2016年 東京初級(前期) 第5回 (2016.5.10)

武術の奥の深さに圧倒された。私にとってはとてつもない衝撃   千葉 研究員 27歳 男性 DS

 今回も大変貴重な体験をさせていただき、有難うございました。
 第五回は、私にとって特別な回になりました。それは、竹刀を持って先生と向き合うことができたからです。
 先生に打ち込む時、一瞬先生が居なくなり、突然左側に立たれたかと思うと腹に竹刀を当てられていました。間違いなく面を狙って攻撃しましたが、受けたりいなしたりといった動作なく、ただただ避けられておりました。なるほど、これが武術なんだと思いましたが、その後すぐに、更に高い次元があると思い知らされました。次に向かい合った時は、打ち込むことすらできなかったからです。武術の奥の深さに、圧倒されてしまいました。
 先生としては武術のエッセンスの一部を示されたに過ぎないと思いますが、私にとってはとてつもない衝撃でした。同時に、人はこんなに高度なことができるのだと、希望を感じました。剣を持って先生の前に立たせて頂いたからこそ得た感動です。誠に有難うございました。

 もう一つ、心に残った実践があります。 集団の前に先生が立ち、その正面から剣を振った時、先生が驚く素振りを見せると集団にも恐怖心が伝播しますが、先生が平然とされていると集団は恐怖心を感じないという実践です。集団を率いるリーダーの腹一つで、周囲の人間にどれだけの影響を与えるのかを身をもって体感させていただきました。

 今回の御講義では、今までに増して、先生に近づきたい、成長したいという思いを強く致しました。 大変貴重な体験をさせていただき、感謝いたします。次回もご指導の程、よろしくお願い致します。