2021年 東京中上級・B 第3回(2021.6.16)

何かを成し遂げたり、習得する際、実証で技術を進めていくことはサイエンスで理解することよりよっぽど大切。などということも学ばせて頂きました

東京 会社員 56歳 男性 YM

今回は、困難の中で、庶民がお互いどのような心持ちで生きていけばよいのか、などを学ばせて頂きました。

体技で、二人が向かい合って互いに両肩を組んでいる状態を、二人が反発した気持ちだと横から簡単に押せる。ハグしているような気持ちの場合しっかりしている。ということを体感させて頂きました。

歴史の中で、権力者や為政者が庶民に対して作ってきた仕組みには、お互いを対立させる。ローマの剣闘士の殺し合いの観戦を娯楽に提供する。などのひどい仕組みもある。逆に江戸の文化は、暴力との関わり方処し方などにおいても際立っていて比較的よかった。そういうことを深掘りして勉強しなければ駄目。

また、自分達庶民の、のぞき趣味から部分的に切り取る(大奥や犬公方)心情が、体制を支えているという側面もある。
川の中の人間(庶民)がお互いに寄り添って生きてゆく以外、突破できない。
道塾は一方的なセミナーでなく、皆が内側から元気がでてくるようにしている。などのお話を頂きました。

意識や脳より、細胞や身体は頭がよい。変化しても意識は気がつかない。
子供はエネルギーに即応して変わっていける力が大きい。
などのお話とともに、実技で壁を撫でると、腕が一回目は強くなっているが「出来た」と思って二回目をやると弱い。という体感を経験させて頂きました。

「出来た」と意識しないためには、例えば小麦の芽がでたらいろいろ工夫して、心配していた人は感謝する。そういう心が大切。
又、真似でなく最初の試行錯誤をして感謝する人に何かが来る。
先の課題がまだまだあることを思うようにするとよい。

何かを成し遂げたり、習得する際、実証で技術を進めていくことはサイエンスで理解することよりよっぽど大切。などということも学ばせて頂きました。

この先、オリンピック開催や官製の好景気が来たとしても、あまり惑わされることなく、例えば子供食堂の人たちなどと、慈しみあってやっていこうと思っています。
いつも、ありがとうございます。

講義を手がかりに日々自分なりの試行錯誤を繰り返しています

東京 自営業 35歳 男性 YT

勝った負けたの世界で生きるのであればローマ時代にいったらいいと、権力に縛られて、自ら命を絶つ以外には逃れることもできずに殺し合いをし、さらにはそれがエンターテイメントとして多くの人を惹きつけていた時代があるという事実。

現代に生まれた自分からみれば「なんのために・・・?」と信じられませんが、オリンピックの現状を見るにつけ、殺し合いはしないまでも「なんのために・・・?」という疑問が止まりません。

これだけ選択肢があって、食べるにも困らない現代の日本に生まれてきて、幸せでいられないというのはなぜなのか。

さまざまな角度から実践させていただいた「感受」の世界にヒントを求めると、「自分さえ良ければ(マスク)」、「常識を無闇に受け入れる(体育座り)」、「具体のない精神論(がんばるぞ)」、「いがみあう(対立)」「真剣に考える(バーチャル)」と自分の習慣になっていることがことごとく自分に(しかもとてつもなく大きく)マイナスに作用してしまっている現状にあるということが分かりました。

先生の「頭でわかっていなくても細胞が覚えていて、いざという時に出てくるから大丈夫」という言葉には勇気をいただきましたが、今こうして感想文を書いていると、不安すらも頭から生んでしまっている自分の現状はとても滑稽にすら感じます。

全ては自分。前回の講義以来、自分に言い聞かせています。また、肘の使い方やチームの作り方(お互いを信頼で結びつけるのが大切)などの具体的な項目も大きな学びで、講義を手がかりに日々自分なりの試行錯誤を繰り返しています。

今後ともご指導の程、よろしくお願い致します。

瞬発力についてのお話は興味深かったです

埼玉 宅地建物取引業 54歳 男性 KS

講義いただき誠にありがとうございました。

2週連続しての道塾はあまり機会がありませんが、間隔が短い方がやはり良いと感じました。合宿などは2日間がとても濃く、その日数以上の学びがありますが、同じように2ヶ月より1週間の方が、前回の感覚がまだ残っている内に更に体験できるので、身体で学ぶという意味においては特に効果的であると感じました。

一つ一つが大切なお話ばかりでしたが、瞬発力についてのお話は興味深かったです。今まで何度も先生の空手の技を拝見させていただいておりますが、技を止めているにもかかわらず、相手に対する圧力は驚くべきものです。不思議でしたが、弓矢に例えてのお話に少しイメージする事ができました。お話では、ただそこにある矢と、弓につがえて引いた矢では、同じ矢でも怖さが全く違うとの事でした。確かに、引いた弓矢を自分に向けられたら、とてつもない恐怖を感じます。おそらくは、弓が矢に発射エネルギーを与えているのと同じ様に、先生の拳にも筋力だけではない、何か爆発的なエネルギーが宿っている様に思えます。それは細胞から来る爆発力で、それが瞬発力と言えるものではないかと思いました。

この様な空間を通して相手に伝わる程の瞬発力は、空手に限らず、人に何かを伝えるといった場合など、様々な場所で必要であると感じました。話などをしても相手にきちんと聞いてもらえないなどは瞬発力が無いのかもしれません。引いた弓矢の様なエネルギーを持つという事は、迫力や、魅力といったものを相手が、理屈ではなく感覚で感じ取っているという事だと思います。日常から仕事まで、これを持ち合わせているのといないのでは、大きな差があると感じました。非常に難儀ですが、その様な瞬発力を目指し、意識だけはしてゆきたいと思います。ありがとうございました。次回も何卒よろしくお願い致します。