2019年 東京中上級・B 第1回 (2019.2.20)

「品格」のある、そして「愛」のある人間性を目指して日々精進 
                                        神奈川 自営業 57歳 女性 KF

 2月の道塾で最も心に残っていますのは、「品格」ということです。
 品格のある人間、卑しい人間。

 以前、切り分けられたケーキを取るのに、どう行動するか、というお話を伺い、とても印象に残っていました。パッと小さいほうを取って、「はいどうぞ」と相手に渡す…こういう人間になれたらいいな、と思ったものでしたが、実行するのはなかなか難しい、と感じておりました。

 それに加えて今回は、均等に分けようとすることも品がない、ということを伺い、はっといたしました。
今まで、均等に、というのは良いことだ、と思っていましたが、考えてみればそれは、自分の「欲」の裏返しでもありました。
確かにそれは、品がないことです。今まで気づきませんでした。そして、重要なことだと思いました。
 欲のない、自然体の心を持つ。阿頼耶識を浄化する努力をする。それを目指して初めて、品格のある本物になれる、そう思いました。

 また検証の実技では、気を通していただいた2対1の腕相撲で、相手の方に抑えられた腕が、何か力の抜け道を探りながら上がっていくような感触を感じました。

 それは対立していない力であるからこそ、できること。
 鳥のように魚のように周りの空気に溶け込む、ということ。
 そして、それに必要なのは自然体の「愛」の心なのでしょう。
 血眼になって、均等にケーキを分けようとしている私は、まだまだです。
 「品格」のある、そして「愛」のある人間性を目指して日々精進したいと思います。

 他にもたくさんあったのですが、書きたいことをまとめたメモを紛失してしまいました。
 ですので、最も印象に残った感想のみ、ご報告させていただきます。

 

身体が本来持っている秘めた可能性に繰り返し気づかせていただきました 
                                        東京 会社員 46歳 男性 MI

 2019年の第1回目ということで、気持ちを新たにして受講させていただきました。
 さて、講義冒頭において、ケーキを2人で分け合うお話をしていただきました。そのときにどう対応するか? そこに、自分の根強い欲があることを再認識しました。
 ケーキを分けるとなると、ちょうど半分になるようにじっくりとケーキを切る行動をとってしまいます。それが平等だという思いこみがあり、思考が凝り固まっていることに気づかされました。すぱっと切って、大きい方を相手に差し上げる。それにより、相手に喜んでいただくことで、自分も嬉しい気持ちになれる。宇城先生のそのお話に、ハッとさせられました。自分の言動が、その場の雰囲気に対して良くも悪くも影響を与えることを認識して、良い影響を与えられるように心がけたいと思います。

 自分の心の有り様が行動に表れるということなので、また、5人組の列を押す体験や腕相撲の体験等によって、気はエネルギーとして伝わることを体感しました。
 また、そのエネルギーの強さは、自分の意志や筋力ではとうてい及ばないことも実感しました。
身体が本来持っている秘めた可能性に繰り返し気づかせていただきました。自身の心の有り様が姿勢や行動として表れることから、身体に気が通るような行動をとっていきたいと思いました。
 自分自身の現在地を認識して、継続して自分を改めていきます。
 大人が変わらないと、子供にまで悪影響を及ぼしてしまいますので、なんとか自分の世代でストップさせたいと思います。まずは自分から始めます。

 

経営者にとって最も大切なことは宇城道塾にこなければ一生分からない 
                                        神奈川 会社役員 50代 男性 YO

 今回は、私のような会社経営に携わる者にとって特に貴重なお話でした。先生がかつて会社のトップとしてやってこられた事をうかがい、身の引き締まる思いがいたしました。人は誰でも経営者にはなることはできると思いますが、経営上で本当に大切な事をできる経営者は極く一握りではないでしょうか。その極く一握りの中でも特に光る存在が先生であったのだと思います。会社経営に段位はありませんが、経営道というものがあり、もし段位があったとするなら間違いなく先生は空手道や居合道のような高段位者であり、達人です。

 幕末の剣聖、山岡鉄舟は若い頃、すでに当時の師であった北辰一刀流の創始者千葉周作でさえ一目を置く腕前を持っていたと聞いています。しかし誰もが認める存在となった後は剣の腕前だけでなく、心を磨き、また幕末乱世の動乱の中でまつりごとにも身を投じたからこそ、無刀流を開花させる事ができたのではないでしょうか。

 先生もまた空手と居合に加えて、技術者として、さらには経営者として自らを磨き上げたからこそ大いなる力を得、山岡鉄舟のような唯一無二の存在になれたのだと思うのです。未熟な私には全く考えの及ばぬところであり、多分に思い違いをしている部分もあるとは思うのですが、少なくとも経営者の端くれとして先生に感銘を受けていることだけは確かです。

 世の中には外国のマネージメントの本だとかマーケティングの本だとかが溢れていますが、そんなものが一体どれだけ役に立つのでしょうか。経営者にとって最も大切なことは宇城道塾にこなければ一生分からない、そう思えてならないのです。
 今回も貴重な時間をお与えいただき、誠にありがとうございました。