2019年 東京中上級・B 第3回 (2019.6.5)

人間の所作の違いで こうも差が出るのかと改めて、認識   東京 会社員 56歳 男性 YK

今回も、沢山の学びを頂きました。ありがとうございました。
帯を使っての綱引きの実演では、人間の所作の違いで こうも差が出るのかと改めて、認識できました。

正座と体育座りの力の差 「礼」をした後や、「押忍!」をした後の差 これは、何度もセミナーで体験していましたが 今回は、いろいろな組み合わせがあり、 服装を改める。 ガムを噛む。 フルコン空手の座り方。 これらのことでも力に差が出るということに、驚きました。
たかだか、ちょっとした違いなのに そのちょっとした違いが大きな差を生むのだと。

以前、現場を主体とした職場にいた時 「服装の乱れは、心の乱れ」と、しつこく指導されました。
その職場では、安全帽、安全靴、作業服という服装でしたが 朝礼で、必ず、服装のチェックをしていました。
服装をきちんとすれば、心が定まり、強くなる。
最終的にその人の「安全」に繋がる。
そういう意図があったのだなと、改めて気づきました。

しかしながら、それでも、「気」の力は全てを凌駕する。 貴重な体験でした。

車という空間は、あらゆる電波が飛び交っていて、人間を狂わせる。 このことも、意外な盲点でした。
私は、事故のニュースを聞くたびに 「なんで、アクセルとブレーキを踏み間違えたり 歩道の歩行者に突っ込んだりするんだろう?」と 不思議でしょうがなかったのですが、やっと納得することができました。

私にとって、今回のセミナーでの一番の学びは、 「全体を包含してみること」の大切さでした。

ホワイトボードで解説された技術・科学・哲学・宗教は、 個々では人は救われない、幸福になれない。
これらを包括しなければならない。特に科学はウソだらけ。

「牛タン料理を目にすると、牛の舌、全体を想像してしまう。いつも全体でものを考えるから」
という例えに、思わず笑ってしまいしたが 先生は「笑いは、印象に残る」とも、おっしゃっていて 確かに、その通りになりました。
全体で考えるというのは統一体の概念に通じるものがあると、 勝手に解釈しました。

セミナーの最後にお話のあった「情熱とはスピードである。」
「自分に力をつけるには、相手にお金を使わないで喜ばせること。」も 心に刻みたいと思います。
日常の生活で、忘れがちですが、改めて旧来の日本人の美徳であった 礼節を重んじ、相手を思いやり、所作を美しくすることが大事であると 再認識させられました。ありがとうございました。

 

人間の幸せに「気」は欠かせない   神奈川 会社員 51歳 男性 YO

3人対3人の綱引きにおいて体育座りした方は正座した方に勝てない。しかし正座した方がガムを噛むと体育座りした方に勝てない。けれども宇城先生が片一方に気を通すとどんな場合でも気を通された方が勝つ。

今回は綱引きを通して色々なケースを体験させていただいた事がとても楽しかったです。その他にもチームの場合にはだれか一人が間違ったことをすれば、その人一人だけのために全体の力が失われてしまうとか。心を開かないとその人一人だけのためにチーム全体の気の流れをせき止めてしまうとか。

世界からみれば日本はチーム活動が得意な国民とみられていますが、その理由はただ島国の単一民族だったから互いの相性が合いやすいとかその程度の事では決してなくて、その神髄は実は「気」にあった。そんなことを確信させてくれる経験でした。

また先生は人間の幸せに「気」は欠かせないものだという事も教えてくれます。今の世はまさにAI時代になろうとしています。かつての産業革命によって人間の肉体労働がほとんど機械に置き換わってしまったように、AI時代では人間の頭脳労働もその多くがAIに置き換わってしまうでしょう。
しかし気や心というものは、機械やAIに置き換えることのできないものです。どんなに高いIQと広くて深い知識をもっていても成しえない事が気や心によってできる。またそうする事が人間や世界の平和につながると私は信じます。

今の先進社会において「気を学ぶ」とは一体何なのか。それは決して古臭く今の世には役立たないものなどではなく、逆に肉体も脳も機械とAIに置き換わってしまう現代だからこそ学ぶべき最先端の教えなのではないでしょうか。

私のような者に道塾の末席を汚す事をお許しいただき感謝しております。今回も有難うございました。

 

最高の学び道塾   東京 自営業 33歳 男性 YT

本日も貴重な機会をありがとうございました。
できるかできないか、幸せかそうでないか、そしてそこに向かっているかということが自分の学びとして心に残っています。

体育座りは弱く、極真座り、合気道座り、寝転がる、ガムを噛む。座り方(今)が変わると、その後の自分がどんどん弱くなると同時に向かい合った瞬間に、相対的に自分が弱い/強いというのが分かりました。

しかし先生の気や剣、空手は私たちの相対的な関係を超越して自在に動かしてしまいます。そのときの感覚はある方向に身体全体が吸い込まれていくようでした。

2人で向かいあって回転する実践も驚きました。回転すればするほど加速していき、そのときは夢中で回るのみでしたが、今になって考えると、循環すればするほどエネルギーが増していくのが本物なのかと思いました。

また、『技術』についての教えも、自分の進むべき道を導いていただきました。技術は事実。幸せにできるかできないかが大切であり、それが無ければ科学や哲学、宗教も単なる解釈にしか過ぎません。

今の世の中には、文化、そしてカルチャーと呼ばれるものが無数にあります。道塾に通わせていただき、真の文化とは何なのだろうかという問いが自分の中に生まれました。

今日の講義を経て、技術は新しいものに次々と更新されていきますが、文化は歴史を生き残り、それがゆえに私たちにもそれだけのエネルギーを与えてくれるものなのだと身体で感じました。だからこそ、その膨大な蓄積や、先人たちの存在に感謝しなければならないとも思います。今後はこういった見方から様々な体験をし、現状を嘆くのではなく総合プロデュースができる人間になっていきたいです。そして、そのための最高の学びが道塾だと思います。

最後には、『お金ではなく、心で人を喜ばせることをする』という結びの言葉もいただき、日々心がけていきます。