うれし涙は、天使がかける優しい魔法
モナの森の冬の準備が始まりました。
薪を用意したり、窓には雪で窓が割れないように雪囲いをします。
それから、クリスマスツリーを出しました。
今この文章を読んでくださる頃には、お正月の飾りに変わり、
それも片付けてしまっていることでしょう。
ツリーを飾っていると思い出すことがあります。
養護学校に勤めていた時のこと、学校でクリスマス会がありました。
午前中はホットケーキを焼いたり、歌を歌ったり、
それからお昼から来てくれる
近くの高校生の友達に渡すクリスマスカードを作ったりしました。
その友達は生徒会の6人で、
その日、初めて子供たち会うことになっていました。
私と一緒にいた洋ちゃんは少し震える字で、
一所懸命ていねいに、
「メリー・クリスマス ようじ」と書いていました。
【207号】 2021冬
http://www.dou-shuppan.com/dou207-lp/
山元加津子(やまもと かつこ)
石川県金沢市生まれ。長年、特別支援学校の教員を務める。
植物状態と思われる人も回復する方法があり、思いを伝える方法があることを広める「白雪姫プロジェクト」を推進中。