【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈山元加津子 作家〉 「花はどこで考えるんだろう」
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└◆ どう出版メルマガ (2025年5月26日)
◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇ 山元加津子 作家
美しい四季の移り変わりの中にいると、
いつも、詩がとても上手で自然を言葉にしていた
大ちゃんこと原田大助くんと過ごした時間を思い出します。
大ちゃんは私が勤務していた
養護学校の生徒さんでした。
その養護学校は
自然に囲まれたところにありました。
雑木林の中に建っていて、
海を感じることができる場所にあります。
近くには、冬になるとたくさんの渡り鳥が
冬を過ごすためにやってくる湿地帯があります。
それから天気のよい日には
遠くに白山を眺めることができます。
大ちゃんとは三年間一緒でした。
最初はお互いに「次の時間は美術室に行くよ」
「大ちゃんの好きな食物はなあに」といった、
とりたててむずかしくないような会話ですら
なかなかつじつまが合わずにいたのに、
それがうそのようにだんだんと
何でも話し合えるようになりました。
素らしい自然の中にいたこともあって、
私たちは、花や鳥や海や雪や、
時には宇宙や自然の不思議についても
話をすることがありました。
「ねえ、大ちゃん。
どうして花は春が来たってわかるのかな。
私は頭で暖かくなってきたとか考えるけど、
花はどこで考えるんだろう」
「ねえ、あんなところにこぶしの木あったっけ。
咲くまでぜんぜん気がつかなかったな。
夏になったらまた、こぶしの木だということ
忘れちゃうんだろうか」
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* *
山元さんの問いかけに
大ちゃんは応え、気づきをくれます。
<連載>
ありのままの私たち
「待ち遠しい春——すべてが心を持っている」
季刊『道』224号
☆ 内容の一部をお読みいただけます。
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◆◇ 季刊『道』に関わる映画を観る
◇ 『荒野に希望の灯をともす』〈6/11〉
季刊『道』224号でペシャワール会会長 村上優先生が
語ってくださった、
中村哲医師のドキュメンタリー映画
『荒野に希望の灯をともす』の上映会を行ないます。
アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、
病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた、医師・中村哲。
戦火の中で病を治し、井戸を掘り、用水路を建設した。
なぜ医者が井戸を掘り、用水路を建設したのか?
そして中村は何を考え、何を目指したのか?
村上優先生のインタビューで語られた
中村医師のエピソードとともに、
ご覧いただければと思います。
お申し込み、ご来場をお待ちしております。
●『荒野に希望の灯をともす』上映会
2025年6月11日(水)
19:20〜21:00(受付開始18:50)
町田市民ホール(第4会議室)
入場料:
事前申し込み 1,200円
[当日]
季刊『道』購読者 1,200円
一般 初回特別価格 1,200円
一般 1,800円
詳細・お申し込み
電話 042−748−2423
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季刊『道』は
日本人の真の強さとその心の復活を願って発信する季刊誌です。
理屈抜きに「やってきた」方々の深みある人生や熱い思いが、
読者の皆さまの生きる原動力となることを願っています。
年4回発行
年間購読料: 5,000円(税込・送料無料)
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