『武道の原点』 宇城憲治著
● 極真空手しか知らなかった自分にとって、初めて古伝空手の存在を知り、空手の本来あるべき方向性を教えていただきました。何回読み返しても新しい発見や気づきをいただける大切な1冊です。
(東京 団体職員 43歳 男性)
● 長い時間をかけて練り上げられてきた伝統の中に、これまで感じてきたこと、経験してきたこと、それらとはまったく違う次元のものがあると感じさせられました。
(東京 都立学校教師 42歳 男性)
● 三年前に『武道の原点』『武術空手の知と実践』の二冊を読んだ当時は、表面的なことしか理解していませんでした。最近の経験からほんの少しではありますが、私なりに納得できるようになり、本と出会う時の環境や心の状態によって内容の印象が大きく変わると痛感しました。宇城先生の著書では勝敗に囚われる相対的世界の問題点や型の重要性を、実践・理論の両面から具体的に説かれており、発信した情報を真に理解できるかは受け手の問題であると感じました。
また、写真で紹介されていた力みが完全に消えている座波先生の型は本当に美しく心を打たれました。座波先生と宇城先生の対談では、年を重ねてもなお現役を続け、道を究めんとする座波先生の深い武道観を垣間見ることができ、稽古のみならず研究においても今後の指針をいただいた気がします。
(東京 アナウンサー 42歳 男性)
● 合気道の技は、ほとんど力を使わないので老若男女誰でも稽古できて健康にもよい、とのことで55歳から習い始めましたが、実際は「投げ・受け」が決められた通りに動いて「型」を覚えるというもので、十年稽古しても「受け」が頑張ると技がかかりません。そこで合気道に限らず、剣術や空手の書籍やビデオに何かヒントがないかと探していたところ、宇城先生の著書『武道の原点』に「ゼロの力」というのを見つけ、読み進むうちに「ベクトルを持たない動き」とか「非可逆システム」の説明に納得し、まったく「空手」を知らないのに、書店に行って宇城先生の著書があると中身も見ないで買って帰り読むようになりました。
(静岡 69歳 男性)