商品詳細
許す武道 合気道 著者 西尾昭二 定価 2,400円+税 ISBN 978-4-900586-29-1 判型/分 B5並製 206ページ 発売日 2004年5月26日 電子書籍があります。 紙本は在庫切れですが、 アマゾンのプリントオンデマンドで購入できます。 [立ち読みする] |
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日常の徒手稽古に、剣を持てば剣、杖を持てば杖と、あらゆる再現ができてこそ、融和、創造、育成を説いた開祖の心がはじめて実現できる―― 触れ合う前に勝負を決める“入身一足”の理合をベースに、独自の理論を展開。武術を根源としながらも破壊、闘争にならない開祖の合気道を目指し、研鑚を重ねてきた西尾師範の、50余年に及ぶ修行の集大成! 技の一つひとつに著者の理念を込めた、従来の武道書には稀有な技術解説書(日英対記版)。 総論では、許す武道・合気道の理念を体現するための三つの重要な要素「入身」、「当て」、「禊の剣」の技術について解説、技術編では、各技の意味、重要な理合 、そしてそこから学べる開祖の心と技を、徒手のみでなく、剣、杖で再現。 |
【 Ⅰ 】 総論 理念 ―― 許す武道 基本的技術 入身一足 入身について ・立ち方/相手に正しく正対する/横面と正面の立ち方/剣と杖であらわす入身のさばき 当ての知識 ・合気道でよく使われる当ての種類/エンピの基本の動きとその応用/当ての使用例 禊の剣 ・立ち方 本書で紹介している合気道の稽古体系【 Ⅱ 】 技術編 逆半身 ・回転投げ/片手取り二教/前方下崩し二教/手を取らせず三教/片手取り小手返し 相半身片手取り ・四方投げ/小手返し/三教 袖取り二技 ・小手返し/両袖取り二教 肩取り面打ち ・四方投げ/ニ教/三教 正面打ち ・側面入身投げ /四方投げ(表)/一教(表)/二教(裏) /三教(裏抑え)/締め技 横面打ち ・入身投げ/四方投げ/五教/二教/小手返し |
西尾先生は、「開祖の言葉の一つでも再現すること」を修行の目標にされました。たとえば、開祖が「この手に剣を持てば剣に、杖を持てば杖に、あらゆる再現ができる」との言葉。あるいは「勝負は触れ合う前に終わっているのだ」という言葉。それらを日常稽古のなかで再現し、確認してみたいと研鑽を続けられた先生です。この「触れた時には終わっている」という感覚は、大先生との稽古で西尾先生は常に感じていたそうです。開祖に触れる時には、すでに開祖の体が入身に変わっていて、自分はやられている。そういう感覚を常に感じておられた西尾先生は、開祖が亡くなったあとも、その感覚を自らの身体のなかに置き続け、研鑽を続けられ、この本が生まれました。 |
今、私の合気で使う剣も杖も、ほとんど相手の剣に触れることなく一瞬前で相手を制し、斬ることなく共存の方向に進むという形で行なっています。合気道は「許す武道」であり、開祖の『合気道は万有愛護生成化育の道である』の再現と思っています。開祖は『ぢいはここまでやった、あとはみんながやることじゃ』とも言われています。そのお言葉からも現状維持だけでは許されないと思います。今後若い人たちに少しでも武道に対する正しい姿を示し、稽古に対するヒントになればと思い出版させていただきました。 |
◎著者プロフィール: 西尾昭二(にしおしょうじ) 1927(昭和2)年12月5日~2005(平成17)年3月15日。青森県出身。合気会8段。1951年暮れに本部に入門。1955年頃より指導を始める。柔道、空手、居合道、杖道等の経験も豊富で、その各要素が氏の合気道に取り入れられている。北欧諸国やアメリカ、フランス、ドイツにおいて頻繁に指導を行なう。東京をはじめ神奈川、埼玉、千葉、長野、滋賀、愛媛、広島の各県および御殿場、北陸方面で指導した。 |
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