182号 (2014秋)


テーマ 「行動が心をつくる

「私はすべての土台となる『心』を取り戻すことだと思っているんです。
考える以上にまず行動を起こす。そして『行動が心をつくる』。
そこに強い意志と信念が生まれてくると思うんですよ。」(宇城憲治)

「『いい、悪い』『賛成、反対』ではなく、『こんなことが起きているよ』と
伝えていくしかない。 それを判断するのはそれぞれですが、
これから何十年と生きる子供たちが、 現実と向き合って真剣に観てくれることは作り手として嬉しいです。」(岩崎雅典)

大人が現実に向き合い、真実を伝える姿勢をもてば、
子供はしっかりと受け止めることができる。
現実を直視するからこそ湧き上がる思いは行動を生み、
行動は心をつくり、また心が行動を起こす ――――
この循環こそ、強く生きていくためのエネルギーとなる。

 

2014年10月20日発売

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読者の声

  巻頭対談

福島 生きものたちの記録

真実に目を向け、伝え続ける

映画監督 岩崎 雅典
VS UK実践塾 宇城 憲治

 

  

何が起こったか分からないし、
何がこれから出てくるか分からない。
僕としては分からないから撮り続けていくという姿勢なんです。
それは福島でも同じです。

テレビ作品『生きもの地球紀行』や『地球!ふしぎ大自然』(NHK)、 『野生の王国』(毎日放送)など、動物の生態を克明に記録した作品を製作してきた岩崎雅典監督。福島原発事故後は、 被曝した福島の地域に生きる動物に焦点を当て、その変化に見る事実、真実をドキュメンタリー映画『福島生きものの記録』」 のなかで伝え続けてきた。
動物には嘘がない。

岩崎氏&宇城氏対談画像賛成、反対という人間中心のものの見方、考え方で語られがちな原発事故を、自然、動物という視点からとらえる時、そこに見えてくる真実とは何か。
自ら危険区域に何度も足を運び、子供たちの未来のために、ゴールなきマラソンを走り続ける岩崎監督に、映画作りへの情熱、信念を聞いた。

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真実に正々堂々と向き合うべき時

宇城 『福島生きものの記録』DVD一巻、二巻を観せていただきました。そこで強烈に感じたものは、知らないことの怖さ、そこから込み上げてくる悲しみ、悔しさ、そして怒りでしたね。原発事故被害の中でこんなにも頑張っている人がいるのだと驚き感動しました。第二巻では、国の線量計が、わざわざ一番低い数値が出るところに設置されている様子が映し出されていました。人間の手に負えない原発事故という大事に際して、このいい加減さは何なんだと思いましたね。

原発事故の問題解決へ向かうには、何よりも信頼関係が最も大事な時に、こんなことをしていていいのか。この映像を中学生、高校生、大学生などが見たらどう思うのか。きっと大人への不信につながっていくのではないでしょうか。そういう意味でも、この『福島生きものの記録』は誰に対しても説得力のあるドキュメンタリーだと思いました。

岩崎 ところがなかなか中学生、高校生、大学生にこの映画を見てもらう機会がないんですね。まず大人の方に観ていただいて、それから子供たちに観てもらえるようになれば理想的かなと僕は思っているんですけど。

宇城 本そうなんですか。でも福島原発事故後の実態を二度と繰り返さないためにも、そして風化させないためにも、上映の機会を作っていきたいと思います。特に子供たちにとってはまさにこの映画は、「生きた真の教育」だと思います。

日本は広島、長崎での原爆という世界唯一の経験をし、さらに今、原爆と兄弟のような原発爆発事故を経験し、ロシアのチェルノブイリやアメリカのスリーマイルの原発事故とともに、未来への安全とはどうあるべきかの手本を示すべきだと思いますね。

広島で被爆を自らも体験され、かつ医師としてずっと被爆者を診ていらした肥田舜太郎先生(97歳 170号で対談)は、放射能との因果関係が明らかであるにもかかわらず、じゃあ、「どこが放射線にやられたのか証明せよ」と言われたら、科学的、医学的にそれを証明することができないが故に、そこをつかれ、うやむやにされてきたと。そのため多くの人が放射能の被害に苦しんできたと言っておられましたね。まさに二次被害の苦しみですよね。

何故、真実に正々堂々と向き合い、良くする方向に持っていかないのでしょうかね。まさに人間の劣化としか言いようがありませんね。

世界は福島を見ている

岩崎 70年になろうという今でもそうですからね。福島でも「因果関係を証明できるの?」と言われると、今のところ科学者でもそれはできない。それが現実ですよね。だから、「今後どうなるんだろう」というのがある。僕は専門家ではないので、現場に行っている先生方に話を聞き、あるいは映画に出てもらうという線でいくしかないなと思っているんですけどね。

宇城 それはいい考えですね。牛やツバメに今までなかった白い斑点模様が出ている。チェリノブイリでもツバメの白斑が見られていますよね。科学的にその理由は分からなくても、明らかにそれらは原発事故後の現象ですからね。ひいてはその異常が人間にも出てくる。それが将来必ず不幸につながっていくわけですよね。もちろん、「ふるさと」を奪われたということにもなる。だからもっと真剣に取り組むことが必要であり、それには同時に国民も猛省する必要がありますよね。

岩崎 そうなんですよ。根っこはそこにあるんです。

宇城 事実やデータをごまかして「安全だ」などと嘘を言っている状況ではないはずですがね。

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●プロフィール

◎ いわさき まさのり
1940年秋田県生まれ。1964年、早稲田大学教育学部卒。 1970年以降、北斗映画、岩波映画製作所などで主に野生動物の記録映画やテレビ番組の演出に携わる。 1981年(株)群像舎を設立、代表となり現在に至る。 主な作品は、映画『ニホンザル物語 家族』『イヌワシ 風の砦』、テレビ作品『野生の王国』『生きもの地球紀行』など、多数。

◎ うしろ けんじ
1949年、宮崎県生まれ。
エレクトロニクス分野の技術者、経営者として活躍する一方で武道修行を積み、文武両道の生き様と、武術の究極「気」による指導で、人々に潜在能力を気づかせる活動を展開中。「気」によって体験する不可能が可能となる体験は、目に見えないものを信じられない人にも気づきを与えるとともに、人間本来の自信と謙虚さを取り戻すきっかけとなっている。
空手塾、道塾、教師塾、野球塾、企業・学校講演などで「気づく・気づかせる」指導を展開中。
㈱UK実践塾 代表取締役
創心館空手道 範士九段
全剣連居合道 教士七段
宇城塾総本部道場 創心館館長

  ロングインタビュー

二つのふるさと 

ルワンダと福島に生きる

子供たちの夢と笑顔を守るために

 

NPO法人 ルワンダの教育を考える会理事長 カンベンガ・マリールイズ

 

  

「私がやっていることはすべて夢や希望を実現できずに
亡くなっていった人たちを供養する気持ちからです。
だから、どんなにたいへんでも喜びに感じられる。
そうやって毎日を生きていきたいと思っています。」


祖国ルワンダでは、隣人同士が突然殺し合うという凄惨な内戦を生き抜き、友人らの支援で来日した福島では、 東日本大震災と原発事故という二度に渡る恐怖の体験をしたマリールイズさん。

現在は、ルワンダの学校を再建するためのNPO法人「ルワンダの教育を考える会」の理事長として活動を展開するとともに、 第二のふるさと・福島の被災者を元気づけるボランティア活動を行なっている。

祖国への愛、子供たちへの愛 ――
とてつもなく深く、大きい人間愛に溢れたマリールイズさんのお話は、聞く人の心を癒し、 人がどう生きるべきかを、静かに諭す力に満ちていた。

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恵まれた出会いに
助けられてきました

―― 日本に初めていらしてから21年と伺っています。本当に品のある日本語を話されるのでびっくりしました。1993年に最初に来日された時は、洋裁を学びに福島にいらしたのですね。

マリールイズ そうです。ルワンダでは専門学校の教師をしていたのですが、日本の青年海外協力隊がルワンダに来たのをきっかけに試験を受けて服飾関係の海外交流研修生となって福島の須賀川市にきました。そこでホームステイしながら2ヵ月間郡山の日本語学校に通いました。その後福島市にある福島文化学園で洋裁の研修を受けました。日本に10ヵ月滞在し帰国直後に首都キガリで内戦が始まったのです。

―― 戦火のなか、当時、幼かった3人のお子さんを抱えながら、まさに命からがら国境を越えて隣国コンゴの難民キャンプに辿りつかれ、そこでの出会いによって、研修生時代の福島のご友人らの支援で、救い出されたとお聞きしました。

マリールイズ はい。難民キャンプで偶然日本人の医師と出会って、それが縁でその年の12月に家族で再び来日することができました。いろんなところで必ず出会いがあり、私は助けられてきました。自分が、というよりも、神様がそういう出会いを用意してくださったように思うんです。出会う方々の温かさ。なんの隔たりもなく、心を開いてくださった皆さんがいたことが、一番大きかったと思います。
ですから、私は人との出会いに恵まれています。どんなところでも素敵な人に出会って、そこからいつも新しい何かが生まれてきました。

「喧嘩しないで」
子供たちの一言にお母さんたちは「はっ」としたのです

―― 内戦のあとのルワンダの経済復興が非常に見事で、「ルワンダの奇跡」と言われていることを知りました。あの凄惨な紛争のあとに、何故そのような復興が可能だったのでしょうか。

マリールイズ 一番大きかったのは、戦争のあとに苦しんでいる子供たちがたくさんいたこと、そのことにお母さんたちがたくさん胸を痛めたことだと私は思っています。

民族争いというと、日本ではそれぞれの民族が分かれて暮らしているとよく勘違いされるのですが、ルワンダでは異なる民族同士が混ざって暮らしていたんですね。ですから内戦の時は、まさに隣同士で殺戮が行なわれたのです。

戦争が終わると、追われて殺されそうになって、傷を負いながらも奇跡的に生き残った人たちが村にいました。しばらくすると、自分を追いかけて殺そうとした人が村に帰ってくるんですね。もうびっくりです。そして「あの人は私を殺そうとした!」「あの人が私の主人を殺した!」と訴えて、訴えられた人たちはみなすぐに刑務所に入れられました。「あの人も、あの人も」と指を指し、たくさんの人が刑務所に入れられました。たとえ殺さなくても、その殺す集団の中にいたり、見ていたり、あおっていたりして、なんらかの形で関わった人もみな捕まりました。そしてそれは結局ほとんどの場合、男性だったのですね。

すから、村には奥様方だけが残されるのです。当然、いい関係ではありません。「私の夫を殺したのはあなたのだんなでしょう」と言って喧嘩をすることになるんですね。そこに子供たちが登場したんです。子供たちが親に言うんですね。いつも私たちに「喧嘩しないで」って言うのに、大人は喧嘩ばかりしてるって。この、子供たちの「喧嘩しないで」という一言がお母さんたちの力になったんです。どのお母さんもその一言に「はっ」とした。「こんなことをしていたら、子供たちの世代に一体何を残せるのか」と。

大人は自分で子育てをしているつもりですが、子育てというのは誰だって経験がないことで、子供が4人いたら、それぞれ皆性格も違う。でも子育てをしているうちに、子供たちが自分に笑顔を向けてくれる。その輝く笑顔がまたお母さんたちの喜びになって明日への元気になるんですね。大人はそうやって子供たちに育てられてきているんですよ。

その子供たちが安心して暮らせるようになるためには、何ができるのかを考えた時、お母さんたちは、自分たちがやっていたことがとんでもないことであることに気づくのです。

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●プロフィール

◎ カンベンガ(永遠瑠〈とわり〉)・マリールイズ
1965年10月、ルワンダ人の父親の赴任先であるコンゴ民主共和国(旧ザイール)に生まれる。
1986年9月、キガリ市の専門学校に洋裁の教師として赴任。 1993年5月、青年海外協力隊カウンターパートナー(現地協力員)として福島文化学園にて洋裁の研修を受ける。 1994年2月、帰国。
同年4月7日、内戦勃発、必死の逃亡を経て隣国コンゴ民主共和国へ。 難民キャンプで偶然出会ったアムダの日本人医師の通訳になる。
同年12月、研修生時代の友人らの尽力で家族そろって再来日。
2000年10月、「ルワンダの教育を考える会」を立ち上げ、キガリ市に学校を建設。
2001年8月、同会がNPO法人格を取得。
2010年6月、同会理事長に就任。
命の尊さ、教育の大切さを訴える講演活動で全国を駆け回っている。
2011年3月、在住する福島で震災、原発事故を経験。
以後、南相馬市など避難所でボランティア活動も行なっている。

  ロングインタビュー

行動が心をつくる

師を映し、自ら気づく学びを

 

奈良県立桜井高校教諭 森島 伸晃

 

 季刊『道』216 菊野昌宏 

「今の教育システムでは、
答えを出す指導者が『いい指導者』とされる。
その裏にある、『想像』や『創造』が奪われる仕掛けに、
子供も親も気づけないのです。」

昨年の夏、奈良県立桜井高校野球部を甲子園に導いた教諭 森島伸晃先生。モットーは、勝ち負けの境地を超えて、 野球を通して子供たちの人間力育成に力を注ぐこと。そこにあるのは、「行動が心をつくる」という信念だ。
メディアやネットなどのあらゆる情報が入ってくるなかで、一体何が本当なのかを自分自身の目で確かめたい――
森島先生の心を映した子供たちが、自らの行動を通して気づいたものとは。
奈良県立桜井高校 野球部員感想文 「福島で見たこと、感じたこと」を同時に掲載。

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機械式時計との出合い

―― 先日、江戸末期の発明家・田中久重の万年時計の解体ドキュメンタリーを拝見し、そのつながりで、その和時計のしくみを腕時計に再現しているという菊野さんのことを知りました。素晴らしく独創的な時計を制作されている菊野さんに、是非お話を伺いたいと参りました。
菊野さんは子供の頃からモノ作りがお好きだったと伺いました。

菊野 子供の頃は折り紙とかお絵描き、レゴブロックで何かを作ったりが好きで、自分で材料を買ってきて作り、それを誰かに見せると「あ、すごいね!」と言ってもらえる、それが純粋に楽しかった。
ただ子供のモノづくりは一人で好きなようにできますが、社会に出てからのモノづくりについて勉強するようになると、自分一人でデザインして自分一人で作るというのはできないんだなと感じたのです。それで少し熱が冷めたのが中学校ぐらいでしたでしょうか。

―― 子供の頃から全部を一人で作りたいと思っていらしたと。

菊野 そうですね(笑)。自分で作ってそれを褒めてもらうまでが自分にとってのモノづくりの魅力でしたので、一部にしか関われないのは違うなと感じていました。
父親が金属加工の仕事をしていたのですが、何かの一部のパーツを作っているのを幼い頃から見ていて、今自分がやっているようなモノづくりは大人の世界では違うんだというふうに感じていました。それで高校生くらいになると、やりたいことが分からなくなったという感じになりました。

―― 自衛官になられたのは。

菊野 進路に迷っていた時、たまたま自衛隊の説明会に友人と行く機会があり、そこで自衛隊の中にもいろいろな仕事があることを知るのです。自衛官は前線で戦う兵士というイメージだったのですが、武器整備の仕事があると。武器を分解する経験はなかなか出来ないだろうなと思いました。
またそれまで私はあまりきちっとした生活をしてこなかったので、ある意味、そういう生活とは真逆の厳しい環境に自分を置き、自分を変えてみたいという気持ちもありました。それで自衛隊に入ることにしたのです。

―― そこで時計との出合いがあったと。

菊野 はい。自衛隊には4年いたのですが、勤め始めて2年くらい経った20歳の頃、たまたま上司が新しい時計を「30万円もしたんだぞ」と自慢して見せてくれたんです。当時私は時計に興味はなくて、自衛隊の売店にある1000円のデジタル時計をしていたのですが、その上司の時計を手に取ると確かにずっしりしていてかっこいい。でも30万円もして、何が1000円の時計と違うんだろうというのが僕の最初の素朴な疑問でした。
そのことが頭にあって、ある時本屋で時計雑誌を手に取ると、機械式時計のことが書いてあったのです。中に小さい歯車が入っていて、ゼンマイ仕掛けで動いているという。それまで僕は時計は電池で動くものだと思っていたんです。
小っちゃくて細かくてこちゃこちゃしている精緻なものがやっぱり子供の頃から好きだったんでしょうね。「こんな世界があるんだ」と魅了され、以来、雑誌が出るたび買っては読みという感じになりました。
当時自衛隊では銃の分解をやっていて、ドライバーも大きなものを使っていたのですが、徐々に時計の中身に興味が移っていったのです。
その後、雑誌でスイスの独立時計師という人が個人レベルで時計を作っていることを知るのです。こういう機械式時計は工場で作っているものだと思っていたので、「一人で作っている人がいる」と、すごい衝撃を受けました。そしてその時「自分もやりたい!」と思いました。

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●プロフィール

◎ もりしま のぶあき
1964年生まれ。天理大学卒。信貴ケ丘高校(現西和清陵高校)、斑鳩高校(現法隆寺国際高校)(2003年、2004年2年連続センバツ出場)を経て、 2006年より桜井高校勤務。2013年夏には同校を初の甲子園出場に導いた。保健体育科教諭。生徒指導部長。 2005年1月よりUK実践塾代表 宇城憲治氏に師事。

  連 載

季刊『道』216 工藤清敏

◆健康回復学研究所所長 工藤清敏
連載『塩から社会を見てみれば』

「いざとなれば、海と塩 ルネ・カントン博士が証明した海水療法」

怪我と病気をきっかけに、ミネラルバランスにすぐれた塩を摂る大切さを知り実践してきた工藤清敏さん。長年にわたる塩の研究と実績を土台に、自然治癒力の要が塩にあることを全国に伝え歩いている。
減塩が当たり前になっている今、人と塩の関係から見えてくる、さまざまな社会の矛盾や課題を見つめていきます。

◎ くどう きよとし
精神免疫学をページ・ベイリー博士に学び、心と体に最も優しい治療法を探求。生き方、考え方、言葉と塩と植物で生活習慣病が回復していくことを伝えている。

季刊『道』216 前島由美

◆ゆめの森こども園代表 前島由美
連載『愛の関わりと連携で、輝きを取り戻す子どもたち』

「大人の心のゆとりが、子どもたちの未来を拓く」

療育支援施設「ゆめの森こども園」で、生き辛さを抱えている子どもたちに向き合う前島由美さん。愛情いっぱいの関わりと、親御さんや学校・地域と丁寧に連携によって本来の輝きを取り戻していく子どもたちの実例を紹介していきます。

◎ まえじま ゆみ
療育支援施設ゆめの森こども園を開き「発達障害」とされる子どもたちをサポート。子どもの食環境改革を目指す。

季刊『道』216 安藤誠

 

◆写真家・ネイチャーガイド 安藤誠
連載『日常の奇跡』

「厳冬を惜しむ」

ネイチャーガイドとして自然と向き合う安藤氏。
目に見えないものを見、声なき声を聞くプロフェッショナルとして、私たちが見過ごしている「日常の奇跡」を、一瞬を切り取った写真とともに届けます。

◎ あんどう まこと
写真家/ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドオーナー&ガイド
北海道アウトドアマスターガイド。

季刊『道』216 船橋康貴

 

◆一般社団法人ハニーファーム代表 船橋康貴
連載『ミツバチが教えてくれること』

「つながりに感謝して、素直に生きる」

ミツバチ絶滅の危機は人類滅亡の危機
私たちが生きていくための環境維持に欠かせないミツバチの存在を伝え、守ろうと東奔西走する船橋氏。
その活動の「今」を伝える。

◎ ふなはし やすき
養蜂家・環境活動家。
世界中で激減しているミツバチを守るために、環境のプロとして、ミツバチを使った「ハチ育」や町おこしなどを行なっている。

季刊『道』216 佐々木隆

 

◆銀河浴写真家 佐々木隆
連載『私たちは銀河のなかに生きている』

「神秘のオーロラ かけがえのない地球」

生かされていることに気づけば、人生はもっと豊かになる。
銀河を舞台に生命の息吹を写しとる、佐々木隆氏の銀河浴写真。

◎ ささき たかし
銀河浴写真家。銀河と地球を一体化させた写真で新聞掲載多数、数々の賞を受賞。元公立高校教諭。

 

◆写真家 野村哲也
連載『地球を歩く ~知られざる絶景を求めて~』

「伊勢神宮物語(2)」

世界に飛び出し旅するからこそ見える、日本のこと、自分自身のこと。
秘境と絶景を求めて 150ヵ国以上を旅してきた写真家 野村哲也氏の連載。

◎ のむら てつや
写真家/高校時代から山岳地帯や野生動物を撮り始め、〝地球の息吹き〟をテーマに、アラスカ、アンデス、南極などの辺境地に被写体を求める。渡航先は150ヵ国以上で著書は14作。

 

◆作家 山元加津子
連載『ありのままの私たち』

「大丈夫、みんなで一つの命を生きている」

人と違っていても、障がいがあっても、人はみな素晴らしい力を持っている。
植物も動物も人間も、みんなでひとつの命を一緒に生きている――。
長く特別支援学校で子供たちと接してきた山元加津子さんが伝える、生きる上で大切なこと。

◎ やまもと かつこ
長年、特別支援学校の教員を務める。作家。植物状態と思われる人も回復する方法があり、思いを伝える方法があることを広める「白雪姫プロジェクト」を推進中。古民家を中心とした「モナの森」で、生きる力を強くするための活動を行なう。

 

◆書家 金澤泰子
連載『きょうも、いい日』

「永遠の天空で思うこと」

ダウン症の書家として活躍し、また生活面でも独り立ちをはじめた娘、翔子さん。その成長の日々を、母金澤泰子氏が綴ります。
母娘の絆に、胸が熱くなります。

◎ かなざわ やすこ
書家。久が原書道教室主宰。
一人娘、翔子さんをダウン症児として授かり苦悩の日々を送るが、その苦しみを越えて、翔子さんを立派な書家として育て上げた。

季刊『道』 岩井喜代仁

 

◆茨城ダルク代表 岩井喜代仁
連載『今日一日を生きる』

「地域に開かれた薬物依存回復施設 山梨ダルク」

薬物依存者が社会復帰を目指すリハビリ施設として、薬物依存回復の確立した方法論を持つダルク。
自ら薬物依存症の道を歩みながら、今は仲間の回復のために茨城ダルク代表を務め、各施設を回り責任者やスタッフを育てる岩井喜代仁さん。
仲間に励まされ、支えられ、許され、受け止められながら、入寮者が回復に向かっていく姿は毎回感動です。
ともに苦しむ仲間の絆があるからこそ、人は前に進むことができるのだと教えてくれます。

◎ いわい きよひろ
薬物依存回復施設 茨城ダルク「今日一日ハウス」代表 女性シェルター代表
自身が薬物依存症となり、苦しみ抜いた末にダルクと出合う。以来、救う側へと生まれ変わり、薬物依存に苦しむ子供たちを預かり、共に生きて回復を目指す。

『道』216 気づく気づかせる

 

◆UK実践塾代表  宇城憲治
連載『気づく気づかせる』

「寄り添うネットワーク 『絆』をつくる」

最先端のエレクトロニクス技術者として、さらには企業のトップとして活躍してきた宇城憲治氏は、現在徹底した文武両道の生き様と、武術を通して得た「気」によって、人間の潜在能力の開発とその指導に専念。
現在、氏は目に見えないものを目に見える形にするために、「普遍性、再現性、客観性」の実践検証をもって「目に見えないもの」の存在を解き明かす研究を先行させている。

◎ うしろ けんじ
㈱UK実践塾 代表取締役 エレクトロニクス分野の技術者、経営者として活躍すう一方で、武術の究極「気」の指導で人々に潜在能力を気づかせる活動を展開中。
創心館空手道 範士九段。全剣連居合道教士七段。宇城塾総本部道場 創心館館長

 

 

◆編集部コラム 『心の奥の取材ノート』

「伊藤忠商事株式会社理事/日本合気道協会顧問(八段) 木暮浩明先生のこと」

交わした言葉、ちょっとした仕草、振る舞い ――
今もありありと思い出す、取材で出会った人たちの思い出を綴ります。

  編集後記

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