2017年 大阪・B 第4回 (2017.8.9)

道塾にいる間は、自分がこれまでいた場所とは違う次元の場所になる
                                         大阪 会社員 44歳 男性 MO

 今回も実践を通じて、心の動きが身体にどう影響するかを教えて頂きました。
 まず固いものは10回。柔らかいものは5回。蕎麦は、飲み込む。胃に仕事させなさい。」と常識を疑いなさいと教えれました。普通なら「健康のために良く噛んで食べなさい。」と常識として教えられてきたことと反対です。こういった分かりやすい例え話を出されることで、これまで身に付いてしまった常識を、根底から考えなければと言う気持ちに、その場で変えさせられました。

 次に「包帯を巻いて試合に出てくる人は、ベスト4止まりだ。すでに負けた時の言い訳を用意している」と言われました。これも弱気が、身体と結果に影響する例えを分かりやすく教えて頂いたのだと思います。ベストを尽くすために、怪我の影響を少しでも和らげるため包帯を巻いたことが、心を弱くし、身体に悪い影響を与え、結果ベストからはほど遠い結果に繋がってしまう。心の動きが、身体と結果にどう影響を及ぼすのか、教えて頂きました。
 そして空手の帯を使った実践で、帯を巻いた場所に気を送ったら、心が強くなり、全身が統一体に変わり、強くなることを証明して下さいました。本当の強さとは、常識とは、何だろうかとこの場で改めて何度も考えさせられました。

 道塾にいる間は、自分がこれまでいた場所とは違う次元の場所になります。自分では、到達できない次元にも宇城先生から気を送ってもらえることにより、簡単に到達できてしまう。心と身体だけでなく、考え方まで、これまで身に付いた常識が簡単に変わってしまいます。

 宇城先生から 2か月に1回、気を送られることにより、よりそういった考え方が、身に付きやすくなったのだと思います。宇城先生は 「気を送ると悪い細胞が消滅し、綺麗な細胞だけが残る。」 「だから2カ月に1回、ドンドン悪い細胞が消滅し、綺麗な細胞が残って健康になっている。」 と教えられました。気を送られることにより、身体だけでなく心もより健康になり、新しい考え方が身に付きやすくなったのだと思います。

 道塾に通うようになり、最初のころと比べれば、季刊『道』に掲載されている方々のお話も、より心に入るようになりました。私の中の常識が、変化したため、より素直な心で何か1つでも学び取ろうと言う気持ちで読んでいるからだと思います。私の中で変わり始めた心が、このままより良い方向へと歩んでいけるように、季刊『道』からと宇城先生から、これからも学び続けたいと思います。今後ともご指導、宜しくお願い致します。

 

謙虚さを忘れず、調和を求めて、日々成長していきたい    奈良 教員 53歳 女性 TT

 今回も貴重な感動の講義をありがとうございました。
 授業の最初に水泳のオリンピック選手である古賀選手や伊藤選手のご指導を映像で見せていただきました。日々、厳しい練習に取り組み、鍛え抜かれているにもかかわらず、宇城先生のご指導後では、一目瞭然にタイムや泳ぎ方が異なっていました。
 宇城先生がいつも仰られている部分体としての現代スポーツの無意味さを目の当たりにさせていただきました。  

 私たちは、表層心としての意識ある六識に日々支配されており、狭い視野での判断に振り回されてしまっています。宇城先生は、よく、考えてから行動しているのでは遅いと仰られます。それは、私たちの存在の根本である無意識領域内の阿頼耶識が第一であるということを、宇城先生はご指導くださいました。先生に気を通していただくことで、私たちの無意識界に働きかけ、潜在能力を引き出してくださり、統一体となります。
 その検証の一つに、塾生の腰や腕に帯を巻き付けるというものがありました。帯を引っ張られると、どんどん締め付けられ、痛さのために悲鳴をあげてしまいます。場合によっては、骨折してしまうかもしれません。
 しかし、気を通された場合は、腰や腕の痛みもなく、また、先生に腹部をたたかれても全然平気でした。無意識界に働きかけられることによって、細胞が活性化され、統一体になる、これに勝るものはありません。 即ち、広い視野を持ち、無意識に一歩先へ先へと進んで行くことが何よりも大切だと感じました。

   まだまだ未熟な私ですが、宇城先生から教えていただく一つ一つのことが、一つの直線、面としてつながりかけている喜びがあります。
 これからも、謙虚さを忘れず、調和を求めて、日々成長していきたいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。

 

自分の中で自分を鍛えていくことが本当の学び   大阪 歯科衛生士 52歳 女性 HN

 今回の道塾では、伸び縮みするはずのない帯が、先生の気により何人もの人がしっかりと握っているのにもかかわらず、直接帯を持たず、間接的に触れていてもその伸縮をはっきりと感じることが出来ました。特に、帯が縮んで引き寄せられる様は今の常識では絶対にありえない現象でした。
 このようなことが目の前で起こり、身体で触れて感じ、目に映る現象ではありながら、自分の意識では答えを出すことが出来ません。この驚きは、自分の無意識下に事実として衝撃を与えました。

 ご講義では唯識の世界をお話しくださり、今、自分の行動は無意識の欲である末那識(まなしき)の部分から発生していること、そしてそのさらに下にある人間の根幹となる阿頼耶識(あらやしき)に変化が生じると生き方そのものが変わっていくということでした。 いま宇城先生が私たちにやって見せてくださっていることは、この阿頼耶識に働きかけてくださっているわけで、知識で処理するのではなく、まずはそのことに気づかねばならないと思いました。

 このようなことが自在にできる宇城先生のような方は、おそらく今の世の中にも、歴史上にも存在しません。 自分が変化成長するためには、師の崇高な教えに100%身をゆだね、1%の疑いもなく、ただただまっすぐに求めていくことしかなく、行けば行くほど師の高みを仰ぎ見ることになります。まさに、そのような師に出会えたことに感謝しかなく、そのことが嬉しく、日常生活の芯となっています。

 今の世の中は、他人との対立を促すことばかりで、受験競争、スポーツ、職業や肩書きによる格差・・・などが当たり前となっており、そのことに気づかずに今まで過ごしてきました。 しかし、今はその対立に何の意味があるのだろう? 筋トレして筋骨隆々に見えたところでどうなんだろう? と思えます。他人との比較、競争は人間力を失うだけで、自分さえよければという考えに傾きます。他人ではなく、自分自身の内側へ目線を向け、自分の中で自分を鍛えていくことが本当の学びであると気づきました。自分を鍛えれば、人を裏切るような人間には決してならないと思います。
 
 また、日常の中で鍛えていくということを教えていただき、マラソン大会に優勝するためにトレーニングをすることの無意味さと、日常生活の中の姿勢、所作、労働を通して生きた鍛え方をすることの深さを学ばせていただきました。 横着な自分に気づき、そこからの脱却を目指して、これからも宇城先生のもとで学ばせていただきたいと思います。

 

日々を大切に過ごし、その姿を子供たちに映す   大阪 教員 44歳 男性 OT

 冒頭に、水泳の指導のVTRを見せていただき、「常識とは?」とのテーマでの講座でした。
 指導を受けた古賀選手や伊藤選手が、「今まで味わったことのない感覚でした」と話しており、実際にタイムも短縮されていたというものでした。では、日々コーチによる指導(常識)を受けているのは何なのだろうということになります。今度は、同じトレーニングを自分でしてみても、先生の指導を受けた時のように 表現することをできません。根本的に部分体である身体であるため、自分では統一体にすることができないからであると思います。身体が統一体になることは簡単なことではなく、日々の修業を重ね、時間をかけて得られるものであると思います。しかし、スポーツでは即効性(結果)を求めるため、知識によるトレーニング優先となり、 真の実力(競技だけでなく、人間性を含む)が身につかないということが気づくようになりました。

 唯識の「8識」についてご教授させていただきました。眼識・聴識・鼻識・舌識・身識・意識の表層(意識)によるものと、末那識・阿頼耶識の深層(無意識)によるものとに分けられます。前者は部分体に関係し、後者は統一体に関係するものとなります。気による指導は後者に働いかけたものであり、気による指導は理論としても成り立っていることを知ることができました。

 検証として、複数(人数に差をつけて)で帯の端を握り、引っ張り合うことをした際に、通常では人数が多い方が強くなりますが、少ない方に気を通されると、少ない方の力が強くなるというものでした。また、1人1人が違うことを考えることによって、人数が多くても力は弱くなりました。これは、意識化されると身体は弱くなることを検証されたものであると思います。無意識による動きは身体を強くし、意識による動きは身体を弱くすることを教えていただきました。だから、電車で席を譲ろうと意識してから譲るのではなく、意識する前に譲っている自分がいることようになっていることが統一体になっていることで、日常の行動から統一体を身に付ける稽古が重要であることを、改めて気付かせていただきました。

 日常生活に重きを置き、自分のレベルを上げることで、視野を広げることが肝心なことであり、スポーツもその中の一部であるということが分かっていれば、真の実力を身に付けることができ、人生を豊かにすることができると思います。そのために、日々を大切に過ごし、その姿を子供たちに映すことができればよいと思いました。次回もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。