2019年 大阪・A 第6回 (2019.11.12)

調和しよう、調和しようと頭で考えすぎていたことを反省   大阪 教員 35歳 女性 AT

 宇城先生、道塾でのご指導ありがとうございました。 1列に大人が数名並び、前に立った大人が引っ張るという実践では、ただ引っ張るだけでは全く相手が動かないのに対し、肩に手を置いて引くことで相手が簡単に動くようになりました。ただ置くだけが思っている以上に難しく、自分では置いているつもりが、引っ張ろうとする力が無意識にかかってしまっていることにも驚きました。それだけ日頃、我が出てしまっているということに危機感を感じました。

 相手と調和をしようと思っている時点で対立が生まれているということに気づかされ、ここ最近の自分の行動を見返す良い機会となりました。考え方や価値観が違う人がいて当たり前であり、様々な方向に向かっているベクトルであっても調和していくこと、また調和できる自分になることが何よりも大切です。調和しよう、調和しようと頭で考えすぎていたことを反省しました。

 時間の概念であるクロノスとカイロスについても、考えることが多くありました。同じ24時間であってもどの次元で自分自身が過ごすかによって時間のあり方やエネルギーの速さが変わってきます。子ども達を見ているとそのことは明確で、自ら学ぼうとする意欲がある時の子ども達のエネルギーは凄まじく強く、空間自体を変えてしまう力があります。その時の時間の感覚はまさに一瞬で、短い時間の中で多くのものが生み出されています。
 その反面、「やらされている」意識が強ければ強いほど、時間は長く、生み出されるエネルギーもありません。今の現場はどちらかというと、「やらされている」子ども達が多いように感じます。
 本来、子ども達は知りたい欲求を持っています。それに対し、教育をする側の大人が満たされるものを供給できていれば、子ども達は学ぶことが楽しくて仕方がないはずです。しかし、それを実現できていないのが自分の力のなさです。

 カンボジアの学校で宇城先生が子ども達に指導される様子を見て、子ども達が生き生きと先生から学んでいる姿が印象的でした。本来の教育のあるべき姿です。指導者と呼ばれるからには、子ども達をワクワクさせられるものがなければいけません。教育が変わるためには指導者である自分が変わり、周りの大人達と調和をしていくことが急務です。宇城先生のように、大きな愛で包み込み、実践で学びを与えてくださる、そんな教育者に自分もなりたいと常々思っています。

 日本の教育が変わらなければ、日本国が危ない。平和ボケしている暇はない。道塾で学ぶたびに危機感が増していきます。今いる場所で私にできることを精一杯取り組んでいくことしかできませんが、宇城先生の教えを胸に、前に前に進んでいきます。
いつもあたたかくも厳しいご指導をありがとうございます。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

 

実践を通して自分で感じることが大事だと改めて感じました   京都 教員 28歳 男性 KY

 今回のどう塾の実践の中で「相手の肩に手を添えて、付いてくる」というものがありました。私は何度やっても付いてくることができませんでした。やればやるほど、頭で考えていき、どんどん分からなくなっていきました。

 いつも先生がおっしゃる様に、まさにこれが「健常者の病気」と言うことなのだと感じました。無意識の中で、引っ張っていたんだと気づきました。

 その後、机の上に体重をかけて上から押して、下から持ち上げる実践の中では、上から押す役をさせていただきました。先生が気を通された時に、力が吸収されていくような感覚で、まさに調和している瞬間でした。

 やはり、実践を通して自分で感じることが大事だと改めて感じることができました。いつも先生がおっしゃるように「実践が先」という通りでした。

 今回のどう塾では、最初の実践から、少しずつ感覚が変わっていくのを実感することができました。何度やっても付いてくることができなかったものから、先生に気を通していただきながら、少しずつ「できる」という感覚に変わっていきました。また内面からも変化を実感しました。

 最初は「できない」ということから、自信が無くなってきて、頭で考えて、負のスパイラルに入り込んでいくようでした。しかし、そこから気を通していただき、できる感覚を感じることができてから、気持ちも前向きになるようでした。本当に先生にはエネルギーをもらうばかりです。

 その後、自分のクラスに入った感覚や、空気感の感じ方が変わったように思います。それは何かと言う具体的な説明ができないのですが、気が付くようになりました。
 やはり、どう塾でいただいたエネルギーだと思います。では、これが自分で作り出せるようになるためには、どうしていくのかが大事になってくると思います。それは日常から先生がおっしゃる「謙虚さ」「愛情」「思いやり」そういった部分を自分が実践していくかだと思います。

 これまでの自分の姿を見つめ直し、謙虚に生きていくことだと思います。教師、そして担任している自分から動いていく必要があります。そこを改めて、心にとめておき、前に進んでいきます。1年間のご指導ありがとうございました。