2016年 仙台 第4回 (2016.11.26)

人間一人一人が互いに気の力でつながった時のパワーを感じた   宮城 会社員 59歳 男性 HK

 今回の道塾では人間一人一人が互いに気の力でつながった時のパワーを感じました。
 全体の半分ほどの数十人の人が両側の人と腕を組合うことで一つの輪になる実技。その輪を回転させようとして輪を構成する個人個人が力を伝えようとしてもスムーズには回りません。隣の人とぶつかり合ってしまう感じで少し回りだしたとしても輪の動きとしてぎくしゃくした感じです。
 そして先生から気を通され回転が始まります。それは最初ゆっくりですが次第にあるところから抗えない力として伝わり自分の力以上の動きが出てきます。それはどんどん勢いを増しまるでジェットコースターのようなスピード感の中に置かれます。そしてそのとき皆笑います。どうしてでしょう。きっとそのように動かされることが楽しいから。皆でそう遊園地のジェットコースターを楽しんでいるかのように。それは誰もが感じる一つの気の世界の特徴です。笑いながらも身体は真剣に、気持ちは一つに動いています。とても面白い空間となります。ひとりで行う実技ではちょっと味わいにくい、自信や安心感や充足感とはまた違う気の実践の世界がそこにあります。
 今度は輪の周りの立ち位置でぐるぐると回っている人のつながりの動きを見ます。そして楽しそうに笑っている人たちの顔を見ていると自分がその輪に入りたくなってきます。それに”巻き込まれたく”なってくる。磁石に吸い寄せられるように。パワーが人を”巻き込み“それがさらにパワーを生み出す。決して強制でもなく、また個人が無理に動いているのでもない、自然にしかし力強い一体感をもって動きが生じる。一人一人がつながることでこのような力が生じることは、1+1が2だけではなく3にも4にそして可能性としては10にも100にもなっていくエネルギーとしてのパワーの増幅がなされたかのようです。
 今のような時代だからこそこのような人と人との繋がりから生じるパワーがこれからの社会にとってとても大切な意味を持っていると思います。気という世界がその可能性をさらに広げていることを常に頭に置きながら、道塾での学びを活かす場を求め続けていくことが大事だと思った今回の塾でした。1年間ご指導ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

師を持たずして真の気づきは得ることはできない   福島 地方公務員 47歳 男性 HO

 今回の道塾では「人がよりよく生きていくためにはいかにすべきなのか」というご指導について強く印象に残りました。

 人間は製品ではない。製品には、まず結果となるべき設計図があり、ラインで部品を組み立てて完成品となる。完成品に不良が出ても、部品を交換することが可能である。しかし、人間には設計図がない、つまり結果はない。たった一つの受精卵が細胞分裂を繰り返し、わずか10カ月で人として誕生してくる。人はそれ自身で完成品であるのに、物心がつくころには、社会の既成概念という空虚な価値観のラインに乗せられ、人が元来持っていた貴重な力を失っていく。だから、身を守ることもできず、人を思いやる優しさも持てず、人間力は低下し、その人間が構成する社会もエネルギーを失い衰退していく。では、この低下した人間力を回復するには、人生の方向を転換するにはどうすれば良いのか。

 宇城先生は「今」というご指導をされました。今を変えれば未来が変わる。未来を変えるには今を変えるのだと。体育座りと正座で身体の強さが変わる、腹の座り方が変わる。座り方は「今」、身体の変化は「未来(結果)」。この単純な検証が、人生を変える幸せの法則なのだと感じました。人の人生には設計図のような結果はない。その人が気付き、今を変えれば、未来の人生が必ず変わる。そして、今を変え続けることで、時間が早くなっていく、エネルギーが高まる、人の元来持っている力を取り戻していく、危機に近づいたとき、それを回避するかのように時間がずれる。すべては今を変える自分次第なのだと。
 しかし、社会構造のラインに乗せられ、既成概念に骨の髄まで毒された、無知で横着な我々には、よほど大きな力が作用しないかぎり「気づき」という奇跡は訪れません。その大きな力とは「師」なのだと思います。師を持たずして真の気づきは得ることはできないと思います。

 宇城先生は、学校の教師のように言葉で説明されません。全て実践、検証を通じ、我々塾生全員に体験させることで本質を気づかせます。これがどれほど凄いことなのかは、宇城先生のご指導を長年受けているうちに少しずつ気づいてまいりました。
 それは、同じご指導、同じ検証であるのに、その気づきのレベルがどんどん深くなっていくからです。初心のうちは気づきを得ると有頂天になり大喜びしていたのですが、そのご指導の深さを徐々に知るようになり、自身の気づきのレベルをもっと高めるには、その時点での自分の理解に満足することなく、より謙虚になり、素直になって心を開き、師のご指導を受け入れることが大切なのだと感じました。

 宇城先生は全てをオープンにして、全力で我々塾生のご指導を行っておられます。そこには出し惜しみも秘伝も何もございません。あるとするならば、我々塾生が宇城先生のご指導を受信する感度だけだと思います。だからこそ全ては自分自身。心を開いて気づきを得られるか、気づきを得ても自分を変えられるか、気づきを深められるかも全て自分次第。自分を変えることが出来れば、必ず自分を取り巻くエネルギーが変化し、周囲に影響を与え良い連鎖が生まれる。自身の拙い経験からもそう確信いたしております。

 私は自分自身も、私に関わる全ての人々も幸せにしたいと思います。綺麗ごとではなく、自分がこの世に生きている意味はここにあるのだと感じております。
 どうか来年をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。