27 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈大村智 北里大学特別栄誉教授〉 「これを乗り切るために、自分で見通しを持ったのです」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月27日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  大村智 北里大学特別栄誉教授/2015年ノーベル生理学・医学賞受賞

(218号の巻頭対談では大村先生のまさに「実践躬行」の生き方に
おおいに学ばせていただきました。誠にありがとうございました。

本日は今の日本に最も必要だと思われる「人材育成」につきまして
先生に詳しくお話を伺えればと参りました。

大村先生が「人材育成」する上で最も大切にされていることは
何でしょうか)

まず自分自身が一生懸命勉強することですね。
そして方向をきちっと示す。

そうすることでそれに従って皆さんに頑張っていただける、
それが大事なんです。

これまでやってきたことを振り返って
「ああすればよかったな」ということもありますが、
概ね若い頃に思ったことはできたなというのが今の私の心境です。

先日、私のノーベル賞受賞10周年記念祝賀会でも
お話をしたことなのですが、

私がアメリカの医薬品大手企業であるメルク社という会社と
共同研究の話を決めて日本へ帰ってきて4、5年経った頃に、
突然、北里研究所が私の研究室を閉鎖してほしいということになったのです。

これを乗り切るために、自分で見通しを持ったのです。
とにかく10年やってみようと。

今まで使っていた研究室の使用料や人件費などの資金も
全て私が用意して運営するということと、

もう一つはこういうピンチだからこそ
研究能力の高い研究者を沢山育てておいて、共に研究ができれば、
あっという間に道が開けていくだろうと考えたのです。

それでこの内外から超一流の研究者を招く
「KMCセミナー」(Kitasato Microbial Chemistry Seminar)を
1975年に開始し、これを充実していったのです。

「KMCセミナー」は2008年まで500回やり、今も後継者たちが
続けてくれていますが、500回やったうちの3分の1は、
海外からお招きした研究者でした。

日本にいながらにして若い人たちに国際感覚を身につけてもらい、
その上で研究もしてもらいたいということなんです。

お招きした時はまだ受賞されてはいない研究者もいましたが、
この500回でその後ノーベル賞を受賞された方が6人います。

ですから、いかにレベルの高い人を
お招きしていたかということですね。



*  *

2年前の巻頭対談に続き、インタビューにご登場いただいた大村智先生。

先生は数々の困難に直面しながらも、その都度決断し、
歩みを止めることなく乗り越えてきたという。
そして「学び続け、やり続けていれば、自分の力を発揮できる場が
不思議と現われた」と語る。

その言葉どおり、90歳を迎えた今もなお、未来を見据え、
社会のために挑戦を続けている。

現在、大村先生がとりわけ力を注いでいるのが「後継者の育成」だ。
本インタビューでは、その思いの背景に加え、
先生が発見・開発したイベルメクチンの現在と未来について
縦横に語っていただいた。

<ロングインタビュー>
有言実行——
“やってみせ”切り開く 人材育成への道

季刊『道』227号

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◇  〈5/14 大阪〉〈5/23 仙台〉〈5/26 東京〉

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宇城憲治塾長の著書『気の開発メソッド 初級編』の内容を中心に
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道塾の学びは、ハウツー的な学びではなく、
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【大阪】
2026年5月14日 (木) 19:00〜
大阪産業創造館 5F 研修室C

【仙台】
2026年5月23日(土) 13:00〜
ショーケー本館ビル  会議室K(地下)

【東京】
2026年5月26日(火) 19:00〜
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※講義は1時間半ほどの予定です。

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23 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈対談 野村哲也・宇城憲治〉 「彼女たちが一回りたくましくなるように仕組まれていた」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月26日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇ 【対談】 野村哲也 写真家
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

【宇城】
2泊3日の北海道知床ツアーでは
大変貴重な体験をさせていただき感謝でした。

私はその後すぐポーランド空手セミナーに行ったのですが、
同じく野村君一行はスペインツアーに行かれたそうですが、
どうでしたか。

【野村】
はい。
ツアーは日本を出てトルコのイスタンブール経由で
スペインに入る予定でした。

でもサンダーストームに遭い、近くのイズミール空港へ緊急着陸。
そこからイスタンブールへ戻ってきた時には、
乗り換えのフライトには間に合いませんでした。

今回の場合、悲惨なことにアテンダーである僕と
他4名のみが午後便でスペインに行けることに
なってしまったのですが、

取り残されたグループには電話で遠隔フォローし、
なんとかスペインへ来てもらえました。

でもどうしても一人だけが間に合わず、
急遽パリを経由して来ることになったのです。

【宇城】
それは大変でしたね。
完全なパニック状態ですね。
それに空港での手続きは変更が難しいですし。

【野村】
そうですね。
なぜそんな事態になったのかなと言うと、
思い浮かんでくることがあるのです。

僕が参加するツアーに今まで何度も参加してくれた
人たちが来ていたのですが、
もしいつもいるアテンドがいない状況になった時には、
すべてを自分でやらなければならなくなる。

みんなドキドキ緊張しますよね。

特にパリ経由となった一人は英語もスペイン語もできない。
数多く旅していると言っても基本的にはパック旅行だったので、
人で投げ出されるのは初めての経験でした。

でもこの方はイスタンブールでも誰かに助けてもらい、
パリに行ったらやっぱり現地の誰かに
手を差し伸べてもらって、

ようやくスペインに着いた時には
「こんなに優しい人がいるんだ!」ということを経験した。

僕は一人旅は若い時に
絶対するべきだと言っていますが、

言葉が話せる、話せないではなく、
自分が困っている時に「困っている」ということを
意思表示できることが大事なんだと。

なりふり構わず「困ってる!」って伝えられれば、
どの国でも助けてくれると思うんです。

旅が終わってみればみんな大満足だったのですが、
今回の件は、彼女たちが一回りたくましくなるように
仕組まれていたのかなと。

もう二度と嫌だと言っていましたけどね(笑)。

【宇城】
すごい実践哲学だな。

「困ったという表現をすれば
なんとかなるやろ」という(笑)。



*  *

10歳で初めての一人旅を経験し、18歳までには
日本の47都道府県への旅を終え、以来世界を舞台に
国連加盟国193ヵ国中159ヵ国に足を踏み入れ、
時に移住もしながら、写真家として、またツアーガイドとして、
自らの活動の幅を広げてきた野村哲也さん。

「まずは体験する。やってみる。
そして楽しければ学べばいい!」

知識ではなく身体で自ら課題を見つけ、自分で答えを出していく。
“体験”のエネルギーこそが、人としての広がりや深さとなる。

2025年10月、野村さん企画のツアーに初参加した宇城氏。

旅を介してのお二人のお話は、AI時代に突入するからこそ、
人と人が感化され、互いにエネルギーを高めていく場の必要性を
浮き彫りにするものとなった。

<巻頭対談>
見たい、知りたい、感じたい!
— 湧き出るエネルギーは信頼となり、世界を広げる —

季刊『道』227号

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22 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈長谷川ひろ子 映画監督〉 「主人の死に執着しない、手放した自分がいたのは確かです」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月22日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 季刊『道』より—
◇  長谷川ひろ子 映画監督

(医療看護師さんや医師会などが主催されての
上映も多いと聞きました)

国は、「終末医療は在宅で」という方針を打ち出している割には、
在宅での終末医療が啓蒙されていないんです。

みな「家で死ぬのは無理」という思い込みがある。

セミナーや勉強会だと受け入れられなくても、
この映画を見ることで、そういう勉強会に
参加しやすくなるというのがあります。

この映画を観て医師会の方々の多くが、
「医療の原点を見た」と言ってくださるのです。

日々の看取りの現場で麻痺しているところがあるけれども、
こうやって一人の命を家族みんなで
丁寧に見送るという映像を見ることで、

本来の「手当」という、手袋をしたりピンセットを使ったりではなく、
おうちの中で人と人が触れ合う、手を当てるという医療の原点を見て、
モチベーションが上がりましたと言っていただけるのです。

看護学校だと学生さんたちは技術は教室で学ぶけれども、
死を学ぶことはないので、

この映画を死生学の教材として見ると、学生さんたちの
死生観が変わったり、訪問看護士に感心を持ちましたとか、
教授の先生たちも嬉しいようです。

お医者さんたちもこの映画を
学生の頃に見たかったと言ってくれる。

知識の勉強はしたが人が死ぬということが
どういうことなのか、なかなか学べなかったので、
それこそ医大生たちに見せてあげたいと言っていただいたりします。

(亡くなった方に視点をおいて生きるあり方というのは
以前からそうだったのでしょうか)

だんだんとそうなっていったんです。

主人になぜ死んでほしくないのかなって思った時に、
客観的に自分を見ると、自分が不安だったからなんですね。

ですが、主人が息もたえだえの時に
「もう十分だよ、もういいよ」と
自分からそういう言葉が出てきたのは、

たぶん無意識のうちに主人にベクトルが向いて、
「逝かないで」から「いってらっしゃい」に
変わっていったんだなっていうことが、今だからわかるんです。

あとづけかもしれないですが、
その主人の死に執着しないというか、
それを手放した自分がいたのは確かです。

その時に何かが変わっていきました。

看取る覚悟というか、そういう自分が
自然に出てきたわけです。

本当に究極のシーンでした。



*  *

薬学博士として末期ガンの人たちを生還させてきた夫が、
余命半年の宣告を受け47歳で他界した。

生前自宅で闘病生活をする夫にカメラを向けたのは、
自らの生還を信じた夫のために記録映像を残すためであった。

4人の子供とともに夫を自宅で看取った長谷川さんは、
「死」は決してタブー視するものではなく、
「生の肯定」に導くための体験につながると実感し、

そのことを伝えるために、命がけで残してくれた
夫の記録映像を映画にしたいと、監督、脚本、取材、ナレーション、
テーマ音楽の作詞、作曲、歌など、ほとんどを自ら手がけ、
完成させた。

長谷川さんの映画に込める思いを聞いた。

<ロングインタビュー>
家族の看取りは究極の宝
— ドキュメンタリー映画に込める思い —

季刊『道』200号

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21 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈松尾綾子 なぎなた範士〉 「心のありかたで、なぎなたに冴えが出る」

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本書 紹介動画

◆◇ 今、届けたい言葉 — どう出版の電子書籍より —
◇  16人の武道家会見集 『人間をつくる 武の道、武の心』

天道流の流祖(斉藤判官伝鬼房)が身を挺して
山の中でお篭りまでして、満願こめてお稽古した、
その立ち合わせ、型を私たちは引き継いでいる。

天道流は太刀となぎなたなんです。

やはり相手にかかっていって、
身を修める女のなぎなた。

だから相手の人の太刀に対して
どう捌いていくかということが、女性の理合いでしょう。

その理合いをしっかり研究して、
短いものと長いものと
どうすればいいかというのを思い、
型をつくってくださっていますから、
その型一つひとつが理にかなってる。

心から真剣にやれる技は
試合と同じだということなんですよ。

瞬間の、試合に対して一生懸命にする心が、
まことの心をつくるし、体も敏感に覚えるということです。

試合は応用ですから。

なぎなた一つで十分気合やら技は覚える。
それを応用したのが試合なんです。

型の中での動きも、やはり心のありかたで、
なぎなたに冴えが出るということがあります。

人間も冴えてきたら
極意と言えるんですけどね。

やはり冴えのある技をすると、気剣体一致に入り、
柔らかさの中に動が入ってくる。

動きの中にさわやかさ、軽さがあって
重みがあるというなぎなたに、
最後は到達せないかんのです。

それを大会などで見せていかなきゃならない。

また、日本のなぎなたの魂を
世界に広めていかなければならない。

その責任は若い者に
かかっていると思うのです。



——— 松尾綾子 なぎなた範士
「わが身を修める なぎなたへの道」

*  *

大正、昭和の厳しい時代に武道修行を積まれてきた、
剣道、弓道、なぎなた界の師範方に、

自らの修行の様子、武道のあり方、指導者としての心得など、
じっくりお話しいただきました。

今求められる社会のリーダーとは。人間をつくるとは。
そのあり方のヒントにつながるインタビュー集です。

本書は電子書籍です。
Kindle、Koboなど電子ブックストアで購入いただけます。

詳細はこちらです。

電子書籍|〈季刊 道 シリーズ〉人間をつくる 武の道、武の心

amazonでは【紙本】もあります。

どう出版の 電子書籍

電子書籍(Kindle他)

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20 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈宇城憲治 UK実践塾代表〉 「これが『致命的な間違い』の始まりです」

┌┐ 
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月20日)

宇城憲治著 『子育ての「新常識』

◆◇ 今、届けたい言葉 — どう出版の本より —
◇  宇城憲治著 新刊『子育ての「新常識」』

ここで一つ、みなさんに質問します。

[Q]
大人と子ども、どちらが「分かっている」
「出来ている」と思いますか?

そう訊かれたら、たいていの大人は、
「それは大人のほうでしょ」
 と答えるのではないでしょうか。

「子どもは知識も経験も少ない。
 大人のほうが圧倒的に出来ている。
 だから大人が子どもに教えてあげなければならない」

そう思い込んでいる大人が大半でしょう。
これが「致命的な間違い」の始まりです。

でも仕方がありません。
それがずっと社会の常識であり、
その思い込みで日本の教育や子育て、
スポーツ指導なども行なわれてきたのですから。

家庭や学校の教育だけでなく、
スポーツ指導の現場でも、監督・コーチは
上から目線で指導するのが一般的です。

それがいかに愚かな誤りか、
気づくことが第一歩です。
 ・
 ・
 ・
 ・

〈実践〉のあとの問いかけ。
身体で体験したことと、
頭で「知っていること」と、
どちらを基準にするべきでしょうか。

 *  *  *

『潜在能力を引き出す達人が伝える 子育ての「新常識」』
 — 大人が変われば 子どもは伸びる! —

書籍|潜在能力を引き出す達人が伝える 子育ての「新常識」


<やってみて納得!【17の実践】を収録>

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19 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈佐藤芳之 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者〉 「女性は偉大なんですよ」

┌┐ 
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◆◇ 今、届けたい言葉 — 季刊『道』より—
◇  佐藤芳之 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者

(〈お母様は〉価値あるものには
  おしみなく使われていたと)

そう。
だから親の生き様が僕に沁みついているわけです。

必ず原点というものがあるんですよね。
それをやはり最後まで引きずるのだなと。

(だからこそ親の生き様というのは大事ですよね。
 言っていることよりやっていることが伝わる)

父が明治生まれ、母が大正生まれですからね。

明治大正の頃の親の教育とか世の中というのは
すごいな、と思いますよ。

いいかげんじゃないということ。
言っていることの筋がびーっと通っている。

母は「お前が一番いいかげんだから心配だ」
と言っていました。

兄貴はまじめ、妹も弟もまじめ。
みんなきっちり。

僕なんか悪いことをやると、
雪が降ると父に窓から積もった雪の中に
放り投げられましたよ(笑)。

でも「お前は大きくなったら“何ものか”になる」
と言っていました。

Somebodyになるんだぞと。
Nobodyじゃだめだぞと。

そしたら家内がまったく同じことを言って
「私はNobodyと結婚したつもりはありません。
 Somebodyになってください。私も協力して頑張ります」と。

以来アフリカに来て60年住んでいるんだから。
足向けて寝れないですよ(笑)。

守護神。
女性は偉大なんですよ。
 ・
 ・
 ・
 ・

 *  *

これまで二度にわたり巻頭対談にご登場いただいた佐藤芳之氏。
85歳の今も世界各地を駆け巡り、新しいビジネスを興し続ける。

今回はケニアからの一時帰国を機に単独取材を依頼。

あらためてそのパワーの源であるご両親のお話や、
壁や国境もなく、何事も自然体で受け入れる氏の
ものの見方・考え方、さらにはユニークな実践子育てについてなど、
ユーモアたっぷりの語り口でお話しいただいた。

<ロングインタビュー>
のびのびと おおらかに 歩き続ける
85歳現役実業家の原動力

季刊『道』223号

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15 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈対談 山極壽一・宇城憲治〉 「右側を歩くのは『私は抜きません』という所作」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月15日)

◆◇ 今、届けたい言葉 — 季刊『道』より—
◇ 【対談】 山極壽一 総合地球環境学研究所所長/霊長類学・人類学者
◆      宇城憲治 UK実践塾代表

【宇城】
江戸時代では真剣でしたから、
戦えばどちらかが傷つくか死ぬかです。

先ほどの柳生石舟斎の師匠は上泉伊勢守信綱で、
さらにその上に愛洲移香斎という人がいるのですが、
この剣聖たちが「できれば戦う前に勝負をつけたい」と、
その修行から無刀取りを編み出したんですね。

それを徳川家康が、まさに戦わずして勝つの境地に
至れる実態を確かめるために石舟斎を呼び、
家康自身が実際真剣で素手の石舟斎に打ち込んだ。

ところが全く手が出なかったんですね。

まさに武器を持たずに制するという和の根源として、
そこから柳生を江戸幕府の指南役にして
260年余の泰平の世を築いた。

刀を抜くというのは当時では仇討ち以外はご法度でしたが、
みな刀を腰に差していた。
抜いたらご法度、処刑される。

要するに刀は抜くためにあらずと。
侍の魂でもあったということですね。

昔は左側通行だった。
というのは左側だと刀がすぐ抜けますが、
右側だと抜けないからです。

しかし侍は左側通行にもかかわらず
右側を歩くわけですよ。

要するに右側を歩くのは「私は抜きません」
という所作ですね。

ちなみに真ん中を歩いていた侍もいたらしいですが、
おそらく腕の立つ侍だったと思いますね。

ですから暗黙のうちに勝負をつけている。
それが争わずに勝つという江戸時代の
侍の文化だったのではないかと思いますね。

【山極】
そうですね。
僕は文化というのは所作だと思っています。

お互いが対峙した時に顔の表情や物腰で
どう表わすか。

まさにそれは先ほど武蔵坊弁慶の勧進帳を
例に出しましたが、「構え」で決まる。

それは位も表わすし、その時の感情も表わすし、
そういうものがきちんとお互い了解可能だからこそ
文化が成り立つわけですよね。

【宇城】
事を決するにはまさに「構え」で決まる。
武道も同じです。

次元が高いですよね。

【山極】
だと思います。



*  *

40年以上ゴリラ研究に携わり、その第一人者として、
また霊長類学者として、ゴリラ社会のあり方から
人間のあるべき姿を見つめてきた山極壽一先生。

長年の観察研究で気づかされたことは、ゴリラの中に見る、
人との共通祖先の姿にこそ、本来の人間らしさが
あるのではないかということだ。

終わりの見えない戦争や、新たな衝突の危機に晒されている今、
ゴリラが実践する闘いの平和的仲裁のあり方や
相手の立場を尊重する共存の仕組みに学び、人間が忘れつつある
気概、気構えを取り戻すことが急務だと語る。

ゴリラが示す「勝ちをつくらない」生き方と、
江戸時代の剣聖が示し宇城憲治氏が体現する「戦わずして勝つ」
のあり方をベースに、今私たちがかかえる課題について
縦横に語り合っていただいた。

<巻頭対談>
ゴリラに学ぶ喧嘩の極意
— 負けず、勝ちをつくらず、共存する社会 —

季刊『道』221号

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対象は、自らの潜在力を体験したい! 方々です。
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●宇城道塾 実践講演会〈京都〉
2026年1月17日(土) 12:30〜16:00 (開場12:00)
ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
参加費: 大人(大学生含む)4,000円/学生(高校生まで)2,000円

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14 1月

【どう出版 メルマガ】 今、届けたい言葉 〈戦争体験者からのメッセージ〉 「食糧事情が悪くなって餓死者がたくさん出始めた」

┌┐
└◆ どう出版メルマガ  (2026年1月14日)

『命の伝言』紹介動画

◆◇ 今、届けたい言葉 — 電子『命の伝言』より —
◇  太田リセ 日本赤十字社従軍看護婦

終戦の1年前の10月に、食糧事情が悪くなって
餓死者がたくさん出始めたんですね。

そこで沖縄の「沖縄100号」という
年2回半栽培できるサツマイモを作ることにしたのです。

ところがそのサツマイモに
夜盗虫がついて朝になると葉が枯れてしまう。

その駆除方法を私たちは十分知らなかった。

そういう状態で虫の食うままにされ、
食糧が足りなくなると多くが栄養失調になった。

夜盗虫は、夜活動して昼は根っこのところで
寝ているイモムシみたいな虫なんです。

そこで昼は、栄養失調で寝ている連中を
総動員して、その虫を取る。
そしてそれを焼いた。

ところが焼くのがもったいないと、
それを食うやつも出てくるほど
食べ物に行き詰まった状態になってきたんです。

環礁内の海では魚が獲れるので、
秋島というところでポンポン船から海中に手榴弾を投げて、
魚が浮いてくるのを待って、その漁法で魚を獲ったりした。

しかしそれをグラマンが察知して、
機銃掃射でパンパンとやられ、
実際に管轄していたポンポン船がやられて船長が死にました。

それと、赤道直下ですから
草はいくらでも生えていたので、

芋の足りない分を補うために
「南洋ホウレンソウ」と呼んでいた青い柔らかい草を
海水で煮て食べさせたりしていた。

その草を食い過ぎてお腹を壊し死ぬやつも出た。
いろいろやったんですが、結局駄目で、
どんどん人が死んでいくんです。

——— 金子兜太 元海軍主計大尉 俳人
「信念のままに伝え続ける 反戦の思い」

*  *

戦禍を生き抜かれた方々が語る
戦争の理不尽さ、悲惨さ、命の尊さ。

大切な生かされた命だからこそ、
伝えたい思いがある。

季刊『道』で丁寧に聞き取ってきた
貴重な証言インタビュー集です。

今、このような時だからこそ、
受け取っていただきたいメッセージです。

KindleやKoboなど電子書籍販売サイトで
ご購入いただけます。
amazonでは紙本もあります。

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13 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈安部朱美 人形作家〉 「一人ひとりの性格をまず考えて……」

┌┐
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◆◇ 今、届けたい言葉 — 最新号『道』より—
◇  安部朱美 人形作家

道226号 安部朱美

(人形制作では一番どのようなことに
気をつけておられるのでしょうか)

情感を出すことです。

一人ひとりの性格をまず考えて、
どういう表情にしようかというのがまずあって、

それから動作とか、着るものは……
というふうに考えていきます。

それらをセットで置く場合は、
全体の情感をどう出すかということも考えます。

首のかしげ方とか、腰、
全部合わせて情感ですね。

たとえば、手を作って、これでいいなと思っても、
しばらく離れて見るとさっきいいと思ったのが、

「あ、ダメだ、大きかった」とか
「もうちょっとこうしなきゃ」というのが見えてくる。

だから離れて見るのは大切だなといつも思います。

(ご自分のお子さんだったり、昔遊んだ幼馴染とかを
イメージして作ったりされますか。
この下駄がずれている女の子など、たまらないですね(笑))

家族を特に思ってというのはないのです。

ただ意識はしていなくても仕草や顔が
なんとなく似てくるのかもしれません。

写真がヒントになることはあります。
昭和の子どもたちを写された写真家の
土門拳さんの写真集などはよく見ますね。

(お子さんの同級生のお母さんが
安部さんのお人形を見て、ポロポロ涙を流したそうですが、
いろいろな思いを引き出す力があるのですね)

その方は弁護士さんの奥様で、
立派なお家に住んでらして、綺麗で素敵な方なのですが、
そういう幸せそうな方が涙されるということは、

みんな何かあるんだ、
みんな抱えていらっしゃるんだな
というふうに思ったのです。



ぜひ本誌で、
人形たちの表情や仕草の写真とともにお読みください。

*  *

ちゃぶ台を囲んだ家族団らん、
赤子にお乳を含ませる母を囲む幼い兄弟たち、
ちゃんばらごっこ、ベーゴマ、まりつき、馬とび、
元気いっぱい遊ぶ子どもたちを見守る
おばあちゃん、おじいちゃん、近所の人たち。

安部朱美さんが手掛ける人形には、
「昭和」という時代が育んできた人への思いやりや、
人と人との絆、あたたかな温もりがにじみ出る。

31歳で独自に創作を始めて43年、
安部さんがこれまで制作した人形は800体以上になるという。

今年は昭和100年、また戦後80年という節目の年。

長年昭和をテーマに活動してきた安部さん。
制作にあたっては、創り過ぎず、語り過ぎず、余白をつくり、
観てくださる方の思いで人形を完成させてほしいと語る。
これまでの出会いや人形制作へ込める思いを語っていただいた。

<ロングインタビュー>
思いやり・絆・人とのぬくもりを
人形に込めて

季刊『道』226号

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09 1月

【どう出版 メルマガ】  今、届けたい言葉 〈佐藤芳之 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者〉 「そういうことにお金をぜんぜん惜しまなかった」

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☆ キャンペーン開催中 12日まで!(次項)☆

◆◇ 今、届けたい言葉 — 季刊『道』より—
◇  佐藤芳之 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者

僕は南三陸の小学校に入って10歳くらいの時、
野球をやっていて、ボールの事故で
片目を失明したんです。

それでお袋たちが、このまま田舎にいたんじゃ
治せないと言って仙台に引っ越し、
青葉城のそばで暮らしていました。

広瀬川があって青葉城があり、
その上に伊達政宗の銅像があった。

俺も同じ片目だし、「よしやるぞ!」と。

俺もああなって、世の中を騒がせたり
いろいろなことやってみたいな、と思ったのです。

それでお袋に「仙台にいるのはいやだ」と言ったら、
親父も、「じゃあ東京に行かせるか」となって
小学校が終わる頃に東京に来たんです。

だから中学校は東京の学校に入りました。

(おひとりで東京に?)

いや、家族とです。
父が「お前たちは国の財産だから、何か思い切りやれ」と、
自分の職業を全部捨てて、新たに起業したんです。

川口で自分の技術を使って鉄工場をやりました。

(すごい親御さんですね。
まさに佐藤さんの原点ですね)

そうですね。
苦労して川口に土地を買って工場をつくった。

僕はもうずーっと親と兄と弟と一緒に
町工場をつくったんですよ。

高校時代も日曜日には
まずその工場に行って手伝っていました。

親父は、あちこち火傷だらけでしたが、
それが勲章みたいなものです。

母は田舎からいい着物を持ってきていたのですが、
時々「芳之、行くよ!」と僕を呼んで出かけた。

「どこへ?」と聞くと、
「マルコー、マルコー」と。
それは質屋なんです。

子供は4人いたのですが、他の子供ではいじいじするから、
僕を連れて行くんだと言って。

それで質屋で金を借りてくる。

すると母は借りた金を持ちながら
「パーッとやろうか! 好きなまんじゅう、
好きなだけ食べなさい」とそばのまんじゅう屋に
連れて行って食べさせてくれたり。

他のみんなに、重いけどスイカ買って帰ろう、とか。
「お母さんいいの?」と言うと、
「いいんだよ、いいんだよ」と言って、
それでこんなでかいスイカを持って帰るんですよ。

ある時は「どこ行くの?」と聞くと、
「今日は、イブ・モンタンが来たから、
コンサートに行くんだ」と

また着物を持って金を借りて、
イブ・モンタンを聴きに行くわけですよ。

そういうことにお金をぜんぜん惜しまなかった。



*  *

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