2019年 東京中上級・B 第6回 (2019.12.11)

いつも大きな気付きを与えていただける   神奈川 会社員 51歳 男性 YO

 先生が語られる技術者、経営者時代のエピソードは特に大変興味深く拝聴しています。そこには企業人としてどう振舞うべきか、いつも大きな気付きを与えてくれるからです。

 今、時代は大きな変化のさ中にあり、良い大学を出て一流と言われる企業に就職すれば後は安泰という時代は過ぎ去りました。そればかりか会社という組織体、あるいは会社員というもの自体がその存在意義を問われているような状態で、人は皆新しい生き方をそれぞれ模索していかなければならないほどの時代です。しかし、そんな中にあっても先生の語る言葉には普遍性があるのです。たとえAIの時代になっても企業が機械に対してではなく、人間に対して商品なりサービスなりを提供している以上、決して変えてはならない事。そのヒントが先生の言葉の中にはあるのです。新しい時代に合わせたハウツ―はもちろん重要です。しかし時代が変わっても人間である以上失ってはならないものが必ずあります。

 時代を遡ってみれば明治維新の時代もそうであったのでしょう。列強国から及ぼされる巨大な機械文明の波を乗り切った維新の志士たちはなぜそれができたのか。それは強い意志と同時にそのベースとなる人としての真心であり、善意であり、美学があったからではないでしょうか。彼らの多くが武術の達人でまた武術を通して身に付けたそれらがあったからこそ、時代を乗り越えることができた。私にはそう思えてなりません。

 そして今、その真善美を体現し示してくれる宇城先生は、私達多くの企業人に欠落しているものが何なのかを明らかにしてくれるのです。
 今回も貴重な時間をお与えいただき、ありがとうございました。これを頭で理解するだけでなく、自らの仕事の中で活かしていけるよう、精進して参りたいと思っています。