2015年 大阪中上級・B 第1回 (2015.02.04)

常識に捉われない力をこの道塾で身につけたい   大阪 会社員 男性 42歳 ES

 今回、先生は、キャスター付きのテーブルに乗り、目の前の相手を押すという術技を披露してくださいました。驚いたことに、押す側である先生は少しも動かないのです。作用があれば反作用があるのが当然です。「物理学の常識を覆す」と先生は仰いましたが、われわれがいかに常識に捉われているのかが、この実証でよくわかりました。常識に捉われていたのでは、常識が通用しない時代には生き残ることができない。先生のお話を伺っているうちに、そんな時代がすぐそこまでやって来ている、と感じました。それはとりもなおさず、常識に捉われない力を身につける必要性が高まっているということでもあります。その力を身につけるものこそ、先生の提唱する「気付く、気付かせる」という指導法ではないでしょうか。今年もよろしくお願いいたします。来るべき時代に向けて、常識に捉われない力をこの道塾で身につけたいと思います。ありがとうございます。  

 

道塾のような人間力向上の場にいられる事がありがたい   兵庫  福祉 男性 50歳 TK

 今年最初の道塾、実のある講義ありがとうございました。今年で中上級2年目となるわけですが、昨年は塾長に気を通して頂いて、「できる」自分に感動し希望を与えていただきました。
 今年は今まで刷り込まれてきた「できない」自分を捨てて行く事に全力を傾けていきたいと思います。ここ最近の自然災害や事件、事故など今までの常識を超えた状況が加速しています。こんなご時世にありながら、宇城塾のような人間力向上の場にいられる事がありがたくてしかたありません。これからの世の中を少しでも良い方向に向けられる人間であれるように精進していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い致します。  

 

一人革命とは、今ここを真剣に生きる事   大阪  会社員 男性 41歳 KY

 先生が、硬球を塾生の方相手に部分体で投げられた時と、統一体で投げられた時の違いには驚愕しました。硬球を素手でキャッチするわけですから、ゆるやかに投げられても、キャッチする塾生の方の顔がゆがむほど痛がっておられるのがよく見えました。それが、先生が統一体で投げられると、部分体の時より速く投げられているのに、塾生の方は顔色一つ変えずに平気で受けられているのです。そして、キャッチする方の身体は、実際に球を受けるよりも先に部分体で投げられるのか、統一体で投げられるのかを無意識に察知し、部分体で投げられる前には既に恐怖で腰が引けてしまう。
 今を生きながら、無意識に未来を知る、先取ることができるのが本来の身体であるということ、そしてそれに蓋をしているのが自意識なのだと、先生の講義をより実感を伴って感じることができました。無意識によって学べる量は、同じ時間でも意識で学ぶそれの一年分以上の差がある。では、無意識で学ぶとは自分にとってどういうことか。自分はどうすればその世界に足を踏み入れられるのだろうか。先生は、「一人革命」という言葉を使われていました。 

 今回の道塾を受講して、自分にとっての「一人革命」とは、「今、ここを、真剣に生きる」事ではないかと思いました。損得を考えず、自意識を持たずに、今やるべきことを真剣にやる。誤解を恐れず簡潔に言うと、本当にこれだけのことではないかと思いました。それが自分にとって無意識に学ぶことだと。最適解や効率やノウハウ、成功を最初から求めるのではなく、愚直に地べたを這いずりまわるように事に取り組み、自分の周りに起きることも感じて学ぶ。それが活きた「技」になるのではないかと思いました。「技」を何も持たないまま、仕事の困難や障害にぶつかった時の惨めさは、なんとも言いようがありません。経験に裏打ちされない知識など現場では何の役にも立たないし、頭で考えた覚悟など簡単に消し飛びます。

 帰り道を歩きながら先生の教育に対するお話を思い返し、本当の技を身に着けることこそが精神的な自立に何よりも必要なことだと、福澤諭吉の「学問ノススメ」の一節を思い浮かべていました。『独立の気力無きものは必ず人に依頼す。人に依頼するものは必ず人を恐る。人を恐るものは必ず人にへつらうものなり。」精神的な独立を目指して、まず、「今、ここを、真剣に生きる」ことからまた始めます。初回からとても希望にあふれた講義となりました。本当にありがとうございました。