■ 読者の声


 

安藤誠『原野から』

原野から

― Philosophy from the Wilderness ―

 

安藤誠 著

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自然を残すことの大切さがわかりました
北海道 札幌 70代 女性


大変面白く、また勉強になりました。
自然を残すことの大切さもわかりました。
これからの活動にも期待し、協力します。
犬も猫も野生動物も、すべてが幸福な一生を送ることを願っています。

安藤さんは写真を通して、私たちと自然を繋ぐ「インタープリター」であり、この自然という母なる世界で人はどう生きるべきかを案内する「ガイド」なのだと思いました
福島 公務員 50代 男性


美しく、何かに大きく心が包み込まれるような、重厚な一冊でした。

前半が「自然」、後半が「人間」という構成には驚かされました。これは自然と人とを分けて考えるのではなく、ひとつのものとして捉えなければ本質にたどり着けないというメッセージだと思いました。

安藤さんの写真には「場」「時間」「エネルギー」、そして安藤さんの世界の理(ことわり)と繋がった無意識の「想い」を感じました。美しさの中に、私のような浅はかなインスタント思考では言葉にできない自然の有様のような存在を感じ、切なく、嬉しくも悲しくもあるような不思議な感覚に陥りました。安藤さんは写真を通して、私たちと自然を繋ぐ「インタープリター」であり、この自然という母なる世界で人はどう生きるべきかを案内する「ガイド」なのだと思いました。

写真の中の自然も動物たちも本当に美しく、その姿、色彩、佇まい、全てに引き付けられてしまいます。そして、安藤さんがエッセイで紹介しておられた、正直で真面目な植林者である熊や仲間の子育てを手伝うシマエナガの生態は、自然がありのままに調和共存しているということだと思います。我々が、その姿、その生き様に心が惹かれるということは、自然から乖離した人類であっても、まだ世界の理に繋がるチャンネルは残っているのだと思います。だからこそ今、私たちはこのわずかな感覚、光を辿って、人中心の価値観から脱却し、もっと広く高い視点で人の幸せを考える、共存へのパラダイムシフトに向かわなければならないのだと思いました。

安藤さんが、極寒の道路におばあさんがうずくまっているのを発見し、助けようと近づいたら大きな羽を広げて飛び去ったというオオワシのエピソード、フォト51【あり得ない経験】のエゾフクロウの超越した存在にしか見えない荘厳な姿は、まるで神話の世界であり、子どものころ不思議なものに触れた時のドキドキワクワクした感覚がよみがえりました。「アドベンチャートラベル」は人にこういった体験、感覚を提供する場なのかもしれないと想像し、いつか自分も体験したいと強く思いました。

素晴らしい一冊をありがとうございました。

次巻も楽しみにしております。