2019年 仙台 第2回 (2019.5.3)

塾生にとっては道塾がエネルギーを回復できる源になっている   秋田 教員 50歳 男性 TI

 今回の道塾で強く感じたことは、本気でかかっていける師匠がいることの幸せです。思い切りぶつかっていけるから信頼が生まれる。宇城先生は「思いきりかかってこい、抵抗しなさい」と言われます。それに応じられる技があり、術があるから信頼が生まれ、習いたい、身につけたい、ついて行きたいと思う。私たちにとって宇城先生はそのような存在であり、師の在り方、教育者の在り方を示して下さっていると思いました。そのような師と出会い、実際に接することの出来る喜び、有り難さを改めて思いました。

 また、印象深かったのは、人の話を聞く態度で腕組みをして聞いていたり、人と接するときにガムをかんでいる人がいるが、それを叱ってくれる人がいないというお話です。

 『道』誌にゆめの森こども園の前島由美さんの記事で、発達障害の子に対して、パニックを恐れてその子の思い通りばかりにさせてしまうことで症状を悪化させてしまうこともあると書かれていました。

 その記事には「どんなに暴れても日頃の信頼関係があれば、その子のために心を鬼にしてダメ!と伝えれば理解します。むしろ、子どもはそれをしてくれる人と信頼関係を結んでいくのですね。それが出来ない大人増えていることが、子どもたちの困った行動を薬で抑える社会にしていると感じています。」とありました。

 まさしく自分がやらなければならないことが、日頃の信頼関係を結ぶ行いであり、必要なときに正すことであり、そこに踏み込む勇気や愛が必要だと思いました。本当の信頼関係を結べる人になりたいと思いました。

 正座と体育座りのパワーの差を見せる実験がありました。正座と体育座りをしたグループで綱引きをすると、正座のグループが強いということが見て取れました。計算をさせても正座をしたグループが体育座りをしたグループより早くできるだろう、逆に体育座りをしたグループは、身体の力が弱くなり、頭の回転も遅くなり、善悪の判断も鈍くなるだろう、これを見せれば、子どもたちは自分で判断して正座をしたがるだろうと言われました。
 身体の力のみならず、善悪の判断も鈍くなるということは本当に恐ろしいことだと思いました。小中高で広く体育座りが行われているからです。
 子どもたちが自分で判断できるように本物を見せる必要があると思いました。

 このようにパワーアップするにはどうするか。宇城先生が示されるのは、「型をする、正座をする、礼をする、さらに人の喜ぶことをする、弱いものの味方をすると強くなる」と言われます。自分の日常でそのような行いをしていきたいと思いました。そして身近なところで伝えられればと思います。自分の周りを幸せにしていく働きがしたいと思いました。

 その原動力、中心、軸、源となっているのが、地球であり、それとつながっている心と体なのではないかと思います。源に戻ることで充電、エネルギーをチャージできる。仏教であれば、仏法に戻ることで日常の場で生きる支えとなり、地球につながることで日常を生きる元気をいただく、その源を大きな磁石に例えられ、日常を生きる私たちをそこから分かれた小さな磁石に例えてご説明されました。それを目に見える形で見せていただきました。

 数人が手をつなぎぐるぐる回る、そこに宇城先生が気をかけると回るスピードが速くなり、はじき飛ばされるように輪が解けてしまったが、その人にかかっていくと投げ飛ばされてしまうパワーを持っていました。

 塾生にとっては道塾がエネルギーを回復できる源になっていると感じました。塾生皆が手をつないで回ったとき、宇城先生が中心に立たれ気をかけると勢いよく回りました。皆がエネルギーに満ちている状態になり、それを各自の場所で発揮することを、磁石の譬えで表されたのかと感じました。
 今回の道塾もたくさんの気づき、学びと元気をいただきました。