187号 (2016冬)

テーマ  「ぶれない心と真実を見る力」


2016年1月20日発売

 

多種多様な情報があふれかえる現代。
私たちが今やるべきことは、その中から真実が何かを見極め、それにのっとった発信と行動を、一人ひとりが勇気をもって実践することではないでしょうか。

今の時代を少しでも幸せの方向へ向かわせることができるのは、政治でも組織でもなく、真実を見極める目であり、ぶれない心をもつ個人個人の力なのだと思います。

 

読者の声

  巻 頭 対 談

真実を見る力・伝える力が
人を動かし世の中を変えていく

作家 山元加津子 VS UK実践塾代表 宇城憲治

 

  

特別支援学校で、長年教員として子供たちが示す人間の真実を見つめてきた山元加津子さん。現在は、植物状態と言われる人も回復する方法があることや、思いを伝える方法があることを、新しい“常識”にすべく精力的な活動を展開している。

一方、人間の潜在能力を、客観性、再現性、普遍性をもって科学的に実証する宇城憲治氏は、能力の発揮を妨げている現在の常識の壁を越えてこそ、人間としての本質的な生き方を取り戻すことができると語る。
「常識が当たり前」ではなく「真実が当たり前」とされる社会を子供たちに残していくために求められていること、それは、自らに「真実を見る力」を養い、一人ひとりが勇気をもって変化していくことではないか。
両氏の対話は、まさにぶれない信念こそが、やり抜く原動力となることを教えてくれている。

  ロングインタビュー

元気な体と心を子供たちへ
ヒトとして当たり前に生きる

小児科医 真弓定夫

 

  

私は自分が医者だと思って話をしているわけではないんです。
日本人として、ヒトとして話をしているんです。
ヒトというのは哺乳動物なのだから、
動物として一番良い生き方をするには
どうしたらいいかということです。

 

医療が進歩すればするほど、医療費が増えていく。現在の医療費は、60年前に比べ170倍となっている。人口は、1.5倍であるにもかかわらずだ。そんな今の日本で、薬を出さず、注射も打たず、昔ながらの自然な育児法を提唱する小児科医、それが真弓定夫医師、81歳だ。その育児法とは、昭和20年までの日本では当たり前に行なわれてきたことばかりだという。
真弓医師が語る育児論は、戦後失った「日本人としての当たり前の暮らし」のみならず、日本人としての生き方、あり方、誇りを自ら取り戻す道筋を示すものであった。

ゆるがない自信とやさしい笑顔をつくるもの
― ブータンに学んだ“幸せ”―

写真家 関 健作

 

  

見返りなどまったく求めず
人に尽くすのが当たり前のブータンの人たち。
彼らを見て、
それが人として自然なんだと教わりました。

 

「世界一幸せな国」と呼ばれるブータン王国。関健作氏がこの国を初めて訪れたのは、競技の世界での結果最優先に疲れ果てていた時。
新しい道を切り開こうと体育教師として赴任したブータンで関氏が見たものは、人の喜びを自分の喜びとする心のあり方と、自国や自分を信じる揺るぎない強さだった。関氏の人生が一変した。
現在は写真家としてブータンでの経験を伝えている関氏に、この国の「幸せ」の正体について語ってもらった。

  連 載

道184号_木村秋則記事

◆木村秋則 連載『見えないものを見る目をもとう』

「水を農業で変えていく」

リンゴ農家の木村秋則氏の連載。
長年にわたる探究の末に、農薬・肥料・除草剤を使わず自然の理に従う自然栽培法を確立した木村氏が、目に見えないものに目を向けることの大切さを語ってくれます。
 
 
 

◆宇城憲治 連載『気づく気づかせる』

人間を変化させるものとは何か
 
最先端のエレクトロニクス技術者として、さらには企業のトップとして活躍してきた宇城憲治氏は、現在徹底した文武両道の生き様と、武術を通して得た「気」によって、人間の潜在能力の開発とその指導に専念。

現在、氏は目に見えないものを目に見える形にするために、「普遍性、再現性、客観性」の実践検証をもって「目に見えないもの」の存在を解き明かす研究を先行させている。

岩井喜代仁 連載

◆茨城ダルク代表 岩井喜代仁 連載『今日一日を生きる』

人々を傷つけないかぎり、機会ある
たびに直接埋め合わせをした

薬物依存症リハビリ施設・ダルクの回復のあり方は、入寮者、スタッフにかかわらず、同じ苦しみを知る仲間が回復に向かう姿を互いに見せることにある。
ダルクと出合って23年、施設や家族会を牽引しながら、自らも回復の道を歩み続ける岩井氏に薬物依存回復に向かう生き方を聞くとともに、回復途上にある入寮者の手記を紹介する。

◆写真家 野村哲也 連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

いのちのひかり

世界に飛び出し旅するからこそ見える、日本のこと、自分自身のこと。
秘境と絶景を求めて 100カ国を旅してきた写真家 野村哲也氏の連載。

 

 

◆銀河浴写真家 佐々木隆 連載『私たちは銀河のなかに生きている』

名峰富士と冬の天の川

生かされていることに気づけば、人生はもっと豊かになる。
銀河を舞台に生命の息吹を写しとる、佐々木隆氏の銀河浴写真。

 

 

◆NPO法人 BBフューチャー 阪長友仁 連載『世界の野球から日本の未来を見つめて』

「好きこそものの上手なれ」

開発途上国への協力事業にたずさわり、アジア、アフリカ、中南米における野球指導や、グアテマラ共和国でのJICA企画調査員としての勤務経験のある阪長氏。日本の10分の1の人口でありながら、10倍以上のメジャーリーガーを輩出するドミニカ共和国の野球教育に、日本が学ぶべきことを伝えてくれます。

◆作家 山元加津子 連載『ありのままの私たち』

大ちゃんの戦争の話
―戦争は大事なことを忘れている―

人と違っていても、障がいがあっても、人はみな素晴らしい力を持っている。
植物も動物も人間も、みんなでひとつの命を一緒に生きている――。
長く特別支援学校で子供たちと接してきた山元加津子さんが伝える、生きる上で大切なこと。

 

◆書道家 金澤泰子 連載『あふれる真心と愛』

可能性を広げる翔子の情熱

待望の娘をダウン症として授かり、絶望のなか親子二人三脚で書の道を歩んできた金澤泰子さん。
娘 翔子さんを書家へと育て上げた金澤さんが、翔子さんの純真な魂が引き起こす奇跡の数々を綴る。

 

◆伊藤忠商事理事 木暮浩明 連載『うつくし、日本』

大の兵法・小の兵法

日本を代表する総合商社の商社マンとして、イギリス、アメリカ、東欧、中近東、
通算17年間の駐在経験のある木暮氏が語る、日本人とは。真の国際人とは。