2019年 第3回 宇城教師塾 (2019.11.14)

「言葉」でなく、「やってみせる」   YU

 今、社会に目を向けると「Society 5.0」「SDGs」と言われるようなフレーズをよく耳にするようになってきた。特に高校の現場にいると、「新しい時代の学力」というとで、さかんに「Society 5.0」という言葉を至るところで聞き、また新しい学力の取得方法についての方法論についての議論がされているように感じる。

 今までの時代を振り返ってみると、「狩猟社会」や「農耕社会」においては、「獲得経済」や「生産経済」の大切さがうたわれ、「労働集約社会」となっていった。また、その後、「工業社会」となり家内制手工業から工場制機械工業へ移り変わり、「情報社会」となり重工業から個人消費の時代へ変わっていき、ハード企業からソフト企業が重要視されるようになった。その結果、資本集約社会が生まれた。そして、これから来る、来たるべき社会が「Society 5.0」と言われる社会である。「知識集約社会」がもうすぐやってくる。

 では、それぞれの時代で求められる人材はどのようであったのだろうか。
 狩猟社会は時代で言えば、原始~古代、農耕社会は古代~近世、工業社会は産業革命以降の近代、そして、情報社会は一九八〇年代~今までである。非常に早いスピードで時代が変わってきている。おそらく、これからもこれ以上に時代がめまぐるしく変わっていくのではないだろうか。
 そこで必要となってくる力こそ、宇城先生がいつもおっしゃられている「人間力」ではないだろうか。「人としての魅力」ではないか。これから今あるものの半分以上はAIに変わっていく。職業としても残っていくものもあれば無くなっていくものもあるだろう。AIに変わることがすべて悪いことではない。そのメリットを最大限に引き出せるような人間の「生き方」が求められてくるように思う。

 人間にしかできないことは何か。本来持っている力、エネルギーに気付きなさいという強いメッセージを今回も宇城先生からいただきました。

 特に実践の中でありましたそれぞれが違う方向を向いていては、場のエネルギーも低く、力が出ないということを、身をもって体験させていただきました。生徒たちはいろんなものを背負って、抱えて学校に来て、また生活を送っています。もしかすると我々よりもしんどい経験をしながら毎日学校に来ている生徒もいるはずです。そんな生徒の「灯火」に我々教師がならなければならない。いい雰囲気の循環を作る潤滑油的な存在を今求められているように思います。

 「言葉」でなく、「やってみせる」。今回の教師塾で一番心に突き刺さった言葉であり、体験でした。「できるか、できないか」。自分が「やってみせることができるようになること」が一番大切であること。五歳の娘が幼稚園で「やれないことを人に言っちゃだめだよ」と習ったと言っていました。五歳でも分かっていることです。それを今、この時代に求められていることを痛感いたしました。

 自分が「これだ」と決めたことをずっとやり続けること。そうすることで、見方、感じ方がきっと変わってくるはずです。同じものを見ても、同じことを聞いても、自分が変われば、世界が変わる。そうすることで、目の前の子どもの未来も変わってくる。すべては自分次第であるということ。

 

宇城先生が私たちに全身全霊でご指導いただけること。心より感謝」   TN

 ご指導ありがとうございました。はじめに日本各地の空手実践塾、道塾、さらには世界各国でのご指導で本当にお忙しい中、このようにご指導いただけることが当たり前ではないということ。毎回宇城先生が私たちに全身全霊でご指導いただけること。心より感謝致します。

 昨日ご指導いただく中でAIがあらゆる場面に活用される時代が来るからこそ「教育」の重要性とそのあり方が大切であるとお話していただきました。教育にかける国の姿勢・想いが低く、特に北欧の国から離されている状況に危機感をおぼえます。高校年代以降になると学費の負担が日本は極端に増え、「学びたくてもお金がなくては学べない。」というこの状況では当然のことながら教育水準が上がることはありません。さらに、日本の教育は子どもたちに「競争」させ、さらには「評価」があることで子どもたちから本当に学びたいことを学ぶという意欲を奪いとっているのです。

 当然のことながら「学校に行きたい!もっと知りたい!」という想いで時間を過ごしている子どもたちは少ないでしょう。クロノス(量的時間)、カイロス(主観的・質的時間)の違いは明確で、私たち自身も充実していると思えれば、その時間はあっという間に過ぎていきます。このような時間を過ごすためには教師のレベルが高く、教育システムもしっかりしていなければなりません。それが日本にはない。ここを打開するため先生は、教師のために指導いただいているのです。いつになったら形として、結果として出していくのかと思われていることだと思います。情けない限りです。

 5人が並び前から押す検証の時に、並んでいる一人が違うことを考えると弱くなり、全員が前をみると強くなる。その中で、それぞれが違う方向を向いて押す検証では、当然弱くなるのですが、先生から気を通していただくとバラバラであっても強くなる。「これだ!」と思いました。学習障害を持っている生徒。家庭がしんどい生徒。無気力な生徒。など学校には本当に多くの生徒がいます。気はそれを全て認め、愛で包み込み、人を活かす。現在学年主任をしている私にとって大きな気づきとなりました。しかし、頭で理解しても実践できなければなりません。先生がおっしゃるように生き様が私にはないのです。もっと自分自身が学び、行動し少しでも自分の周りにいる人が幸せな主体的時間を過ごしてもらえるようにします。

 私は、宇城先生にはなれません。しかし、先生から学ばせていただいたことを仲間と実践することはできます。先生からの教えを今後広め、日本を引っ張るモデル校を必ずつくります。
 引き続き、ご指導よろしくお願い致します。

 

もっと謙虚に勉強しなければならないと思いました   HT

 第3回宇城教師塾に参加をさせていただきありがとうございました。  自分達が知らない所で、たくさんの方々が、ご準備をしていただき、本当に多くの方の思いが詰まった教師塾かと拝察いたします。いつも本当にありがとうございます。
 11月になり秋が深まり、厳かな雰囲気の奈良県に来させていただき、教師塾が始まる前から身の引き締まる思いを感じさせていただくことができました。そのような場で宇城先生から日本の教育についてのお話をお聞かせいただき、背筋が伸びる思いがしました。今、教育を見直さなければ日本の未来が危ないという宇城先生のお言葉に、実感がなかった自分を恥ずかしく思うと同時に、子ども達と本当に正面から向き合えていない自分の存在に気付かせていただきました。目の前の子ども達は2,3年もすれば成人して社会を担っていきます。逆向きのエスカレーターのような、厳しい世の中を乗り越えていくために、基礎をどう伝え、何を与え、経験させることができるか。今すぐに真剣に考えていかなくてはいけない問題だと思います。そのためにも、AIにはできない、目に見えない部分を大切に育てるということを少しでも実践できるように、まず、自分自身が勉強して謙虚になり、変化をすることを大事にしていきたいと思います。そして、姿勢と挨拶を通じて周囲に映していける人間になりたいと思います。

 また、実践講習でありました、「違った方向を向いて並んだ時の力は弱く、みんなが同じ方向を向いて並んだ時は強くなる」、「肩に手を添えると力が強くなる」という実証を目にさせていただき、理屈ではない事実を拝見させていただきました。言葉で希望を与えるのではなく、先生ご自身の行動で、生き様を示してくださり、全ての人間に可能性があることを理屈抜きに気づかせていただきました。
 思う気持ちから来るエネルギーに人間の可能性を感じ、もっと謙虚に勉強しなければならないと思いました。本当にありがとうございました。

 

冒頭から自らの平和ボケ、世間の狭さを痛感   KA

 ご多忙の中、このような貴重なお時間を頂きましたこと、まず感謝致します。ありがとうございました。
 宇城先生から日本の教育についてのお話をして頂きました。冒頭から自らの平和ボケ、世間の狭さを痛感致しました。教育に関わっていながら、世界における日本の教育のレベルを知らず、勝手に先進国という慢心で高い教育レベルだと。多くの国に追いつかれているどころか、追いていかれている状況。腹立たしささえ感じました。世の中のことも知らず勉強もせず教師という立場や肩書きで仕事をしている自分が一番無責任だと思います。「子どもは宝」とよく言われますが、言葉だけでなくそれをとてつもないスピードで体現・実践されているのが宇城先生で、それを私たちに厳しくも温かく移して頂いています。

 自ら子ども達との関わり方を考えなければならないと思います。宇城先生がteachingとeducationのお話をして頂きました。教師は子どもの良さを引き出すeducationでなければならないと。子どもに答え与えることも目標をきめてそこに引っ張っていくことも結局は子どもの邪魔をしている。宇城先生が私たちに実践して頂いているように自らを問うて成長していく。それを私たちが子ども達に実践していかなければならないと思います。

そのためにまず、立場でかかわるのではなく、自らに自信と力をつけないといけないと思います。また信念をもって真剣に。だからこそ勉強です。

 今回も多くの実践を通して、身体を気づかせて頂きました。
 自分が本来持っている力であって、それを自らでいかに邪魔をしているか。挨拶・礼儀など頭の理解でなく、身体が一番わかっているということ。それさえも分からなくなる前に、今一度文化の大切さ、日本の良さを身体で感じ、繋げていきたいと感じました。

教育もこのままではいけないとは感じているものの、ただどうすればよいかわからないのが正直なところでしたが、まだまだ少しではありますが、光が差し込んだ気がします。たくさんの光が差し込むよう、引き続き、勉強し真剣に子ども達を向き合っていこうと思います。
 ありがとうございました。

 

多くの教師仲間と体感・共有できるのが道塾と違った雰囲気を感じうれしい   YK

 お話の中で、日本は教育後進国・AI後進国になってきている、ということを知らされました。政事腐敗、原発問題なども含めてこの国はいったいどこへ向かっていくのだろうか、と思いました。
 その中で自分がしていかねばならないことは、まず自分がしっかりと生きていくこと。そのためには、統一体をつくり地に足をつけて、起こっている物事をしっかりと見つめ、周りに気を配りながら生活していくことが大切なことであるということを、多くの実践を通じて体感いたしました。いつもながら、大きなエネルギーをいただきました。ありがとうございました。
 宇城先生のお話と実践をより近くで、多くの教師仲間と体感・共有できるのが、また道塾と違った雰囲気を感じており、たいへんうれしく思っております。

 

「教育」現場にいる私たちは、師から教わったことを深め、広げていく使命がある   MM

 今回も、お忙しい中ご指導をいただき誠にありがとうございました。海外から戻られ、休むことなくご指導いただけることは決して当たり前ではないと感じております。第1回に引き続き、第3回が行われました奈良県のW中学校の武道場の空間が、宇城先生の気をさらに強くしているように感じましたし、私にとりましてはどこか懐かしい空間の中で、まさに日本の歴史・伝統がそう感じさせているのかと感じました。宇城先生から、度々日本の時代・歴史の話が出ます。そういったお話を聞くたびに、そして今回カンボジアの子供たちのお話や笑顔を見たとき、日本の教育が違う方向に進んでいることや、子供たちの未来に対する危機感を強く感じました。そういった中、宇城先生は、私たち現代人が忘れている本来大事にしなければいけない日本の伝統に光を当てておられるように感じます。常に先をとらえ、その先を行く宇城先生の気が我々を包み込んでいただいていると感じます。まさに理屈ではなく、説明もいらない中、瞬時に自分自身の進退が変わる、それを身体で実感する。目の前ですぐに結果としての矢が飛んでくる。どう感じたかではなく、どのように細胞で受け止めるのか。そしてまだまだ怠けている自分、頭で考えている癖が抜けきれずに鈍くなっている自分があると気づかされます。まさに「気づく・気づかせる」、そういった教育が出来ているのかと感じる中、最後は「全員が笑顔になれる」。これが素晴らしいことであり、先生の魅力が人を引き付けていると感じます。常々先生は、「地球は重力で引き付け、磁石は磁力で引き付け、人間は「魅力」で人を引き付ける」ということをおっしゃいます。その言葉一つにも引き付けられます。それは実践されているからでもあり、言葉に引き付けられているのではなく、宇城先生の生き様、生き方そのものに引き付けられているのだと感じます。まさに魅力の根底には「厳しさの中での愛情」があると感じております。愛に包まれているからこその感じ方が今回もありましたし、実践を通して自身の細胞が活性化されていくのを感じる時間となりました。また、実践の中では誰とペアを組んでも関係なく、お互いが驚き、感動する。驚く自分の次元が低いのかもしれない。気を通して、宇城先生が我々に伝えようとされていることを肚に落とし込んだ生き方(本気の実践)をしていかなければならない。そして、「教育」現場にいる私たちは、師から教わったことを深め、広げていく使命があると感じ、身が引き締まる時間となりました。言葉では言えないこと、目に見えないことを疎かにせず、常に謙虚であり、日常を通して自分が変化、成長することが大切だと改めて感じる時間をいただきました。ありがとございました。

 

統一体、身体、部分体、実践を通じてさまざま気づきをいただき、身体に一本の軸が通りました   TS

 先日は、教師塾にて御指導いただきありがとうございました。世界中でエネルギーを与え続ける先生の生き様にまさしくエネルギーを頂戴しました。また、「仕事ともうひとつ走らせる」生き方を教えていただきました。

 講義の中で、日本の教育の現状も含めて「今の教育は人間をダメにしている」とおっしゃられていました。重く受け止めないと思います。今の学校、授業、教育の限界を感じます。この絶望を希望に変えることができるようにします。

 四つんばいになり、数人の男性でおさえつけられても先生の指導で、体は前へ、前へと進みました。まさしく人生と同じだと感じました。中心の大事さ、仕事の中での手かせ、足かせ、部分で動こうとしても動かない。身体をひとつにして引き出される力を感じました。

 私は、学校で行事ごとがあると生徒の服装や身だしなみなどについ気をとられてしまいます。そのせいで、行事全体を俯瞰してとらえることができなくなっていました。そこから、生徒・保護者と衝突・対立することがよくあります。そんなモヤモヤした身体でしたが、今回の教師塾において、統一体、身体、部分体、実践を通じてさまざま気づきをいただき、身体に一本の軸が通りました。その軸を継続、成長させることができるよう実践していきたいと思います。  御指導ありがとうございました。

 

たくさんの御教えと人生の指針、そして元気と愛情を与えていただき、本当にありがとうございます   SA

 この度も貴重な御指導を賜り、誠にありがとうございました。

先生がご講義の中で見せてくださいました資料を拝見しながら、日本の子ども達を取り巻く教育は先進国と呼べるものではなく、一人ひとりの能力を引き出すものではなく、日本の受験勉強を主体とした逆に閉じ込めてしまうもの、視野や物事の捉え方をどんどん狭めてしまうものであると実感いたしました。AIによる第四次産業革命が起こるなど、急激な社会変化が起きている現代において、どのような視点で考え、捉え、生きていくのか、自分の物差しでは、目では先が全く見えません。講義中はお話をお聞きするのに精一杯で自分では全く気付けていなかったのですが、教師塾の翌日、自分の能力の低さ、無知さなど、色んなことに対してショックを受けている自分がおりました。本当に横着な自分で生きてしまっていると思います。

 先生に体験させていただいている統一体や気、身体、人間の神秘の前で、わたしは本当に謙虚な方向に向かえているのか。もっともっと根本的な自分の姿勢を変えていかなければなりません。自分の人間としてのレベルを上げなければ、何も変わらないことをこの度の教師塾でも、さらに痛感させていただきました。それを教えて頂ける師匠のそばで学ばせていただいていることに、本当に心から幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。

 もっと己に厳しく、妥協を少しずつでも小さくしていくことをこれからの生活の指針と致します。たくさんの御教えと人生の指針、そして元気と愛情を与えていただき、本当にありがとうございます。少しずつでも前進いたします。この度も非常に貴重なお時間の中、御指導をしていただき、本当にありがとうございました。

 

たくさんの御教えと人生の指針、そして元気と愛情を与えていただき、本当にありがとうございます   SA

 この度も貴重な御指導を賜り、誠にありがとうございました。

先生がご講義の中で見せてくださいました資料を拝見しながら、日本の子ども達を取り巻く教育は先進国と呼べるものではなく、一人ひとりの能力を引き出すものではなく、日本の受験勉強を主体とした逆に閉じ込めてしまうもの、視野や物事の捉え方をどんどん狭めてしまうものであると実感いたしました。AIによる第四次産業革命が起こるなど、急激な社会変化が起きている現代において、どのような視点で考え、捉え、生きていくのか、自分の物差しでは、目では先が全く見えません。講義中はお話をお聞きするのに精一杯で自分では全く気付けていなかったのですが、教師塾の翌日、自分の能力の低さ、無知さなど、色んなことに対してショックを受けている自分がおりました。本当に横着な自分で生きてしまっていると思います。

 先生に体験させていただいている統一体や気、身体、人間の神秘の前で、わたしは本当に謙虚な方向に向かえているのか。もっともっと根本的な自分の姿勢を変えていかなければなりません。自分の人間としてのレベルを上げなければ、何も変わらないことをこの度の教師塾でも、さらに痛感させていただきました。それを教えて頂ける師匠のそばで学ばせていただいていることに、本当に心から幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。

 もっと己に厳しく、妥協を少しずつでも小さくしていくことをこれからの生活の指針と致します。たくさんの御教えと人生の指針、そして元気と愛情を与えていただき、本当にありがとうございます。少しずつでも前進いたします。この度も非常に貴重なお時間の中、御指導をしていただき、本当にありがとうございました。