られています。

カッシャイ氏の、馬上から矢を射るスピードと的を射抜く正確性はずば抜けていて、とくに、動いている的を馬上から射ることができるのは、世界でカッシャイ氏一人だと言います。

そんなカッシャイ氏の、理屈抜きの見事な演武のあとに行なわれた対談だけに、内容はスケールの大きい臨場感あるものとなりました。

伝統というのは、実際に「やってみせる」人、できる人が継承していくのだということを、まざまざと見せられたように思います。

「乗馬アーチェリーはあくまでもゴールではなく、私の人生において、なくてはならないものです。自分の成長のため、先祖から受け継いだものを継承するためのものだと思っています」

カッシャイ氏によると、ハンガリーのフン族の祖先は、約1000年前にアジアからヨーロッパにたどりつき、アジアのスピリットと心を持っているとのこと。

カッシャイ氏が語る言葉に、まさに日本の侍スピリットと迫力を感じる読者も多いのではないでしょうか。

それだけに、武術空手を通じて世界に日本の文化と心を伝えている宇城憲治氏との対談は、伝統とは何か、生きるとは何かを問いかけてくるものとなりました。

 

▽ カッシャイ氏 乗馬アーチェリーの妙技の一部をご覧いただけます ▽

[季刊『道』203号]

10 1月

『道』202号連載 山元加津子「ありのままの私たち」~ 消してしまいたい出来事も、きっと大切

山元加津子さんの連載「ありのままの私たち」では、
加津子さんの日々の気づきや感動が綴られています。

世界各国に旅してまわられた時の感動や印象はもとより、
養護学校に勤めておられた時の子どもたちとの様々な感動のエピソード
そして加津子さん自身が子どもだった頃のお話。

どれもほのぼのしていて、いつも引き込まれてしまいます。

今号では、加津子さんが中学生だった頃の「事件」の話。

給食費の集金袋がなくなって、それを疑われた男の子を必死にかばった時のことなのですが、それが数十年後に、思わぬ展開になったことが綴られています。

加津子さんならではの心に滲みるお話です。

 

[季刊『道』202号]

道202号 山元加津子

08 1月

『道』202号 『輝きを取り戻す”発達障がい”と呼ばれる子どもたち』発刊記念対談 前島由美・国光美佳

2019年11月に発刊した前島由美さんの本『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』に続々と感想をいただいています。

先日、季刊『道』の連載執筆者で、ダウン症の書家のお母様である金澤泰子さんから
以下のような感想をいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。

読み進めるにつけ、どんどん引き込まれてしまいます。
たいへん、これからの人生に参考になり得る一冊です。
感謝申し上げます。

前島さん、国光さんのご両人は、本当にエネルギッシュで、子どもたちのためなら、いつでも、どこへでも出掛けていって、講演やお話会を通じて、食の大切さや、子どもたちへの愛ある関わりの大切さを伝えていらっしゃいます。

『道』202号では、このお二人に登場いただき、お二人の出会いについてや、現在取り組んでいる活動への思いなどを語っていただきました。溢れんばかりの思いが4ページにわたって語られています!

これから『道』はこのお二人とともに、子どもたちのためにさらに連携して動いていくことになると思います。

2020年2月24日(月祝)にはお二人の講演会も企画しました。
子育て中のお母さん、お父さんだけでなく、子どもの教育にかかわる方々にも、是非、このお二人の発信を知っていただきたい。

知っているのと知らないのとでは、見えるものが全く違ってきます。
何より、発信のすべてが実践実証ですから、説得力も中途半端ではありません。

実践をベースに行動する人の迫力を、実際に感じてください!

 

参加申し込み受付中です!
▼  ▼  ▼
[出版記念講演会 前島由美・国光美佳 2020.2.24 ]

[季刊『道』202号]

道202号 前島・国光

26 12月

『道』202号インタビュー 佐伯康人 「農業・福祉の連携で実現する、誰もが活躍する世界」

今号で取材させていただいた佐々木康人さんは、奇跡のリンゴで知られる木村秋則さんを師として学び、除草剤、肥料も一切使わない自然栽培による農業を営んでおられます。

佐伯さんの取り組みはそれだけでなく、障がい者の仕事創出のために、障がい者施設による農業を始め、その指導にあたっておられます。
そしてさらには、全国の耕作放棄地を再生することにも取り組んでおられます。

障がい者の仕事創出と、日本の農業の発展という、両方のメリットを生み出す
農福連携の活動は、佐伯さん独自の発想です。

実は、佐伯さんは33歳の時に、障がいを持って生まれた三つ子のお父さんになられました。
そのことで、佐伯さんの生き方が一変し、現在の取り組みにつながっていったのだそうです。

師匠である木村秋則さんは、自然栽培の指導には、自分に代わって佐伯さんを回らせたいとく願ったそうですが、佐伯さんをインタビューさせていただいて、その木村さんのお気持ちがよくわかりました。

とにかく佐伯さんは底抜けに明るいし、自然体で、前向きです。
そんな佐伯さんの指導を受けた人は、ぐいぐいと前に引っ張られ、希望をたくさん見出していらっしゃるのではないでしょうか。

農業をやる前はプロのミュージシャンだったこと、さらにはその生い立ちと、興味深いお話ばかりです。
誰もが元気をいただけるインタビューとなりました!

 

[季刊『道』202号]

 

道202号 佐伯康人

20 12月

『道』202号インタビュー オスカー・ロベラス 「人間本来の姿を呼び戻す アートの世界」

徳島県神山町にアトリエを構えるフランス人芸術家、オスカー・ロベラスさんに
お話を伺ってきました。

オスカーさんは、なんと6歳になる前からアートに興味を持ち始め、8歳の頃にはすでに自分で芸術家になることを心に決めていたそうです。

日本文化や彫刻が大好きだったお父様の影響を受け、子どもの頃から自然体にアートの世界にいざなわれていったオスカーさんが語られていました。

 

オスカーさんの可能性を静かに見守った大人たちが素敵です。
受験勉強一辺倒でどうしてもひとつの方向に向かざるを得なくなっている今の日本の教育との違いを感じてしまいました。

オスカーさんは、
「アートはみんなのもの。誰もが日常のなかでアートを感じてほしい」
と話しておられましたが、大好きなアートを仕事にしているからこその言葉だなと思います。

オスカーさんが手がけるアートは、石、金属、ガラス、植物など様々な素材を使う作品で、常に自然がテーマです。
インタビューの冒頭にたくさんの作品をカラーページで紹介しました。
「アーティストは自然のエネルギーを通訳して発信するメッセンジャー」と語る、オスカーさんの壮大な世界を味わっていただければと思います。

[季刊『道』202号]

 

道202号 オスカー・ロベラス

13 12月

『道』202号 巻頭対談 横綱白鵬・宇城憲治「“体談” で語り合う、目に見えない内面の世界」

2019年10月発行の季刊『道』202号の巻頭対談に登場いただいたのは、
去る11月の九州場所で43回目の優勝を果たした、横綱白鵬関です。

対談取材をしたのは8月末、まだ夏真っ盛りの暑い日でした。

朝9時半に宮城野部屋に稽古の見学にお邪魔すると、宮城野部屋親方が、対談相手の宇城憲治氏を一目見るや、
ご自分の隣に招き、稽古の間中、取り組みや稽古の内容をずっと解説してくださいました。

10時半頃に稽古場に白鵬関は姿を現わすと、場の雰囲気が一転。

その場が、ピーンとはりつめた緊張感ある空間に変わっていきました。
その白鵬関の圧倒的存在感がとても印象的でした。

稽古後、白鵬関の事務所に場所を移して始まった対談は、しかし、始終ニコニコ顔。
お二人がこの日初めて顔を合わせたとは思えない和やかな雰囲気になりました。

お二人がレコーダーの前に座って話していただいた時間よりも、
身体を通して、やりとりしていた時間のほうが長く、まさに対談ならぬ、“体談”。

「分かる人じゃないとわからないですね」

これは白鵬関が対談の中で、しみじみ言われた言葉です。

対談からは言葉以上に身体でかわしたお二人の会話を感じていただけるのでは
ないかと思います。

[季刊『道』202号]

 

道202号 白鵬関・宇城憲治

09 12月

新刊『輝きを取り戻す”発達障がい”と呼ばれる子どもたち』に反響

「今、涙が止まりません。
自分でも、何故泣いているのかもよくわかりません。

教師の皆さん。

この本、素晴らしい本です。
実例、実践、実態、事実、真実が満載です。

それしか載っていません。」

 

これは、『輝きを取り戻す発達障がいと呼ばれる子どもたち』(前島由美著)を読んで寄せてくださった、奈良の教員の方の感想です。

発売以来、たくさんの方々から、

「涙がでました」「希望が湧いた」
「もっと学びたい」「知らされていないことがたくさんあることを知りました」
などの声が届いています。

今、学校現場にいる方々から頻繁に「発達障がいが疑われる子が増えている」という悲鳴にも近い声を聴きますが、当の子どもへの対応はもちろん、親御さんとの対応など、本当に苦しんでいる先生方が多いことを実感しています。

先日、その「発達障がいの子どもたち」のクラスを受け持っている教師の方から、

「ショックでした。こんな実践をされている方がいるとは。思いもつきませんでした。どうしたらいいかほとほと苦しんでいただけに、ここに書かれた事例集はあまりに衝撃でした。もっともっと学びたいです」

という感想をいただきました。

本書には、子供たちとの具体的な会話だけでなく、親御さんとの会話、学校関係者との会話など、実際に現場でどう対処し、どのように改善にむかったかが詳しくかかれており、今、現場で苦しんでいる方々のまさに一助になっていることを実感しています。

本書は、“発達障がい”と呼ばれる子どもたちを一人でも救いたいという思いで書かれた本ではありますが、同時に、子どもたちに関わる先生、親御さん、学校関係者が、少しでもいい方向へ向かうための知恵やヒントが満載されています。

多くの方に本書が届けられることを切に願っています。

[内容詳細・ご注文]

08 11月

著者 前島由美さんのこと 『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』

著者の前島由美さんは、保育士として長年、子どもたちの成長を見つめてこられた方です。

「出雲大社の出来るだけ近くで、昔ながらの自然な衣食住の環境で――」

理想とする保育園の夢を描いて準備をする中で、ひょんなことから療育アドバイザーとして関わることになった療育支援事業所で、問題行動や不登校などの子どもたちと出会います。

「いったい、この子たちに何が起きているのだろう?」

さまざま情報を求めていく中で、前島さんは
「発達障がいは脳内のアレルギーが原因」という言葉に出合います。

そこから分子栄養学、細胞生理学に学ぶ機会を得、一気に、子どもたちに起きていることが紐解かれていきます。

さらに運命的な出会いが続きます。

発達障がいと呼ばれるの症状を、食事へのミネラル補給で改善させた事例が載った本『食べなきゃ、危険!』と、著者の国光美佳さんです。

療育事業所ゆめの森こども園を立ち上げていた前島さんは、国光さんの全面協力を得て、次々と子どもたちにミネラル補給を行なっていきました。

食の改善で少しずつ落ち着けるようになる子どもたちは、
さらに、ゆめの森の愛をもった本気の関わりで、自己肯定感を取り戻し、生きる力に満たされていきます。

*  *  *

本書『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』は、その実践を丁寧に追った実例集です。

タイトルに「発達障がい」とありますが、本来そのようなものはなく、生活と環境を整え、子ども、そしてその家族が愛に満たされれば、かならず乗り越えられるものであると教えてくれる本です。

今、「発達障がい」に苦しんでいる親子に届いてほしい・・・そんな願いをタイトルに込めました。

著者前島さんと出会うきっかけであった季刊『道』の最新号202号では、
本書の発売を記念して、前島さんと国光さんの対談インタビューを掲載しています。
お二人の出会いから現在の活動まで、ページからあふれんばかりのエネルギーで語っていただいています!

子どもたちにために全国を、文字通り飛び回っておられるお二人の情熱に、触れていただきたいと思います。

ゆめの森、そしてこのお二人の取り組みによって、子どもたちの世界がより良く変わる―― そう感じていただけることと思います。

ぜひ、お手に取っていただきたいです。

 

11月25日入荷決定! 予約期間限定キャンペーンもあります。ご検討ください。
『輝きを取り戻す“発達障がい”と呼ばれる子どもたち』 ご予約注文

 

前島由美・国光美佳 対談『どんな子も必ず救えると信じて』掲載号
季刊『道』202号

* 来年1月号203号では、国光美佳さんの単独インタビューが載ります!

16 8月

『道』201号 野村哲也 連載「地球を歩く~知られざる絶景を求めて~」

いつもいつも圧巻の写真を届けてくださる野村哲也さん。

 

さらに文章では、野村さんの体験や思いを
実に精密に伝えてくださるので、
一緒に旅をしている気分になります。

 

今回の旅先はアルゼンチン。

 

タイトルとなった「100キロの蛍道」ともう一つ、
無数の手形が残る「手の洞窟」がテーマです。

「100キロの蛍道」は、この圧巻の蛍乱舞の写真を
野村さんがどのようにものにしたのか。
その詳細が描かれています。

“絶景”とは、このように能動的に取りに行くもので、
そこに「ある」ものだけではないのだと分かります。

1ページ全面に配置した、鮮やかに染め残された
無数の手形「手の洞窟」の写真は、
強いエネルギーを放っています。

 

そのエネルギーを浴びながら読む
野村さんがとらえた「その地の語り部」の物語が
胸に迫ります。

地球のそこここで、その地のエネルギーを
浴びまくっている野村さん。

誌面を通じて、その一部を
受け取っているのだなと感じます。

 

 

 

[『道』201号詳細]

[『道』定期購読のご案内]