2015年 大阪初級(前期) 第2回 (2015.2.03)

まずは身体で学ぶべきであると感じました   奈良 公務員 男性 25歳 AN

 今回の講義では、「部分体」と「統一体」の違いについて学びました。腕相撲をする時、10数名の大人ががっちりと腕を抑えた状態でも、気を通す事で、簡単に1人でそれを倒してしまう事や、数名の大人が体を固定しあっている状態であっても、気を通す事で簡単に倒してしまう事が出来るなど、今まででは考えられないような光景を、実践を通じて見ることが出来ました。これは初回の講義でも見せて頂き、かつ私自身も微細ながら体験させて頂きました。この現象について、当初は何が起こったのかよく分からないというのが率直な感想でしたが、「部分体」と「統一体」という考え方を学ぶ事で、自分の中でこの現象を少しは理解できたのではと感じました。(理解にとどまっていますが・・・)
 「部分体」、すなわち脳の指令で神経を通じて筋肉を動かすというメカニズムでは、この現象は起こらず、さらにこの現象は理解できないと思いました。おそらく、宇城先生がおっしゃる部分体こそが、我々が普段から当たり前だと認識している考え方だと私は感じました。
 「統一体」、すなわち「気」を通じて細胞から直接筋肉を動かすというメカニズムにより、私が分からないと感じた現象が起きる事を知りました。という事は、頭で考える事なく、瞬時に体が反応し、かつ部分体では得ることのできない力が働くのではないかと私は感じました。
 私の感じた事を様々書きましたが、統一体の概念を私自身、まだ捉えきれていないと思います。宇城先生は、頭で考えるよりも、実践を通じて身体で覚える事が重要(自転車に乗る練習をする時の話を事例にされて)とおっしゃており、まずは身体で学ぶべきであると感じました。頭で考えるだけでは、統一体の概念を捉える事は出来ないと感じました。また、部分体で考えている、すなわち今まで当たり前だと感じてきた事を当たり前と思っていては、これから学ぶ事を吸収できないと感じました。貴重な講義、ありがとうございました。

 

今、現在という時間を延ばしながら、ひとり革命をつづけたい   大阪 教員 男性 34歳 JM

 とても印象に残っていることは、意識と無意識の世界です。また現在という時間を延ばすことができるということも驚きでした。実習で、大勢の男性がスクラムを組み、前から押しても、全く動きませんでした。けれど、私が後ろから押させていただくと、簡単に動いてしまいました。次に、後ろから先に押し、加えて前から押すと、今度は動かなくなりました。
 宇城先生は、この実習を通して、「意識に支配されている」と解説され、自分ができないと思っていることは、その時点でできないとおっしゃりました。自分も学校という現場で、「あの生徒はどうせできないし…」「自分にはこの仕事はできないな」と思っていたことを思い出し、やはり「あの生徒はできる」「自分にはできる」と思い、可能性を広げたいと思いました。
 また過去、現在、未来のお話の中では、現在は、この一点だと思っているけれど、その現在という時間は、ずっと伸ばすことができるとおっしゃっていたのが、印象的でした。私も、今、現在という時間を延ばしながら、ひとり革命をつづけたいと思いました。宇城先生、ありがとうございました。

 

統一体、調和というものを具現化したい   京都  バイオリン講師 女性 47歳 MN

 「統一体」「調和」というものが、自分が具現化できたらなあと思います。私達は普段から、色々なものと戦ったり対立したりばかりしている気がします。道塾に参加したいと思ったきっかけは、自分の身体の各パーツがばらばらな(統一体でない)感覚があることですが、それだけでなく自分自身と世の中の色々なモノ・コトとも調和していない気がします。掃除機をかけるときは掃除機と、炒め物をするときはフライパンと、戦っている気がします。そうでない自分になりたいです。