2020年 京都宇城教師塾(2020.8.23 ハートピア京都)

● 京都 立命館宇治中学校・高等学校

まず、初めにタコの変幻自在の映像をみせていただきました。身を守るため、周囲の環境を把握し、色・形を瞬時に変化していく。「生き残るために変わる」動物や植物も同じことが言える中、私たち人間はどうなのか。世界中がコロナウィルスの猛威。政治不安。国境問題。自然災害という危機に直面しているこの時に「どう変わるのか」宇城先生から強いメッセージを投げかけていただきました。

コロナというウィルスは、目に見えないもので、医療用の専用マスクでなければ簡単に人体に入ってくるということがわかっているにも関わらず、「マスクをしていれば安心」というその言葉だけが一人歩きし、着用し続けているような状況。何が事実で、どこに真実・真理があるのか。
自分自身の身体で危険を察知する能力など既に人間からは失われたといっていいほどの状況にあります。これは、身体を通しての検証の時でも同じことが自分自身にも言えました。二人組で足をゆっくり引っ張ってもらう中で、先生の著書を載せると気が通り、重たくなる。ふと周りをみてみると自分自身は、逆の動きをしていました。全く身体が死んでいる状態になっており、できていない自分に気づかせていただきました。そんな様子をみて、教員の悪い癖を厳しく指摘していただきました。ご指摘の通りです。周囲の顔色を窺い、変に合わせる習慣。自分の身体と会話することなどせず、右と言われれば右へ。左と言われれば左へ。ただの奴隷。こんな大人に未来ある子どもに指導などできない。してはいけない。免許だけで指導してはいけない。というお話になる言葉の一言一言が胸に刺さりました。いつも先生の「指導」は、「やってみせる。やらせる。気づかせる。」これを全てされます。これこそが本当の指導であり、自分が現場でしていることは、レベルが低すぎて「指導」と言うにはほど遠いものです。

学校という場所は、「生きる力の育成」と銘打っていますが、実態は全くそうではなく、知識ばかりを詰め込んでいる状態です。教師が何もしないほうが、学校に行かない方が、優秀な人財が育っていくのだと。学校という存在意義が見えなくなっています。しかし、国が発展していくためには「教育」が必要です。「経済」を動かす。本来は、「経世済民」という四字熟語で、世の中をよく治め、人々を苦しみから救うことをいうそうです。しかし、今の日本経済、お金のことばかり考え、人の幸せのためにということなど微塵も感じません。一方で、その政治家を選んでいるのもバカな国民です。思考停止になっている国民は当然のことながらいい判断などできず、この負のサイクルから抜け出すためには、宇城先生の生き様と考え方しかありません。できる。できないではなく、今いる自分を素直に受け入れ、実証先にありき。自分という小さな世界でものをみるのではなく、広くものをみるために、学び続けていきます。

教師塾・京都講演会を開催し続ける中で、私自身が果たすべく役割は、エネルギーある宇城先生に一人でも多くつなぐということです。引き続き、ご指導のほど何卒よろしくお願い致します。

● 奈良 白橿中学校

今回の教師塾で、宇城先生直々に厳しい言葉をいただき、背筋が伸びる思いとともに、自分の横着さに気づかせていただきました。
忖度をしていたつもりはなく、投げられようとしたつもりもありません。自分の信じる「気」に素直に心を向けられず、勘違いをし、強い意志を持って日々の生活を過ごすことができていなかった証拠だと今は思います。

一学期末から自分の思うような指導が出来ず、歯痒い思いとともに道に迷っているような感覚がありました。自分が何かを変えてゆく気持ちも勇気も、頭で考えてはいるものの、実践することができていない日も多かったです。ですので教師塾の中で、宇城先生に直に厳しいお言葉をいただいている時も、不思議と腹立たしい気持ちはなく、腑に落ちる感覚がありました。

自己満足と横着。その言葉に尽きると思います。生徒に対する愛情も、「かけているつもり」です。今改めて生活を見直し、問題点を考えてみるとそうです。見える人には見える。本来であれば、生徒の変化や努力を見て気づいてあげる側の教師が、何も見えず、横着である。そんな姿を子どもは見抜く。

「実践」の面での自分の横着さ、意思の弱さを痛感した教師塾になりました。自分以外のしっかりと実践されている先生方にとっては気分の悪い時間を作ってしまい申し訳ありませんでした。何よりお忙しい中で指導の場を作ってくださっている宇城先生にも申し訳ない思いでいっぱいです。心を見直し、今、ここから再出発します。

● 奈良 桜井高等学校

コロナ渦の中だからこそはっきりわかること、感じさせて頂けることがありました。世の中が厳しくなればなるほど、小手先のまたは目の前、見える部分だけのごまかしがいかに無力なものかがはっきり分かってくるのだと思います。

“自分を守る”ということは、内圧が高まるということ。内圧を高めるためには、内からのエネルギーを生み出すこと。内からのエネルギーが高まっているか否かは、素直に身体に問う。頭で考える一般でいう常識や自らの経験値、予測のようなちっぽけなものではなく、一番正直な身体に問うということ。そのようなことを今回の教師塾で感じさせて頂きました。

“世間に合わす”それをできるしたたかさを持ちながら、本質を見抜き、自ら実践に
移すこと。それが出来ているかどうかは自分に問うことしか出来ないと思います。今回の教師塾では、本を使った実証がありました。世界的に大人気の書籍であっても、そこにエネルギーがあるのか身体で問えば一目瞭然でした。宇城先生の書籍は次元が違うものでした。宇城先生がその時に仰っておられました、“実践に基づいているかどうか”というお言葉。“心は目に見えないけれど行動によって見える”言い方を変えれば、心でどんな良いことを考えていても、それを行動に移さないと意味がない。理屈ではない実践にこそ、自分と他にエネルギーが波及するのだと感じました。

今回の教師塾で、子どもの成長を妨げているのは、大人なのかもしれない。もっと
言えば子どもに教える立場である教師かもしれないと改めて感じながら、宇城先生のお言葉を聞かせて頂きました。ならば、我々教師はどのように邪魔をしているのかと・・・。我々教師は(自分だけかもしれませんが)、教えて身につけさせる。学び理解させる。ことに重きを置いているのかもしれません。その姿勢が子どもの邪魔をしているのではないかと。Education=(子どもの良さを)引き出す。子どもが本来持っているものも引き出す。そのためには子どもとの信頼関係がなくては到底できることではないと思います。教師という立場でものを言うのではなく、一人の人間として勉強して、教師として子どもに関わらせていかないといけないと思います。魅力で人をひきつける。そのためには調子に乗らず、勉強し続ける。謙虚になること。他はないと思います。

宇城先生から厳しいお言葉を頂きました。本気に真剣に我々に関わって頂いていることに感謝しかありません。“厳しさと優しさ”一見相反するものと思われるもの、相反していなく、ひとつであるように感じます。対立したものではない。呼吸に関してもそのように感じました。息を吸うとはく。対義語になると思いますが、その2つが対立して1回1回引っかかっていると呼吸がスムーズにできていないと思います。実践講演会でもありました呼吸法も「わたしからあなたへ」も言葉では1方向ですが、「あなたからわたしへ」エネルギーを頂いているんだと感じています。一方通行ではなく、返ってきている。まだまだ少しですが、相反するものや片方のように感じるものが1つであることを感じられていることに、喜びと感謝が生まれてきます。

● 奈良 斑鳩南中学校

ご指導ありがとうございました。一日教えをいただき、エネルギーをいただきました。
私は、今まで「誰かよりできている」ということを考えていました。口では調和と言いながら、心の中で比較したり、対立したりしていました。わかっている風を装ったり、考えているフリをしていたりしたように思います。なので、忖度の話も、まさに自分のことだなと思いました。上手くしたいという欲があったのだと思います。この欲をなくしたいというのも「欲」なのですが。

上に書いたことは、以前から言われていましたが、やっと自分で気づくことが出来ました。子ども達に仲良くすることを教えているのに、私自身が分かっていなければ、いけないです。私の行動がそのまま子ども達に映るので、これからも学んでいかなければいけないと思いました。有り難うございます。

今、学校で働いていると、自分の大切にすることがブレてしまい、その場の雰囲気で進んでしまうことがあります。内心、仕方がないと諦めてしまっていたり、私自身が気づかずに流されてしまったりしていることがあります。後から考えると分かるのに、まぁ、そうなのかなと流されています。子どもが成長していくためにという目的がブレないように、一人でも進んでいかなければいけないです。一人革命を起こしていき、子ども達にために進んでいきたいと思います。有り難うございました。

● 奈良 若草中学校

今回も教師塾でのご講演ありがとうございました。私自身、宇城先生の教師塾に参加させていただいて3年となりますが、今回は特に自分自身の物足りなさを実感することができました。

普段の学校現場での勤務では、ついつい日々の業務に追われて、研究と修養の時間を確保できずにいがちですが、このような教師塾を開催していただき、参加させていただくことで、「もうひと踏ん張り頑張ろう。」と自分を奮い立たせることができます。

今回は、教員をしている人間特有の弱さについて教えていただくことができました。これだけ毎回実践講演を頂いていながら、自然体になりきることができず、ついつい頭で考えて「演技」をしてしまいます。自然体でいなければならないと頭では分かっていながら、どうしても頭が先行してしまっているのです。このような状態で生徒の前に立っていて良いのかと、不安になる瞬間もありました。

前回までは、教師塾の最後で全体での実践を行って頂き、心地よい気分で終えることができており、「一刻も早く生徒に向けて自身の体験を広げていきたい。」というモチベーションになっていましたが、今回は、現在顧問をしている剣道部の外部指導員の先生に、今回の講演の内容や、感じたことを聞いていただくにとどめ、自分自身より一層の勉強・行動の必要性を感じました。感情をうまくまとめることが難しく、自分の中でモヤモヤが多く残る回となりましたが、次回までにしっかりと勉強していきたいと思います。

最後に先生は、「先生たちのエネルギーが今回の発言を引き出した。」という旨のお話をして下さいました。教育現場で勤めていると、普段はなかなか自分の足りない所を指摘してもらえる環境がありません。そのため、今回のようにはっきりと指摘いただける環境があることを有難く思い、次回以降の教師塾に向けて、より一層自身を成長させていきたいと思います。