2018年 仙台 第1回 (2018.2.11)

「肚を据えて覚悟を決める」大切さを身を持って体験   宮城 医師 70歳 男性 TU

 今年最初の仙台道塾です、ワクワク感いっぱいで参加しました。
 最初に先生から教えていただいたのは、「強い人間とは、心が豊かで身体が統一体であること」で、そういう人は自立しており生活基盤もしっかりしていて、自分で考え行動する自主性を備えているし協調・調和のできる人だということです。

 実証体験では、まず最初に、正座と脚を投げ出した座り方とで身体の強くなり方がかわることを体験させていただきました。洋風の生活様式が一般化されて、正座も日本の日常生活からなくなりつつありますが、正座は統一体になるためには必須のものだと痛感しています。
 毎朝の読経には先生から教えていただいた正座を心がけています。

 次は、机の両端を一人ずつ持って持ち上げる、先生が気をかけると重くなる。その机の上に一人うつ伏せで寝る、持ち上げると、人が乗ってるのに軽くなる。何でできるか、どうすればできるかわかりませんが、気の持つエネルギーに驚嘆します。

 次の実証体験は、先生に先を取られ、意識があるのに身体は動かせない状態。その状態でも身体への攻撃には無意識で反応することができ、しかも統一体になっている。また、気道を圧迫して呼吸ができなくなる状態になると、自然と体が反応する。生死にかかわる事態では無意識に反応できる、本来備わった人間の力がでることを体験させていただきました。

 これらの実証体験から、無意識の中に本来の自分の姿と力があり、それが統一体にさせることを知ることができました。特に、「肚を据えて覚悟を決める」大切さを身を持って体験できました。

 今日は「意識と統一体との関係とその実践」がテーマだったと思います。統一体になるのに、自己意識がいかに邪魔であるか良くわかりましたし、統一体になるための覚悟、日頃の訓練修業の継続など一段上に向かうためのやるべきことをご指導いただいたと思います。
 ありがとうございました。一層、精進致します。