2019年 仙台 第4回 (2019.11.29)

人生の指針を見つけた          愛知 建設業 37歳 男性 HH

 今回、初めて参加させていただきましたが、とにかく圧巻の一言でした。  先生が体験させてくださる出来事に身体は反応しているのですが頭では理解できず、正直なところ最初はとても混乱しました。しかし、実際に自分の身に起きていることなので否が応でも自分の常識が間違っている、あるいは了見が狭いということを認識させられましたし、頭で理解することの無意味さも痛感しました。  

 また、印象的だったのは先生が「地球はなぜ丸いか?」「鶏が先か卵が先か?」などの問いに対して、「地球が丸いのは別れた人が再び会うため」「卵が孵っても育てる親鶏がいなければ死んでしまうので鶏が先」とおっしゃったことです。それを聞いて、理屈はどうであれ現実に存在していることに目を向けることが大切だとハッとしました。  

 私は理屈で考え正解を出そうとしてしまっていたので、先生の答えを聞いてその見識の深さに感動し、目から鱗が落ちると同時にいつのまにか頭で考えてしまっていた自分に気づきました。  先生のご著書を何度も拝読し、理屈で考えてはいけないと十分承知していたはずなのに気づけば頭で考えてしまっている・・・そんな自分を恥じるとともに、頭で考えるという習慣を直すことは容易ではないと思いました。

 しかし、それに気づかせ身体で考えるようにするための具体的な方法を示してくださる先生に出会えた喜び、そして人生の指針を見つけたという思いに、帰りの道すがらとても心晴れやかで清々しい気持ちになりました。それは皆さん口を揃えておっしゃることなので、今後の道塾がとても楽しみです。  これからも、今回の気持ちを忘れず謙虚に精進していきたいと思います。ありがとうございました。  

 

宇城先生がさまざまな形で目の前に見せてくれることは、
これから進む未来への道標であり大きな希望
          新潟 教員 36歳 男性 KS

 今回も、貴重な体験の数々をさせていただきました。丁寧なご指導ありがとうございました。

 講義の初めに、資料を基にして日本の力が明確に落ちてきていることを示していただきました。正に日本は危機的な状況なのだと、先人達が守り培ってきた貯金の上に自分たちは危ういバランスで乗っかっているだけなのだと痛感いたしました。概念的な理解だけでは全く太刀打ちできない、ごまかしはきかない自分の足でしっかりと立って歩まなければいけない、自立しなければいけないということを正面から受けとめ反省しました。

 教員として高校生に携わる立場として、世の中を知り、先行きが不透明な社会へ、芯を持った人材を輩出し続けることが使命なのだと感じました。最近のニュースで、教員間のいじめが取り沙汰されましたが、子ども達を導く立場の教員が自滅している現状があります。「頑張るぞ」のスローガンを掲げ、表面的にやっている感じに見える、対外的な評価を気にしている、助け合わない、そういう状況です。

 ペットボトルを机上に置き、両側で机を持ち上げる、遠隔で横になっている人を持ち上げるという検証に於いて宇城先生の気は、すべてに波及し、全体をつなげ、影響をさせます。常識では考えられない事を次々と目の前で起こしてくれます。
 腹痛の人の横を素通りする人は、身体が軽くなりました。手を添えるという所作が、人の列を導きました。 AIの発達、スマートフォンの不適切な使用、また一人親世帯等の複雑な家庭の増加、地域とのつながりを欠いた暮らしなど、人が分断されているということを目の前の生徒を通して強く感じています。その中で宇城先生がさまざまな形で目の前に見せてくれることは、これから進む未来への道標であり大きな希望です。
 これからも精進して参りますので今後ともよろしくお願いいたします。1年間ありがとうございました。 

 

本質は心や身体にあるということが、実感できた   北海道 市職員 45歳 男性 TM

 今回の講義を通じて、また自分が向かうべき方向が朧げながら垣間見えたような気がしました。それは、自分がいかに間違った認識に心身の奥から染まっているかということが、自分が今まで思っていた以上に、それらに支配されているという気付きです。これまでもそういう認識はありましたが、講義に参加するたびに、認識が深まる感じです。

 今回は実践に参加させていただく機会が多く、身をもって体験できたことは大きな財産でした。特に、帯を左右から引っ張り合っている真ん中を引くという実践があったのですが、通常であれば力で引っ張り合っているという状態だったのが、先生が木刀を帯の上に振り下ろすと、言葉では言い表せないのですが、ぴたっと盤石のごとく治るような感覚となり、心底驚きました。 この後、感動が心の底から湧き出るのを感じました。感動や感謝の念は頭で思うのではなく、自然と湧き出るものということを、長い間忘れていた気がします。

 先生がよく言われる、「気付いたら席を譲ってきた」ということや、今回お話があった「卵が先か鶏が先か」、「地球はなぜ丸いか」という質問に、つい我々は頭で考えてしまいますが、言葉や概念は方便であって、本質は心や身体にあるということが、実感できたことは、自分にとって明るい希望のように思っています。 この自然に湧き上がる感動・感覚を忘れず、小理屈で邪魔をしないように日常を送り、仕事・家庭生活をより実りあるものとしていきたいと考えております。

 このような貴重な気付きの時間を頂き、本当にありがとうございました。