2014年 大阪初級(前期) 第5回 (2014.5.06)

力を使わずに大きな力を発揮する感覚を感じられた     京都  大学生 20歳 男性 SS 

 今回は何より、チームメイトの身体の痛めている部分が、先生が気を送ると痛みや張りが消えたり、普通に歩けるようになったりしたことが印象的でした。直に手で触って、そのチームメイトの身体の張りが消えるのを感じられました。気による体験では、今回も力を使わずに大きな力を発揮する感覚を感じられました。 本当に何も頑張らず、何の力も入れてないのに相手を押せる、といった感じでした。実際にあの場でそれを体験してみても、今自分でそれをやろうとするとまだどうすればいいのかわかりませんが、無駄な力の全くない感覚を意識して身体を動かすようにしようと思います。お話の中では、結果を出す義務に追われるあまり起こる論文の捏造や、患者を増やしたり減らしたりするための基準値操作の話が印象深く、なんというか何を信じていいのかわからない、何の情報もあまり盲信はできないな、という気分でした。「見の目」ではなく「観の目」を鍛えなければならないということかと思いました。

 

正しい型には、人間の潜在力を解放する力がある     京都 大学院 28歳 男性 YS  

 今回の講義では型の意義を体感することに焦点が当てられておりました。
型が大切だという声はこれまでもしばしば耳にしてきました。 僕自身も、色々な刺激が多く翻弄されやすい現代社会だからこそ、 自分を律する何らかの型を求める気持ちがありました。 この度の講義を受け特に印象的だったのは、正しい型には、 人間の潜在力を解放する力があるということでした。
律することが自由になることと等しくなる! このことに新鮮な驚きを覚えました。理屈だけではいくら説明しても、このようなことは腑に落ちないでしょう。 しかし実験してみれば一目瞭然です。
中級では型への理解をより深めることができるとのことなので、非常に楽しみにしております。

 

観る力をつけることが生きていく上で大切           奈良 保育士 24歳 女性 NO 

 先日はご講義いただき、ありがとうございました。 見えないものを見る力『観る』を身につけたいと思います。 今の私は『見る』力しかないので、色々気づかない事が多く、勿体無いことをしていると思います。 『観る』力をつけることが生きていく上で大切だと思いました。 そして部分体から統一体へ少しでも近づけるようになりたいです。 自転車に乗れるようになる例がとてもわかりやすく、本当にそうだ
なと思いました。  少しでも統一体の割合を増やし、確実に身につけ、応用していきたいです。

 その為に日頃から正しい型、正しい姿勢を心がけ、 子どもたちには宇城先生から学ばさせてもらっている躾をしていきたいと思います。  実践では先生が実際に私たちに気を通して下さることにより背中に当てた拳が痛くなり、 四つん這いになることが出来なくなったり硬く固まった筋肉が柔らかくなっていくのがわかったりと、 統一体になると言うことはどう言うことなのか体験することができて良かったです。  そして、それらの体験を毎回させていただいていくうちに脱臼をよくしていたのが、最近では1度も抜けることもなく、 また抜ける嫌な感覚になることもない事に気づき、本当に感謝しています。

 それと同時に統一体の凄さを体感しています。改めて統一体の子どもは本当に凄い力を秘めていると思いました。 そしてその統一体の子どもの力を少しでも引き出していける保育をしていきたいです。 また今回、先生に気を通していただいたことにより、何人もの男の人を同時に簡単に押す事ができて、 私は女なので、そのような力がないと思っていたので、大変驚きました。 そして、1人で男の人を押せた時にはとても嬉しく思いました。  ご講義終了後には私の話も聞いていただき、本当にありがとうございました。 初めて自閉症の子どもと関わる立場になり、4月から戸惑っていました。

どうやって信頼関係を築いていったら良いのか、その子の良さを伸ばしていくにはどうしたら良いのか、悩んでいました。 そして関わることがしんどくなってその子にきつく当たってしまうこともあり、毎朝、仕事に行き、 子どもと関わることが苦痛になりかけていました。それではダメだと思っていてもどうしていいか分からず相談させてもらいました。 先生が『子どもは興味のあることしか見ない。その姿を受け入れ、興味のあることは何か見て、 能力を伸ばしてあげながら信頼関係を築いていくことが大切。 そして信頼関係が築けるまでは無理に集団に入れたりと無理強いはしない。』と教えてくださり、 今までその自閉症の子どもを見ていて本当にその通りだと思いました。 集団に入れよう、型にはめなければ…と意地になっていた所もありその子に対して本当に申し訳ない気持ちになりました。

 それと同時に宇城先生の言うとおり実践し、信頼関係を築いていこうと思います。  そして最後に先生が『その子を成長させるのではなく、私自身が自閉症の子どもと関わることによって成長させてもらっている。 成長させてもらう機会をもらった。頑張ってね。』と温かい言葉をかけてくださって本当に嬉しく、感動いたしました。 その言葉のおかげで休み明けは明るい気持ちでその子に関わることができ、少しずつではありますが、その子の姿を認め、 能力を伸ばして信頼関係を築いていきます。

 また、モヤモヤしていたものが少しずつ晴れてきました。 お忙しい中、話を聞いて温かい言葉を沢山かけてくださり、本当にありがとうございました。 今日もご講義していただき、ありがとうございました。 これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

 

自分と自分の周りからだけでも変わり、変えていきたい 兵庫 不動産経営 43歳 男性 MM 

 いつもありがとうございます。 16人の男性(自分含む)のスクラムが一人の女性に崩されるという事実。 力を入れていないのに力を入れたときよりも力がでるという体験。 心で感じようとすれば、なんとなくですが気持ちがニュートラルになって いくような気がしました。これが素直、謙虚ということなのでしょうか。
今の世の中の常識を変えようとするのではなく自分自身を変え、そして 役に立つことをしていけばよいという言葉に勇気をもらいました。 ニュートン力学の発見によって確かに世の中は便利になりましたが、 その反面、人間が本来持っている力の存在、使い方を忘れてしまったの でしょう。 本来の力を使えない、知らない人々が見せかけの力、付け焼刃の能力で 他を負かしたい、勝ちたい、コントロールしたいと思ってきた結果、今、 世界のいたるところで人間の社会が悪い方向に向かっているように思い ます。
この状況をどうすればいいのかは今の自分では分からないですが、まずは 自分と自分の周りからだけでも変わり、変えていきたいと思いました。 ありがとうございます。

 

統一体を今まで以上に実感することができた      京都 学生 21歳 男性 KK 

 今回の道塾の前後に部員が、怪我で痛んでいるところを宇城先生に和らげていただきました。
痛くて松葉杖をついて来たのに、帰りには松葉杖なしで歩いていました。痛いのは自分が悪い。 たしかにそういう部分が大きいと思いました。数日前の試合では多くの怪我人が出ましたが、 慣れない強い相手に完全にビビっていたと思います。ビビったら負け。 怪我をする。その通りでした。
また今回の実践では、自分の中で今までで一番しっくりくるものがありました。 衝突するよりも調和した方が強い、相手を動かすことができる、と身をもってはっきりと納得する瞬間がありました。
統一体を今まで以上に実感することができて、すごく気持ちよい一日でした。

 

目に見えないエネルギーを感じることが重要      大阪 高校教諭 26歳 男性 DK

 宇城先生、このたびはお忙しい中、丁寧にご指導いただき誠にありがとうござました。
今回は実践で見せていただいたサンチンの力にたいへん驚きました。 私は宇城先生に直接腕をとってサンチンの型をつくっていただきましたがその瞬間に 力まなくても信じられない力が発揮されました。
4人のスクラムを簡単に押せ、また、押された相手も気が通っており、体は強い状態でした。
これがまさに調和することなのだと体感できました。正しい型を身につけることは容易でないけれども、 少しでも繰り返し体に染み込ませたいと思います。まだまだ、未熟ですが、 この目に見えないエネルギーを感じることが重要なのではないかと考えこれからも実践を積んでいきたいです。

 また、他人事かもしれませんが、京都大学のアメリカンフットボール部の学生たちの顔つきが明らかに変わってきていることを感じ、 人間を惹きつけるものは様々なことを経験した人だけが持っている魅力なのだということがわかりました。 講義の中では、統一体と部分体の違いを説明されましたが、何よりも部分体はピークを過ぎたら衰えていくことに対して、 統一体は確実な積み重ねであるということでした。それはスポーツと武道との違いでもあるということを知りました。 私は、ずっと野球というスポーツを部分体で続けてきましたが、これからは人間として統一体を身につけ「不可逆」に生きたいと思います。 そのためにも、日ごろの挨拶や姿勢をより丁寧に心をこめて行うことを徹底したいと思います。

 また、教師であるので、そのことをどんどん意欲的に生徒に伝え、言葉だけで大切なことを教えるのではなくて体験させて、 本当に大切なことを実感じさせることのできる指導者になりたいと思います。
前回同様、「心が気をつくり、気が血をつくり、血が肉をつくる」という言葉をおっしゃっていました。
言葉や体よりもまずは心が1番であるということだと思います。そこで、これからも謙虚な姿勢を忘れず、 自己研鑽を積んで常に心ある行動を積み重ねていきたいと思います。
塾も前期は残り1回となりましたが、後期もよろしくお願いいたします。

 

謙虚に生きる事がどれだけ大切か、感じる事ができた 大阪 支援学校講師 25歳 男性 SN

 今日も道塾、ありがとうございました。 私自身、昨日・今日の二日間自宅にて勉強に取り込もうと思っていました。 しかし、2日間とも全く集中できず、今日は、宇城先生の話全てがどんどんと 自分の中に入ってくるのが分かりました。その中でも印象に残っている事、 「謙虚」という言葉です。
この言葉は、宇城先生からも日常のいろいろな場面で 耳にする事がありますが、私は今日の今日まで頭の中には入ってきても身体の 中には入ってきていませんでした。いつものように実践をされたあとに、 「謙虚でないと」と、さらっと言われました。その瞬間、ぐさっと自分の中に 入ってきました。

 今までなぜ気付かなかったのだろうと。誰に対しても、 どんな時でも謙虚に生きる事がどれだけ大切な事なのか、感じる事ができました。 よくよく考えてみると、最近私と出会う方々は謙虚な方ばかりです。 普段の生活の中から感じる場面は何度もあったでしょうが、その本質を今日 感じる事ができました。
今後例外なく、謙虚に生きていきます。 次に、積み重なっていくことです。私は、これまで野球をしてきて、 現在はたまたま野球から離れる生活を送っています。野球から離れる事によって、 宇城先生とであう事ができましたし、多くの方々と出逢う事ができました。 出逢う事により、教師としての使命感が生まれてきました。 今までは、勝つことや点数を取ることを念頭において教育に取り組んで いましたが、そんなのはただただ記憶力がよくなるだけで、 身体には入っていっていないし、短期的で継続性・積み重ねがないんです。 教師とは、子どもたちを成長させたり、導いてあげたり様々な使命がありますが、 はたして自分はどうなのだろうか、、、子どもたちが積み重なっていくよう 指導しようと思うと、まずは自分ができないと話になりません。 道塾では、宇城先生の手を借りてできているんです。自分には、人間には、 元々素晴らしい力があるのに、それを自分の脳は切っている。 学校は毎日毎日が試し合いの場なのです。

 言葉では伝わらない子どもたちには どうすればいいのか、心しかないんです。障がいのある本当に綺麗な心を持った 子どもたちに、日々学ばせていただいています。道塾で宇城先生に感じさせて いただいたことを、普段の生活に落とし込み、自分の中で深く深く落とし込んで いきたいです。
最後に、京大生の雰囲気が変わってきたのかなと感じました。 それは、京大生が変わったのか、自分が変わったのか、どんどん宇城先生から 学ぼうとする姿勢がすごく刺激になっています。
まとまりのない文章になってしまいましたが、感想とさせていただきます。 ありがとうございました。