2022年 名古屋 第2回(2022.3.24)

まず自分が変わることが大事

愛知 教員 47歳 男性 ST

そんなことがありうるのかという驚きと、それは当然であるという感覚がいっぺんに訪れるという不思議な経験をいたしました。それは宇城先生が(源義朝のことでしょうか)風呂で殺された武将の話をされたときのことです。先生は「襲われるなどということは現代ではまずないけどね」と断られたうえで、ご自身が入浴される際には裸でいる時間を極力短くしているとおっしゃいました。「え?今の時代に?」と本当に驚きました。しかし同時に「それが宇城先生なのだ」「一部上場企業の社長を務めながら空手の稽古も」「居合の達人でもある」「圧倒的な力で私たちを包んでくださる」などなど、一気にたくさんの考えが浮かんできて、驚きは消え去り、得心いたしました。

それに引き換え私はなんと緊張感なく生きているのであろう、という出来事がありました。一昨日私は学校の備品を修理中にケガをしてしまいました。マイナスドライバーを取ろうとしてそれを手に突き刺してしまったのです。刃物ならいざ知らず、ドライバーが垂直に刺さるなどあり得ないことです。念のためその日の夕方病院に行きました。そこは初めて行くところでした。通勤途中にあり、駅から近いというだけで選んだにすぎません。待合室で何気なしに周りを見渡すと、『道』に登場したことのある名嘉睦稔さんの版画が飾ってあります。不思議な縁を感じ、しばし版画に見入ってしまいました。

その後、ある看護師の様子が目に付くようになりました。その方の口調は決して丁寧ではありませんが、マニュアル的ではなく「心」で患者に話しかけていました。帰っていく患者の一人がわざわざ診察室によってその看護師に挨拶する姿を見て、私は明るい気持ちになりました。
版画と看護師の話、どちらも決して偶然ではないと思います。理屈では全く説明がつきませんが、道塾で先生の教えを乞うている私が、このタイミングでこのような出会いをするということは必然なのだと思います。

この2か月ほど、原点に戻ろうと思い、職員室や印刷室のごみ箱をチェックしてごみを集め、毎日捨てに行っています。もちろん当番は日替わりでいます。少しずつ一緒にやる人が増えてきました。やはりまず自分が変わることが大事だと再確認できました。

今回の感想文は「国語の文章」としてはまとまっていませんが、私個人としては話がつながっています。平和ボケしている自分、先生の具体的な教えを丁寧に実践していくことの重要さ、行動のみが今の自分を変えるということ、人と人の不思議なつながり。一所懸命に、一日一日を大切にして生きていこうと思います。ご指導ありがとうございました。

「守る」とはものすごいスピードを生む

愛知 教員 49歳 男性 TU

今回の道塾では、宇城先生の「守る」スピードの速さを体感させて頂きました。
それは、4人が、木刀、竹刀の隅をそれぞれ井の字になるように持ち、この真ん中に女性が首だけだして、「ワン、ツー、スリー」の号令とともに、井の字の真ん中を閉じる実証でした。

当然、女性の首は、井の字の真ん中にありますので、大怪我につながります。
しかし、「スリー!」の号令とともに閉じようとした手は、硬直?か何か分かりませんが、一切閉じることも開くこともできない状態となりました。

それは、宇城先生の「守る」という気とスピードにより、こちら(私)に力が入らない状態であるとすぐに分かりました。

そして、4回目ほどのとき、号令をかける男性が誤って、宇城先生の指示前のタイミングで「ワン、ツー、スリー」と号令を掛けてしまったのです。

その際、木刀、竹刀の両端を持っていた私は、思わず閉じようとしたのでした。
その瞬間、宇城先生が、「危ない!か、待て!か」の何か言葉を発したと記憶していますが、木刀が女性の首にあたる直前に、何と私たち4人の手がぴたっと止まり、女性の大怪我は防がれたのです。

一瞬、宇城先生が目をこちらの4人と女性に目を向けたような気もしましたが、木刀を閉じることに集中していましたので、あまり覚えていないのであります。しかし、考えられないことが目の前で起こったことは事実です。
そして、今回学ばせて頂いたことは、冒頭にも書いたことですが、「守る」とはものすごいスピードを生む(今まで体験したことがない)ということです。

これが、宇城先生が仰る、気は時間に関係していることなのかと肌で感じとることができました。

今、ウクライナ国民は、自国を守りたい人85%という数字を宇城先生は示されておりました。報道はされていませんが、おそらく、ウクライナを守ろうとする人のスピードはとてつもなく速く、自国のために戦っているのだろうと推測できますし、ロシア軍を苦しめている理由の一つかもしれないと思います。

「守る」……このことを日常生活の中に取り入れ、自身の成長へつなげてまいりたいと思います。