2014年 仙台 第3回 (2014.8.24)

無益な事でも、今自分にできる事を地道にやる福島 会社員 52歳 男性 MO
 宇城先生、今回の仙台道塾での貴重な講義に気の実践検証ありがとうございました。 今回の道塾は福島生きものの記録という映像で、福島の原発災害後の現状、 動植物の身体の異変、そして警戒区域の牧場で牛を育てる人が一人で国と戦っている姿を見ました。 動植物の異変では、タンポポ、牛、ツバメに少なからず異変が起きている事をまざまざと映し出されておりました。 チェルノブイリにおいては国家が指揮をとり一年余りの期間で住民と都市ごとの移転移住を行った事。 福島は三年たってもまだまだ原発の汚染水対処に追われて、原子炉の中がどうなっているかさえもわからず 復旧復興と廃炉作業は遅れております。

政府はそんな復旧復興も廃炉作業と除染も進まない福島に避難者を戻そうとする。 宇城先生は講義の中で、福島には帰れないんだよ、危険で住めないんだよと仰られました。 私は涙が込み上げて来ました。国も政治家も役人もはっきり言わない、はっきりしない。 私は自分では故郷の除染が完了したら自宅に帰りたいと思っておりました。 そのはかない思いを宇城先生の言葉でかき消された思いでした。 帰れないんだよ、危険なんだよ、そして福島は立ち上がれないくらいに落ちる所まで落ちたんだよと。

そして宇城先生はたとえ話からこうも仰られました。 あるアフリカのジャングルで大きな火事が起きて、大きな動物たちは皆逃げました。 しかし小さなハチドリは、その小さなくちばしに水を含み火事の火にかけていました。 それを見た動物はそんなことをしても火は消えないし、なんにもならないと言いました。 でもハチドリは、「今自分にできることをやっているだけです。」と答えたと言う話です。 この宇城先生のたとえ話に、私はまた涙が込み上げてきました。 そして福島の人はだめだ、もっと福島の人は怒れと、怒りから行動のエネルギーは生まれてくるのだと仰られました。

私は日々、政治や行政に不満は抱いても怒れなくなっておりました。 日々流されて生きるようになっておりました。 いまさら怒ってもだめなんだ、自分ひとりが怒りを発しても何も変わらないと。 一人革命を忘れておりました。また怒りをどのように行動に移していくかもわかりません。 しかし先生の仰られたハチドリの話、またカナダの少女が国連で演説した話のように、何もしないのでは変わらない。 私もハチドリのように他から見れば無益な事でも、今自分にできる事を地道にやるだけです。 今回の道塾では宇城先生の言葉に打ちのめされ、そしてまた希望を与えられました。 毎回の道塾で宇城先生の講義と気の実践にて、心と身体を洗われて明日に生きる力を与えられます。 ありがとうございました。

 

本当の武道とは、絶対的な普遍性を持ったものである茨城 団体職員 47歳 男性 SY
 今回呼吸の指導や技の体験を通して、マキワラを一生打ち続けても木刀を 一生振り続けても到達できない場所に一瞬にして到達してしまい、 更にそこから修行が始まって行くという果てしの無い奥の深さを感じました。 宇城先生にいくら打ち込んでいっても手が届かず頑張れば頑張るほど先生の懐は深くなる一方でした。 間違ったことを正しいと信じて努力し続け、全てが空回りしていた自分の人生を諭されたかのようでした。

間の不思議は、こちらからは先生に対していくら進んでも到達できない無限の距離があるのに、 先生からの距離はゼロです。まるでどれだけ進んでもお釈迦様の手のひらの中から抜け出せない孫悟空のようでした。 現在使われている武道用語にしても全て間違った解釈がなされているのも良くわかりました。 あとから頭で考えて理屈をつけたものに過ぎませんでした。

現代のスポーツ競技化した武道は理屈が先行して身体には虐待があるのみです。 指導者はそれを精神性の修行とうたい、おかしいと気がついたとしても保身のため改めようとはせず、 武道の競技化、普及、組織作りにやっきになっています。 選手は試合の対戦相手ばかりに矛先が向いてしまい、世の悪のこと等どうでもよくなってしまます。 見の目をいくら鍛えたところで観の目にたどり着くことはなく、 ひたすら競技をつづけても広く世を見ることにはつながらないと思いました。 本当の武道とはそれとは反対に、少女のスピーチに共鳴できるような絶対的な普遍性を持ったものであると感じました。

 

勇気をいただきました北海道 高校教員 35歳 男性 SI
 今回の道塾では、一歩踏み出すおおきな勇気をいただきました。 周りからみたら意味のない小さなことでも、今の自分に出来る精一杯のことに全力をつくして行動すること。 この行動が心を作るということ。果たして自分は出来ているだろうか・・・。 そういうことを頭で考えても解決はしないので、常に動き続けたいと心から感じました。

そして、冒頭でのお話で、原発事故の対応に対する先生の怒りを感じました。 いかに日本人が腐ってしまっているのか。本当に情けなく思いました。 他人を変えることはできないかもしれませんが、自分が変わって周りが変わっていく。 そんな行動をとっていかなければと強く心に刻みこめられました。 その他にも、対立は弱く、調和は強い。見の目ではなく、観の目の大切さ。 自分一人からの視点ではなく、宇宙規模の視点に立てば、 いかに自分の悩みや行動がちっぽけで、自分勝手なのかがわかります。

この日本の危機的状況に対して、自分に出来ることを精一杯行動していきます。 最後に、宇城先生いつもありがとうございます。時折、見せられる先生の笑顔に引き込まれます。 そんな空間はとても心地よいです。次回もよろしくお願いいたします。

 

未来の地球が良い方向へ進むように宮城 パート 56歳 女性 RK
 今回の道塾のはじめに流されたVTRにとても感動を受けました。 20年前のリオサミットでカナダの12才の少女、 セヴァン・カリス・スズキが訴えたスピーチに本当に感動しました。 彼女の訴えは全くその通りで、12才の少女のスピーチとは思えない本当に素晴らしい考え方でした。 そしてその行動力もすばらしい! そこにいた大人たちはどのように受け止めたのでしょう? この年まで、彼女のスピーチのことを知らなかった私も恥ずかしいです。

道塾後、もう一度彼女のスピーチを聞きたくて、インターネットで探して見つけることができました。 “If you don’t know how to fix it, please stop breaking it” まったく同感です! 「未来の子供たちに申し訳ない」「地球を壊し続けて申し訳ない」 以前から、私もずっとそんな思いでいます。 日本人はなぜ、2011.3.11の震災の後、すぐに原発を止める決断を下せなかったのでしょう?

そして下せないのでしょう? それ程経済が大切なのでしょうか?あれほどの大変な出来事があったというのに。 今も地球の空気を汚し、大地を汚し、海を汚し続け、地震や災害の多い日本であるというのに、、、 そして、福島の人を苦しめ続けているのに。原発は何かあれば人間には手におえないもの。 そんなものに手を出してはいけない! また、セヴァンのスピーチから 「もし、戦争のために使われる世界中のお金を、貧しさと環境問題のために使うならば、 この地球は素晴らしい星になるでしょう。」まさにその通り! 今の世の中は、お金、時間、頭の使い方が変な方向に行っているように見えます。 何とか良い方向へ変えていかなければならないですね。

また、ハチドリの山火事の時の行動についてのお話も考えさせられました。 他の動物はみんな逃げ出しても、ハチドリは一生懸命水を運んでいたという。 ハチドリは「自分が自分のできることをやっているだけ」と。 私たちも自分ができることを小さなことでもやっていかなくては。 未来の地球が少しでも良い方向へ進むように。と思わせていただいた。 いつも教えていただいている「他尊自信」「調和の心」 この言葉をいつも心に留めておきたいと思います。 今回もたくさんのことを考えさせていただきました。 ありがとうございます。

 

自分でできることからはじめる、まずは動くこと東京 会社員 28歳 男性 HF
 今回も貴重なご指導ありがとうございました。 道塾の開始の時に流れた「福島の生き物の記録」と「チェルノブイリからの手紙」、 そしてセヴァン・スズキ氏のスピーチ、それはまさに行動して戦っている人たちの姿で、 それに引き換え今の自分は何をしているのだろうと打ちのめされました。 線量の低い場所に線量計を設置する愚かさ、 他の国から批判を浴びてもコントロールできていると嘘をつく厚顔さ、 いかに目先のことしか考えていないか。本当にこれが真面目で勤勉と言われていた日本人の子孫なのかということを強く感じさせる内容でした。

先人の方々が築いてきた日本人のイメージ、そのおかげで日本人だからということで 信頼されていた時代はもう終わろうとしている、そうしたことを切実に感じた時間でした。 先祖の遺産を食い潰した日本人に残っているのは、 怠惰でハングリーさを失った抜け殻のような私たちがこれからの日本を担っていく、 ではこれからどうするのか、そうした問いかけを頂いた気がします。 まさに今回の「道」の“落ちるところまで落ちて、そこから立ちあがれ” というメッセージを強く思い起こさせる内容でした。 ただ自分にとって一つの救いは、そんな時代の中でも先生にお会いすることができたことなのだと思います。

いまの日本人と自分がどこまで駄目になっているかということを絶望しながらも 実感できたのはとても幸運なことでありがたいことだということも同時に感じることができました。 そうした内容の中で特に心に刺さってきたのは、セヴァン氏のスピーチの最後に出てくる 「愛していると言うのなら、行動で示して下さい」という言葉でした。 自分は問題を見たときに何をしているのだろうか、そして何ができるのだろうか、 しばらくそうした自問自答を繰り返していました。

そうした葛藤が生まれた時に、先生が紹介された「ハチドリのひとしずく」の寓話。 それは何か大きなことをしなければと頭で考えてばかりで行動できていない自分に対して、 勇気をもらう内容でした。誰かがやってくれるだろうという甘えを捨て、 自分でできることからはじめる、まずは動くこと。 依存ではなく自立への第一歩を踏み出すこと、自分をまず変える、 自分がまず動く、そうしたことを強く教えて頂いた一日でした。

この数年で見てきた政治の動きとその時に感じた怒りのエネルギーを忘れず、 そうした中で感謝と謙虚さを失わず調和の戦い方を探すこと。 難しいからできないと考えるのではなく、できることを一つずつでも行動に移す、 それがいまの自分にできる“ひとしずく”なのだと思います。 自分にいま思いつくことは一人でも多くの人を先生と繋げること、 そして一人でも多くの人に戦っている人たちがいることを知ってもらうことなのだと思います。 “道”の普及度が一つのバロメータという先生の言葉の意味を改めて思い起こしました。 これからは自分にできることは何かを考えて、一つずつ行動に移していこうと思います。 今回も貴重な気付きを頂きありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。

 

真実を知ろうとする感性を高くもつこと茨城 中学校教員 46歳 男性 YY
 今回の道塾でまず思ったことは、放射能の測定値について、国が数値を低くするよう表示に細工をしていることを知り、 なぜそんなことをするのか、またいったい誰がそういう悪知恵を思いつくのだろうかとつくづく疑問に思いました。 そこまでして嘘をついて国民を欺くやり方に気分がとても悪くなります。この事実を知っているか知らないかの差はとてつもなく大きく、 とにかく無知ではいけない、事実を、真実を知ろうとする感性を高くもつことを、忘れてはならないと思いました。

次はセヴァン・スズキのスピーチです。彼女のメッセージには次のようなものがありました。 ある貧しい子と話をする機会があったとき、その子は「もしお金をたくさん手に入れたら、 貧しい子に食べ物や服や愛をあげるのに…。」と言っていました。今、衣食住に満ち足りている自分は、 「仮にお金をたくさん手に入れることができたら何をしますか。」と聞かれたら、欲しいものを手に入れるなど、 自分のためにお金を使うことに意識がいってしまいます。そうならないようにとは思っても、それが事実です。

すでに生活できる糧がある自分はさらに自分のためにお金を使おうとし、一方で毎日の生活にも苦慮する貧しい子は、 自分のためではなく、他人のためにお金を使おうとするのです。この差を目の当たりにし、恥ずかしくなります。 どちらが幸せなのだろうと思ってしまいますが、他人のことを思いやれる貧しい子の方が、比べようもないくらい心豊かで、 ただただ頭が下がるばかりです。大量生産、大量消費、そして大量廃棄社会などと言われていますが、 少しでも他人を思いやれる方に心が向くよう、世の中の今のあり方は本当に見直さなければならないし、 そのためにまず自分が変わるよう努める必要性を強く感じました。

それから体を使った実践です。特に「呼吸」と「手の内」が印象に残りました。 ほんのちょっとした体の使い方、呼吸の仕方で人間の潜在能力の発揮度がまったく変わるという事実、 もっと自分の内面に目を向け、丁寧に先生の一挙一動をつぶさに観て、先生からもっと気づき学び取りたいと思いました。 また、刀をもつ、書道で筆をもつ、さらに箸をもつなどの一つ一つの所作、作法がみな同じ理法の元にあるということを教えていただきました。 まさに一事が万事だということを実感したしだいです。 これまでの考え方にとらわれず、真理は何かと追究する姿勢をもち、少しずつ広い視野で物事を見られるように、 日々の生活からよりよく変わり続けていきます。 ありがとうございました。

 

姿勢、調和の心、責任感を持って生活していきたい岩手 高校教員 43歳 男性 JS
 「ここのところ、仕事がうまくいかず、悩みが頭から1日中離れないといった状況が続いていました。 手を握り、左右へ引っ張ってもらう検証で、その原因がわかった気がします。 先生に気を通して頂くと、竹刀でたたかれても誰も痛くないのですが、 引っ張っている方が別なことを考えると、その方だけ痛くなりました。

ところが、真ん中にいた私が別のことを考えると、引っ張っていた皆さんが痛くなり、 リーダーのあり方がここまで、組織に影響を与えるということがわかりました。 生徒を預かる身であるにもかかわらず、他のことを考えている今の私の姿を表していました。 また、観の目の検証でも、ある1カ所しか見えていない自分が今の自分と重なりました。

最後の呼吸法では、宇城先生が「これを1週間続けていれば、周囲の目が変わる」とおっしゃられ、 又その際の姿勢の大切さ、残心の意味も、身体を通しての検証や、 先生の実際の動きを通して教えて頂きました。実際にやって見せて頂き、さらには、 信じられないようなことを体験させて頂けることが、本当にありがたいです。 しっかりとした姿勢、調和の心、責任感を持って生活していきたいと思います。 今回も貴重な機会を設けて頂き、宇城先生はじめ、スタッフの方々に心より感謝いたします。

 

後退している現状に、ガツンと殴られ感じを受けた宮城 公務員 52歳 男性 YF
 「動け。行動を起こせ。基本は教える。」。今日はそんなことを言われた気持ちになりました。「怒れ。」という言葉にも、我々に対するじれったさを感じているのでは思いました。 秋田県出身で、仙台に住んでからも約20年になる東北人の一員として、発破をかけられた気持です。 冒頭に拝見した福島原発事故後の南相馬市の映像、チェルノブイリの映像及び国際機関での子供の演説の映像。 どれもが、食い入るように見てしまう迫力のあるものでした。 最後の映像は20年前の映像とのことでしたが、現在においても全く色褪せておらず、我々の進歩の無さ、 いや、後退している現状に対して、ガツンと殴られたような感じを受けました。

一握りの人に支配され、大国といわれている米国でさえも、 実はそれらの組織の思うがままといわれているこの世にあって、現代日本は何をしているのか。 日本のおかげで独立できた、大東亜戦争時の日本から責任ということを学んだといっている方がいるという、 尊敬されていた日本人の威厳を失った現代において、 道塾での学びはそれを取り戻す機会と捉えて毎回参加させていただいています。 しかし、ここまで言われても動けない自分に問題を感じています。 まるで他人事のように感じてしまう自分にです。

道塾にお世話になって二年半が過ぎましたが、 いつも頑張りますと感想文に書いて一向に進歩のない自分に対して嘆きが湧いてきます。 今日は呼吸が止まっている事を言われましたが、何かの動きをすると力が入り、 そして、力を入れると呼吸が止まる。直ぐに緊張し、フリーズ状態になって呼吸が止まる。 そのようなことを改めて自覚できました。 歩みは遅いですが、地道にやっていきたいと思います。今後もご指導をお願いします。

 

現実を認識し悲しく辛くなり、怒りがこみ上げてきた福島 公務員 46歳 男性 HO
 今回も素晴らしいご指導をいただき誠にありがとうございました。 福島、チェルノブイリ、そしてセブァン・カリス‐スズキ女史のスピーチ映像を冒頭に拝見させていただきました。 そして、続く宇城先生の厳しくも熱く温かい思いに満ちたお話に全身が震えました。 今の福島を、日本を、世界を取り巻く現実と嘘。 何か見えないものに心と身体を絡み取られ、多くの人々が身動きできなくなっている状況。

そしてその状況さえも認識することなく、知らず知らずのうちに魂が安楽死させられて いる現実を改めて認識し悲しく辛くなり、怒りがこみ上げてきました。 十数年前にこんな素晴らしいスピーチが行われていたにも関わらず、 この世の中は良くなるばかりか、悪い方向に流れているのは、 魂を安楽死させられた人々が地上に満ち溢れてしまったことが原因だと思います。 魂の安楽死を望む者が構築した、想像もできないような大きなシステムの中で我々は生きています。 福島の日本の世界の問題を論じ行動しても、そのシステムの中では歪められ、 最終的には抹消されてしまいます。

ならば、そのシステムから離れた次元で行動すれば良いのだと思いました。 宇城先生がお話の中で引用された寓話のハチドリの行動。 この魂を持った、心を伴った行動をすることが、システムの中でも実の行動になるのだと思います。 結局、宇城先生がずっとおっしゃっておられた「大河にコップ一杯の水」に思いが帰着しました。 これより先は二元論ではなく、心ひとつをかざして、堂々と行動してまいります。 その心をご指導いただける素晴らしい師に出合えた事が私の人生最大の幸福です。 最大の幸福があれば後は何もごさいません。この自身の行動が小さな自己満足とならないよう、 常に心得て行動いたします。 これからもご指導よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。