05 2月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈対談 吉本ばなな・宇城憲治〉 「そういう次元での捉え方の深さには感動でした」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年2月5日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇ 【対談】 吉本ばなな 小説家
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

【吉本】
あの本では渋谷陽一さんという
ロック評論家がインタビュアーで、

彼は海外ではミック・ジャガーとかマドンナとか、
日本ではサザンやRCサクセションを何回も
インタビューしているプロだったので、

質問のあり方がロックな感じで、普通の文芸の編集の方が
しないような質問をされるので、すごく面白かったんです。

ただなにしろ文庫にならなかったので、
内容はよく覚えていないのです。

【宇城】
そうなんですか。
ではこの本(吉本隆明×吉本ばなな対談本)、本当に貴重ですね。
ビートたけしとタモリの人間のあり方の違いといったこと
ひとつをとっても鋭い視点で捉えられていて、なるほどと。
いろいろよく分析されているなと思いました。

無意識と意識のあり方の話など面白かったですね。

たとえば、意識の部分は悪いと思ったら取り返しがきくけど、
無意識は無意識だけに元に戻せないとか。

無意識の中の意識であればまだ何とかなるとか。

そういう次元での捉え方の深さには
感動でしたね。

ちょうどその無意識の意識、つまり
人間の深層意識を引き出すというテーマは、
私がずっとやってきていたところだったので、

そういう言葉にできない世界を言葉にされているから、
この本はなにか私にはバイブルみたいな感じがしたんです。

【吉本】
この本をそんなふうに
言ってくださる人がいるなんて!

じゃあ文庫にしちゃおうかな。

もうお母さんはいないし。
でも呪われそうで怖くてできない(笑)。

【宇城】
是非、文庫にしてください。
これは見る人が見たら素晴らしいですよ。

またお父さんとばななさんの質問する側もされる側も、
分析力が深く、その表現が深く素晴らしい。

それといろいろな人との比較についても
一般にはなかなか分からないような深いところでの
見方、違いなど勉強になりますね。

【吉本】
単なる家族の対話って感じでしたので、
本にして大丈夫かなって当時思っていました(笑)。

そうですか。
担当編集者に伝えておきます。

担当編集者はもう辞めてインドネシアに住んでいるし、
デザインした方も亡くなっているし、
二度とつくれない貴重な本になっちゃいました。



*  *

1987年『キッチン』で作家デビュー以来、
次々にベストセラー作品を世に送り込み
多くの読者を魅了してきた吉本ばななさん。

その人気の秘密は、読み進むうちになぜか心が癒されていく
不思議な文章の力。
そして一つひとつの表現に込められた深い思い。

対談ではその癒しの根源についてや、お父様である
思想家で詩人の吉本隆明氏についてのこと、
現在のばななさんが小説に込める熱い思いについて、
語っていただいた。

<巻頭対談>
見えない場のエネルギーを感じて
小説と武術 潜在意識にはたらきかける力

季刊『道』223号

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28 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈藤野圭江 剣道教士〉 「子供は、指導者ひとつで変わるのです」

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└◆ どう出版メルマガ  (2025年1月28日)

本書 紹介動画

◆◇ 今、届けたい言葉 — どう出版の電子書籍より —
◇  16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』

今の乱れた世の中ですが、
子供たちは指導者一つで変わりますよ。
私の経験をもうひとつお話ししたいと思います。

ある小学校の校長先生で、日本の伝統武道に限らず、
お花やお茶などの日本人としての文化を、
今の子供たちに伝えるということをやっていらっしゃる先生がいて、

この方が子供たちに一度剣道を経験させたい、
と依頼して来られたのです。

それは5年生全部を担当するということでした。
一人か二人は大義塾の生徒がいたくらいで、
あとは竹刀を見たことも触ったこともない子たちです。

でも私はこの校長先生をすごく好きになったので、
お引き受けしました。

1時間授業が45分くらいでしょうか。
その中で剣道の歴史、礼法、竹刀の構造や切れる刀のことなど、
そして技術を教えなければならない。

その短い時間の中で私の役目は、
この子たち3クラス120人が、体験が終わったあとに
どんな思いであるか、それが私の指導の技量に
かかっていると思いました。

これが楽しいと思う子が半分、楽しくないと思う子が半分では
自分の修行が足りないのだと自分に賭けたのです。
それを頭に入れて始めました。

子供たちが体育館の入り口から入ってきた瞬間は、
姿勢も悪く「なんだ、剣道なんて」と思いながら
でれでれと入ってきました。

私は40人分の竹刀を先に2列に置いておきました。
最初に甘くしたらこの子たちは駄目だと思ったので、
体育館に入ってきた子たちに対して
「気をつけ!」と列を正し、「前へ進め!」と。
「回れ右!」でぱっと目の前に竹刀があるようにしました。

竹刀の説明をして、蹲踞などを教えました。
できる子できない子いろいろです。
それで次に、「攻め」「攻めてこられて退く」
「来たら打つ」さらに「打って伸びる」を教えました。

「1列目、回れ右」として相手と組ませました。
「1列目が攻めを入れたら、それに対して2列目が退く。
退くのは逃げるのではない、退きながら攻めるのだ!」と。

するともう子供たちは真剣になるのですね。

女の子のすごさ。
攻めなんてどんどん行く、男の子がひるむくらいですよ。
どんどん変わっていくのです。

始める前はみんな腐ったような目をしていたのに、
きりっと光り出した。

「あなたたちの一生懸命さが、先生の胸に伝わってくるよ!
すごいね! 輝いているよ!」と。
すると輝いていない子まで輝いてくる(笑)。

子供たちは名札をつけているでしょう。
それをすぐに覚えてしまい、「山田君!!」「菊池くん!!」
「あなた真剣だね! いいよ!」とやっていく。
すると全員にバッと気合が入ってなお集中する。

それだけじゃないですよ。

面を打たせるのですが、みんな右足は行くのに
左足がぱっとついていかないんですね。

そこで私は「右足を校長先生だと思いなさい。
左足はあなたです。校長先生の行くところに
ついて行くんだ!」と。

そうしたら、本当に右足に左足がついて行くようになる。
校長先生、教頭先生、担任、PTA会長みんなが見ています。
校長先生は嬉しいですよね。

最後がまたすごかった。

全員が「ありがとうございました!!」と
素晴らしいあいさつでした。

それで、最後の礼が終わった時に、
私が自分に賭けたことを子供たちに聞きました。

「今日のこの剣道が楽しかった人!」と聞いたら、
全クラス全員が手を挙げました。

校長先生も先生方も感動してくださって、
あのでれでれした「うるさいな」という顔した子たちが
45分の後には別人のような顔になったと。

子供は見抜く力があります。
そして信じて、褒めることです。

あなたはできる。あなたはすごい。
信頼には信頼でこたえてくれるのです。
教育はやり方次第でこれからも安泰だと思いました。

絶対に子供は、
指導者ひとつで変わるのです。
 ・
 ・
 ・
 ・

——— 藤野圭江 剣道教士
    「子供たちとともに人生真剣勝負!」

 *  *

大正、昭和の厳しい時代に武道修行を積まれてきた、
剣道、弓道、なぎなた界の師範方に、

自らの修行の様子、武道のあり方、指導者としての心得など、
じっくりお話しいただきました。

今求められる社会のリーダーとは。人間をつくるとは。
そのあり方のヒントにつながるインタビュー集です。

本書は電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで購入いただけます。

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08 12月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈金澤泰子 書家〉

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└◆ どう出版メルマガ  (2021年12月8日)

『道』210号 紹介動画
https://youtu.be/6L1iq7v3jiI

◆◇ 今、届けたい言葉 ― 最新号『道』より―
◇  金澤泰子 書家

授かった娘の知能が低いと宣告され、
無気力な私の傍で翔子は痩せて
蟻のように細い足と腕で、

それでもなお生きようとする
思いは強かった。

この健気な姿は私を立ち上がらせる
大きな力を持っていた。

もうすでにこの頃から、
私に愛のエネルギーを送っていた。

無気力な母の涙をぬぐい、
細い小さな両手で
途方に暮れる私の頬を支え、
故もなく微笑んでいた。

私はこの行為に涙に暮れつつ
戸惑いながらも救われていた。

小さな幼子が何かを察していたのだろうか。

歩き始めるのも遅く、保育園でも公園でも、
何をしても緩慢で最下位のビリであった。

時代背景が悪い三十五年余り前、
私は愚かにもこの社会でこの娘が
生きていていいのだろうかと苦しんでいた。

そんな思いを救いたくて本を読み漁っていた時、
「神はこの世に不要なものを創らない」
という言葉に出会い、救われた。

この知能の低い我が子も不要ではない、
何かこの世で役目があるのではないかと。



*  *

障害を持って生まれた翔子さん。
母・金澤さんの心配は尽きませんが、
現社会での翔子さんの「役目」を
見つけたという。

翔子さんの個展が開催されます。

◆ 書家 金澤翔子展 「つきのひかり」
2021年12月22日(水)~2022年1月8日(土)
森アーツセンターギャラリー
https://k-shoko.org/

<連載>
きょうも、いい日
「経済優先社会における 翔子の役目」

季刊『道』210号
https://www.dou-shuppan.com/dou210-lp/
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(2)2022年開催のどう出版イベントが1,000円引きに(1回)
1.2月11日 宇城憲治京都講演会 4,000円 → 3,000円
2.5月28日 東京体験講習会 5,000円 → 4,000円
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03 2月

『道』207号 連載 安藤誠「日常の奇跡」

「川で哲学するキムンカムイ」

198号でインタビュー取材させていただいた
写真家であり、北海道アウトドアマスターガイドである安藤誠さんの連載は、その写真とエッセイで『道』裏表紙を飾っていただいています。

安藤さんは、常に自然と動物と共に過ごされていますが、
「自然は常にごまかさないし、嘘がない、だから自然を見ていると、胡散臭い人とかはすぐに身体でわかる」とおっしゃいます。

そんな安藤さんが撮られた動物たちの写真からは、
その仕草一つ、表情ひとつに彼らの日常が垣間見られて、毎号毎号、「はっ」とさせられたり、「じわっ」と和ませられたり、不思議で素敵な空間をつくってくださっています。

今回は、北海道で出合ったヒグマが、なんと「哲学」しているというのがテーマ。

なんともほほえましく、安藤さんだからこそ切り取ることができた奇跡の一枚です!

詳しくはこちらをご覧ください。
[ 季刊『道』207号 ]

[季刊『道』定期購読]

 

 

自然の中の、目に見えないものを見、声なき声を聞くプロフェッショナルである安藤さんの、自伝エッセイ

『日常の奇跡 ――安藤誠の世界――』

を昨年発刊しました。

安藤さんの写真家として、そしてプロガイドとしての思いや、これまでの歩みが綴られています。信念を持って生きるとは、を教えられる1冊です。

是非お読みいただきたいです!

安藤誠著「日常の奇跡」

17 11月

≪重要なお知らせ≫ どう出版を語った虚偽メールにご注意ください

本日2020年11 月17日 am3:00~4:00頃、
どう出版not-oshirase@dou-shuppan.comを発信元とした
件名「【重要】不正アクセスのお詫びと顧客情報流出のご報告 」
という不審なメールが配信されました。

内容にあるような顧客情報流出の事実はありません。

虚偽メールにある個人名とどう出版とは
全く関係がありません。

どう出版ホームページ、サーバーには問題ありませんので、
安心してご利用ください。

この度はご迷惑をおかけいたしました。
このようなことがないよう再発防止に努めます。
どうぞよろしくお願いいたします。

どう出版

 

29 10月

〈11/5 発売〉『日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―』

季刊『道』の裏表紙に連載してくださっている、安藤誠さんの自伝エッセイを発行いたします。

安藤誠著「日常の奇跡」


「日常の奇跡」に気づいたなら、

それは毎日やってくる。
私たちの毎日は、当たり前ではないのだから ――

北海道鶴居村の原野の中の宿、
ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド。

ネイチャーガイド、カヌーツアー、バードウォッチング、
スローフード、音楽とバーボン ――

オーナー 安藤誠の磨かれた感性で提供される
ヒッコリーウィンドの時間・空間は、
多くのリピーターを生んでいる。

彼らが求めて集まる「安藤誠の世界」。

本書では、その魅力を伝えるとともに、
彼独自の世界がどのように形作られたのかを
明らかにしていきます。

クマに魅了され「森や動物を守る仕事がしたい」と願った
幼年時代、自転車やバイクで旅を重ねた少年~青年時代。

子供たちの絶大な信頼を得た塾講師時代や、
ギタリストとしての活躍、ヒッコリーウィンドの建設、
アラスカの人々との固い絆、動物写真家そして
プロガイドとしての矜持。

安藤誠の人生をたどると、そこには必ず
人を幸せにしたいと願う哲学と美学があります。

現在は日本熊森協会の顧問としても活躍し、
森の自然保護活動、そしてクマを始め
森の野生動物たちが人と同じように
感情豊かに生きていることを伝え、

彼らを愛し共存したいと願う人たちの輪を
つなぐことに尽力している。

人間が自然の一部であることを振り返り、
日常を丁寧に生きることを思い出させてくれる1冊です。

『日常の奇跡 ― 安藤誠の世界 ―』
1冊 1,870円(税込) A5判ソフトカバー 178ページ
[ご注文はこちらです]

01 10月

購読キャンペーン! 「『道』定期購読でバックナンバー」

キャンペーンのご案内です。
季刊『道』新規定期購読のお申し込みにプレゼントをいたします!

 季刊『道』  定期購読キャンペーン!

生きるエネルギーや
困難を乗り越える力を与えてくれる『道』。

本誌は、「定期購読者」という
仲間に支えられています。

1冊の出会いで終わることなく、
今後も『道』につながっていただきたいと願い、
プレゼントをご用意しました。

キャンペーン中、【新規に】定期購読をお申し込みいただくと、
定期購読1年あたり1冊、お好きなバックナンバーを
プレゼントいたします。

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電 話 042-748-2423(平日9:30~17:30)
FAX 042-748-2421(24時間)

31 7月

≪受付開始≫ 安藤誠 講演会「日常の奇跡」 11/5 夜

北海道アウトドアマスターガイドにして写真家の安藤誠氏。

季刊『道』の裏表紙を、大自然の中で捉えた「日常の奇跡」の写真で毎号飾っていただいています。

子供の頃から親が心配するほどヒグマへの強い思いがあったという安藤氏。
その思いを温めながら、塾講師やギタリスト、大工などの仕事を経て、北海道阿寒郡鶴居村にペンションを建て、安藤さんがプロのガイドとなったのは約20年前のこと。

ガイドになるまでの道のり、プロとしてのゆるぎない信条、アラスカへの思い、自然、動物たちへの思い、これからの活動について ――

大自然に生きる命を写し取った写真の紹介とともに、安藤氏の「日常の奇跡」を縦横に語っていただきます。

また安藤氏は、「大自然の変わらぬ営みからこそ、コロナウィルスによって変わっていく世界を生き抜く力をもらえるのだ」と言います。

コロナウィルスとの共存を余儀なくされた私たちができること、やらなければならないことは何か?

大自然に常に寄り添う安藤氏のお話は、大いなるヒントとなることでしょう。

 

安藤誠 講演会 「日常の奇跡」

2020年11月5日(木)19時~
町田市文化交流センター(5Fけやき)
入場料: 3,000円 (『道』定期購読で割引あり)

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