2019年 東京中上級・A 第5回 (2019.9.8)

エネルギーの凄さに圧倒されました   東京 自営業 33歳 男性 YT

 『戦う中での調和』と先生がおっしゃられていましたがそのエネルギーの凄さに圧倒されました。帯をみんなで掴む実証では、意識では後ろに引っ張っているにも関わらず、身体は意識とは全く違う方向に動いていきました。それも方向も自由自在で、一気に動く瞬間は何が起こったのか混乱するほどでした。

 しかし、身体は物凄く活性化しているのを感じました。汗が吹き出てきて、それまで感じていた腰の張りも感じなくなり、風邪気味だった身体全体も元気になってしまい、本当に凄いエネルギーでした。

 呼吸法をご指導いただいたのもとてもありがたかったです。普段一人でやっていると検証する方法が無いため、力が入り、がさつな動きになってしまっていたのだと分かりました。今日からは教えていただいたように、ゆっくりと丁寧に実践していくとともに、一人稽古の弊害に陥らないよう謙虚にと心がけていきます。

 日々の中で日本人だと実感する機会は少なく(お米と味噌汁には感じます)、宗教も持っていませんが、こうして先生に学ばせていただいていることが自分の誇りだと思いました。最近は社内に品のない出来事が頻発していたことが分かり、自分の未熟さを痛感するとともに何が正解かと悩んでいたのですが、先生に学ばせていただいてる事実に対して胸を張れるか、それだけがいま自分が考えるべきことだと思いました。

 

身体そのものを先生に預けて信じて学んでいかねばならない   東京 会社員 36歳 男性 TK

●帯の引き合いで複数の人が同じ方向に倒れる
 帯の引き合いを、一人対複数で行い、調和が出来ていれば複数の大人であっても、一人でも引くことができる上に、同時に同じ方向に倒れていくという実践を経験させていただきました。
幸いなことに一人で引く側のほうを、私はさせていただきました。

 複数の人が先生が言った方向に倒れていくことへの驚きはもちろんありました。なぜ言った方向に大人数人が倒れていくのだろうかと。

 これまで道塾で先生がおっしゃったことはその通りにいつもそうなっているので、初めに帯をもったときに、頭では複数の相手が倒れていくのだろうと考えていたが、特に初めのほうは自分のほうが簡単にぐらついてしまい、自分の身体に芯がない、自信を持てていないことが露わになりました。
 そのあと先生に帯に手を添えてをいただきながら何度か繰り返しをしているうちに、初めのほうよりは手ごたえを感じることができました。

 先生に「やっているうちに出来ると思うようになってきたやろ」と言われて、ハっとしました。
 全ては自分に原因があることはもちろんだが、そもそも自分の身体がこれを出来ることなんだということをを信じきれていなかった、「先生が言うことだから出来るんだろうな」と頭でしか考えていなかったことに恥ずかしさを覚えました。

 先生には全てを見透かされていると思ったとともに、それであるからこそ身体そのものを先生に預けて信じて学んでいかねばならないと感じます。
 自分の反省が生まれたと時に、腐るわけではなくいつも希望が湧いてくるのは道塾で学んでいることならではだと思いました。

●呼吸法の検証
 今回は呼吸法を全員で検証をする機会を得られたのがとても嬉しかったし、自分の成長の大きな助けになると思いました。

 前回の道塾で呼吸法を全員でやり、先生にもいくつかポイントを指摘されながら進めていました。
 その体験に加えて書籍を読みながら、この1ヵ月呼吸法については重点的に取り組んでいたものの、検証(実践)では、初回がうまくいかなかったです。
 そのときに「呼吸法で前に出した手をそのままに、相手を押せばよい」と先輩にやり方を直してもらうことでうまくいきました。
 このときは、呼吸法で作った手を自分で下してしまい、気が途切れていたのだと思います。

 先生のおっしゃった「間違ったやり方で一人稽古をしてしまうので、道塾で検証をしていかないといけない」ということが心に残っています。
 一人稽古の過程で自分の解釈が入ってしまったり、出来たと勘違いをしてしまったりすることが一番怖いことだと思いました。
 道塾で先生に指摘されていること、自分が言葉を読み違えてしまっていたところ、勝手な解釈を加えてしまったところを中心に、次回までにまた一人稽古を進めていきたいと思います。